〇 PLANET−URANUS・TITANIA−V型(生地完成・7部組み)¥価格調整中


 全長・・・・・・950mm

 翼長・・・・・・1800mm

 全備重量・・800g

 翼面積・・・・35,1du

 翼型・・・・・・10%半対称翼

 プロポ・・・・・2〜4ch

 仕様・・・・・・パッシング競技入門機

    (オベロンV型ほどの自律安定性は無かとです)

 ●  北九州・平尾台で毎年秋と冬に行われるグライダー大会には細かくクラス分けがされており、初心者クラスもあります。パッシング競技自体は本人の参加ですが着陸に自信の無い人は地元のベテランに下ろして貰う事ができます。スロープでの着陸方法はサイトの条件次第なんですが、事、平尾台の場合人類誕生以前から其処に座っておられるお地蔵様を避けて着陸しないと、必ずバチが当たりますので地元の方の指示通りに着陸進入した方が飛行機にコブを作らなくて済みます。コブだけで済めば良いのですが、充分減速出来ずに着陸すると、茂みに隠れてお祈りを捧げているお地蔵様にバチ当たりなヘッドバットを喰らわせてしまい・・・、報いを受ける羽目になります。お地蔵様は強烈な石頭だからです。一番良いのは野焼き直後の着陸エリアを自分の目で確認する事です。

 ●  このタイタニアV型はオベロンV型程の自律安定性がありません。当て舵が打てない初心者には飛ばせない機体の部類に入ります。自律安定性を悪くしてある機体は、運動性を良くする目的があるからです。九州各地のスロープサイトで行われているパッシング競技に共通しているのは、旋回を如何に素早く行えるかが勝負の鍵を握っています。もちろん、水平飛行時も高度変化を極力抑えてスピードを殺さずに飛び続ける必要もあるのですが、初心者にはこの状況を作り出す当て舵が打てません。ただし、オベロンV型の自律安定を先読みして、素早く当て舵が打てるようになったフライヤーなら、オベロンV型の反応のもどかしさに気付いた操縦レベルに達したと言えますのでタイタニアV型の方が飛ばし易いと思います。此処まで来たら2mクラスでの参戦となります。必ず2機ずつの発進となりますが、相手がレーシングでも初心者なら勝てる見込みがあります。初心者さんの仲には馬鹿にされたくないと言う気持ちと、レーシングならバルサ機との勝負なら必ず勝てる!という、おごりがあります。普通に上空飛行が出来るレベルだけでは、レーシング機を持ち込んでも必ず勝てるという訳では無いのがこのパッシング競技の面白さでもあります。

 ●  このタイタニアV型の翼型は私のオリジナルですので、翼型の本には載っていません。造りを簡素化した分強度を出す為に手抜きをした過激な翼型の部類に入ります。浮きを悪くした分強風時は走りますので初心者には扱い辛い機体になります。走る翼型の場合の減速は難しくなりますので、結果的に着陸も難しく最悪機体を壊してしまいます。過去、昭和50年代には福岡県・博多区・雁ノ巣奈多海岸では、シーウォ−ル・ソアリングによるスロープ大会が年に数回行われていました。私自身もスポット参戦した事があります。タスクA(スピード競技)タスクB(距離競技)タスクC(曲技)の合計点で競う大会でした。平成16年久々に海岸を訪れてみましたが、海岸の浸食が激しく防砂林が併設され、立ち入り禁止区域になっていました。今の世の中・・・スピードだけに固執してしまいアクロ系は下手くそがやる行為とネットの博士達が存分に講釈されていますが、パッシング競技で無駄の無い急旋回が出来てから!、講釈三昧やってください。バルサ機に負けた言い訳が「まだ調整が出来ていない。」とか「あんたのはマグレだ!。」と言っているうちは・・・、私の敵ではありません。

 ●  このタイタニアは受注生産となりますが、胴体は標準サーボが横二列搭載できるほどの幅で設計しましたので、余計なバラストを積まなくても良い様になっています。V尾翼の為ラダベータ(エレボン)以上の装置は付けられません。軽量には仕上がりますが更なる肉抜き等の加工をすると、強度が極端に落ちますので訳の解らない加工をしてネタ機扱いしない方が懸命だと思います。最近受信機用のバッテリーにリポを使用するのが流行っているようですが、スロープでは使わない方が良いと思います。大観峰で目撃したパークフライヤーのマニアが頭からボコンボコンと強行着陸させていたグライダーには、ベニヤフレームのメカ室に衝撃吸収の施しが無い状態のリポ・バッテリーが搭載されていました。機体回収に30分以上掛かる様な場所に不時着させて発火した場合、火の回りの速い大観峰での草原火災は取り返しのつかない大惨事となります。グランド感覚でリポを使用するのはやめた方が良いと思います。目撃者は何百人単位の観光客です。「知らん!、知らん。」のトンズラは絶対通用しません。

<