〇 NV−05(NEW−VEGA) DISCOVERY  生地完成・7部組み(E・B・F会員のみ購入可能)¥32000(予定価格)


上記画像は本機構成の仮画像です。生地完成予定は右のイラスト図の構成です。


 全長・・・・・・890mm

 翼長・・・・・・830mm

 全備重量・・1100g

 翼面積・・・・39,5du

 翼型・・・・・・7%半対称オリジナル

 プロポ・・・・・4ch

 仕様・・・・・・4セル・ブラシレス・75mmダクト

 ●  ブラシレスモーターを搭載したVEGAをテストしていたお仲間さんより、ここまでシリーズ化したんだから、GANBAみたいに試しにEDFも作ってみろと言われました。動力型はスロープ機と機体の構造が一部違います。プッシャー型の04型はバッテリー搭載の為の、センターウィングが組み込んであります。このセンターウィングを組み込んだ設計のおかげで、スロープ型では構造上複雑になるメカ専用ルームを比較的簡単に確保できた事です。機体サイズはスロープ型と同じ位ですので、70mmダクト・4セル仕様となっています。コントロール・ファンクションは単純明快にエレボン式の4chです。同時にゴム式レール・カタパルトも開発中です。3kgの水入りペットボトルを50m先まで投げ飛ばす瞬発力があります。悪用されると困るのでまだ発表していません。

  ●  ダクト型はプッシャー型と同様に、重心位置より後方に推進動力が備え付けてあります。主翼の前縁にはプロペラの捻れた気流が当たりませんので、左右の主翼の前縁は必ず均等に削りを要れなければなりません。前縁ゲージを使ってかなり神経のいる作業です。昭和50年代、宮崎県の新田原基地にはF−104Jが配属されていました。同じ板金業でも機種が違うと修理の仕方も違います。マルヨンの前縁はカミソリみたいに尖っていました。F−86Fの前縁は綺麗なアールなのでサンドペーパーもアール状で掛けていましたが、マルヨンの前縁は平らなサンドペーパー・ホルダーを使い水研ぎしていました。翼下にもぐる整備員が頭をぶつけると流血するぐらいの騒ぎになるので、他機種には見られない前縁カバーが付けてありました。ここだけの話・・・、整備が終わると機体備え付けの個別作業日誌に記入するのですが、鉛筆が折れたら前縁で削って書いていました。それ位尖っていたという事です。

 ●  スロープ機とプッシャー型の中間設定の翼型なのですが、最大翼厚を7%にまで落としました。レーシンググライダーの翼厚と替わりません。翼弦がフルスパンレーシング機の3倍位ありますので、最大翼厚も50mm以上採れます。しかし、サーボはマイクロクラスでは無くミニサーボ(30g)前後の比較的表面寸法の大きいタイプを搭載してください。スピードが速い上にエレボンの舵面が広くて大きいので、フラッターを起し易くなるからです。実機も模型もコンコルドタイプのデルタ翼機は、フラッターを起してしまったら命取りと言われています。マイクロサーボと同じトルクなら私はミニサーボを推奨します。表面積の大きい方が舵面の踏ん張りに耐えるからです。マイクロ型はビス二本の固定が普通ですが、ミニ型はビス四本締めが主流です。試作機にはプッシャー型もダクト機も標準サーボを使用しました。どんなに振り回してもフラッターは発生しませんでした。

 ●  主翼の上下面に数箇所低い単板を取り付けてあります。主翼に取り付けられるこの垂直状の単板を境界層隔板と言います。MIG−15の主翼にも付いていますので知っている人も多いと思いますが、効果は単純に言えば「滑り止め」なのですが、整流板としての扱いの方が解り易いと思います。過去のラジコン技術誌には、この境界層隔板を取り付けたF3A機も登場しています。テールモーメントが極端に短いデルタ機では、横滑りはセットで考えないとコントロール不能状態になった時、制御できなくなります。そこで翼端までのリブ面に境界層隔板を取り付ける事になりました。ダクト機は無動力状態で失速してしまうと、姿勢制御が大変難しくなります。空気を最大限取り込む為に付けられたインテークが、無動力状態に移行すると最大の空気抵抗を生んでしまうからです。

 ●  このディスカバリーは販売自体を考えていませんでした。多分暫くの間はテストフライヤーさん達のみの、受注生産となるでしょう。元来EDFの専門マニアではないので無茶な注文はしてきません。03型チャレンジャーで使用した同軸ダブルシャフトのカナード翼を搭載した、ラファール・グリッペン等のスケール機のデーター収集にも利用できますし、価格も3万円以内で収められる様に手抜き箇所を沢山作って製作してみたいと思います。私のお客さんに共通している事は、手抜き部分は軽量化と理解しています。付けても通常飛行において不必要な物は、飛行中外れたらバランスが崩れますので最初から望みません。それほど激しく振り廻すからです。彼らのお陰でデーターがどんどん集まってきます。今後のラインナップにご期待ください。