Ask-8 (Alexander Schleicher) 主翼の組立中 Part-26
 
● 当工房の製作記事に時々登場するタフレックスという素材についてのご質問メール・・・。平成2年以降に発売の(EZ=F-18ホーネット・グロー45ENG/プッシャー仕様)(EZ=エアロコブラ・グロー45ENG)(EZ=ゼロ戦・グロー30ENG)の各機種の胴体に使用された素材です。ABSの胴体の機種も存在するんですが、より細かい成形が可能に成った素材とも言えますね・・・。その素材であるタフレックスなんですが、このOK模型の機種よりも古くから存在してました。その代表格が(レンジでチン!)のパックご飯の容器です。

● 見事なまでの細かい段差が表現されていますよね。此れがタフレックスの特徴です。メリットだらけにも見えますが、ちゃんとデメリットも有るんですよ(笑)・・・。バキューム成型後は画像の様に綺麗に仕上がってます。OK模型の電動グライダー(コナ・ロタ・ボーラ)の胴体にも使用されたんですが・・・、手で持って投げる位置・・・厚手のベニヤ部品で鉄壁の要塞みたいな造りだったでしょう?。要するにABS素材みたいな成形後の素材が持つアール面の強度が、このタフレックスは弱かったと言えます。しかしながら、とにかく衝撃でABSみたいに割れる事が無い・・・同じ衝撃でも座屈して折り目が付く事は有っても割れない・・・って大きなメリットが有ったんですよ。

 
● スポイラーとエルロンのリードハーネス配管の出口を主翼下面に向けていたので、プランク材を破って成形しました。此のリードハーネスの取り回しについてですが・・・、中央リブに画像に見える様な長孔を開けて置けば、ガイドパイプ無しでも何とか通す事は可能ですよ。今回は一例として採用しましたが、この長孔にリードハーネスの先端を付けた長い棒を差し込み・・・サーボスペースまで導いたら、ロングノーズ・プライヤ(所謂・・・ラジオペンチ)を使って、ハーネスのコネクタを掴んで引っ張り出す方法が一般的ですね。
          
● 中央リブの先端にちょこっとだけメインスパーの端っこがはみ出してますが・・・、此れはアングル式の組立治具にクリップで挟める様にする為です。他のリブ間はまだメインスパーに奥行きが残ってるのでクリップが挟めるんですが、この角型のカンザシ用パイプを埋め込んだリブ間は、メインスパーとパイプが同位置で交差するので・・・補強板を詰め込んであるが故・・・クリップで挟む事が出来ません。よって・・・上面のプランクシートを貼り終えるまでは、残しておいた方が治具台への固定が容易です。
          
● 古~い画像が見つかりました。VHSテープに録画していた大観峰でのオベロンのハンドランチ寸前の画像です。テープも古いのでノイズが出捲ってますなあ・・・。この日は忘れもしない・・・熊本地震の予兆とも言える、博多沖を震源とする地震の余波が大観峰展望所も揺らしました・・・。とにかく、私は四つん這いのまま動けない・・・。それでも熊本グライダークラブの役員さんは、ぐらつく足元を踏ん張りながら操縦してましたなあ(笑)・・・。飛行機飛んでたら避難も出来ません。ノーコン状態の飛行機の行く末・・・ほっとく訳には如何でしょう!。流石!役員さんですなあ・・・。

● このオベロン・・・スパンが3650mmの産業ラジコングライダーの試作モデル機です。当日はあいにくの曇り空・・・。自重3200グラムのオベロンは悠々と微風の西斜面を飛行するのに・・・、自重700グラムのミニシャーレー機が浮かない?不思議な日でしたね・・・。此の機体を・・・北九州の輩が欲しがって・・・断ったら、10年以上嫌がらせを続けられた高性能産業機。平尾台大会の日に、サイトまで無理矢理運んでくれて・・・私よりも100メートル程前を早足で運んで行くので不思議に思ってたんですが、仲間にデジカメ持たせてポーズを決めて撮影・・・。此の時に早く気付くべきだった・・・。競技の最中・・・ずっと譲渡の要求・・・。断ったら、延々と10年以上の嫌がらせ・・・。溜まったもんじゃねえぞ!。
          
● 飛行機の製作記事の項で除染の話?・・・。平成28年頃から福島の原発近くの危険区域では、GPS機能を搭載した無人機による空間線量計測が開始されました。ただ・・・この計測機なんですが、離着陸のみを有人による無線操縦で行い・・・空域に入ると自動操縦によるオートパイロット飛行に移行します。

● この空間線量計測なんですが、実機で行うと航空法の大原則により高度200メートル以下では飛行出来ません。しかし、ラジコン模型を含む無人機の場合・・・高度200メートル以上を飛行出来ないという大原則を最大限に利用すれば、実機のセンサーではアバウトにしか測れなかった放射線の濃度が、模型機ならば可能に成った訳で・・・この事業は、現在引く手数多の状況下にあるとも言えます。よって、色んなベンチャー企業が携わっているんですが、基本的に線量の高い危険区域に入ってテスト飛行しなければ、その正確な線量データと模型機の飛行データは採れない訳で・・・、全くの放射性物質に対する知識の無い人と、線量計測機は作るけど・・・基本的に被曝する事が嫌な人は、現地の企業からも信用されないって事になります(笑)・・・。

● 要するに・・・飛行機は作りますけど、僕らは被爆したく無いんでえ~・・・現地での操縦と計測はあ~、其方で行って下さいね?・・・って類のベンチャー企業さん!・・・って所ですね(笑)・・・。世界的にも注目を浴びそうな国家プロジェクトに参入出来れば、自分に対する世界中からの高評価も集まる訳で・・・。手っ取り早く有名人!を目論むには打って付けの状況とも言えますなあ・・・。でも・・・この線量計測のプロジェクト自体が世界初です。同盟国の保有する軍事目的の無人偵察機を使えば良いじゃないかああああ!っていう、安全圏に住んでる無責任な(事勿れの平和主義者)の声も聞こえて来てますが、元々の福島の除染作業自体が民間委託の国家事業(世界初)なんで・・・。民間事業に国家お抱えの自衛隊は、大威張りで参入なんか出来ません。事勿れ・・・うんぬんの無責任なお方達は、最もらしい事をお仲間掲示板に書き並べてるけど、其れこそが緊急な事情を安全圏から傍観して客観的に吠え捲ってるだけで・・・何の解決にも成りません。

● よって、早い時期から実際に除染作業に従事しながら放射性物質の知識と改善作業を見に着けた人ならば、現地での行動にも其れに沿った行動をするので、発注した側のゼネコンさんの信頼も勝ち得る可能性は大きいって事です。除染現場に入っても、この除染技能講習会に参加しない作業員も多いです。この講習会に参加するという事は、福島県の太平洋側の警戒区域と危険区域の除染に携わる人員には必須の知識と成ります。よって、この講習会に参加した作業員のみが技能者として福島県に登録されるので、ある意味名誉な事でもあり・・・その後の保証にも色々と役立つ訳ですが・・・。除染作業員に支払われる高額な賃金は欲しいが、危険な地域への派遣はされたくない!って考えてる人には、無用の長物・・・。比較的安全とされている福島県の主要幹線が集中する中通り地方の現場しか入りたがらない作業員には必要無い資格と言えます。何故比較的安全なのかって言うと・・・福島県民が普通に住んでる周りを除染してるから・・・って事ですよ。危険区域も警戒区域も、住民は全員疎開してるから、そらもう・・・町中ゴーストタウンですからねえ・・・。

● この除染技能講習会は定期的に相馬市で行われますが、私は福島市から片道3時間以上掛けて通学して修得しました。この資格がその後の二年以上の除染作業に大いに役立った事は言うまでもありません。まあ・・・言い換えれば、今後この空間線量計測機の開発に携わる機会が有った場合でも、資格と国家発行の放射線管理手帳があるので大手ゼネコンからの信頼もある訳ですので参入し易いとも言えますなあ・・・。原発事故から早や7年以上・・・当初の危険区域もどんどんその範囲が狭まり・・・今度は復興事業の為の更なる土地改良を含む除染が始まっています。数年前の無人航空機に対する航空法改正は、安全圏のモデラーから見れば到底受け入れられない位のがんじがらめな規制にも見えるんですが、事!この福島県の立ち入り規制区域では、多くのベンチャー企業が参入できる無人機による線量計測の事業がやり易く成ったとも言えます。広場さえ見つかれば無許可でも立ち入って空物ラジコンを飛ばしてた一部の輩さん達も・・・ビビッて入って来ないだろうし(笑)・・・。
 
● この講習会の教本には、除染作業に必要な精密機器やら作業に対する安全な手順の他・・・放射性物質の詳しい知識とその危険性も書かれています。好い加減な作業と知識では、即死を含む危険性までキチンと記載されています。厚さ2センチ近い教本を全て読み・・・理解し・・・遵守して初めてその除染技能者として認められる訳ですが、現在・・・第一線から外れている現在でも、原発稼働区域から数十キロの範囲の危険区域と警戒区域のハザードマップ位は直ぐに作れます。その地域における経済の最大損失と除染作業が済むまでの物流等・・・この技能講習から得られた知識は大変大きい・・・。よって、日本国中に点在する原発において・・・絶対に事故ってはいけない場所も特定出来る訳で・・・。
          
● こんな専門的な数式なんか・・・物理学でも極めた学者さんにしか必要無いんですが・・・。意外や意外・・・興味を持って読んでると、恐ろしくも成るんですが面白い知識でも有る・・・。要するに・・・この除染事業には多方面からの色んな職業の従事者が集まって来ている表れでもあります。作業内容は基本的に土建業ですが、安全圏の土建業とは一味も二味も違う内容なので、色んな職業の従事者の幅広い知識が大活躍できる特殊な現場だとも言えます。
 
● 除染業務に従事して・・・最初に修得した刈払機(手持ち草刈機)の資格です。作業する時の注意手順から刈払機の構造や整備方法・修理手順の他、振動による人体被害まで記載されています。除染現場に限らず、建設現場では無資格者による重機の運転や専門工具を扱う事を許可していません。しかしながら・・・地元南島原市から除染現場に来ていた農作業のエキスパートさん達は、無資格でも草集めよりは被爆しないので意地でも草刈機を持ちたがります。よって、有資格者から無理矢理奪い取り・・・見本を見せてやる!って言いながら、作業を続け・・・ゼネコンの監督に見つかって怒られていました。

● 彼らは確かに草刈り作業は上手いと思いますが・・・一度拗ねてエンジンが不調に成ってしまった刈払機は使いたがらない・・・。結局の所・・・不調に成った刈払機の修理が出来ないって人が多かったですなあ・・・。刃は手持ちのヤスリで研いでたけど・・・、作業終了後のメンテナンスなんかしないから、軽トラの荷台に載っけて雨ざらし・・・。講習受けたメンバーなら、燃料は抜いて同じ雨ざらしでも、エンジン部分には厚手のビニール袋を被せて雨の侵入を阻止し、マフラーの排気口は下向きに・・・って保管位は実践してます。草刈機の裸状態で、マフラーの排気口を上向きのまま雨ざらしにしていたら・・・翌日の作業開始でエンジンが不調に成るのは当たり前ですよ。草刈機のマフラーの内部は二重構造・・・。エンジンからの排気はマフラーケースの底に有る・・・。其処から外部マフラーケースの上部に有る排気口からガスが抜ける訳で・・・。この外部のマフラーケースに水が溜まって、エンジンからの排気管を塞いだら・・・所謂エンジンブレーキ状態・・・。草刈機のエンジンが不調に成る原因にもなる・・・。ちゃんと教本に書いてあるんだけど・・・無資格だから知識が無いって事ですよ。何の為にマフラーケースの底には、ネジ式のドレーン孔が有るのか・・・知らない農業従事の除染作業員も多かったですなあ(笑)・・・。

● 地元から除染作業に参加した同郷の人間の悪口なんか言うつもりは無いんだけど・・・。農閑期の数か月だけ参加した地元の農業従事者の中には、三か月間適当に作業すれば簡単に百万位直ぐに貯まる?って噂を真に受けてやって来る唐変木も居た訳で・・・絶対に言っては成らない一言を言ってしまって一週間も経たない内に寮待機にされる人も居たっけなあ・・・。「おいが被曝すっと!おいの畑の野菜が売れんごつ成るけん!風評被害で誹謗中傷ば受けるけん!被曝できんとですよおおおお!・・・。」ってのを、仕事をサボる良い訳なんかにするから現場監督が怒り捲る(笑)・・・。「同郷ばってん!コイツんごと、農業ばやっとらん奴に被曝するごた作業はやらせれば良かっですよおおおお!。」・・・だそうです(笑)・・・。だから直ぐに寮待機・・・。待機期間ってのは仕事を休むのと同じなので、日当は出ません・・・。労災に成った訳でも無いんで休業補償も無いって事ですね。地元での立場の向上だけに除染現場を利用する地元民なら・・・除染現場には行かない方が良いですよ?って言いたいですなあ・・・。
 
● このスカイマスター(高所作業車)技能講習の資格を習得してからの私の作業内容は、大きく様変わりしました。私の運転免許は中型車(8トン)まで乗れます。しかしこの高所作業車は中型免許でないと運転出来ません。現場への搬入は出来るんですが、今度はオペレータとしてゴンドラ操作が出来ないので、班長会議に出ている班長を待たないと作業が進行しないって時期があったんです・・・。その後技能講習の資格を取ったので、搬入と設置・・・そしてゴンドラ操作が可能に成りました。除染現場三年目・・・主任オペレータと成るまでの二年数か月で乗車した時間は2000時間以上・・・。

● この高所作業車のオペレータ資格には、ブームの最大到達高度が青天井と言われる技能講習とは別に、半日で修得できる特別講習があります。此方の講習で乗れる高所作業車はブームの最大到達高度は10メートル未満なので、電気工事の若手さんが主に修得する資格です。通常・・・除染現場の若手が持っていたのはこの特別講習だったので、本格的な高所作業車のゴンドラ操作は不可能です。よって長期で使う場合は、ブームが20メートル近く伸びる技能講習を習得した方が良いと思います。

● 技能講習は申し込んだ教習所に指定された日程に参加しないと習得できません。座学をみっちりやって・・・実技をパスしないと合格終了書は貰えません・・・。数千円で取れる特別講習過程とは大きく違い・・・数万円掛かります。私は山形の教習施設で修得したので通学が・・・。毎朝四時起きで・・・。職長の通勤車両を貸してもらい、片道3時間半かけて通学・・・。夕方までみっちり講習してからの帰路・・・。寮に帰っても晩飯が食えないので・・・福島市内の牛丼吉野家やら・・・ココ壱番屋カレーやら・・・。

● この高所の資格を元として誘導員の資格まで含めると、ハローワークでの職種の選択範囲の広い事・・・。熊本地震後の瓦礫撤去の作業の為に、熊本の建設業者に応募して解った事・・・。履歴書を送ると必ず採用通知の連絡は来るものの・・・「除染現場に行きませんか?資格は充分ですので即採用しますよ!。」との黄色い返事・・・。「あのう・・・熊本復興の現場は~・・・。」って聞いたら、「あ!其方はもう既に募集は終わってます。田原さんの経歴なら日当¥13000は保証しますよ!。」ってか!。で!場所を聞いたら・・・危険区域の中・・・。其れにしても日当¥13000は安いだろう・・・。その現場なら危険手当は3万円・・・。此れプラス作業日当が付いても日当4万円は貰う権利が有る程の超危険区域・・・。どうすりゃ2万円以上搾取できるのか?のカラクリ位既に解ってたので、「あのう~・・・私は年間被ばく線量が大幅に超えてるんで、WBCを受けると一発でバレちゃうんですけど・・・。」って言ったら・・・応募した熊本の建設会社は100%断わられましたね(笑)・・・。幾つダミー会社を作れば其処まで危険区域で作業させる作業員の日当を搾取出来るんだろうか・・・っていうカラクリまで解ってしまう程、除染現場に長く居たって事ですかなァ・・・。

  無人機に対する航空法改正について・・・横田空域の存在

● 以前・・・航空法改正に至るまでの空物モデラーの暴走行為について色々と記載したら・・・まあ、善意の第三者のモデラー諸氏からの反感・反論・脅迫じみたメールやら、差出人不明の封書やら・・・一時期は凄かったですなあ(笑)・・・。其れも此れも、モデラー自身が競争する様に過激に行った無人機(自動操縦空物ドローン・無線操縦有視界空物ラジコン機)による配信可能な空撮行為が横行したからであって、日本国内の模型業界のお偉いさんたちが定めた無人機の空域内における空物ラジコンの全世界統一ルールを遵守して楽しんでいたモデラー諸氏から見ればかなり頭に来ていた状況でもありますなあ・・・。

● クワッドローターの空物ラジコンが出現するまでの空物ラジコンは、特定の飛行場において離着陸する事が大前提だったので・・・こういった航空法改正にラジコン機が盛り込まれる様な事態には成りませんでした。もし!規制をするにしても、何時もの飛行場を立ち入り禁止にしてしまえば良かったからですよ。ところが!インターネットの普及に伴い・・・空撮グッズの小型化が進み、更に生配信(ライブ中継)が可能に成ると、そら!手っ取り早く有名人を目論むモデラーさんなら、空撮に飛びつくでしょうなあ・・・。其れが暴走しそうな気配だったから規制した!・・・この規制は、かなり強力だった訳で・・・。

● 空撮して個人、もしくは仲間内でこっそり再生して楽しむだけなら何の御咎めも無かったのに、堂々と誰もが閲覧可能な動画サイトに無修正で空撮動画を掲載するから規制が入った訳で・・・。まあ、この時点で既に国土庁では将来に起きるであろう暴走行為を予見していた節は有るみたいですなあ・・・。更に空撮してその映像を生配信するって行為は、軍事目的の偵察行為と同等の脅威を持つモノであり・・・規制の対象に成るであろう事態は、競い合う様な動画の空撮ライブ配信に有った訳ですよ・・・。だから、取り返しが着かなくなる前に、ドッカーン!と空物ラジコンを規制しちゃった訳ですなあ・・・。何処でも空撮生配信行為っていうのは、下手したらプライベートの侵害を含む刑事罰にも発展するからですよ。

● 今回の法改正で大きな痛手を被った地域の一つが関東圏ですなあ・・・。この空域には横田基地周辺(三次元立体空域)の大部分が、日本国内に在りながらアメリカの空域である事実・・・。知ってるモデラーってどの位居るんだろう・・・って事ですよ。基地から数十キロ離れていても、上空7000メートル以内はアメリカの領空だったりするので、民間機であってもこの領空は無許可で侵入できなかったりします。大なり小なり・・・日本中の米軍基地周辺・・・自衛隊の航空基地周辺・・・民間の空港周辺には其々の領空域があるので、これ等を侵犯する無人機は全て処罰の対象に成ります。


           明けましておめでとう御座います。

● 本日・・・1月4日・・・。仕事納めの地元のお寺の鐘突堂と本堂周りの電飾取り付けを終えて始まった、我が家の茶の間冬眠なんですが・・・三日の夕刻の地震で少々お正月気分が抜け落ちた雰囲気でしたね・・・。熊本県北部で震度6弱・・・。平成28年4月の二晩続けての大きな活断層地震を経験した人たちは、今日の夕方から向こう1週間位は生きた心地はしないだろうと心配します。お気づきの地元民がどの位居るのか解りませんが、昨日の地震が起きる数か月前から・・・私自身が感じられる有感地震は、かなり頻繁に起きていたと思います。

● 阪神淡路の大震災の数か月前・・・北海道の奥尻島の海底が震源の地震と津波の報道が起きてる最中、豊中市と吹田市の境付近に住んでいた私の工房も小刻みな揺れを感じました。この揺れの本震が、年明けた1月の中旬にやって来ました・・・。この奥尻島地震の報道後、ほぼ毎日工房が小刻みに揺れていました。その時はまだ・・・「へえ・・・大阪でも地震が有るんだなあ。」位にしか感じていませんでしたし、大阪は硬い岩盤の上に位置しているから地震は起きない・・・ってのが、世間の通説だったので然程気にも留めていませんでした。ところが!死者数千人を超える地震はやって来ました・・・。その本震後に続いた数か月に渡った余震・・・。此れを何度も経験すると、地震予知のレベルが動物並みに鋭く成って来ます。僅か数秒前なんですが・・・来る!・・・という感覚が有ります。

● その感覚とは・・・さっきまで我が家周辺に漂っていた細かな雑音が一瞬にして静寂へと変わり・・・地響きと共に近づいて来る・・・といった感覚です。ベットに寝そべってテレビを観ていても、すっと起き上がりベッドの縁を掴んで座っているとガタガタと揺れる・・・。2階の工作室の場合、感じたら即工作台の下に潜る・・・といった感覚と咄嗟の行動が自然と出て来ます。茶の間が寝室の今は、2階がベランダなので言わば平屋の状態・・・。工作室は隣の台所の上なので潰される心配はありません。日本家屋の場合は、寝室は2階の方が良いと言われるのは、1階が倒壊しても2階は残るといった建築の構造を有しているからです。さて・・・この私に身に付いた動物的な地震予知の感覚・・・、今の所が数秒前しか解らないので、広く地域一般の独居老人の救助に使えるって類でもありません・・・。やはり・・・どういう環境下に置いても、やはり個人での危機管理にお任せする他、地震に対する備えは無いのかもしれませんね・・・。

● 大阪の工房時代に経験した大震災の備えとして・・・自分が無防備に成る寝室と風呂場には、市販されている単管で室内補強をしていた・・・なんて、美的センスよりも安全を有した備え・・・此れも一つの方法だと思って下さいね。家自体が倒壊しても・・・この単管組みの強固な寝室と風呂場は、見回りに来た家屋診断の担当さんも苦笑いしてましたから・・・ね。家屋本体が崩れたとしても、空間は確保される訳だから・・・圧し潰される圧死だけは無いだろう・・・って笑ってました・・・。平屋が寝室・・・もしくは、工作室のモデラーさん・・・参考にして下さい・・・。でもね・・・昭和初期のお生まれの仙人様達は、地震が起きたら便所か風呂場に逃げろ!って私が子供の頃言ってましたね・・・。此れも一つの危機管理・・・。間取りが狭ければ狭い程・・・家の作りは頑丈だ!って言う事でしょうなあ・・・。其れが日本家屋の構造の特徴とも言えます・・・。飛行機だらけの工作室・・・頑丈な工作台をお持ちのモデラーさん!・・・地震が起きたら・・・この地震はデカいぞ!って実感したら・・・、そういう時の頑丈な構造物・・・値段は少々高くついても備えておきましょう・・・。幾ら�亥年って言っても・・・おい!活断層!いきなり新年早々から走るんじゃねえ!・・・。多分・・・地球本体も亥年生まれ・・・って事は・・・無いだろう・・・。いや!・・・そう思いたい・・・。
          
● さて・・・そろそろ、主翼に組み込むスポイラーユニットの自作をを始めなければなりませんなあ・・・。使用するのがナイロン製のアングル材ですので軽量には仕上がるんですが、色々と加工する部分も多いので細かい寸法の部品表も必要に成るでしょうなあ…。スポイラーの出し入れをするのに必要なサーボをどうするか・・・。ロータリー型かプッシュプル型を使うのが一般的なんですが、サーボを横倒しで搭載しなければ成らないので搭載後の細かい調整が難しく成るんですよねえ・・・。まあ・・・此ればかりは、薄い主翼の中に収めなければ成らないので、重いベーク板で構成されたスポイラーだと・・・サーボもトルク重視なので嵩高の大きい寸法のサーボを横倒しに搭載する羽目に成るんですよねえ・・・。

● こういう不便な構造を一掃したのが、OK模型のELFスポイラーユニットなんですが・・・このユニットの泣き所は、指定された寸法以外の汎用性がイマイチ乏しいという欠点があるので、自作機ならば有効でも市販キットには不向きな場合も有るって事です。ウェイポイントの小型ハイトルク(3kg)のアナログサーボなら、何とか縦積みで対応も可能なんですが・・・ロータリー型なんで・・・リンケージロッドの引き回しが若干玄人向けの作業に成ってしまいます。

● 画像イラストの真ん中に記載したスパイラルシャフトを組み込んだ自作サーボなら・・・一挙に解決!もするんですが、まあOK模型みたいな小型軽量なユニットにも成らないんですよねえ・・・。ELFのユニットは光電式を採用し、駆動装置の簡略化を図ってるんですが・・・私の自作スパイラルサーボはポテンションメーター式なので、市販のロータリーサーボをバラシて使う構造だと、サーボ自体は市販サーボよりも大きく成ってしまいます。サーボトルクは・・・駆動が遅くなる分大きく成りますけどね・・・。ただですねえ・・・ブラシレス系の小型モーターを搭載する場合、正転と逆転を電気スイッチで行うのは大変難しくなるので、ミッションギアを組み込んでサーボで動かすか・・・アクチェ―タで動かすか・・・、多分一番サイズはデカく成りますね(笑)・・・。

● 元々・・・この自作スパイラルサーボは、(TEEL-F)の伸縮翼の駆動サーボをタイミングベルトから、長さ450mmの直径6mmビスを回転させ、ねじ山を切った可動ブロック体をレール上でスライドさせる機構から産まれた物です。普通の市販サーボの多段ギヤを分解して、新たにギヤを組み直すという面倒臭い構造から始まって、結局の所・・・リミットスイッチで電源のオンとオフを行うとても単純な機構に行き着くまで試行錯誤を繰り返させたシロモノとも言えます。結局なんですが・・・トムキャットの主翼転回には実機同様のアナログ式スパイラル機構が一番確実に作動する!って気づくまでの堂々巡りのアイテムとも言えますなあ・・・。

● じゃあ!その機構を掲載せよ!ってのが閲覧モデラー・・・特に手っ取り早く・・・うんぬんのモデラーさんには、お仲間掲示板へのアドレス一行掲載の格好の餌食・・・にもされます。「此処にこんなのが有ります!・・・。」って類の・・・。ただし・・・一行掲載した所で・・・「そないなモン作らんでも、こういうメーカーから既製品がある!。」のお返しコメント一行で切り捨てられる可能性も大!・・・。ただ・・・既製品の許容範囲ってのは、全てにオールマイティでは無いので結局の所・・・自作飛行機全般に自由に搭載可能ってレベルでもありません。・・・もし!掲載しても複製パーツの殆どが、各種スケールサイズの戦車パーツだとしたら・・・ピタリと合致するギヤを探すまでに、何十万円分物戦車キットを購入して部品を抜き取る羽目になりますよ。まあ・・・当工房には、既に用廃の戦車が沢山有ったから可能に成ったとも言えますなあ(笑)・・・。

● 右側の駆動ユニットは、一時代を絶大なる支持を得て多くのパチンコ台に採用された、中央役物の開閉機構に使われたアクチェ―タです。スポイラー自体をベーク板で構成されたキット付属の部品から、ナイロン製の部品に交換するので重さはベークの30%程度・・・。よって電磁アクチェーターでも充分開閉可能です。各パチンコメーカーのハネモノ開閉機構に使用されるアクチェ―タは、メーカー毎の開閉役物の大きさや構造によって違いが有ります。横にスライドするハネモノよりも回転型の開閉の方が力を大きく必要としますので、トルクは0、5kgでも充分です。送信機のトグルスイッチのオンとオフのみで作動できるので、構造は大変簡単なんですけどねえ・・・。(Part-27に続く)