Ask-8 (Alexander Schleicher) 主翼の組立・継続ちう Part-25
 
● 矢印で示したリブ組みエルロンの両端に入れる補助リブを取り付けます。本来ならば、解説図通りに作業すると・・・後縁材の方面プランク時にこの補助リブを取り付ける様に指示されていますが、長い事数々のキットを作って来るとこの解説図の作業指示で補助リブを入れると傾いて接着される事が多く、後々エルロンを切り離した際に木口が傾いたまま仕上がる事が多く見られました。そこで、こういうタイプの構造を有するキットの場合・・・両面プランク後に位置を正確に出して差し込む様に接着した方が良い結果が得られる事が解りました。この作業には個人の私的考察がモデラー毎に違いますので、ご自分の理念に従って組み立てて下さい。
 
● 補助リブを取り付ける際の注意点とプチアイデアを一つずつ・・・。補助リブに接着剤を塗り込む時は、主翼側のリブまで接着する事が無い様に位置を確認しながら固定します。この際に主翼のリブと平行配置で接着できる様に、ダイカットの抜き残骸(厚さ2mm)のシートを細かく刻んで挟み込んで接着硬化を待ちましょう。尚・・・この挟み込んだ抜き残骸も接着してしまうと・・・此れは・・・絶対剥がせなく成りますので、余分なはみだしの接着剤は綺麗に掃除して下さいね。
 
● 主翼の上面をプランク出来る様に、治具台の組み換えを行っています。本機の主翼はゲッチンゲンに属する翼型なんですが、基本的には半対称の翼型と同じ設定の治具構造で調整出来ます。フラットボトム翼も半対称翼も・・・本機の様な複雑な翼型も、基本的には直線を有するクサビ形ですので、治具台のアングル材も捻じりを一切付けない調整で治具を形成すれば良い訳です。よって、本機の解説書には捻じり下げを付けろ!と言う様な記述がありませんので、捻じれの無い素直な調整をして主翼を組み立てて行きます。

● 書かずとも既にご存知のモデラーは、読み飛ばして下さいね。本機の様なテーパー翼のリブは、翼弦が短くなると相似形なので必然的にリブの最大翼厚も薄く成って行きます。当工房で設計する主翼治具の場合は、リブの中心線が定盤と平行に成る様にアングル材を固定するので、翼端側の方がメインスパー固定のアングル材は高く成って行きます。この状態で、前縁と後縁側に取り付けるアングル材の高さ調節をして組み立てています。

● 一方・・・本機の場合は、メインスパー固定のアングル材の高さを20mmと固定していますので、結果的に既に組み込んだ後縁側の高さも決まってくる訳です。最初に設定した主翼下面をプランクした治具の設定を素直に裏返せば、今度は主翼上面のプランク治具が出来ますので、あまり複雑な考察は要りませんよ・・・。メインスパーのアングル材にしっかりと主翼を固定すれば、中央側と翼端側には、其々どの位の高さの差が有るか解りますので、其のまま実寸計測の状態で後縁側の高さが算出出来ます。此れに捻じり下げ何度?という私的考察を入れてしまうと・・・治具の調整はかなり複雑に成りますのでやめた方が良いですよ。もしも私が、複雑な図解説をしたとしても、理解できるグライダー初心者が何人居られるか不明ですので、やりません!。

● 数年前・・・ヤフーブログを訪問履歴伝いで検索していたら、初心者さんだろうと思われるモデラーさんの製作記事に出くわしました。この方・・・止めときゃ良いのになあ・・・。捻じる必要の無いグライダーの主翼を・・・「このまま作っても脳が無い!・・・。」って理由だけで捻じり下げ設定の治具をこさえて主翼を組立てていました。さて・・・仕上がった主翼・・・どうなったでしょう・・・。殆ど捻じれてない素直な主翼に成っちゃいました!(笑)・・・。

● 何の資料を見ながら主翼の捻じり下げ治具を作ったのか?・・・。捻じり下げの治具と言うのは、メインスパー上(翼リブの前縁から33%位置)を基準に、翼端側が最大何度、前縁側が下がる(後縁側は上がる)事によって捻じり下げの付いた主翼に成った!・・・と言う事なんですが・・・。この初心者さん・・・後縁側に高さの違うテーパー状のカイモノに何度の角度を付けて治具を作っちゃいました。よって、実際の捻じり下げの角度は?・・・殆ど付いていません・・・という結果に成ってしまい・・・捻じらなくても高性能な主翼なので、普通に良く飛ぶ飛行機に成ったんですが・・・、ご本人はあくまでも捻じり調整をしたから高性能に成りました!と大喜び・・・。コメント欄にて多くのモデラーさんからお褒めの言葉が躍ってましたが・・・このコメントをしたモデラーさん全員も、間違った捻じり下げの付け方に気づいていませんでした。閲覧されているモデラー諸氏・・・捻じり下げ入りの治具の組み方を、ご自分のブログで紹介して、この勘違いモデラーさん達を救ってあげて下さいナ・・・。ラジコン技術誌の現編集長!この辺の記事・・・扱って間違い知識を正して下さい!。

● 多分・・・考えられるネタ元は、ガルモデルの(B-18)じゃないかなあ・・・って思われます。もう35年以上昔の機体ですけど、細身の胴体と主翼のスパンが2000mm以下なので、図面から複製するモデラーが現在も沢山います。この機体の主翼は、テーパー比が緩いので然程捻じり下げの必要も無いのですが、当時の風潮として・・・捻じり下げ付きの主翼は高性能!って記事が、ラジコン技術誌に掲載されたので、皆さんが右へ習い・・・。グライダーのみならず・・・動力機も、捻じる必要の無い完全対称翼のスタント機まで捻じり捲った時代がありましたね(笑)・・・。

● この(B-18)の主翼は、一条氏オリジナルの要素を加えたラムロッド改の翼型を採用したサーマル・スロープの兼用グライダーです。主翼の翼端リブを厚手にして、Sカンバ―類似翼にする事で、ムクのテーパーに仕上げた後縁材を強制的に持ち上げて接着・・・。ラムロッド改の翼型は基本的にフラットボトム翼ですので、主翼の下面のみのプランクをして・・・上面はサブスパーを数本入れただけのプランク無し構造・・・。しかし・・・複製されたモデラーの多くは、上面もプランクしてましたなあ・・・。これじゃあ、一条氏の主翼構造のコンセプトは、間違って伝わったとしか思われませんなあ・・・。

● 翼端リブで後縁材を強制的に持ち上げて主翼上面をプランク無しで仕上げて、主翼全体が自然に捻じり下げが着く様に設定されてるのに・・・上面のプランクをしちゃうから、後縁側の強制捻じり下げ設定が意味を為さなく成りました。多分・・・最初に其れに気づいたモデラーさんが、今度はムクの後縁材にカイモノをして主翼上面をプランクしたのを、誤って解釈したんじゃないかなあ?・・・って思います。
 
● 画像のブラケットは本機製作の治具に使用した物のほんの一部です。そして更に・・・ブラケットを作ってます。ただ・・・この新規のブラケットは、次回作の為のブラケットも兼ねています。その次回作なんですが・・・もう来年に成るでしょうなあ・・・。取り敢えず、メールで一番多いのが・・・(ZANONIA)ですなあ・・・。過去製作したザノニアは、アウトラインをガルモデル・・・内部組立構造は当工房オリジナルでした。今回は、アウトラインを実機のザノニアとし・・・構造を当工房オリジナルとして製作してみましょう。胴体の主要な構造は、スチレンペーパーを多用して組んでみたいと思います。(Ange SSG)がすこぶる快調に飛ぶもんで・・・今度は大型グライダーの胴体は、どういう強度が確保できるか・・・作るのがとても楽しみな一機ではありますね。

● (Ange SSG)と(NV-02 Hex)は、主に北九州のお仲間さん達と、平尾台の西風専用サイトでテストを繰り返しています。吹上峠じゃないですよ?(笑)・・・。新サイトに登るには、登山靴と背負子が必要かなァ・・・。愛車でサイト横まで乗り付けられませんなあ・・・。だからァ~、登んの面倒臭え~なァ~・・・って思ってる平尾台の将軍様達には、無理な場所ですなあ(笑)・・・。まあ・・・九十九折のゴツゴツした幅の狭い登山道を・・・苦も無く登れるビークル持ってりゃ話は別・・・。ま!カルストファイター以外に持ってる奴はいねえだろう・・・。ゲッターポセイドンは登るぜい!
          
● フレイヤのリブ組治具から・・・本来の当工房の組治具に戻って来ました(笑)・・・。違和感だらけのフレイヤ工作方法も組み上がってみれば、まあ!一つの方法として懐かしくもあり・・・。でも、基準を採るならば・・・やはり、使い慣れた本来の治具で組んだ方が段取りが決め易いので楽かなァ~って思いますなあ…。
          
● 本機の主翼の翼型は、(NACA 63-2-615)・・・。翼下面は、翼弦の半分が膨らみ・・・半分は凹んでいます。まあ・・・半対称翼なので、下向き揚力も発生する分如何なる速度域でも不意な頭上げが起き難くく・・・更にゲッチンゲン特有の翼下に空気を溜め込む翼型なので、グランドサーマルが強烈に発生すれば・・・全備重量最大6㎏の本機でも、中々降りて来ない状況は、容易に想像できますね。

● こういう変則的な翼を組立てる時に・・・大いに悩むだろうと思うんですが・・・。何も複雑に考える事は無いんです。どういう治具設定にすれば、捻じれの無い正確な主翼が組めるのか・・・ゲッチンゲン翼を組立てる場合・・・多くのモデラーさんがお悩みのご様子・・・。黒い矢印で示したラインを直線で描いてみると・・・単純な半対称翼に戻ります。はてさて!・・・。本機の翼型を物凄く簡素化したハンドランチグライダーが販売されていた事実・・・多くのネット物知り博士(平成生まれのモデラー諸氏)・・・皆さん!一度は目にして購入して作って飛ばした人も多いと思うんですがねえ・・・。QRPのロッキーってHLGを覚えてますか?。本機とは基本の翼型は別名ですが、翼型の性質は同じですよ。ただ・・・前側半分の翼下面はフラットボトムなので、本機の様な逆宙返りは無理じゃ無かろうか・・・。

● 単純な半対称翼型として考えれば・・・複雑な考察をし過ぎてフリーズしなくても済みますよ(笑)・・・。よって、治具を作るのも簡単ですし、調整もし易い・・・。ゲッチンゲンのテーパー翼・・・少しはやってみよう!高揚感が湧いてきましたか?。凹んだ翼の下面・・・フラットボトム感覚で治具の基本構造を決めてみましょう・・・。
          
● アルミ製のアングル材を使った治具の構造をご紹介しましょう・・・。かなりの私的考察で記載しますので、既にご存知のモデラ^諸氏・・・反論したい考察をお持ちのモデラー諸氏・・・お気分を害される前に読み飛ばして下さいね(笑)・・・。画像左側を主翼の中央側としてみて下さいね。半対称翼型・・・完全対称翼型のリブ組をする場合・・・矩形翼配置リブでもテーパー配置のリブでも、メインスパーと後縁材を固定するアングル材は、画像の様に翼下面の翼端側を高くして治具を組むと・・・定盤に対してのリブの基準線は何処も平行配置となります。中央リブと翼端リブを掲載していますが、リブの基準線から見れば、メインスパーの高さも後縁材の高さも全て寸法が違います。

● 要するに・・・翼下面のカイモノと成るブラケットとアングル材を横から見ると・・・必ずテーパーのカイモノと成ります。ラジコン技術誌のモデラー諸氏の製作記事では、後縁側にテーパー状のカイモノを置いて組立てる解説がよく為されますが・・・、此れをアングル材で作ってクリップで挟める様に作ると画像の様な構造と成る訳です。

● 捻じり下げの要らない翼を組むなら・・・この翼下面を基準とする治具構造は、メインスパーと後縁材のカイモノの高さは、テーパー翼のリブ下面が、捻じってない平行なカイモノに調整すれば・・・捻じり下げや予想もしなかった捻じり上がった主翼は完成しません・・・。

● もしも・・・主翼下面がフラットボトム(直線)のリブを捻じれない状態で正確に組みたいなら、アングル材の上面がメインスパーも後縁側も全て定盤から同じ高さに成る様に調整すれば良いのですよ。ね?・・・簡単でしょ?・・・。

● 上記の記載で・・・当工房のアングル材を使ったリブ組治具の構造を、完全に理解できたネット物知り博士さん達は、ご自分のスパン方向に湾曲した・・・翼弦方向に捻じれ捲った工作台を、限りなく水平に近い捻じれも湾曲も無い工作台に作り変える方法を思いついた筈・・・。OK模型の機種専用リブ組治具の正確な組み方をする方法を思いついたんじゃないでしょうか・・・。此処まで記載しても理解出来ないネット物知り博士は・・・諦めて下さいね(笑)・・・。ゆとり教育世代の博士諸氏は、自由に遊べる時間を二次平面のゲーム機で遊んでばかりいたから、三次元立体空間の物体の本質が理解出来ないんじゃないやろか・・・。

● 歪み捲った工作台の上に、アングル材を浮かせて取り付けて水平器を使って高さを調節すれば・・・限りなく水平面を持つ定盤と同じ状態を作り出す事が出来ると思うんですが・・・。「言ってる意味が解りませ~ん!。」って吠えてる平成生まれのネット物知り博士さん!もう一度小学校からやり直せ!。大人なんだから・・・小学校の時にゲームに夢中で授業中の先生の説明の利き洩らした分のみ勉強し直せば、三次元立体空間の基本位は覚える事が出来ますよ(笑)・・・。実際に…黄色い帽子とランドセル背負って行け!なんて言いませんよ!。ネットの博士なんだから、ネットの小学生の知識を集めて吸収すれば良い。学童保育の模型教室で質問攻めにして来る子供達の方が、博士達より頭が良いかもなア・・・。授業を真面目に聞いてるから、模型教室では応用だけを教えれば良いから、やり易いですなあ・・・。どんどん吸収してるし・・・。
 
● 主翼上面のプランク材を抑え込むゲージ板の形紙を作図しています。今回のゲージ板は、隣り合わせのリブを跨いで抑えるタイプなので、作るゲージ板が多く成っています。更に二枚を跨ぐという事は、隣り合うリブを同時に押さえ込むゲージなので、短い翼のリブ組を10か所作って押さえるゲージとなります。もう一つ付け加えるなら・・・前回は単体のゲージ板だったので、厚さ3mmながらも線で押さえ込むゲージでしたが、今回は面で押さえ込むゲージ板と成りますので・・・一種類の左右共用ゲージ板が使えません。左右別々のテーパー構造を持った一対のゲージ板が必要です。

● 本機だけなら実に勿体なく・・・余計なゲージ板の作成にも成るんですが・・・昨日のメールで国内一件…海外二件から、本機の製作依頼が舞い込みました・・・。この三件のモデラーさんの要望が共通してまして、どちらの方も主翼のみ作って欲しいとのご希望でしたので、キット箱を薄く改造し直して主翼分のパーツのみを送れ!と返信しました。よって・・・本機製作に使用した主翼の治具台を元とする細かいゲージ板全てが、再度日の目を見る事に成りそうです。全ての作業は来年一発目の三機分量産・・・大手メーカーの、しかも・・・舶来品の量産組立てなんか、何十年振りでしょうか・・・。

● 大阪の工房時代に・・・オーロラ60二機・・・ジョーカー30四機・・・ブルエン20と45一機ずつの同時製作ってのは記憶に残ってますが、もう直ぐ元号が変わろうとする来年に・・・こういう仕事が舞い込むとは思わなんだあ・・・。来年の夏には、我が家はドローンのオペさんやら、サーファーやら・・・バイクにチャリに・・・外人さんと国内のモデラーさんがごった返しで宿泊に来る予定。果たして・・・海の家のオヤジとカスタム工房の二足の草鞋が可能なんだろうか、少々期待交じりの緊張感で一杯ですなあ。まあ・・・アルカディア号の船内ルールで運営しましょうかね。戦闘開始までは乗組員は何をして過ごしても良い!。ヤッタラン副長は、食う・寝る・トイレ以外はずっとプラモ作り・・・。多分・・・私も、そうなるでしょうなあ・・・。キャプテン・ハーロック(またたび電器のネコバスさん)がそういうルールにしろ!って言ってるし・・・。
 
● 本機のダイカットの抜き残骸・・・まだまだ色んな部品が作れますなあ・・・。多分・・・本機設計のリチャード氏も、まさか此処まで使うモデラーが居るとは・・・思って無いだろうなあ・・・。と言うのは・・・まだまだ甘あああああ~い!・・・。本格的な海外モデラーさんなら、この抜き残骸の最終的な処分方法・・・細かく粉砕して、更に粉末にして…醤油かけて食う?・・・んな訳ねえだろ!。クリアラッカー混ぜ込んで、サンディング・シーラ―の代用品を作っちまいやす・・・。そして、木製の水物ラジコンに塗り込み・・・そりゃあ、もう・・・骨董品みたいな帆船を作ったりしてます。スタートレックに登場する歴代エンタープライズ号の元祖は、帆船・・・。私の晩年は・・・多分・・・こういうカテゴリーで終焉を迎えるでしょうなあ・・・。
          
● う~む・・・。幅が取れねえなア・・・。って状況に出くわした時、斬れるモデラーならこういうちょっとした抜き残骸の状態も見逃しませんなあ(笑)・・・。まあ・・・レーザーキットの材料取りのプログラムを普通に出来るオペレーターなら、材料の木目と相談しながらキーボードを叩いてる訳で・・・。各大手のメーカーさんのレーザーカットのシート・レイアウトを見ても、上手に無駄無く抜いてるなあ・・・って気付かされる場面に何度も出くわします。プログラマー自身がモデラーならば・・・あまり無茶苦茶な詰め込みはやらないのが普通なんですが、抜き残骸を有効に使うのはキットを購入した側のモデラー自身なので、バルサシートやベニヤシートの部品レイアウトの状態を見ながら、メーカー側のプログラムの開発部員の心情も読み取れる様に成ったモデラーさんは、もうジェダイマスターの仲間入りですよ(笑)・・・。上手にフォース(理の力)を使って、メーカーの開発部員を操り・・・理想のバルサキットを作れる様に導いて下さいね。昔っからそうやってキットは進化して来たんですから・・・。決して!粗挽きなアナログ的手法の、メーカーに対する脅迫やら嫌がらせを目論んで、私利私欲を肥やす様なモデラーには成らないで下さいね。
          
● 今回は・・・押さえのゲージ板が40枚・・・。各リブを跨いで取り付けるので前回よりも厚めの押さえ板と成るでしょう。今度の押さえ板は思いっ切り荷重を掛けてもへこたれないぞ!。ただし・・・プランクシートが凹んでしまったら、元も子も無いので・・・上手く加減する必要が有りそうですね。ともかく・・・もう、11月中旬・・・。一年経つのは早いですなあ・・・。今年の連休過ぎから我が家を改造し捲って来ましたが、いやはや・・・両親の持ち物整理・・・。他界した後少しずつやっときゃ良かったなあ・・・って反省してます。とにかく・・・仏間やら客間のふすまの中の収納庫から出て来た遺品の多さといったら、お袋の勿体ない精神の表れなのか、出て来る出て来る・・・昭和の遺物の数々が・・・。一度…地元のリサイクル店に出張を過去お願いしたら、総額でも¥5万円位にしか成らなかったのに・・・。このお袋が溜め込んでいた昭和の遺物・・・。ネット検索掛けたら、腰が抜けそうに成りました・・・。ネットの昭和の遺物のオークションって、何に価値が付くのか・・・解りませんなあ・・・。

● 参考までに・・・リサイクルショップは、地金以上・・・希少価値金属という賢知から見れば、ラジコンヘリとラジコンカ―は引き取るが・・・木製(バルサ主体)の飛行機類とラジコンボートは引き取らないそうです。飛行機は飛ばせる場所が無い・・・ラジコンボートは危険だからだと・・・。ラジコンボートが危険???・・・何故かと言うと、未成年者が池に落ちて溺れる・・・もしくは水死した場合・・・売ったお店が罰を受けるからだと・・・。まあ・・・老舗の模型店なら、ラジコンボート愛好の大人が居るなら販売もするけど、未成年の子供だけってのは危険だから、明確な答えが子供から聞けない時は販売しません・・・。ところが、リサイクル店なら、ラジコンボート愛好の大人達を知ってる筈もない不特定のお客相手の商売だから、危険の種に成りそうな模型は、其れが新品でも引き取らないのだそう・・・。賢いやり方ですな!。

● ただですなあ・・・前にも何処かで書いたと思うんだが・・・、今年も各地で起きた自然災害の数々・・・。火事場泥棒の出没で被害に遭ったモデラーさんのお話もチラホラと風の噂で耳にします・・・。そういうドロった個人の高級模型や無線機が出回るであろう、オークションサイトの実態・・・。お仲間飛行場での無闇な個人情報のやり取りは…要注意だそうですよ。多分・・・飛行場でお仲間さんに紛れた火事場リアンが、値段の付きそうな模型の値踏みをしてリストを作ってる可能性もあるらしい・・・。よって、飛行機も持たずにやって来たモデラーらしき?・・・不思議さんは充分警戒せよ!とのお仲間ピーポ君からのご連絡・・・。そういや・・・飛行場に現れる手ぶらの一見さんって、他人の飛行機の画像を多数デジカメで撮影してるでしょ?。持ち主さんの許可無く・・・。熱心な初心者モデラーを気取ってるが・・・中身は火事場リアンの可能性も有るって危険性もありますのでご注意くださいね。とにかく・・・この模型狙いの火事場リアンは、災害が発生して住人が避難所に居るって事まで調べ上げた上で、ピンポイントで、高価なラジコン用品をドロっちゃうそうですから・・・。そういう被害届も出てるって事ですよ・・・。要するに・・・本当にお友達に成るまでは、安易に飛行場のお仲間さんを、無闇に自宅に招かない事で被害を回避できる様ですよ。火事場リアンは、付録みたいに付いて来たりしますので、自宅工作室に何があるか・・・そういうリストを作って、悪い仲間と共有し合ってると・・・既に豚舎在住のドロッ太ちゃんが暴露したらしいですなあ・・・。

● 以上の事から・・・この災害時に乗じた火事場リアン種族の実行部隊のドロッ太ちゃん達が、狙う標的のラジコン用品は・・・高級プロポ・・・高額な推力ユニット・・・カスタムな飛行機や大手メーカーのヘリコプター・ラジコンカ―等(セロテープグルグル巻きのスチレン機はオークションに出しても高額に成らないので、ドロッ太ちゃん達は見向きもしないので、盗まれないそうですよ)・・・それから・・・一人では重くて運べないボール盤や糸鋸盤は盗られません。専用工作台にガッチリ固定しとけば大丈夫です。ドロッ太ちゃん達は、時間との勝負なので・・・モンキーレンチやらアンギラス等の大型工具は使わないで良さそうなものしか狙いません。年の瀬に成ると、暗躍し始める空き巣狙いのドロッ太ちゃん達の行動・・・外出は充分ご注意下さい。

● このドロッ太ちゃんは・・・個人宅の高級そうなラジコン模型の品定めを終えたら、トイレを借りる振りして家屋内の導線をチェック・・・。侵入経路の確認をしています。隠し持ったデジカメやら・・・スマホで動画を撮って仲間内に流して情報を共有・・・。大規模な災害が発生した際に、迅速にドロる事が出来る様に準備しているそうですよ。そういう盗品類が・・・オークションサイトには出回ってるそうですね。怖い!怖い・・・。東大阪に有る中小企業の工場長屋には・・・ある特徴が存在しています。トイレは工場の中には無く・・・表の道路に面した各工場の端っこに入り口が設けてあります・・・。此れ!・・・何故か解りますか?・・・。

● この東大阪の工場長屋には、大手メーカーの重要な小型精密な部品を請け負って造っているメーカーも沢山混じっています。こういう小規模の協力工場が日本の大企業を支えています。特に重要な部品を作っているメーカーの情報を、他のライバル企業は是が非でも欲しい訳で・・・。探偵を使って工場を突き留めたら・・・飛び込みの営業マンに化けた企業のスパイが工場を訪問するんですが・・・。この際の台詞が「ちょっと!トイレを貸して下さい!・・・。」だそうです・・・。トイレを借りる振りして、隠し持ったスマホや服や眼鏡に隠したピンカメラで工場内を撮影・・・情報を盗み取る作戦です。よって・・・こういった中小企業相手の町工場の長屋のトイレは、工場の外に作ってあるとの事・・・。こういう手口もネットの裏サイトには、詳しく解説してあるそうなので・・・このラジコン専門の火事場リアン種族の実行部隊であるドロッ太ちゃん達は、応用しているのかも知れません・・・。
 
● 今回の押さえ治具は幅10mm程度なので安定してます。主翼の上面は下面よりもアールがきついので・・・其れに対応できる押さえ治具にしないと、プランクシートの完全なる圧着は不可能です。しかしながら・・・今後製作予定の数々のキットにも対応できる設定には使えませんので、もう少しデータを蓄積して、ある程度の翼型に対応できる押さえ治具の開発も、現在の急務です。
 
● 主翼上面に貼り込むプランクシートを、形紙からトレースします。初心者さんからの救援メールで一番多いのが、フラットボトム翼を有するグライダーを購入し・・・原寸図面の寸法通りにバルサシートをカットしたのに、上面を貼ろうとしたら寸法が足りなかった・・・どうしたら良いでしょうか・・・。う~む・・・カッターを使って切り落としたのなら、もう一度貼り直して再度寸法切りするしか無いですなあ・・・と答えるしか方法は無いですね・・・。

● キット付属の原寸図面は、その機体の仕上がり寸法が表記してあるだけなので・・・所謂上面図というのは、あくまでも仕上がり寸法の見通し線のみしか描かれておりません。私も超初心者の未成年時代に失敗して泣いてます。例えば・・・翼下面が直線のフラットボトム翼(代表されるのはクラークY・・・)の場合、翼の下面は見通し線通りの寸法でシートを裁断しても良いのですが、翼の上面はアールを形成しているので、その分プランクシートは長く採らないと・・・足らなく成ります・・・。

● 翼弦が200mm・メインスパー付近の最大翼厚が12%程度の翼型ならば・・・翼上面の寸法は翼下面寸法に5~7mm程度プラスしてプランクシートを裁断すれば若干余りが出る程度となります。こういう法則で本機の主翼上面のプランクシートの翼弦方向の寸法カットは、見通し線プラスアルファーと成るんですが・・・実際に採寸すると、ギリギリでしか採れない事が後で解っちゃいました・・・。リチャードさ~ん!そりゃないぜ・・・。って思ってたんですが、よくよく考えてみれば・・・本機のプランクはメインスパーに対して半被せだった事に気づき…その分差し引いて計算したら、あら不思議!・・・何とかギリの寸法で裁断可能だって解りました。いやいや~・・・肝冷やしたぜい!・・・。個人的なプランクシートの翼弦方向の寸法取りの方法なんですが、中央翼リブと翼端リブのメインスパーから前縁までの寸法出しは、紙の粘着テープ(養生のマスキングテープ)等を、リブの木口に貼って、印を入れ・・・剥がして平面上に貼り込み寸法を測れば正確ですよ。他にハイテクな方法が有れば、其方をお使い下さいね。
          
● プランクシートを完全に被せるには、アールに沿った湾曲した平面が必要に成ります。他にも専門的な言葉遣いは有るんですが、難しくて初心者には理解不能ですので、こういう表現としました。まあ・・・平たく言えば・・・プランクシートが完全に木口に密着できる様に、前縁補助材の木口を斜めに削れ!って事ですよ。角度が浅いと・・・リブの先端付近に隙間が出来ますし、深過ぎるとプランクシートと前縁補助材の接着面に隙間が出来るので・・・まあ、どちらにおいても接着された面積が少なくなるので強度が落ちるって事が言いたいです・・・。
 
● 市販品の定尺バルサシート・・・バルサキット付属のプランクシート・・・メインスパーを完全なる直線で正確に組んだのに、プランクシートの両端が出っ張ったり・・・シートの真ん中が凹んで仕上がったりと、後で悩まなくても良い様に・・・プランクシートに余裕があるならば、画像の様に定規を使って直線出しのカットを行って下さい。市販のバルサシートや、キット付属のプランクシートの木口が必ず直線で仕上がっているとは限らないからですよ。

● 特にシートに対して平行に木目が入っているシートでは、工場生産中のカットのまま直線を維持できますが・・・。木目が斜めに入っていたり・・・木目が湾曲していたりすると、経年変化でその湾曲した方向通りに僅かにシート木口が湾曲します。模型歴の長い自作モデラーにブログで尋ねてみるのも良いかもしれませんね。定尺80×900mmのバルサシートで、両端と真ん中での湾曲が5mmだったとすると、直線切りした場合・・・シートの中央の幅は75mm以下の幅寸法しか採れなく成ります。もし・・・片翼のスパンが450mm以下ならば、まずはシートを半分にカットして下さい・・・。此の状態で湾曲した木口は2,5mm位に成る筈です。この状態で直線切りすれば若干ですが余裕が出て来ますよ。自作モデラーならば、誰でも自分なりの感覚的な能力を持ってますので、対処法も沢山あります。よって・・・多くのモデラー氏の製作記事を見てから自分の飛行機を作って下さいね。ネット上の製作記事には、モデラー個人毎の、私的なアイデアが沢山記載してあります。まずは・・・真似して下さい・・・。其処から自作の華道は始まります。その先にモデラー毎のオリジナル溢れる自作の世界が有りますので・・・。(Part-26に続く)