◎ NV-02 Hex (インデペンデンスデイ・リサージェンス) Part-5

● 単調なカラー配置から、飛行中において視認性の良いデザインで仕上げていきます。私自身がF3Aですので、正確な演技をする為に必要なカラー配置となっています。このデザインを飛行中の演技の見え方で、より良い演技となる様に飛ばし方を変えていきます。今回のラインは強風スロープサイトにおいて、スピードが速い時の視認性の良さを狙っています。あくまでも私自身の為のライン取りですので・・・。前と後ろ・・・表と裏・・・が解れば良いですので・・・。

● 主翼にラインを入れる為のテンプレートを作ります。この抜き面を使って色分けされたラインの基準を記していきます。
 
● このプレートは裏と表の両面が使えるので、プレートの基準位置が左右同じならば、ラインも左右同じ様に貼り込む事が出来ます。プレートの固定にはセロテープよりも粘着力の弱いマスキング用の粘着テープを使います。
 
● 垂直尾翼に入れるスコードンマークを作成しています。この抜き方は別々に抜くと貼り込みが難しくなるので、面倒臭いんですが昔ながらの方法を使っています。詳しくは(団塊世代のステンシル製作法)をご覧下さい。
 
● 主翼同様にテンプレートの両面を使ってカッティングシートにトレースします。トレースが済んだら余分なシートを全て取り去ります。この時に裏紙を一緒に切り抜けない様に注意しましょう。一度に切り抜かないで力を加減しながらカッターナイフで何度もなぞる様に切り抜きます。

● 看板屋さんならば切り抜いたら透明なタックシートを貼り込むんですが、模型用のサイズならばマスキングテープの重ね張りの方が作業は楽ですよ。細かく区切って少しずつ剥がしてフィルムに貼り込めますから・・・。看板なら白地のトタン板にベタ張りなので凹んだり破れたりしませんが・・・、フィルムの場合は、押さえ方にも力加減が必要になります。
 
● 何度やっても裏紙まで切り抜けてしまう場合は、切り抜きの力加減がまだ強過ぎる様です。実践を重ねれば上手く切り抜きが出来る様にはなりますが・・・。かなりの時間が掛かります。一度も経験が無くても必要な時に一発で成功!なんて・・・ネットの博士の脳内実践と同じです。要は繰り返し実践し、自分の技術を高める事です。私だって最初は失敗だらけでしたよ・・・。切り抜け防止策の一つなんですが、切り抜く前に裏紙に布製の粘着テープを貼り込んで下さい。裏紙が厚くなった分切り抜き易くなります。
 
● 私のデルタ機好きは今に始まった事ではありません。平成元年発売のラジコン技術誌・・・何月号かは忘れましたが、OK模型の社内飛行会の記事が載っています。バックナンバーをお持ちならば見て下さい。29歳当時の私が載ってます。写る機体は・・・さあ!何でしょう・・・。この時代からデルタ大好き社員でした。当時・・・最新鋭と言われた戦闘機の60ENG・プッシャー機です。

● 自衛官時代の私は昭和55年・56年のラジコン技術誌に載っています。毎年恒例の秋の航空祭の模様ですが、航空祭に参加してくれた(行橋ラジコン・クラブ)(関門RCクラブ)(門司フライング・クラブ)(北九ラジコン)(基地ラジコンクラブ)の面々がにっこり笑顔で掲載されています。56年の航空祭には、行橋ラジコンの会長さんが飯塚市の当時有名だったヘリフライヤーの甲斐氏と飯塚氏を呼んでくれたんですが、氏両名による当時のラジコンヘリの高等飛行技術(背面ホバリング・地上30㎝)を披露してくれました。

● 演技を終えた実機ヘリパイロットの・・・「所詮おもちゃのヘリやけん!俺の演技にゃ敵わんバイ!。」という見下し発言の中・・・浮上からホバリング・・・前進しながら上昇・・・ストールターン・三回ロール・・・そして宙返り・・・。「模型にしちゃあ、マシな方たいね~・・・。」・・・というヘリパイロットのコメント・・・。しかし、次の瞬間・・・ヘリパイロットの口は開いたままフリーズしました。甲斐氏のヘリは背面飛行を続け、そのまま降下してきます。「わあああ!墜落するううう!。」大勢の観客がそう叫びましたが、地上30㎝で背面のままホバリング・・・。再び観客がどよめきの声と拍手喝采・・・、ヘリパイロットはフリーズしたまんま・・・。大勢の観客とは、ラジコンモデラーではありませんよ。普通に航空祭を見に来た一般客です。ラジコンヘリコプターだから可能な異次元飛行の演技でした。その後の事なんですが、飯塚氏はカルト産業にスカウトされ一時代の大会では、素晴らしい功績を残されたので、記憶に残っているモデラーさんも多いのでは?。