ASK-8 (Alexander Schleicher) 胴体リンケージ製作 Part-8
          
● 左右分けのエレベータ・リンケージのユニットを取り付けるベース板を、エポキシ接着剤で固定しています。ベース板にビス止めする為には、垂直に差し込めるドライバー用の孔が必要に成ります。本機の製作説明書には指定されていませんので、間違わないで下さいね。あくまでも・・・当工房のオリジナル機能を組み込む為に必要に成った改造孔ですから・・・。
 
● ユニット搭載付近の胴体の外寸は、スパン1800mmの中型グライダーの主翼取付付近くらいのサイズが有るのに・・・、内部胴枠の抜き孔が小さいのでリンケージのやりくりに困っています。胴体を正確に作るのには貢献した構造なんですが、リンケージに苦労しているのは、本機を製作中の世界中のお仲間モデラー諸氏・・・。

● スイスで本機を購入されたお仲間モデラーの製作記事と当工房の製作記事は、製作工程をリンクし合って同時に進行しています。メールをくれた同型機を製作中のモデラーさん達には、その事を伝えてありますのでどちらのページを見ても製作の参考には成ると思います。しかしながら・・・このリンケージについては、アイガーの北壁兄さんも私同様・・・困り果てておりましたなあ。

● キット指定のバルサの角棒のロッドでエレベータのリンケージをすると・・・両引きのラダーワイヤーの駆動スペースが・・・無い・・・。キット付属のラダー用のワイヤーってのが、CL機(コントロール・ライン=Uコン)のワイヤーよりもやや太い縒り線です。ただですなあ・・・。この縒り線の両引きの場合、リンケージラインの何処かでテンションコントロールの調整機能を入れないと、冬場と夏場の気温差や、木部の収縮と膨張によってはラインが緩む場合がある・・・。例を挙げれば、自転車の後輪に付いてる変速ギヤのディレイラ―と同じ機能が必要って所でしょうか・・・。自転車の変速機は、常にスプリング機構でチェーンに一定の 張りを与えています。このチェーンの張りが無いと、スムーズに変則が出来ないからです。変速機の最下部に二枚の小型の歯車が付いているでしょ!。それに似た機構で両引きのワイヤーにテンションを与える機構が必要に成るかもしれません・・・。
 
● 最初の予定では、10mmのバルサ棒をエレベータのリンケージロッドにするつもりでしたが、12mmの丸棒が見つかりましたので作り直しています。ついでに作業工程の詳細ももっと詳しくと要望がありましたので、工程ごとに画像で説明しましょう。ピアノ線のアジャスターは、なるべく短い方が撓みませんので、埋め込み60mm・裸は62mmと統一しました。ピアノ線の埋め込みには、エポキシを使ってガッチリ固定します。
 
● ピアノ線を埋め込むと隙間が残ります。この隙間も同じ幅のバルサの棒材をエポキシ接着剤をたっぷり塗り込んで、硬化させましょう。埋め込む際に出て来るエポキシは埋め込んだピアノ線のバルサ棒の周りを塗り潰しておきます。この際に使用するエポキシは1時間硬化を使って下さい。次の工程が楽に成ります。
          
● 昭和の大御所さんが製作しておられる高級そうな模型のメカ積みは・・・、このリンケージのロッドも手を抜きません。手元に建設現場で使っていた丁張用の蛍光水糸が一巻きあったので、この円錐状の表面に巻き込んでみました。昭和の大御所氏のロッドには、5番位のもっと細いカラー色のテグスをしっかりと巻き付けてあります。作業工程は、この昭和40年代のラジコン技術誌で見つけた大御所の製作記事から引用しています。まあ・・・此れが本来のバルサ製ロッド棒の作り方なんですけどね・・・。
 
● お仲間さんからの要望を受けてリンケージユニットを変更しましたが、動きは更にガタ無くスムーズに成りました。中型機や小型機で採用すると、更なる小型化が必要に成るのであまり意味を為さなくなりますが・・・大型機ならば充分使える構造体と成りますので、積極的に採用してみましょう。
 
● 胴体内の抜き枠に干渉しない位置を模索するのには、大変骨がいる作業でしたが・・・。何時の時代からか・・・この基本的なリンケージロッドの存在が失われて、代わりにユニバーサルなフレキシブル・ロッドが当たり前の様相と成っているのが現状です。ヤフーブログのラジ絶さんは、自作のグライダーに積極的にこのバルサロッドを使っていますが、此れにはちゃんとした理由が存在しています。

● このバルサ製のロッドを、エレベータ用とラダー用に胴体内にセットした場合・・・その配置が直線移動に限定される場合は、そのロッド同士が、僅かに干渉しあっても・・・大きな荷重が掛かって動きが渋くなる様な事態とはなりません。此れがバルサロッドが今でも普通に使われる理由です。ロッド一本にも手を抜かずに作る・・・ラジ絶さんは、紛れもない昭和の大御所さんですね。
 
● 本機の垂直尾翼・水平尾翼の組立構造は、当工房のスチレンベースと同じ方法です。ただ・・・このベニヤベースなんですが・・・ダイカットの抜き方に一部難有り・・・ですなあ。ラワンベニヤは模型飛行機に使う両面シナベニヤとは、使用方法に若干の違いがありまして・・・。このベニヤの場合は、色の濃い面が接着し易い、比較的凹凸の無い面・・・として使われます。一方・・・色の薄い面は、木目が荒く表具を貼り込むと比較的良く食い付きます。塗装に関しても染色し易く吹き付け塗料の場合も流れ難い特徴も持っています。要するに・・・表と裏の性格が違うというのが、このラワンベニヤの特徴と言えます。

● この薄いラワンベニヤを芯材として使う場合は、左右対称にダイカットの抜きをしないと・・・このままの状態で左右対称の構造体を組む場合同じ方向に捻じれるので、最悪・・・右の水平尾翼は捻じり上がり・・・左の水平尾翼は捻じり下がるといった事態も起きる可能性があります。

● こういう事態を防ぐならば・・・左右対称にダイカット抜きを行えば良いのですが・・・。左右対称に同じものを一個ずつ作るんかああああああ?。・・・じゃ無くて・・・。左右分割二枚で一組のシートならば、一組分の一枚は裏面から抜けば良いのですよ。バルサキットのラジコン機が一機¥8000の昭和40年代の時代に、胴体をラワンベニヤで構成していたポンコツ号だって、右の側板と左の側板は左右対称で抜いてあったので・・・経年変化によるベニヤシートの反りも左右対称で湾曲していました。よって初心者でも組立て易かったと言えますなあ・・・。スマホでも見ながらダイカットの単純作業でしょうけど・・・、そういう細かい作業指示までして欲しかったなあ・・・って思いますなあ・・・。

● 左右対称のシートで組むと・・・捻じれる方向も左右対称なので、クセが出てしまっても比較的送信機のトリムレバーで調整出来たりするんですがねえ・・・。本機の今の状況なら・・・またもや拘束治具が必要に成りそうです・・・。垂直尾翼なら・・・ねえ!・・・一枚ですから(笑い)・・・。とにかく修正もし易いですし・・・。
 
● 画像のクリップで挟んでいる後縁側の小さな接着部材は、部品番号(112)を実寸の寸法切りで使用せよ!と指示してあります。よって棒材の括りでまとめてありますので、小袋の部品の中には入っておりません。長さ150mmの部材を26mmに切り落として使っています。この部材(112)は、水平尾翼の部品と合わせ取りの為・・・寸法切りには注意して下さい。
 
● この部品は、垂直尾翼の先端に貼り込むバーチカル・ウイング・チップです。良く見ると部材の上下が凹んでいます。「こんな不良品・・・入れやがってえええええ!。」・・・と、ブログの製作記事では管理人さんが怒って書き殴ってますが・・・。多分・・・キットを製造したメーカーが箱詰めした時には凹んでいません。購入されたモデラーさんが、箱から部品を一度取り出して確認後・・・「後から作ろっと!。」と、箱に戻す時に無理矢理詰め込んだのが原因です。

● 小袋にまとめて入れてあるので、袋から一つ一つ取り出して検品すれば・・・凹んだ部品は無いと思いますよ。メーカー側は、箱詰めのレイアウトにもマニュアルがあるので、袋詰めや箱詰めにも充分細心の注意を払っている筈です・・・。まあ・・・ね、昭和の大御所さんなら・・・こういう場合も動じたりしませんよ。凹む部品ってのは、大概ソフトバルサが多いんですが、凹み易いって事は膨らませ易いとも言えます。
 
● カッターナイフ等で厚みの方向に2~3箇所の切り込みを入れ、水を吹き付けて暫く放置プレイして下さい。凹んだ部分のバルサが膨張して凹みが目立たなく成ります。そのまま完全に乾燥させると・・・凹む前の製材された状態に戻ります。昭和の時代のラジコン技術誌には、こういう裏技が沢山掲載してあったので知ってて当然だと思っていたんですが・・・。クレームの主さんは、私と同年代・・・。オークションで落札した昭和の名機のバルサキットを沢山作っているので、修正の仕方も知っておられると思ったんですが・・・、大御所モデラーさんは、あの手この手で完成を目指すのが普通です。経年変化バリバリの化石状態のキットなら、何らかの不備があっても文句の言い様が有りますけど・・・。
 
● かなり重厚な造りのバーチカルとラダーですなあ・・・。バーチカルはまだプランク工程他の作業が残ってますし、この機体のヒンジラインなんですが、センターがベニヤなのでピンヒンジもメタルの板ヒンジも使えません。フィルムヒンジじゃ絶対持ちませんので、此処はキット指示で・・・。っとは行かないんですわねえ・・・。この機体のヒンジは、尾翼も主翼も金属の板ベロ型ヒンジです・・・。本機のキットを購入したは良いけど・・・、現況の市販ヒンジへの変更が殆ど不可能なキット内容なので、製作の途中でフリーズしたモデラーも多いみたいですなあ。「助けてくれい!・・・。」・・・も解る気もしますなあ。

● この金属の板ベロヒンジも、其のままでは使用不可能なんですわねえ・・・。必要な寸法を解説通りに切断して、抜け止めの若干の溝加工を加えよ!と指示があります。更に・・・三枚重ねてバイスで挟んで段付加工をしたら、銀ロウ付けで固定せよ!・・・???。初心者さんの最初の一機・・・は、荷が重過ぎますなあ・・・。
 
● この構造を作れるのは、金属加工のダイヤモンドカッター切断機とか、銀ロウ付けの経験者じゃないと・・・無理かなァ・・・。私なら出来ますが、此れを誰でも簡単に!・・・ってレベルには出来ませんなあ・・・。まあ・・・一部代用品で仕様変更すれば、ダイヤモンドカッターのみでも可能に成るかも・・・。一応説明しますけど・・・。加工が無理だと思ったら、ベニヤベースの段階で抜いたベニヤ片を元に戻して接着・・・。大型のピンヒンジの溝を切り直した方が良いかもしれません。工作が難しいと思ったら、仕様変更をお願いします。
 
● 板ベロヒンジ同士を重ねたら・・・割ピン入れて結束せよ!((´艸`)( ´艸`)・・・。此れがヒンジのピンだそうで(笑)・・・。エレベータの左右結束リンクも・・・ベンダーが無いと曲がりません(笑)・・・。本来・・・こういうコの字型のリンクパーツは、パーツメーカーが金属治具を使って正確に曲げ加工しなければ成りません。テトラや加藤無線なら当たり前に加工してキット付属パーツにするんですがねえ・・・。当工房が、左右単独のエレベータ・リンケージに改造した理由がお解かりか・・・。と言った所で・・・国産のコの字型連結リンクパーツも・・・この状態の構造では組み込めませんし・・・。
 
● この機体の水平尾翼のベース板なんですが、真ん中で左右を繋げと指示があります。水平尾翼は、胴体に埋め込んだ爪付きのナットにナイロンビスで固定する工作方法なんですが・・・。解説図を見る限り、小さな木片をセンターに固定し・・・6,5mmのナイロンビス用の孔を開けろ!って事なんですが、木片の幅は7mm弱しかないし・・・辛うじてベニヤのリブで挟んで補強はしますが、左右の水平尾翼を完全に繋いで保持させるのは、薄い(1/16インチ=1,6mm)のプランクバルサのみです。

● 此れでは水平尾翼の中心繋ぎ目をマイクログラスで補強したとしても・・・水平尾翼面積を上回るエレベータの風圧荷重を受け止めきれず・・・バンザイするかもしれません。そういう危険性も・・・長年自作機やバルサキットを作っていると、第六感が働き先読みしてしまうんですが・・・。飛行中の破損は事故に繋がる危険性も孕んでいますので・・・此処はキットとは違う構造で製作を進めます。お手持ちのガラクタ箱の在庫品と、ダイカット部品の抜き残骸を使いますので誰でも改造可能です。
 
● ベニヤのベース板の厚みが2mmですので、溝を切って1,7mmのロッドアジャスターの残骸を50mmに切断し、エポキシ接着剤で埋め込んでいます。このカンザシの位置は、解説指定のビス孔を避けて埋め込みました。カンザシをエポキシで埋め込んでも裸のままなら大した補強には成りませんので、此処から最大荷重に耐えられる補強を施して行きます。
 
● ダイカットの抜き残骸から画像の様な部品を作ります。この部材を使ってエポキシで埋め込んだピアノ線のカンザシを上面から塞ぎます。更に幅の狭い部材の面は、リブを取り付けたらリブ間を埋める様に積層していきます。この積層部分が、6,5mmのナイロンビスを通す為の孔を開けます。
          
● キットではベース板に平べた貼り付けのリブですが、改造した広範囲の補強板を貼り込みましたので・・・その部材を跨ぐ様にスロット加工して取り付けています。中央のリブ二枚の隙間は約7mmでしたが、改造後は12mmに広げてビス孔の逃げの肉厚を広く取り・・・強度を確保する為の変更です。中央付近は改造しましたが、此れは強度維持に限定しただけですので、アウトラインや構造自体に変化はありませんので、キット付属の部材は全て使えますよ。
 
● 水平尾翼のベース板を基準とする片面の部品取り付けが済んだので、ベース板が平らな内にボール盤でビス孔を開けています。解説指示では両面の構造体が完成後に穴開けと成っていますが、この加工には熟練したモデラーの腕しか出来ません(笑)・・・。しかし、この状態ならば誰でも正確な穴開けが可能です。もう片面を組み込んだら・・・この先加工のビス孔をガイドにして手持ちドリルで孔を開ければ良いですよ。
 
● 「トンビさん!図面指示では水平尾翼のプランクは、通しの一枚板で貼り込め!って成ってるけど・・・、どうしたってリブ面に沿わないんだけど、どうやったら貼れるんやろか・・・。」???・・・そんなモン・・・物理的に無理なんだってえええ・・・。でも図面指示では確かに一枚貼り・・・。しかしながら、この水平尾翼の構造体は一枚貼りに対応していません。

● この尾翼はテーパーの完全対称翼・・・。ベース板の設定が上反角0度なので、当然だけど尾翼の下面は上反角・・・上面は下反角と均等に構成される翼型です。で!有るが故・・・この尾翼の構造体自体を改造した理由が此処にあります。改造後のプランク貼り込みは、左右分割の単独で上下を貼り込んで行くんですが・・・。上面から見ると、この中央のプランク材の繋ぎ目・・・直線の後縁側から見れば見事に直角!・・・しかし翼型に湾曲しているので実際は、内側に凹んで湾曲しています。要するに立体で貼り込んでいる左右通しの一枚貼り状態のプランク材のみを取り外せたとすれば、このプランク材は完全な通し一枚のプランク材には成りません。

● 設計したリチャードさん・・・。図面の解説の仕方・・・文章と指示が足りません。此れが翼型を持たないフラット翼のテーパー状態なら・・・通し一枚のプランク材で貼り込めます。此のフラット翼のテーパー配置の水平尾翼で構成されているのが、当工房の大型機である(Lo-100)と(飛燕)です。画像を見つけて良く観察して下さいね。
          
● まだ全てのパーツの組み込みは終わっていませんが・・・この水平尾翼・・・、ゴツイですなあ・・・。見るからにグライダー用には見えません。まるで動力搭載の飛行機用みたい・・・。全体的な寸法ですが、それでもスパンは最大700mmあります。幅が広い分小さく見えてます。

● これでも12d㎡あるんですよ。主翼の面積が90d㎡だから約14%の面積です。通常モーメント(ノーズ=1・テール=2)の比率のグライダーならば水平尾翼の面積は、主翼の8%~12%と言われてますので・・・まあ充分過ぎるかもしれませんなあ・・・。更にフラットな抵抗板みたいな構造では無く・・・完全対称の揚力尾翼なので、かなり利きは敏感です。
 
● 画像はエレベーターの胴体側のアップです。2mmベニヤのベース板を挟む様に部材を取り付けたので、約2mmの隙間が出来てます。この隙間には、左右のエレベータを連動させるコの字型のピアノ線金具の先端がすっぽりと収まる様になります。よって通常のキット指定ならば、エレベータ駆動のホーンは左右何方かのエレベータに取り付けるんですが、本機はスライドレールに左右単独のアームを取り付けたので・・・左右単独のホーンが必要になります。

● 現在のレーザー加工によるグライダーキットならば、片持ちホーンのリンケージが多いと思いますが・・・。工作方法は両持ち式のリンケージよりもシビアな調整が必要ですので、初心者さんならばこの両持ち式のリンケージの方が工作手順から見れば楽な部類でしょう。よって・・・本機のヒンジ工作は、このキット指定の構造よりも複雑にはなりますが、取り付けと調整はキット指定の構造よりも簡単に成るでしょう・・・。より!実機グライダーのヒンジに近くなる・・・とで言っておきましょうかね・・・。

  夏場のスロープフライヤーさんに注意喚起

 ☣ ピーカンが続く九州地方のお山大好きフライヤーさんへ注意喚起!。決して人里離れたスロープサイトにたった一人で入山しないようにしましょう。先日、お仲間の一人が熱中症で遭難しかけました。ロストした愛機を回収する為・・・山の斜面を降下して機体を回収・・・。ところが下山するのには然程難は無かったのに・・・上りが険しく・・・途中で力尽きて意識不明に・・・。機体回収の為の単独捜索と回収は、こういう気象条件下では最悪体調悪化で遭難する事も有り得ます。

 ☣ で!彼を発見したのは、モデラーさんの空撮ドローンでした。ドローンから送られて来る映像に、山の中腹でうずくまるモデラーを発見。接近してもドローンに気づく様子も無し・・・。ただ・・・機体に書かれた横文字で名前が解った・・・。ドローンのオペさんから近接クラブに問い合わせ、機体のカラーデザインと主翼の横文字で身元が判明・・・。たまたま近接する別のサイトに居たモデラーさん達と連絡が着いて、いざ!救出開始・・・。そして無事救出・・・。まあ、レスキュー隊が出動してたら大事に成っていたんですが、お仲間さんの一人がご本人の自宅出発前に、クラブの掲示板に書き込みしていたので状況が呑み込めました。遭難の原因は、週末目指して徹夜気味の機体製作で寝不足気味でしたっと(笑)・・・。オマケにハンガーノック(空腹状態のまま入山・・・。)、皆さん!飛行機造りも程々に・・・。寝不足&ハンガーノックの単独入山は・・・人騒がせな事態に発展します。

 ☣ 救出チームのモデラー諸氏は、冷た~い飲料水と爆弾おにぎりを持参し・・・要救護者に与え、落ち着いたところで機体を手渡し状態で険しい上りを克服・・・。ね!機体のロスト時は皆で助け合うのが一番です。決して単独入山はしない様にしましょう。空撮ドローンが今回はたまたま発見したから良かったですが、本格的な熱中症で誰も発見してくれなかったら、一人寂しく・・・お山の守り神に成ってしまった可能性もあります。守り神と言えば聞こえは良いですが、所謂地縛霊ですので何時まで経っても成仏出来ません。飛行機も作れないし・・・プロポも触れない・・・。死んで霊魂に成っても、ラジコンモデラーならお仲間さんとワイワイやりたい筈・・・。でも死んじゃったら其れも出来ませんよ?。

 ☣ 今年の猛暑は命の危険を頭に入れて行動するアウトドアなスカイスポーツが必要です。寝不足と空腹には充分ご注意下さいね・・・っと、遭難しかけたモデラーさんのお言葉でした。最近の建設現場の作業服には、バッテリー駆動の冷却ファンを内蔵した作業服も有ります。ピーカン時のロストした愛機の捜索と回収には、こういうグッズも活用して下さいね。(Part-9に続く)