🐔 NV-02 Hex(六角) インデペンデンスデイ リサージェンス P-3

● 本機はNVシリーズのカテゴリーⅡ(NV-02)の諸元を波及させた機体です。本機を基本として(F-14トムキャット)のデルタバージョンや各国の原案スペースシャトルに変身して来ました。基本形が既に飛行済みなので、設定を大きく変えない限り色んなセミスケール機が作れます。本機の製作に辺り・・・お仲間さんのご要望に応えるべくなるべく劇中戦闘機に似せています。しかし、あくまでも宇宙を飛べる設定ではありませんので、余計な装備は省略しています。初めて閲覧されたモデラーさんには、賛否両論あろうと思いますが、どうぞご容赦下さい。多分・・・強風スロープサイトでは、劇中戦闘シーンさながらの飛行をするでしょう。

 
● 厚さ20mmのバルサブロック材にシャフトとなる6mmカーボンパイプを埋め込みました。このパイプ内部に4mmカーボンシャフトを通して、全翼エルロン本体に結合します。エルロン翼にはパイプカンザシに嵌る塩ビパイプが内蔵されていますが、このダブルシャフト機構のお陰でガタは最小限(ほぼ皆無)となりました。動きは若干渋いですが、トルク2kgのサーボで充分維持出来ます。
 
● 劇中の戦闘機並みの翼端下反角です。当初の予定では此処までの下反角を付けるつもりはありませんでしたが、あくまでもエルロン動翼に限定させる意味で実物機よりも面積を小さくしてあります。この時点で自重400gです。翼面荷重を強風スロープ専用機に設定していますので、まだまだ軽過ぎる位です。もっとエポキシごってり使っても良さそうですね。

● 画像からだけなら・・・かなり簡単そうに見えるんですが、このアウター全翼エルロンの機構製作だけで丸三日要してます。キットと違って自作するとなると・・・、こういう時間的ロスは当たり前です。飛びだけを楽しむモデラーさんには理解出来ない世界ですね。ただ・・・記事を掲載する度に、自作モデラーさんからのメールが殺到するって事は、それだけ作りたいモデラーが沢山居るって事なんですが、という事は・・・大手のメーカーさんの製品に飽きたモデラーが多いという証明にもなります。実はこれは此れで・・・ある意味・・・問題なんですが・・・。

◎ 垂直尾翼を作る

 
● スチレンの③番リブを補強しています。1,5mmバルサで両面を挟み、サブスパーも両面必要寸法のみ両面から補強します。本機の垂直尾翼と翼下のフュージョンドライブユニットは、この③番リブを境に上下にそれぞれ固定されます。

● 強度の必要な部分なので、確実に接着させる為には木材同士の方が良いです。此れは主翼の裏面なんですが、こちらからビスを差し込んで尾翼ユニットを固定します。その為には主翼の中でビスが暴れない加工を施さねばなりません。ガイドパイプを付けたのはその為です。
 
● これが主翼の表面となります。このビスで垂直尾翼を固定します。この(NV-02・コロンビア)の尾翼の取り付けは画像の方法が標準で使用されますが、今回はこの垂直尾翼の取り付け台座自体が通常方法と変わりますので、かなり頑丈に補強を加えてあります。
 
● ビスの台座付近は完全なボックス構造で形成しています。キット製品を見ると主翼の貫通ビスを用いて無理やり圧着する方法を採用している機体を多く見かけましたが、この方法は何れ主翼本体の劣化により締め付けが甘くなります。更に締めると主翼自体の内部構造が破壊され、修理が大変難しく完成機から入門したモデラーさんはボロを隠してオークションに流すか、棄ててしまう可能性が高くなります。

● 本機の様な構造ならば、尾翼に衝撃が加わっても尾翼自体しか壊れませんので台座は残ります。同じ尾翼をもう一組持っていれば、飛行場で交換する事が出来ます。
 
● いよいよ垂直尾翼の台座の製作に入ります。垂直尾翼ユニットを着脱可能にする為の構造です。交換が出来るので色んなタイプの垂直尾翼が着けられます。今回の機体には原寸大の三面図が存在しません。基本的な原寸図は(NV-02)ですが、タイプ替えで色んなデザインに変えられる様に作りました。多分・・・今回のSF戦闘機はこれ一機のみだと思いますが・・・。
 
● この垂直尾翼の台座なんですが、主翼の上で組むのには理由があります。主翼がリブ型に沿って湾曲しているのでこのアールに沿わせて台座を組立てます。台座の支柱にスチレン板を使った理由は、ただ単に5mmのバルサ材を使うより軽量だったからです。
 
● 垂直尾翼がフラットボトムなのでいささか・・・不思議に見えますが、実機でも半対称翼型をツインで使ってますので、同じ様に配置すると影響はありません。実機・・・それも実戦で使う戦闘機の場合は、空中戦や対空砲火でどちらかの垂直尾翼を失っても普通に飛べます。ただし!中心からズレていますので、半対称翼型でバランスを採っているのです。本機の場合は、空中戦による敵の機銃掃射も対空砲火も浴びませんので、垂直尾翼を失う事はありません(笑)。
 
● 垂直尾翼は内側に傾斜しています。台座の上に載る垂直尾翼を傾斜させる為に、垂直尾翼底面に三角テーパー材を接着しました。このテーパー材の角度分だけ内側に傾斜しています。傾斜した状態でテーパー材を翼型に落とし、台座と一体化させると・・・上反角の分が上乗せされて更に内側に傾斜しています。DVDの画像を何回も止めて機体の後ろ姿で一時停止・・・。分度器を宛てて実寸計測・・・、三面図さえあれば・・・ね。
 
● 垂直尾翼の台座です。表はフラットボトム翼・・・裏は完全対称翼・・・。これを・・・プランク・・・骨が折れました・・・。全部1,5mmのバルサでプランクしてますが・・・、前縁に近ずくと・・・あれま!胴体後部並みにシートが捻じれます。後縁側はメディアムバルサなのに・・・、前縁側は柔らかいソフトバルサで対応しました。
 
● 丸二日掛かって垂直尾翼の完成です・・・。一枚板の垂直尾翼なら数時間の作業で完成するんですけどね。上記の画像と合わせて、台座の前縁の成形・・・難しかったです。上から見ると左右対称なんですが、前から見ると非対称・・・。本当に大変な作業でした。
 
● 段々と形が整って来ました。インデペンデンスデイ・リサージェンス・・・この機体製作の為に何十回再生したか・・・それも飛行シーンのみ・・・。お次はフュージョンドライブユニットの製作です。このユニットもビス止め構造なんですが、実は製作中にふと閃いた事があって・・・。何れは試したい事もありますので・・・。

● パイロットの身体も揺れる程の強風時のスロープサイトにおいて・・・、グライダーを斜面に投げ込む時に起きる現象を経験されたモデラーも多いと思います。手を離れた機体は、前方に進まずそのままリフトアップ。上空まで上がるとピタリとホバーリング・・・。エレベータのダウン操作でやっと前進します。

● 空中に停止しているんですが、対気速度が速い為にホバーリングします。機体が前方推進して揚力を得る状態が、ホバーリング中に起きる現象です。では・・・同じ条件で地上から発進した場合・・・パイロットが機体に初速を与える為の手投げをしない状態で、機体を浮上させるにはどうしたらよいのか・・・。フュージョンドライブユニットに薄いダクトユニットを搭載して、ドライブユニットの内側に強力な風を送ったら・・・。吹き上げる風と相まってV・TOL現象が起きるかもしれない・・・。その為のユニットビス止めなんですよ。さあ!皆さんはどう思われますか?。
 
● 此処までの機体重量は・・・やっと500gです。最大の全備重量を1000gとしてあります。風速8メートルから普通に飛べる様に設定しています。(NV-01)が全備重量650gでした。風速2メートルで普通に飛びました。意に反して・・・中々機体重量が増えません。テールヘビーは覚悟してるんですが、今の状況で重心調整のバラスト込みでも1000gを切ってしまう可能性もあります。意地でも1000gにしないと、軽過ぎて・・・風に翻弄されると余計に操縦が難しくなるんですよねえ・・・。

● 垂直尾翼が内側に傾斜・・・更にフラットボトム・・・、さて~・・・どんな現象が起きるでしょうか。フラットボトム翼は推力の増大における揚力の発生は、半対称翼型よりも大きいです。内側に傾斜する事で、揚力の発生は斜め上方に向いています。それが機体後部ならば・・・。無理に翼を捻じらなくとも・・・捻じり下げ効果が出るかもしれません。常に機体が前進する限り後部胴体が持ち上がるので、結局・・・頭上げ(失速準備状態)が起き難く、旋回時もアドバース・ヨーに入り難い機体に成るかも・・・と期待してます。全翼エルロンなので、主翼ごと捻じる事が出来ますし(笑)。

◎ フュージョンドライブ・ユニット着手

 
● 主翼内部に埋め込むユニットの取り付け部品の説明ですが、垂直尾翼の時とだいたい同じです。ただ主翼下面の取り付けですので、行程も上下逆です。一部のプランクと加工も同時進行でしたので、行程画像も省略しました。ドライブユニットは最大で380mmの長さがありますが、六角形の下半分なので然程大きくはなりません。しかし・・・機体全体を支える部品ですので、軽量に作る事は勿論ですが、ある意味頑丈さも必要になります。

● 本機について問い合わせのメールが十何通か来てました。メールの主さんには其々返答いたしました。「この機体の販売はいつ頃ですか?。」・・・え?・・・。この機体の販売は不可能なので有り得ません・・・が回答です。DVDの冒頭に注意書きが出ます。著作権による侵害となりますので、この機体の販売は出来ないんですよ。私が幾ら(NV-02 Hex)だと主張しても、形状の元は劇中戦闘機ですので、見た目其の物です。よってこの機体本体の販売は不可能です。

● 一つの解決策ですが、(NV-02)の基本セットを販売して、製作画像を見ながらモデラー自身で再生するのなら可能化もしれません。完全なるキットではありません。あくまでも(NV-02)の基本セットです。骨組み主翼と垂直尾翼しか入っていません。これなら販売可能です。
 
● 形紙を製作しています。形紙を使ってドライブユニットの中芯をスチレンペーパー素材で作ります。バルサで組むよりも堅牢でクッション性に柔軟です。
 
● 形紙からトレースした座標に部材を接着していきます。使用するのは木工ボンドです。いささか異端工法だと思われる方もおられるでしょうけど・・・、空気の乾燥した部屋で作るとアラ!不思議・・・、普通にくっついてくれます。スチレン同士は専用接着剤でないと絶対ダメ!・・・なんて、過去のスチレンモデラーさん達は断言してますが、現に木工ボンドでも出来ますよ。裏技使えば。
 
● このスチレンフレームの上からバルサプランクするんですが、大変ゴツく見えますね・・・。しかし、この部品の取り付け場所は翼下です。機体全体の荷重がこの二つのユニットに掛かります。いくらイミテーションのユニットとはいえ、機体を支えられないと意味がありません。部材の厚みは5mm・・・。という事は、接着面の幅も5mmです。それが格子状に配置されれば、強度は抜群に向上します。F-2戦闘機のリフティングボデイの格子ハニカムの応用だと思って下さい。
 
● 外側のみのバルサ部材ではありませんよ。内側からもバルサ部材がどんどん付いていきます。表面からスチレン材が一切見えないので、閲覧の皆さま・・・内緒にして下さいね。
 
● 全体をバルサで覆うと・・・まるで・・・全部バルサで組んであるように見えます。しかし!その強度はバルサオンリーとは比べ物にならない位に丈夫です。単体ユニットの現在の重さは25グラム・・・。この調子ならば片方50グラム内で収まりそうです。二個が完成しても機体全備はまだ600gです。全備重量900gで収まれば風速は6m/hあたりからでも飛ばせる機体にはなりますが、本機のコンセプトが強風用無動力スタントグライダーなので、軽いとやっぱり風に負けてしまいます。昭和50年代のこのサイズなら1200グラムが標準ですから、まだまだ余裕はあります。小型軽量グライダーから入門した平成のモデラーさんには・・・理解してもらえないかもしれませんね。

● まだ完成してないんですが、もう初飛行は是非!このスロープサイトで・・・なるオファーが来てしまいました。行けるかどうかは解りません。しかし、ブラック一味(黒霧島の夢日記)の御膝元である平尾台サイトではテストは行いません。またクレクレ本願されてもねえ・・・。著作権がらみで販売不可能な飛行機ですので無理やり強奪されても、ブラック氏にオークションで投げ売りされるのは解ってますから・・・。現金手にするのはブラック氏(ミ・◎・イ?)・・・、配給会社から文句言われるのは当工房・・・。危ないサイトには近寄らない・・・が賢明でしょうね。俺にタダで物をくれないマニアには平尾台を使わせない!っていう考え方・・・。ブームが来ると平尾台には、このブラックみたいな輩が出て来るんだなあ・・・。

● 昭和50年代のブームの時もこのブラックそっくりの人物・・・居たよなあ・・・。吹上峠のフライトエリアにバラック小屋立てて、占有権を主張するモデラーさんが・・・、入場料を取ってそれで儲けようと企んだけど、北九州市とスッタモンダやった挙句に、季節外れの野焼きをやってとっ捕まった馬鹿なモデラーです。当時の私はまだ20代前半・・・、ホント!ラジコンブームが来ると始まる狂騒曲ですわ・・・。夏場のお山の駐車場で市価の3割増しでアイスクリームやコーラを売る位なら・・・まだ許せるかなあ。当時の平尾台サイトには、現在みたいな綺麗な駐車場も、東屋も水洗トイレもありませんでした。皆さん・・・路駐・・・の時代です。
 
● 見れば見る程・・・ドライブユニットのゴツさが解ります。何処となく・・・バルキリーにも似て来た様な・・・。まあこの機体が普通に飛んだら、バルキリーも飛べるんじゃないだろうか。っと思わせる主張の強い飛行機ですね。垂直尾翼がこの位置だと若干小さかったのですが、ドライブユニットのお陰で垂直面積は有り余る程の大きさと成りました。そよ風程度の吹上風では・・・満足に飛ばない形状ですよ。

● スクラッチビルドの楽しさは、一から全部作る事でしょう。私にだって知識も技術も無い時代にはこんな飛行機なんてつくれませんでした。やっぱり・・・ぶ~ガチャン!時代を多く経験しないと、自由自在な発想の模型作りなんか無理でしょうね。を!現在58歳の私は実感しています。ツギハギだらけのガラクタみたいな飛行機も捨てられない・・・全部歴史が詰まってますからね。
             (Part-4に続く)