ASK-8 (Alexander Schleiher) ブレーキの組立 (Part-2)
 
● ベーク板部品の成形が終わりましたが・・・このブレーキにはバルサの主翼に取り付け易い様に、バルサの保護部品が接着固定されます。本来ならば、こういうカテゴリー毎の部品にはしっかりと刻印がされなければ成らないのですが・・・。このフレイヤのバルサキット・・・棒材の数が・・・約150本・・・。番号の刻印は表記されている物もあれば、無い棒材もある・・・。細過ぎて入れられないのならば、紙の粘着テープで一まとめにしといてくれんやろかねえ・・・。

● 日本国内のメーカーのキットを作り倒したモデラーさん、昭和のひまし油世代には然程・・・苦にも成りません。当時の舶来キットならば・・・当たり前でしたから・・・。ところが、平成のスチレン世代には・・・この状態は・・・、製作記事に・・・ネットのお仲間掲示板に・・・悪口書き捲れ!って言ってる様な状況ですわねえ?。

● 日本国内のバルサキットの場合・・・戦後のバルサキット発売当初から、胴体部品(F)・主翼部品(W)・垂直安定板(V)・方向舵 (R)・水平安定板(S)・昇降舵(E)のアルファベット文字が番号表記の頭に必ず刻印してありますので、部品の仕分けが簡単だったんですが・・・。このキット・・・番号表示はあるんですが、探すの大変!・・・。まあ、舶来キットを作り慣れてる昭和のひまし油世代のモデラーさんには、挑戦しがいのあるキットですが、・・・言わば・・・SMの緊縛世界みたいな・・・エクスタシーを感じられるキットなので、そちら系のスチレン世代には楽しめるキットかもしれませんね(笑)・・・。苦痛が大好きいいい!のモデラ―には・・・。
 
● 横文字は・・・生理的にダメでんねん・・・。って諦めてるモデラーさん?。ラジコン飛行機を作ってるなら、基本的な航空機用語は知っておられると思います。画像の横文字文章の中に、アンダーラインを引いた文章(balsa(63) and(64)・・・)が見えますか?。此れはスピードブレーキの組立図面に付属した解説文章です。組立図には、ベーク部品の他に木材の部品表記も書いてありますが、この部品番号の事も、必ず横文字文章には表記してありますので、組立図の原寸木材部品の断面図を参考にして、部品を探しましょう。ベーク部品の実寸とバルサ部品の寸法は、同じくらいの長さなので、見つけられると思いますよ。ただし・・・バラバラですので・・・画像の様に、細いバルサ棒は・・・破損している事もありますので、屑バルサと勘違いして捨てないで下さいね。

● 詳しくはまた後で記載しますが、胴体の部品と垂直尾翼の部品は、その機体には一本・・・または・・・一か所しか使いませんので部品は奇数個が殆どなのですが(胴体側板などの例外もある・・・)、主翼と水平尾翼は左右分けなので(例外もある)、偶数個入っているのが普通です。図面を良く見て部品単体の番号表記毎の部材の同じ寸法部品を探して・・・一まとめにしておくと作業が楽ですよ。
           
● 記事をアップすると即!反応して来るのが当工房の特徴なんですが・・・。大型グライダーのバルサキットでも、最近はレーザー加工のキットが多い中、まあ・・・それらのキットよりも質は落ちますが、それでもダイカットのキットは舶来製ならば、まだまだたくさん存在します。台湾のモデラ―だけじゃ無かったんですね・・・。国内にも購入したは良いけど・・・製作途中でぶん投げちゃったもでらーさんから・・・「何とかしてくれい!・・・部品番号の無い材料は、何処に使ったらええねん!。」との救援メールが数本・・・。

● よって・・・スピードブレーキ製作の前に概要をもう少し・・・。このK8のキットに付属した16枚綴りの説明書を、まずは・・・概要・主翼・胴体・尾翼・・・其々に仕分けして、ホチキスで留めて下さい。ページ数は其々不揃いとは成りますが、こうやって分類した方が製作が楽に成ります。
 
● この説明書は、小物パーツ・・・金属パーツの取り付け方・・・調整の仕方をまとめてあります。1ページ目には、機体組み立て前の最低限の準備作業を記載してあります。まずは、(1B)の説明・・・主翼や胴体を正確に組む為の定盤を用意せよ!と書いてあります。狂いの無い板に、同じ高さの棒材を並べて・・・端から目で確認しているイラストです。この大型グライダーは、この定盤に成る様な台板を作るか、既製品で探す所から始まります。

● (1C)の説明は、片翼スパン1800mmの主翼に対して、メインスパーのヒノキ材は半分強の950mmしかありませんので、ヒノキスパー材を揃えて固定バイスで挟み・・・斜めに切り落とせと指示してあります。
接着面積を増やせば、二本繋ぎのヒノキスパーでも丈夫に成るので・・・この結合方法を指示してあります。当工房で製作したフロッシュの製作記事にもこのつなぎ方を詳しくせつめいしてありますので、其方を参考にして下さい。

● (1D)の説明は、主翼に内蔵する真鍮製の角型カンザシを、部品NO-2のベニヤで両面から挟んで接着せよ!と指示してあります。このフレイヤのキットの特徴なんですが・・・金属パーツや複合素材のパーツを組み込む時は、木部同士の接着に成る様に部品をセットしてあります。スピードブレーキも同じ様な組み込み方法に成っています。よって、この細々した本体作業前の下準備を整えてから・・・本体組立に入りましょう。
 
● 主翼や胴体の組立説明書を見て部品番号と照らし合わせながら、一まとめにしてマスキングテープで括り・・・マジックで表記しておきましょう。主翼にも胴体にも対で使う筈なのに、一本やら3本といった奇数個の材料は、合わせ取りというキットメーカーお得意のやり方です(笑)・・・。特に、尾翼関係に多いのですが、キッチリ寸法出ししても、モデラー諸氏の組み立て方にはバラツキもありますし・・・、実は材料側にもコンマ何ミリ・・・の寸法誤差で、隙間に入らなかったりと・・・・よって、自分で切って現物合わせして下さい!という指示です。
 
● 材料が900mm以上の棒材だったり・・・薄いバルサのシートの細切りだったりと・・・偶数本の棒材は、殆どが主翼の部品です。中には・・・一体型水平尾翼の後縁側のプランク材等も含まれていますが、部品番号の表記がありません。こういう厄介な部材が、本機製作を始めたモデラー諸氏を悩ませる事態とも言えますなあ・・・。

● ただ・・・ラジコングライダーのバルサキットというのは、其れがダイカットのキットだろうが、レーザー加工のキットだろうが・・・使用する部材の材質は、ほぼ同じだったりします。組み立ててる最中に、あれ?・・・ここの部品はどれだあ?って成った時に、番号表記は無いけど・・・寸法が一致する部材が有れば、其れがパーツです。
 
● 部品番号が表記されていない部材は、寸法カットして複数個使う場合もありますし、主翼にも使うけど尾翼にも使う場合は、番号表記をしない代わりに、説明文に寸法表記で指示する場合が有ります。説明文の中には、この材料の幅寸法と長さ寸法の表記があるんですが・・・ミリ表記では無く・・・インチ表記ですので、インチ慣れしてない日本のモデラー諸氏には解り難いだろうとおもいますなあ・・・。

● 上記画像はホームセンターでも購入可能な、鉄製のミリ表記の定規です。裏面には、どのサイズの定規でもインチ換算表が刻印してあります。部品番号表記の無いキットの部材は、定規で実寸を測って・・・一番近い寸法でインチ換算して下さい。150mmまで測れる小型の定規も有るので使い易いのですが、この測り方ではコンマ数ミリが測れませんので、ノギスを使うと小数点二桁位は測れます(デジタル表記のノギスの場合)。
 
● 偶数本で900mmの棒材は、明らかに主翼の部材だって判断可能なんですが・・・。表記の無い短い偶数本やら奇数本は、何に使うか解らなかったりします。しかしですね・・・画像からも解る通りに・・・極端に細かったり・・・丸棒だったり・・・三角材だったりと特徴がはっきりしている材料ばかりなので、部品番号付近にその表記なしの部品は寸法カットで使う場合が殆どです。多分・・・中学・高校で習った単語や・・・明らかに航空機の専門語だったりしますので、毛嫌いせずに辞書を片手に読み解いてみて下さいね。舶来キットの説明書っていうのは、横文字表記が当たり前なんですが、一度読み解けた文章は忘れないと思います。次回の舶来キット製作にも役立ちますので、頑張って作ってみましょう。

● 私は自衛官時代に航空機の板金整備士だったので、F86セイバーやF4EJファントムの整備には、横文字表記の整備説明書は当たり前でしたので、模型飛行機の舶来キットの横文字説明書も同じ様に、飛行機の組立に必要な事しか記載してありません。よって、読み解く事は難しくなかったりします。ヤフーブログのラジ絶さんは、正式なお仕事は解らないのですが、航空機メーカーのお仕事に従事された方だと思われますので、こういう舶来キットの説明文で悩んでいるモデラーさんには、的確なアドバイスが出来ると思います。一度メールやコメント欄で聞いてみると良いと思います。ラジ絶さん!よろしく・・・。

● 突っ込みメールが来る前に・・・先に疑問に答えておきましょう。F86Fセイバーもファントムも・・・アメリカからライセンスを買って国内の三菱で生産したんだから、説明書は日本語じゃないですか・・・。その通りです!。ライセンス後の国産ファントムは日本国内で製造したので、全部日本語表記で説明書は書いてあります。よって、耐用年数絡みの部品の交換やら・・・金属疲労においての機体本体の破損など・・・その修理方法は、全て日本語で記載してあります。ところがですね・・・。主に金属疲労による機体の破損の場合・・・それが、説明書に記載されていない場所の場合・・・修理方法が無いので困るんですよ。国内の説明書には・・・。

● 要するに・・・マクダネル・ダグラス社で製造されたファントムは、実戦で長期に渡って使用されて来ました。よって金属疲労も頻繁に起きるので、あらゆる箇所の修理方法が記載してあります。ところが国産のファントムは、訓練飛行の延長線上にある空中戦は行いますが、実弾による打ち合い込みの模擬空中戦は行いません。よって、オーバーGによる金属疲労は有りますが、実弾の被弾による修理は有りません。何を言いたいか・・・米軍のファントムは機体を酷使するので、耐用年数が短く成るので、金属疲労の修理箇所も増えるんですが、日本国内のファントムは米軍程の酷使はしないので耐用年数が延びる傾向にあります。

● 米軍のファントムが10年経過して、金属疲労箇所の修理をした場合・・・この修理手順は、三菱製のファントムには記載されません。アメリカでファントムを量産する場合、其処から更に15年から20年さかのぼった時代に・・・既に量産型試作用のファントムはロールアウトしています。此処から最低でも15年以上20年は使い続けられないと、このファントムは大赤字確定の機体と成ります。要するに・・・ファントムの耐用年数がどの位なのかを調べる為に、実戦に使用せず・・・秘密裏に繰り返し飛行し、部品の消耗度合いや金属疲労を調べ、其れに対処する為の修理方法を含む取扱説明書を作る訳です。この説明書を元に作られたのが、日本語の説明書です。ですから・・・普通に訓練飛行で使い続けたとすれば、実戦で酷使した場合の機体の破損は無いのですよ。

● よって、米軍以上に三菱製のファントムを長持ちさせて使用した場合・・・、金属疲労は何れやって来るんですが・・・其れが三菱の整備説明書に記載されていない場合は、修理の仕方が解らないので・・・実戦使用のファントムのダグラス社の説明書を見て修理の糸口を探します。その為には、横文字説明書を読まなければなりません。冷戦の影響で、米軍との共同訓練が増えると・・・米軍機のパイロットは、実戦を知らない自衛隊のパイロットを小馬鹿に扱い、空中戦でいじめ倒し・・・反則行為を繰り返すので、その内自衛隊のパイロットも負けじと反撃します・・・。結局・・・実戦紛いの飛行内容に成るので、金属疲労箇所も説明書通りの場所とは限らなくなります。よって・・・読んで理解するだけなら、航空機整備員は誰でも横文字解説書が普通に読める様に成るんですよ。飛行機の事しか書いてありませんからね。
          
● このK8のキットには、トーイング用のフックがパーツとして入っていました。このトーイングフックに関しては、各大手のメーカーから販売されている物も有れば・・・、モデラー諸氏の自作品も沢山存在しています。しかし・・・このフック・・・、考案したリチャード氏のユーモアというか・・・脳みその柔らかさというか・・・、こんなに簡単な構造で・・・完成度の高いフックを作るとは・・・。

● トーイングフックに必要なパーツは、左側の三つ・・・。胴体の機首先端に接着固定する、フック本体のスリーブと円錐状の先端を有する、外部スリーブに挿入されるフックのストッパー部品、そして牽引する動力機のワイヤーの先に結合するベアリングの玉を溶接したワイヤーの三種類しか使いません。右側の部品は、多分消耗品なのでスペアパーツとして入っていたと思われます。
          
● 使用方法は見たまんま・・・です。想わず笑っちゃいました・・・。この胴体固定用のトーイングフックの固定スリーブは、機首側のワイヤー固定側の孔直径と、フック解除パーツであるインサートする円錐ヘッドのアルミパーツの孔直径が違います。実は・・・この孔の直径の違いが、ワイヤー先に溶接されたベアリングの球を固定するのに重要なんですなあ・・・。

● 球付きのワイヤーを機首側から挿入・・・、スリーブ内部は当然なんですが・・・インサートパーツの直径の方が大きいので段差があります。その段差に球を落とします。この球を、インサートパーツ先端の円錐形がロックします。ワイヤーは機首側の孔直径が小さいので、円錐の先端とスリーブの段差に嵌りこんで身動きが取れずに抜けなく成ります。この状態で、機首先端のワイヤーをロックしています。

● ただし・・・何回も抜き差ししている内に、円錐状のアルミ素材の部品は摩耗して行きます。ベアリングの球は、焼の入った鋼鉄製・・・円錐形状を有するアルミパーツは、炭素を多く含んだ快削性の良いアルミ合金です。どちらが耐久性能・もしくは耐摩耗性能が良いかは一目瞭然ですわね?。よって摩耗が激しく・・・ワイヤーのロックが出来なくなった場合のスペアパーツが準備されていると思えば良いと思います。このインサートパーツを、サーボの動きで手前に引けば・・・円錐形状の先端はバックしますので、ベアリングの球は、空間が広がり自由に動ける様になります。所謂・・・ロック解除の状態です。

● 実に簡単・確実なロックシステムですなあ・・・。形状を工夫すれば・・・自作も可能だと思いますよ。ベアリングの球をワイヤー先端に溶接しなくても・・・。まあ・・・平たく言えば・・・ゴムパイプの中に、金属棒を入れて、右手の握力でガッチリ掴むと金属棒は抜けません。ゴムパイプも凹むので摩擦力で金属棒をロックします。握力を緩めて指を拡げると、ゴムパイプは元の形状に戻り、金属棒は抜けます・・・。実に簡単で解り易いモノの例えでしょう?。小型軽量の機体に充分使えるトーイングフックのロックシステムですなあ・・・。ピン!と閃いたモデラーさんは、断りのメールは要りませんので、自分で考察して実物を作り、ご自分のブログの製作記事にアップして下さい。ネットの世の習わしで・・・同じ物を作ると・・・閲覧者から真似したって思われるのが嫌な人も多いと思います。よって、当工房ではタタキのフックは掲載しますが、多分・・・最低の仕上げで発表します。たぶん・・・ブログの管理人諸氏の作ったフックの方が綺麗だと思いますよ。汎用性の数だけモデラー諸氏のアイデアがありますので、色んな形状の自作トーイングフックの出現を期待してます。閲覧しているモデラーさん達の選択肢を増やせる様に普及する事を願っています。
          
● 嵌め合わせを確認する目的でブレードと桁を組み合わせて仮組してみました。このトップの長溝の入ったブレードに、桁を挿入する場合、決してブレード溝の内壁は削らないで下さい。嵌め合いは、多分・・・小数点二桁辺りの数値で勘合されます。内壁を削るとブカブカに成り・・・接着する時に二本の桁の空間の幅が歪に成り、クランクがスムーズに作動しなくなるかもしれません。

● このスピードブレーキの素材であるベーク板なんですが、その素材であるシートの表面は、光沢のある艶在りの鏡面仕上げが施してあります。これは、表面の滑りを良くする目的もありますので、不用意に艶を落とす様な削りやサンディングはしない方が良いです。このベーク板表面に滑りを良くするワックス等を塗り込んだ加工用の治具もOK模型では使ってましたから・・・。
 
● このスピードブレーキは、左右の主翼に振り分けて搭載されますので、必ず左右対称に組立てなければ成りません。桁材は一枚のブレードに、高さの違う二種類が組み込まれますが、此れが桁同士・ブレード同士が平行に成る様に組立てられます。要するに、主翼に固定される面もブレード面・・・スポイラーとして機能する面もベーク板のブレード面です。よって、組み立て図面をよく見ながら、方向を確認して作業を進めて下さい。

● 組み立てが済んでから・・・部品の方向が間違ってましたああ!っとなった場合・・・かち込んだ金属製の割ピンは抜けなく成ってますので無理に外すと・・・再度組み立てる時に、孔がガバガバ状態に成りますので、更に組み立てが難しく成りますよ。特に・・・舶来キットの場合は、こういう事態が頻繁に発生します。完全にバラせる国産品ほど寛容なキット内容ではありません。ビス一本でも国産品なら、プラス溝ですが・・・舶来品の殆どは、マイナス溝ですよ(笑)・・・。
          
● このベーク板の接着ですが、瞬間接着剤(低粘度)との相性がとても良好です。食い付きを更に良くする目的で、接着面をサンドペーパーで荒らしておきましょう。接着する細い接着面のみしか使いませんが、作業が面倒臭く成りますので全体的に満遍なくサンディングしても問題はありません。
          
● ホームセンターでも購入出来る接着剤を使っています。左側が低粘度(金属用)・右側が高粘度(木工用)です。今回は低粘度の瞬間接着剤を使いました。ベーク部品の桁をブレードに嵌め込んでから、勘合面に流す様に塗布します。低粘度ですから、水溶液じょうたいですので、毛細管現象により隙間に勝手に流れ込んで硬化していきます。
 
● 瞬間接着剤で硬化したベーク部品の分解の仕方を説明しておきます。瞬間接着剤は、その名の通りに塗布後の硬化時間が極端に早いのですが、水分には大変もろい性質もあります。そこで、外してもう一度付け替えたい時は、部品を完全に水没できる様な容器に入れ、2時間程放置しておきます。すると・・・接着面が緩んで外し易く成ります。しかし・・・この方法は、接着剤が染み込まない材料にしか使えませんのでご注意下さい。
          
● スピードブレーキの軸となるクランクを取り付ける為に、割ピンを一本打ち込んでみたんですが・・・画像の様に傾いた状態でロックするほどに動きが渋いです。一度打ち込んだピンを抜くのは至難の技に見えますが、先端が平らなピンポンチという特殊工具を使えば抜き易いです。しかし・・・この特殊ポンチ・・・市販されておりませんので、自衛隊絡みのショップへ発注する事にしました。

● このクランク部品がガタ無く、しかも軽く動くには、両脇の桁は馬鹿穴にするしかありませんが、ピンの直径が(1/16)インチなので、ミリ換算で約(1,58mm)・・・。必要ドリル刃は(1,65mm)という特殊径が必要です。まあ・・・精密機器の工具を探せば入手出来そうですが、材質は一般的なハイスでは無理なので超硬で注文するしかありません。私はテーブル・グラインダーを使ってドリルの刃研ぎは教育されていますので、購入できれば後は短くなるまで繰り返しの再生は可能ですが、特殊径ですので暫く作業は中断せざるを得ません。そこで、先に次のページから機体本体の工程を記載します。
 ※ この先・・・スピードブレーキの記事は続きますので、このページからのリンクはしません。機体項目に戻ってページ番号をクリックして下さい。