〇 WAR−BIRD−FIGHTクラス・F−1(F−106A・DELTA−DART)¥二桁万円


 全長・・・・・・1800mm

 翼長・・・・・・1300mm

 全備重量・・2600g

 翼面積・・・・78du

 翼型・・・・・・7%半対称翼

 プロポ・・・・・3〜5ch

 仕様・・・・・・無動力・どすこい投げスロープ専用機

         (E・B・F掲示板・会員のみ購入可能)


 ●  第一回大会から出場している機体の中に必ず居るのがデルタ機のマニアです。この人はデルタ機しか作らないと言われるほどのカスタム職人です。クラス3部門に精通する機体製作の持ち主なので、彼にデルタ機を作らせたら右に出るカスタム屋はいません。コンコルド型・ホルテン型・ハンググライダーまで無尾翼なら何でも製作しています。中でもハンググライダーはパイロットが市販のヌイグルミです。犬でもネコでも構いません。指定された大きさのヌイグルミの中身を抜き取り、ロボット本体を埋め込んで隙間に今抜き取った綿を詰めていきます。プロポを操作すると機体操作に必要な動きをヌイグルミがしてくれます。これをハンググライダーに取り付けると普通に操縦出来るという仕掛けです。


 ●  この構造のお陰でハンググライダー本体は組み立てキットになりました。ロボット本体は犬猫の骨格に合わせてありますので下手に改造して人型にすると上手く作動しなくなります。あくまでもパイロットを動物に拘るあたりが彼のモチーフとなっています。可変翼のギャオスは馬鹿受けでしたね。ロボット技術が搭載されて初めて映画の中のギャオスが実物の模型飛行機として見れた訳ですが・・・、リアル過ぎて観光客の小さい子供が泣き出してしまいました。羽ばたく訳ではありませんが独特の泣き声とその生々しい機体の仕上がりにスパン4m弱のギャオスは悠々と阿蘇の空を舞い続けました。動画サイトに出したら再生回数どのくらい?・・・。ギャオスが飛べるのなら羽ばたか無いプテラノドンも作れます。ロボット本体の構造は貰ったので何れスパン3600mmでプテラノドンを作ってみたいと思います。ショックコードでサーマルに乗せてみましょうか。南島原市上空に怪鳥現る!なんて新聞記事が出たりして・・・。多分家の前の浜風に乗せて海スロやってるでしょうね。散歩中の近所のワンコ達が吼え捲くるでしょう(笑)。家のにゃんこのピアさんにギャオスのプラモを見せたら「シャ−!。」っと威嚇する前にペロリと舐めていました。子猫の好奇心に多分ギャオスもびっくりした事でしょう。果たして・・・実物大のギャオスが存在したらピアさん腰抜かすやろな!。


 ●  今回のこの機体・・・実機には搭載されていない動翼が装備されています。カナード翼?何処にありますか?・・・。誰もやった事すら無いかもしれませんが、このカスタム屋さんの行動には驚かされました。空戦フラップの代わりに主翼前縁をカナード翼として機能させていました。前縁フラップって言うんだよ!っと物知り博士は言うと思いますが・・・、博士!試した事ありますか?。エレベータの反応はパイロン機並みの鋭敏さです。翼型も洗練された複雑翼になっていましたが、ただ動いているだけでなくちゃんとコントロールされて機能している動翼の一つになっていました。コンコルド型デルタ機の世界に一石を投じた力作でした。しかし・・・この機体は彼だから飛ばせるのであって私達がいとも簡単に作れて普通に飛ばせる訳では無い様です。彼の操縦技術によって可能になった動きをしています。主翼前縁の動翼の動きは通常の機体の動翼とは逆のリンケージですので、スチレンファンフライから入門したマニアのいい加減なリンケージでは大変危ない機能になります。ガタを極力無くすヘリコプター並みのリンケージ技術が必要になるようです。


 ●  必要な舵角とガタを極力抑える為に専用サーボを自作していました。OK模型のELFリトラクトにも搭載されているスパイラルコントロール・ロッドです。動きを早める為のギヤの設定は今の所門外不出となっていますが、その構造だけならバラしてはいけないELFリトラクトを分解してみれば殆ど解ります。下がるだけの前縁フラップじゃあないんですよねえ・・・。そこにもう一工夫・・・これのお陰でエレベータ操作は空戦フラップと同じくらいクイックになります。過去自衛隊の研修で三菱・小牧工場に行きましたが、これとそっくりのハイテク機能をCCVに搭載して異次元飛行をさせようとしていました。さあ!、ジェッティなEDFの物知り博士・・・考えましょう。今から30年以上も前の話ですよ。それに推進力の無い無動力のスロープグライダーです。ジェット推進の一部を利用するって?・・無動力だって言ってるじゃないですか。無動力スロープグライダーの推進装置って知ってますか?。それはエレベータ・ダウンを意図的に打ち捲くれる技術です。これが最大のヒントになります。意外と簡単な技術ですよ。それくらい10年前に考えたって言いたくなるレベルです。

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