✈ Ask-8 (Alexander Schleicher) カンザシユニットの工作 Part-19
● 画像は当工房設計のセミスケールグライダー(Lo-100)のセンターウィング・ユニットです。この機体は、実機も同じ様な主翼の固定方法を採用している様なんですが、組み立て段階の胴体とこのウィングユニットを別々に造り・・・完成後に合体させている構造です。よって模型機も同じ方法を使って製作しました。主翼と胴体の合体構造は、本機とは若干異なっていますが、基本的には同じ構造ですので、参考までに掲載しました。
● 実機の(Lo-100)とは翼型がオーナーフライヤーによって違います。このユニット式とすれば、胴体側上部とユニット側下部は平面同士ですので、ボルト二本とビス二本で結合出来ます。その為の取り付けボルトとビスは、なるべく胴体側の固定が長く採れる様に沈めてあります。この場合・・・10mm程沈める必要がありましたので、ガイドパイプを使用しています。本機(ASK-8)は然程沈める必要は無いんですが・・・見た目がすっきりとしますし、高級感が出ますので・・・まあ、デコレートとして採用しました。
● このパイプは上記の(Lo-100)で使用した物と同じサイズです。ボルト自体の取り付け位置は決定していますが、このボルトの頭を無理なくセンター位置で沈める為には、芯出しが必要になります。その為に今回はマスキングの粘着テープをボルトの頭に巻いて、パイプ内径に近づけています。ボルトを固定台に差し込んでから、このガイドパイプを被せて接着すれば・・・芯出しが正確に出せますよ。F3A機には、主翼と胴体の合体させる場合・・・主翼下部に設けられた胴体側のペリーパン部分に結合ボルトの台座を埋め込みますが、この方法を使えば比較的簡単に作業が行えます。
● 画像の様に固定して接着すると・・・綺麗にボルトの頭がパイプのセンターに収まります。本機の場合はこのガイドパイプの周囲は厚手のバルサ板を加工し接着しますので、瞬間接着剤で接着したパイプなんですが、もぎ取る事が出来なく成る程頑丈に成ります。このメインスパー付近に取り付けるボルトの台座は、ユニットを主翼に組み込んだ後接着します。
● 後部のドラッグスパー毎貫通させるボルト孔は、このベニヤとバルサで積層されたバルサ面のみを削り取ってガイドパイプを埋め込みます。まずは・・・短くカットしたガイドパイプを使って、パイプの外周寸法を直接バルサ面にボールペンでトレースします。この内側のみをベニヤの表面が見えるまで削り取っていきます。
● 後部のボルト孔は浅い寸法しか採れませんので、厚みは5mm程度のガイドパイプを作りました。木工ボンドでベニヤ面にしっかりと貼り付いたバルサは、中々剥がれてくれませんので・・・ガイドパイプと同寸法の床面掃除用のホルダーを製作しました。パイプの縁に3mmベニヤを貼り込んで、両面テープで粗目のサンドペーパーを貼り付けてあります。
● 画像の様に指で廻しながら削って行くと・・・バルサ面が綺麗に剥がれてベニヤ部材の表面が見えて来ます。このガイドパイプの接着方法も、先述した前方ガイドパイプと同じ方法で行います。
● このヘックスボルトは、ヘッドが6mm程の厚みを持っています・・・。本機付属のナイロンボルトはヘッドの厚みが4mmですので、バルサプランク後に出っ張ったガイドパイプの縁を削って面一にした場合・・・このプランク面から頭の一部が覗くといった事態にはなりません。しかし・・・同直径のステンレス製ヘックスボルトは、若干ですが頭が出っ張る事に成ります。
● このウィングボルトの台座は、概ねこの位置に固定されます。各リブ材のメインスパー溝までの高さは約8mmあります。よって画像のガイドパイプは75番のベニヤ部材の上面から8mmの嵩上げを行う必要が出て来ました。解説通りの取り付けならば・・・リブの下面にブロックを面一で合わせて、上面側は空洞扱いと指示されているんですが・・・。今回は、手持ちのバルサ材を継ぎ足して上下面のプランク材で全て接着する構造に変更します。
● ヤフーブログの自作の達人モデラーさん達でも、私の様な材料の加工方法は使われておりません。何故なら・・・邪道だからですよ(笑)・・・。厚さ8mmのバルサが必要ならば、木村バルサ等で特注品である8mm厚のバルサシートを購入して必要寸法に加工・・・。その方が見栄えが良いからですよ。プロっぽくて・・・。もし・・・手に入らない場合は、10mmバルサをカンナを使って8mmまで正確に削って・・・の方が、お褒めパチパチのカウンターの上昇角度の方が大きいかな?・・・。
● メールの内容には色々なお悩みを持ったモデラーさんも多いです。お仲間飛行場では・・・知識の豊富なベテランフライヤーなんですが、航空理論に一切の興味を持たずに飛行技術だけがベテランフライヤー・レベルに達してしまったモデラーさんは、何で飛行機は飛ぶんですか?・・・的なネット物知り博士の意地悪な質問に満足に答えられないのが悔しい・・・。地元の仲間に聞いたらネット物知り・・・の嫌な野郎の耳にも情報が入ってバレるかも知れない・・・。だから、遠く離れた西の端の田舎のホームページまで質問して来ます。当工房は、其れが脅し紛いのメールであろうと・・・絶対口外しないからですよ。個人情報の漏洩をやる様ではネットの管理人には成れませんし・・・。ただ・・・言っときますよ・・・。口外しないのは私だけ・・・。このページのホストコンピュータは、警察組織と一部がリンクしてますから・・・脅迫メールの類は・・・そちらの組織が足跡を辿ってますよ(笑)・・・。
● しかしながら・・・こういう加工を如何にも!って感じで記事にしても・・・多分、誰も真似てくれません。ホームセンターでも購入出来る様な河合木材のバルサの角棒を、各サイズ・・・数本ずつ購入しておけばこういう場合、威力を発揮してくれます。画像からも解る通りに・・・この嵩増し材のバルサ材は精度が全く必要ありません。単純に台座幅の16mmに使える様に、二本のバルサ棒を接着するだけで厚さ8mmの部材は完成します。
● ブロック体の幅は出来ました・・・。今度はガイドパイプを囲む様に加工しなければなりません。パイプの外直径は16mmですので、テンプレートの17mmを部材に載せてボールペンでトレースすれば直径16mmの線は描けます。このテンプレートの抜き孔って言うのは、0,3mmのシャープペンに合わせて抜いてあるのでその分をセットバックしてあります。よってボールペンで作図すれば・・・ご存知の通り・・・描く円形は小さくなります。同じ失敗をして悩んだモデラーさん!真相は此処にあるんですよ(笑)・・・。
● トレースしたラインで必要寸法にカットしたら・・・丸いヤスリで半円を削り込み、エポキシで接着すれば完成です。嵩増ししてもまだ3mm程パイプが覗いてますね・・・。この面に更に1,6mm(1/16インチ)のプランク材が接着されますので、残った面は1mm強・・・。粗目のサンドホルダーで綺麗に落とせば、プランク材と面一に成ります。フィルムを貼り込んだら、よく切れるカッターナイフの先で丸く切り落とせば完成です。一ランク上の仕上がりは、約束されますよ・・・。
● 本機の主翼にはエルロンサーボとスポイラーサーボが搭載されますが、その為の延長コードは主翼の前縁付近にプランクする前に配線する様に指示されています。構造上・・・後入れが難しいからです。そこでこの機体には、各メーカーのサーボコネクタが通せるサイズのストローパイプを内蔵して、コードの後入れを可能にします。その為には、エルロン用とスポイラー用のリードハーネスを独立して通せるパイプを内蔵する加工を行います。
● ストローパイプの外直径は12mm・・・。よって横二列の配置と成ると12×24mmの長穴が必要になりますので、あらかじめ既に開けてある16mmの孔を歪な孔には成りますが拡げてみました。他の数十枚のリブには、翼型に沿った長孔が其々開いているので加工の必要はありません。
● 寸法的には綺麗に収まった感はありますね・・・。此処から先は、このユニットを主翼に組み込んでからの延長作業となりますので、その記事はもっと先に成ります。色々と・・・末端処理が他にも有りますよってに・・・。ホント!・・・本機の製作には・・・苦労が絶えませんなあ・・・。最初の概要で述べた様に、画像700枚超の・・・の製作記事ですが、まさか!現実に成るとは・・・。時系列で色々と脱線しての記事なんですが、此れ・・・わざとやってま~す(笑)・・・。多分・・・模型飛行機を作ってるモデラーさん達・・・、ブログの製作記事を拝見すると、ハマり捲って記事書いてるモデラーさんは殆どおりません。まあ・・・そういうモデラー諸氏と同系列だからですよ。
● お褒めパチパチも・・・「うおおおおおお!凄いですねええええええ!・・・。」も・・・私には必要無いからです。飛行機を作って楽しむ・・・。個人のネット環境が普及する以前なら・・・こういう飛行機の製作工程なんか、お仲間の家に直接出向かないと知らない世界ですからね。ネットが普及する以前は・・・大阪の自前工房に毎日の様に誰かがやって来て・・・たこ焼きやらお好み焼きやらと色々と差し入れてくれて・・・。今はコツコツと無言でキーボードを叩いてますが、当時はしゃべらないと意思の疎通は出来ませんでしたねえ・・・。現在の模型業界の状況を見れば・・・昔の方が良かったなあ・・・。訪問するお仲間さん達の顔と声が一致してましたからね・・・。お互いを信頼し合うのに時間は掛かりませんでしたし・・・。今の一見さんは・・・騙し目的も混じってますし・・・。メールをくれる人に対しての悪い先入観は持たない様にしてるんですが・・・。ホント!人付き合いが難しい時代に成りましたねえ・・・。
● さあ!いよいよ・・・ユニットを主翼に組み込みます。主翼のメインスパー上に仮置きしながら、周囲との勘合具合を確かめて・・・修正が済んだら接着します。エポキシを多めに混ぜ混ぜしたら、充分塗り付け・・・はみ出す位が丁度良いです。はみ出たエポキシは、拭い去るのではなく・・・周囲の合わせ目に塗り込んで目張りをしていきます。主翼で一番荷重の掛かる部分です・・・派手に塗り込みましょう!。塗り込んだら・・・メインスパー周りはクリップで挟める部分が有りませんので、画像の様な重みのあるモノで接着面に荷重を加えて圧着します。
● 主翼の下面のメインスパーの取り付けと、前縁補助材の取り付けを同時に行っています。ブラケットの付いた前縁保持台となるアルミアングルの高さを調整してから、3mm厚のバルサ材である前縁補助材を載せます。このままブラケットのネジを締め込んでリブに密着させると、食い付く箇所と隙間が出てしまう箇所がありますので、アルミアングルを挟んでからビスを締め込みます。
● 厚みのある金属の平板を挟んでも良いとは思いますが、私の場合は厚さ1,2mmのアルミアングルを挟んであります。アングル材なので少々締め込んでも湾曲しません。締め込む度合いで圧力を均等に調整すると、全てのリブに密着させる事が出来ます。前縁補助材を有する主翼の構造の利点なんですが、翼型のDボックス構造を構成させる事でプランクする場合・・・四面接着が可能に成ります。
● 別に厚みのある前縁材をリブ先端に接着して、幅の広い前縁の方が確実にプランク出来るじゃないかあああああ!って博士の皆さんは言うでしょうねえ(笑)・・・。別にそっちでも良いんですよ。リンディはシングル前縁材ですし・・・。ただ・・・リンディのリブの前縁は高さが3mm程度・・・主翼の先端までが4mmしかありません。この前縁材を翼型上面のラインに合わせて斜めに削ってプランク材を貼ったとしても、前縁のアールは2mm程度・・・。削り過ぎてあんこ(中身の空間が見える)が出てしまう状態にはなりませんし・・・。
● 本機(Ask-8)の場合の前縁アールは7mm程度・・・単純にプランクを終えた状態で削ると、1,5mm程度の厚みしかないキット付属のバルサシートを貼り込むと・・・必ず薄い所では0,5mm以下の厚みしかないので強度がありません。ちょっと強めの荷重が前縁に加わると・・・たちまち、前縁付近のプランクに亀裂が入り・・・最悪座屈するでしょう・・・。此れがフィルムを貼った主翼でも・・・絹張り塗装した主翼でも・・・修理するには大変な労力が必要に成るでしょう。
● 補助前縁を貼り込むと・・・プランク材は補助材の先端まで、殆ど厚みを変えずに貼り込む事が出来ます。補助材を成形したら、両面のプランク材の木口毎・・・接着剤で塞げる厚みのある前縁材をベタ付けで貼り込めます。更に前縁のアールは、この最後に貼った前縁材をアール成形すれば事足りるので前縁の強度の低下は起きません。
● 補足説明とはなりますが・・・前縁補助材を入れない構造の場合・・・少々湾曲してしまった幅と厚みのある前縁材を、リブの先端に貼り込むと・・・メインスパーの強度が弱い材料だと、前縁材の湾曲に合わせてメインスパーも湾曲してしまいます。本機のメインスパー材は、幅が約10mm・・・厚みが約7mm・・・。このスパー材が湾曲していると、前縁補助材の方が弱いのでやっぱり湾曲してしまいます。
● 此れを防ぐには、強度の有るメインスパー側を限りなく直線で保持すれば、補助材の方が薄くて幅が広いのでスパー側の直線に従って補助材も直線で接着されます。最後に厚みのある前縁のバルサ材を貼り込む場合も、直線の出ている前縁補助材に直接貼り込む訳ですから・・・必然的に、前縁材先端は翼端まで綺麗な直線で構成されます。何で???主翼の前縁が湾曲しちゃったんだろう・・・。って、生地完成の主翼を眺めながら、途方に暮れた経験はありませんか?。
● 加藤無線のグロー60クラスのF3Aスタント機の主翼構造において・・・メインスパーは5×5mmのバルサの角棒でした。此れが普通にキットに入れてありました。リブ材は2mmシートのダイカット・・・プランク材は厚さ2mm・・・前縁補助材は3mmのバルサ・・・この内容で全面プランクの主翼が構成されていたんですよ・・・。今のネット物知り博士には・・・信じられないでしょうなあ・・・。構造の内容を聞いただけで・・・強度なんて全く無い!って錯覚するでしょうし(笑)・・・。でもね?・・・最大翼厚が16%の完全対称翼を全面プランクした時の強度ったら・・・余計なマイクログラスで補強した部分プランクのグライダーの主翼よりも・・・頑丈に仕上がる主翼構造でした。しかしですなあ・・・この最強の主翼にも泣き所ってのがありまして・・・。捻じれたままフルプランクしたら、修正不可能に成るんですなあ(笑)・・・。博士が自分のブログでぶ~垂れ捲ってたでしょう?。お気持ち・・・解らんでもないが・・・。昭和の遺物をオークションで安く落として頻りに自慢してたけど、組立ての技術が伴って無いんだから・・・ぶ~垂れるのは筋違い・・・。修正の仕方は有る事には有るんだが・・・博士が聞いたら腰抜かす様な修理方法でしょうなあ・・・。でも・・・修正しないと記事が進まないんだったら・・・ヤフーブログのF3Aやってる昭和のサンデーフライヤーに聞いてみな!。彼らは当たり前に修正できる技術を持ってるから・・・。
● 現在にも沢山生息しているネット物知り博士の皆さん・・・。どうして彼らは昭和の遺物に対してクレームばっかりぶ~垂れるのか・・・。理由は簡単なんですなあ・・・。入門したのがスチレン製の電動ファンフライ・・・。ボコンボコン!落としても落としても壊れない・・・。水平飛行の練習よりも、クルクルヒラヒラの飛行を優先して飛行機を飛ばせる様に成っちゃいました・・・。そして現在・・・ブームが去って・・・ブログ記事からファンフライが消えて、F3Aスタント機のカテゴリーが最高峰・・・の時代が戻って来ました。ところがですなあ・・・。このF3Aの世界って言うのは・・・昔から金喰い虫で有名です。根っからのスタント屋さんには、然程気に成らない高額商品なんですが(笑)・・・。スチレン製の自作ファンフライから入門した平成生まれのモデラー諸氏(ネット物知り博士)さん達は、ラジコン用品にはあまりお金を掛けたくない・・・。よって現在の電動F3A機なんて、落としどころが悪かったら再生不能なまでにバラバラになります。よって修理できない・・・面倒臭くて修理しない・・・。ならば、昭和の遺物をオークションで安く落としてブログに掲載すれば・・・誰も持ってないからお褒めパチパチは確実に貰えます。しかしですなあ・・・
● 昭和の遺物のF3Aスタント機は、グローエンジン搭載機が当たり前の時代・・・。同サイズのF3Aでも昭和の方が丈夫で重い・・・。此れを電動機に改造するって記事だったけど・・・。指定エンジン搭載に合わせた強度を有する機体を、肉抜きし捲って軽量化した結果が・・・。捻じれ捲った主翼の完成状態・・・。メーカーのせいにして悪口書き捲るのはお門違いだぜい!。多分・・・たまたま閲覧しちゃった模型歴の長~いF3Aのサンデーズ諸氏は・・・呆れて見てました・・・。飛行場でかなりのモデラーが知ってたから、多分・・・有名なネット物知り博士・・・さんなんでしょうなあ(笑)・・・。
● 前縁補助材を固定したのは、日曜日の深夜・・・。そして現在、月曜日のお昼・・・。カップラーメンを啜りながら仕上がり具合を眺めつつ・・・次の作業の段取りをシュミレート中です。面倒臭~い作業が・・・まだまだ続きますなあ・・・。セオリー通りならば、次の作業は後縁のプランクです。・・・が!・・・、この後縁のプランク方法・・・フロッシュと同じなんですなあ・・・。う~む・・・フロッシュは半対称翼型だったので、然程・・・苦労は感じませんでしたが、本機の後縁はゲッチンゲン・・・。この主翼の下面は凹む湾曲を有しています・・・。という事は・・・プランク材も湾曲させねば翼型に沿いません。更に・・・後縁のエンドの厚みは2mm・・・。解説画像見たら・・・大概の自作モデラー諸氏は呆けるでしょうなあ・・・。私も呆けましたから・・・。
● この後縁プランクのシート材・・・リブの後縁とは繋がっていません・・・。扇状型の隙間があります。まあ・・・ね、こういう翼型なのでダイカットにしろ・・・レーザー加工にしろ・・・リブ後縁の先端を正確に尖らせる・・・殆ど無理に近いです。ならば!ベニヤリブなんだし・・・ダイカットなんだし・・・厚みを持たせた方が、確実に抜けるぜい!っていう判断の加工ならば、実は此方が正解!。隙間はたっぷりの木工ボンドを充填すれば良い事ですからね。
● 後縁のバルサシートを貼り込む前に、色々と加工をしなければ正確な形状には成りません。主翼の途中はエルロンと成りますので、後縁材は分割して寸法取りしたんですが・・・スポイラー周りの後縁材は、それでも1100mm近くあります。途中でシートを斜めに繋いで対処しました。画像では小さいので見え難いですが・・・一応ボールペンで矢印を記入しています。此方の木口が、後縁側と成ります。
● 後縁側の木口は薄く斜めにサンディングしなければなりません・・・。厚さ2mm程度のバルサシートの木口を、黒マジックで塗りつぶして見え易くしましょう。何時もの角パイプをサンディングの治具台にするんですが、角パイプの幅は40mm・・・後縁材の幅は30mm・・・。10mmの余裕がありますので此処にアタリを付けて後縁材を固定します。
● エルロン側の後縁材はこのスポイラー側よりも短く成りますので、アタリは位置を変えながら使用する為両面テープで固定しています。黒くマジックで塗りつぶした木口と角パイプの前面がツライチに成る様にアタリを固定しました。此方の方が、木口に削り具合が良く見えるからです。
● 後縁材の削り取る幅を正確に直線で引ける様に、専用の治具を作りました。2mmのカバベニヤで作ってあります。此れも本機の部材の端くれですよ~(笑い)・・・。胴体・コクピット付近・・・側面に積層したベニヤのストリング材・・・覚えてますか~・・・。実際にこういう工具が存在している訳ではありません。有ったら便利やろなあ・・・が形に成りました。
● 人差し指と中指でボールペンを挟み、親指で治具の側面を押さえて・・・角パイプの側面に押さえつける様にして手前に動かすと・・・、治具に設定した幅10mmの直線が簡単に引けます。さあ!サンディングの準備完了です!。サンドホルダーに粗目のサンドペーパーを貼り付けて削って行きましょうか・・・。(Part-20に続く)