Me-163b KOMET (生地完成・7部組み) 受注生産

 

 全長・・・・・・940mm

 翼長・・・・・・1600mm

 全備重量・・1550g(動力機・1800g)

 翼面積・・・・46,5d㎡

 翼型・・・・・・12,5%対称翼オリジナル

 プロポ・・・・・4~5ch

 仕様・・・・・・無動力・動力・兼用グライダー

 ●  2007年アトラスコメットに続きメッサーシュミットのロケット戦闘機コメートを製作しました。今回の機体はその主な材料60%をスチレンペーパーで締めています。スチレン材のメリットは程好いクッション性があるので、内部構造に使用すると壊れ難くなります。まあ・・・落とし方にもよりますが、着陸に細心の注意を払ったのに、接地のショックに耐えられなくて孔が開いたり、胴体のプランク面が大きく裂けるといったトラブルがありません。
 

 ●  生地完成の7部組みでお渡ししたのですが、OK模型のフィルム(E-ライト)を上手に張り込んでおられると思います。ノーズコーンの赤い部分の中には、ハイペリオン製のブラシレス・モーター(Z-3025)用のアルミ製のマウントが仕込んであります。この内蔵マウントなんですが、汎用性を考えてスロープ仕様で充分機体の調整と、飛行の癖を知り尽くしたモデラーのその後の改造用の扱いです。モーターを搭載する場合は、ノーズ付近に冷却孔を開けて下さい。胴体を舐める様に流れる渦流を取り込めるナサフラッシュで良いですよ。

 ●  この163Bコメートとアトラスコメットは翼自体の形状が似ていましたので、基本データは私の08年バージョン機を使いました。主翼に捻り下げを付けず独立したエルロンを跳ね上げて捻り下げ効果を出してあります。スロープでは強風10m以上の時にかっ飛び捲くっているようです。実機コメートも同じ目的で製造されたロケット戦闘機です。さぞかし連合軍のパイロット達は驚いたと思います。いきなり死角から襲われるのですから・・・。胴体の内部構造は5mmの肉抜きされたスチレン材で構成されています。重心位置より前方を1,5mmのバルサシートを二枚重ね張りしてありますが、重心より後方は2mmバルサの単板でプランクしてありますので、必要以上の重心合わせのバラストが要りません。重心位置はしっかり持てる二重張りですので、力一杯谷底に放り込んでください。

 ●  キャノピーは「ひとりでぎゅ~」を使って自作してあります。今後の展開として、キャノピーの汎用性を拡大する目的で、本格的な真空成型機の導入の予定はあります。
 
 ● 本機に使用した型押し成型機(ひとり de ギュー)は、真空成型機ではありませんので、複雑なキャノピーの成形は出来ません。しかし・・・型押し作業中に騒音が一切出ませんので、周囲に迷惑を掛けずに作業が出来ます。