〇 PLANET−URANUS・OBERON−T型(生地完成・9部組み)¥予定価格10万円


 全長・・・・・・1520mm

 翼長・・・・・・3600mm

 全備重量・・2700g以内

 翼面積・・・・86,4du

 翼型・・・・・・フラットボトム系・12,5%オリジナル

 プロポ・・・・・3〜4ch

 仕様・・・・・・無動力スロープ・ソアラー

 (ポッド型動力ユニットでグランド・サーマル機になります。)

 ●  このオベロンは機体の各モーメントを基本に忠実に設計してある、モーメント実験機です。このオベロンにはその後設計したロングノーズ・モーメントのU型が存在しますが、T型機のデータが無かったら多分存在していません。U型の基本モーメントは(FOX)に合わせてありますので、その分テールモーメントが短くなりましたのでT型より尾翼の面積を増やしてあります。オベロンT型はオーソドックスなレギュラー尾翼ですが、U型は流行のクロス尾翼にしました。胴体と主翼を共通サイズで製作したタイタニアはV尾翼を、アンブリエルはT尾翼を採用しました。これらの機体のモーメントを上手に使うと世の中に存在するソアラータイプのスケールグライダーはお客さんの要望にかなり近い機体を何でも製作する事が出来ます。発注者の多くはリタイヤ組の仙人さん達です。目が見えん!、手が震える!、もう先が短く作る時間が無い!と言い訳は様々なんですが、お金は在るけど作るのが面倒臭くなった!が本音の様です。ただし!、大御所と言えども無茶な注文はお断りしています。どない考えたって納まりきれない装置を入れてくれ!、血の繋がった親父の頼みでも断ります。Tリットルのバケツに2リットルの水は入りません。しかしあの手この手で大御所をなだめて・・・、1,5リットルの氷の塊で半分露出しますがこれを格好良く言い訳して納得して貰います。「配線のストライプが格好良いですね〜っ!。」って具合です。大御所自身・・・下半身剥き出しのフレームヘリの経験がありますので、ソアラーからはみ出した装置の配線も全体のデザインの内である!と思ってくれています。大御所・・・納得させるのは、苦労します。

 ●  このプラネットシリーズの大型機は汎用を産業機として企画しました。農家の機動戦車は軽トラです。この荷台に納まるサイズで設計してあります。農薬撒きは出来ませんが熱感知センサー機器を搭載して畑の作付け状況を上空から撮影します。明るい色は土壌の発酵が進み土地が肥えていますが、同じ畑でも同じ作物でも発育が遅れていると色が暗く映りますので、土壌改良の手助けに成るのではと考えました。使い方は色々ですが、個人の楽しみでの空撮はやり方を誤るとプライバシーの侵害に繋がるので、充分な認識と情報漏れに対する国家レベルの危機管理を個人で持つ事が必要になります。無修正の動画をネットのサイトに送れば、自分自身は有名になり嬉しいかもしれませんが、同時に日本本土の状況を全部他国に無料で渡す事になります。他国は無人偵察機を飛ばす必要がありませんので、大助かりです。

 ● 日本国内は至る所に本土防衛の為の基地や演習場が存在します。自分で勝手に判断してラジコン飛行機による空撮録画やインターネット生配信を行ってしまうと、国家レベルのプライバシーの侵害が発生する可能性も出て来ます。自分のネット上での立場の向上には役立つかもしれませんが、同時に国家からは重要注意人物として調査されたり監視されたりするかもしれません。私自身はそういう立場の人間ではありませんが、実行者から見れば「ネットで嫌がらせされたくなかったら、黙っとれ!。」と言われるでしょうけど・・・。政府からお役人が貴方の会社や自宅に出向いて来たら・・・、「言論の自由じゃないですかあ〜!。」って泣きながら言い訳する前に、撮影する場所の地区の人達や警察に了解を取ったら良いのではないでしょうか?。警察に駄目って言われたからこっそりやれば誰がやったか解からない!って、自己判断して実行しても直ぐにばれる可能性は大です。多分・・・それまでのヤバイ過去の配信動画で足が付いています。無分別な動画の投稿は注意が必要な時代です。五億人の大国のステルス潜水艦が鹿児島沖に浮上した時、日本の領海内も手薄な警戒だと彼らが認識してしまったら・・・どんどん侵入して来るでしょう。言い方は悪いって思いますが、ラジコン飛行機の空撮マニアによるネットの動画配信が悪用されているかもしれない事実も可能性として存在するって事を認識した上で、危ないタイトロープを渡ってくださいね。多分!既に・・・日本の海上の防衛能力は大国に馬鹿にされているかもしれません。あくまでも仮定の話ですけどね。陸地がこれだけ手薄なんですから・・・有り得る話だと思います。

●大観峰の西側斜面の眼下をソアリングするオベロンT型機です。スパン(翼長)が3600mmあるんですが、バルサの大型自作グライダーを見慣れていないパークフライヤーさんからは、自分が持ち込んだ超軽量ハンドランチの小型機と勘違いして操縦させろとせがんで来ます。どう扱うかプロポを渡してみると「舵の反応鈍っ!。調整不足ですね!。」っと至近距離まで近づけてから・・・いきなりビビり出します。ここまで大きいとは思っていなかった様です。さっきまでアクロ飛行気味のオーバーコントロールがピタリと治まり・・・、何度も着陸進入しますが壊したら弁償してね!の耳打ちが効いたのか・・・「すみませんでした!。降ろせません。」とバンザイ状態で自分で仕掛けた地雷を自分で踏んで自爆します。

● オベロンT型は自重2,7kgの機体なので持った感覚ではズシリと来ますが、飛ばすと軽量のサーマル機に早変わりします。風速3mあれば普通に飛ばせる機体なので、曇った条件の日でも気温が高くてサーマル上昇風が出ていれば時間無制限で受信機用のバッテリーが切れるまで飛んでいます。ところが大型機の不慮の墜落の破壊力を知っているお仲間さんは、遊んでも30分以内で自分で放って自分で降ろして自分で回収して来てプロポを返してくれます。

● 大観峰に初めて入山したフライヤー諸氏・・・特にパークフライヤーさんで大観峰用にと新調したフルスパン・シャーレーのレーシング機を持ち込んだ人は、ネットで仕入れた知識のまま行動を起こします。着陸侵入を上空から何度もトライするんですが、機体を減速させる事が出来ません。バタフライブレーキを全開にして遥か前方からヨタヨタ飛びながら進入して来るんですが、格好良く着陸しないと初心者がばれてしまう気持ちが先行してしまい・・・結局フルダウンで斜面に突っ込み・・・ノーズコクピット付近がポッキリ折れましたが、観光客やお仲間さんを巻き込んだ事件も起きずに回収出来ました。

● 上空から減速して着陸が出来る人は大観峰をクラブのホームにしているマニアさんでも、ホンの数人しかいませんのでレーシンググライダー初心者のグランドパークフライのベテラン諸氏は、相手がバルサ機を持ち込んだマニアでも馬鹿にしないで正直に大観峰初入山だから、着陸進入ルートを教えて下さい!って頼めば良いんですよ。私だってそうしたんだから・・・。スロープフライトの基本はサーマルに乗せるとか、動力機のモーターグライダーをバンバン飛ばすとかしなくても、斜面上昇風があるんだから其れを利用すれば簡単に着陸出来ます。画像左はオベロンの着陸進入時のものです。左側面が西側斜面の稜線なんですが、西風が吹き上げていますのでそのリフトに乗せて上昇してくれば良いのです。上昇風に機体水平状態で乗ると徐々に減速して来ますので、最後はスポイロンを使って急減速と水平姿勢のまま急降下を使えば猫の額みたいな稜線の草むらに、ピンポイントで着陸させる事は簡単に出来ます。私の機体でスポイロンを使用しているのはこのオベロンシリーズ機だけです。後の機体は時速150kmで飛べるスロープスタント機でも、同じ着陸ルートを使えば高翼面荷重機なんですからエレベータの操作のみで進入角度を決定して降ろします。オベロン・タイタニア・アンブリエルは型に関わらず、地面効果が大きくてオーバーランしてしまいますので・・・スポイロンを使っています。ちなみにオーバーランしたらどうなるのかって?、斜面を再び下り降りて・・・プカって浮き上がってしまい再び着陸進入からやり直しです。展望所の観光客には大うけなんですが・・・私は意図してやっていません。そこで山本昇氏直伝のハーケンを胴体下面にリトラクトで装備してみました。現在までオーバーランは皆無です。めでたし!。めでたし!。

● この日は大観峰の野焼きでした。否が応でも地面が熱を持った強制サーマル発生状態の日です。条件は最悪でした。逆に降ろし易いだろ!って考えるのは、グランド専門の動力機のマニアさんの言い分でしょうけど・・・。地熱が至る所に発生している普段とは違った条件での着陸です。何度もトライするんですが何時もの着陸ポイントが強烈な熱を持っているので、上昇風が邪魔して降りてくれません。すると其処へ大観峰の神様がやって来て「大観峰降ろし・・・やってみたら?。」とアドバイス。普段なら駆け上がる途中の斜面下方の草むらに引っ掛けてしまい、ヘルメット被って山下りをする羽目になるんですが・・・、この日は見通しが良い位に丸焼け状態でしたので、内牧の田んぼ目掛けて急降下!自律安定性の良過ぎる機体をエルロンとラダーで無理矢理ひっくり返して背面に・・・、大きい半径で徐々に斜面に沿わせてリフトの追い風に載せて斜面を駆け上がります。追い風なのでサーマルタイプの機体でも速度が上がります。計画的な山焼きで僅かに残っている10メートル四方の草むら目掛けてスポイロン全開!。ドサっという音がして無事着陸です。「普段は優雅に飛んでるけど・・・大観峰降ろしのオベロンは迫力あるなあ〜・・・。むしろ恐怖感すら感じるわ・・・。」とは大観峰降ろしを提案した大御所さんの言葉でした。今回は条件が違ったのでこの方法を使ったんですが、後方には展望所の観光客が沢山いました。もし!オーバーランしたら強制フルダウンで自爆させるか、人間ポールを自分の身体で使って強制グランドループで着陸させていたでしょう。その為にジャンバーの下には5枚着込んでのフライトでした。