熊本のグライダーインストラクター(羽山太二氏)の三個一の合体機を進化させました。大手のメーカーでもコンセプトの詰め過ぎであまりパッとしなかった試作機が、半ば諦め半分で弄くったら素晴らしい機体へと変身する事があります。羽山氏のお若い頃はホームグランドが平尾台でした。昭和50年代の平尾台には二個一・三個一の機体は当たり前に存在して当たり前に飛んでいました。他のメーカーの機体が其々だったら普通なんですが、合体させたら優秀な機体に変身する!というミラクルを生むのも平尾台のメンバーさんにはとても多かったです。さて、今回の羽山氏は何処のメーカー同士を合体させたのか・・・、性能が示す通りに面白い機体が誕生しました。

 最初の機体はギヤダウンのブラシモーターが動力でしたが、ブラシレスモーターの方が汎用性に富んでいますのでブラシレス専用機で設計し直しました。最初の原型機から試作型・量産試作型・量産型と4回の変更を加えて現在の姿になりました。役一年と3ヶ月かかったんですが、とにかくデータを沢山採ったおかげで考えられる形態の殆どは試作完了しています。協力してくれた小学校の科学クラブからラジコン大御所の皆さん!、お世話になりました。

● ショルダータイプ試作T型・ブラシレス仕様とギヤダウンブラシモーター仕様(左:バットム機・右:Kaname機)

● GANBA低翼タイプ試作T型の飛行・・・・・(ブルーベア機)


● KANAME君による初期型試作機のブラシモーターギヤダウン仕様のGANBAです。とにかく・・・ゆっくりとしかし!力強く飛行出来るGANBAでした。

● 此方はブラシレスモーター(2205)・2セルのリポ仕様の試作型の飛行です。どちらもモーターマウントユニットを独立させて製作していますので、ビス止めしてあります。どちらかの機体が修理不能でダメになっても、ユニットの付け替えで飛行テストを続けられる様にしてあります。量産型と違う点の一つがメインギヤの位置です。試作型では主翼前縁付近にギヤが付いているんですが・・・、量産型では胴枠一個分前方に移動しましたので、インストラクター羽山さんの言われていたゴメンナサイ現象(着陸時につんのめる・・・)事が無く成りましたし・・・、離陸の際にプロペラの回転方向による半トルク現象であるグランドループに入り難くなりました。と!言っても・・・フルパワーだと離陸滑走距離は僅か2メートルなので、グランドループに入ってる暇は無いんですけどね!(笑)・・・。

● 色んな飛行機のジャンルのマニアさんが集うのんびり飛行会なんですが・・・、そういった色んなマニアさんが思い思いに飛ばして楽しめる機体デザインにしてみたら・・・、何処とな〜く・・・初心者入門機みたいなデザインになりました。よって飛行に関して言えばラジコン飛行機入門者にはベテラン指導員付きならば、その日の内に上空飛行と着陸がマスター出来ますし・・・ベテランさんが持てば色んなアクロバット飛行が楽しめる機体と成りました。逆宙返りとローリングサークルが出来れば・・・大抵の演技は可能です。現在・・・EP-GANBAの初期型量産モデルの格安セールを行っております。ご要望のマニアの方は此方からどうぞ!


 基本のGANBAはリチウムポリマーバッテリーの2セルで充分飛ばせる様に設計しました。外観はキットにすれば誰でも簡単に組めそうなフォルムなんですが、扱うフライヤーが初心者からベテランまでと幅が広いので、最初から生地完成機として設計してあります。平成10年以降にラジコンを始めた自称ラジコン歴30年のマニアの方の多くが、レーザーカットのキットに慣れ親しんでしまい、レーザー以外のキットは不親切なキットと位置付けてしまいました。私達がラジコンを始めた昭和40年代のキットにはレーザーカットはおろかスロットイン加工もありませんでした。それでも普通に機体が組めたのは工具が充実していたからです。当時のラジコン技術にはマニアの考えた機体製作に必要な冶具の記事が沢山載っていましたので、読者の多くはこれらの記事を基にして自分に合う工具を自作していました。

 レーザーカットにすればキットは安くなると考えておられるマニアは多いと聞きました。キットの主流だったバルサシートのダイカット加工は抜き刃の冶具は職人さんが作っています。じゃあレーザーにすれば職人なんて要らんから安くなる・・・ではありません。人件費はとても安くなる様に見えるんですが、プログラムをするのは人間です。何日掛かってプログラムするのかは解かりませんが、この人件費は確実に掛かります。多分国内のメーカーさんで初めてレーザーカットを使ったのは関西のメーカーなんですが、この21世紀の便利道具にも泣き所があります。平面同士のレーザー加工は同じ材質なら確実に勘合が可能なんですが、平面加工した部品の一部を垂直に勘合する時不具合が出てきます。こに事態はダイカットの時代と全く同じ状況なんです。使用するバルサシートが確実に指定された厚みでなければ垂直の勘合は出来ません。だから若干大きめの溝堀で対応するんですが、主翼の部品でテーパー翼の場合、右に寄せるか左に寄せるかでばらついた仕上がりのキットになります。

 キットの場合はお客さんの責任において機体の内部構造に(内冶具)を設けて正確に組んでもらう様にお願いするんですが、完成機の場合は外冶具を使って職人が組み立てる事により、量産が可能になります。この時の機体の部品は一部レーザー加工品ですが、外冶具で拘束させる事によりレーザーの加工パーツを使わなくて良くなります。EP-GANBAの基本構造は一部レーザー加工と外冶具の拘束を使って組み立てられた純国内生産のラジコン飛行機です。フィルムを貼った完成機が指定された部品を指定された接着剤で組み込んだにも関わらず、空中で分解してしまった。という話を聞いたんですが・・・、多分お客さんは確実に組んだと思います。フィルムを貼る前の作業工程において、主翼を左右結合して収めるカンザシの収納スペースが接着剤で固定されていなかったのでしょう。これは製作者側の手抜きなんですが、多分・・・製作したご本人も気付いていないと思います。人件費の安い国だからショウガナイ・・・ではないんです。模型飛行機の扱いをどう考えるかに寄ると思います。

 初期型のGANBAの生地完成機の胴体の組立を担当された大御所でも、初日のOJTでは一機組むのに8時間近く掛かりました。約2ヵ月後なんですが一日5本の胴体の組立を集中して3時間で組めるようになりました。簡単に見えるんですが扱う人が初心者からベテランのお遊び機ですので、そこまでしっかりと造り込まないと対応が効かなくなります。大事に扱えば其れに答える様に長持ちする機体です。安いに越した事はないんですが・・・純国産品としてはこの辺りが限界の価格です。飛ばしてみると解かるんですが、今の自分の飛行テクニックに比例した飛び方をする機体です。初心者がベテラン風に飛ばせるという夢の様な飛行機ではありません。しかし、最初からケロシン燃料のターボジェットの戦闘機は無理ですが、飛行機の基本である3次元の立体空間をフル活用して遊ぶ模型飛行機には仕上げてあります。離陸で上昇・ハンドカタパルトでドスコイ投げ・・・どちらでも充分対応可能な頑丈さも持っています。

擬態の図:左:要石・右:ツチノコ

擬態の図:左:T-6?・右:零戦?

 ● 木村のU-コンの話・・・いつもの飛行場でGANBAの擬態ZERO戦を準備していたら、通りがかった同世代のご主人から「木村のU-コンかと思った・・・。」と言われました。同じ世代だからねえ・・・木村のU-コンとは木村模型から販売されていたプロフィール型の大戦機のシリーズの事です。昭和40年後半に中学生だったラジコンマニアなら一度は作った事のある機体だと思います。周りの大人達はデジコン電子の高級プロポを使って大型スケールのゼロ戦を飛ばしていましたが、私達中学生の持っているプロポは東京電子(ロジテック)の2chプロポです。それも学校ルートで10台まとめて購入したので少し安上がりしたキット状態のプロポです。3ch以上必要な飛行機のプロポなんか持っていませんでした。お金持ちのドラ息子ぐらいならば持っていたかもしれませんが。

 ● 大人達の格好良いゼロ戦を見ながら自分達のU-コン機がラジコン機にならんやろかね〜・・・と思っていたのは、私達だけでは無いと思っていたんですが・・・ご主人も同じ事を考えながら飛ばしていた一人でした。しか〜し・・・やらなくて良かったねえ・・・と当時を懐かしみながら語り合いました。このご主人も現在GANBAの低翼機のオーナー兼テストフライヤーです。最初の頃は機体の試作機を見て一番機は彼が購入してくれていました。しかし、最近の彼は此方がコンセプトを話した段階でお金を振り込んで来ます。まだどれ位掛かるか解からないのですが、足らない分は後日の支払いなのでトラブルが起きた事はありません。彼曰く・・・最近のラジコンキットは面白く無いそうです。持ってる工具の大半を使わずに機体が出来上がってしまうからです。そこで、彼に渡すGANBAのみは本来なら私がやるべき削りの作業部分を全く行っていない、ゼロハン(05)と呼んでいる生地完成のキットで渡しています。価格は通常価格なんですがね。ご本人は一番機というのにこだわります。木村のU-コンでは無理だったラジコン化がGANBAなら可能です。40年の歳月を越えて現在に蘇った木村のU-コン・・・私の考えていたコンセプトの理解者がまた一人増えました。それも富士物産の099エンジンではなくブラシレスのモーター機としての復活です。

 ● ショルダー翼のスタンダードなGANBAです。パワーユニットはリポ2セル・GWS2205ブラシレスモーターの組み合わせで軽快に飛び回る機体です。バッテリーは3セルまでモーターは2210までの搭載が可能なんですが、上記の大人しめの設定の方がストレス無く飛ばせると思います。詳しくは機体紹介のページで・・・。

 ● セスナタイプの高翼機です。主翼の上反角設定から各部分のモーメント設定を全てショルダータイプと同じにしてあります。自律安定性は更に良くなりました。見た目も楽しく飛ばせる様にとシールでコクピットをデザインしてみました。我ながら貼って良かったなあと実感しています。詳しくは紹介ページをお読みください。

 ● 初期型の低翼機から2回モデルチェンジしていますが、基本的にバッテリー搭載位置は変化していません。主翼の内部構造を一部見直して軽量化と強度を両立させる構造に変えてみました。通常の2セルで充分に飛ばせますのでサンデーフライヤーの息抜き用の機体です。主翼の上反角は今回片翼2度の設定なんですが、片翼4度からゼロ設定までお好みに合わせて製作いたします。詳しくは紹介ページをご覧下さい。

 ● 基本のモーメントデータはスタンダードな2セルタイプのGANBAと同じなんですが・・・、お仲間さんのワガママから生まれた3セルハイパーモーター仕様のHYPER-GANBAです。シリーズ機の中では一番丈夫な構造で強化してありますし、全備重量も他の機種より100g以上重くなっています。しか〜し・・・バッテリーも10Vを超えると私の言う事を聞かないじゃじゃ馬みたいな飛行機なんですが、スピード慣れしているお仲間さんには楽しい機体なんだそうです。機体紹介のページ

 ● 低翼のGANBAと全く同じモーメントでゼロ戦を作ってみました。主翼には実機よりも緩いテーパー比を採用してみました。これにより大きな捻り下げの必要がなくなったのでそのまま冶具に固定して主翼を組み立ててあります。結果的には0,8度の捻り下げで良かったので、エルロン材もフィルム張り後に捻れる様にリブ組としてあります。モーターは16:19のピッチならどんなタイプでも取り付けられる様にアルミのクロスアームを自作して組み込んであります。缶を前にして直接プロペラを取り付けても良いですし普通に組み込んでコレットを取り付けても良い様にクロスマウントのアームを長めに取ってあります。

 ● カウリングとキャノピーはラトルスネイク製の1/16ゼロ戦を使用していますが、同社のムスタング用もありますので今後ラインナップは増えて行くと思います。実はお仲間さん達には同じ構造でのカスタム機として大戦機を10機種ほど作りました。2セルのバッテリーでスケールスピードに沿ったリノエアレースみたいな魅せるパイロンレースをやっています。見学に来ていた保育園の園児達にウケルウケル・・・。子供達の目でも追える位のスケールスピードって事です。機体紹介のページ

 ● 没になった組み合わせです。セスナのセンチュリオンみたいに引込脚も搭載して格好良く高速飛行を夢見ていたんですが、お仲間さんからのGANBAのイメージに合わないと大ブーイングを受け・・・試作段階で其処より先には進みませんでした。

 ● 別に没った訳ではないんですが・・・シングルボタン打ちの送信機の世代には大ウケする組み合わせです。当て舵をボコンボコン入れないと安定しない危うさが楽しいそうです。多分平成10年以降にラジコンを始めたマニアにはウケないだろうとし飛ばせないだろうと敢えてセットにしませんでした。仙人さん(マスターズクラス)達の行動は・・・よく解かりません・・・。低翼のラダー機・・・何処かのページで叩き捲くるんだろうなあ・・・。

 ◎ GANBAの特徴
 @ 中国製品よりも高価・・・此れだけは申し訳ありませんが人件費は国内価格です。

 A セミオーダーシステム・・・基本セットの仕様変えや同クラスの一品モノカスタム機等・・・値段が合えばお作りする事は出来ま  すが、踏み倒しや商品先渡し後の値切り・・・お客様のワガママの果てのネットにおける嫌がらせ等しませんよ!と言うくらい信
  頼関係が築けたマニアのみなら150%以上の実現可能範囲のワガママは聞いてあげましょう。

 B 翼端が丈夫・・・機体の生地完成後の一機分を翼端片手で持ってみてください。メカを積んでも同じなんですが、平気で翼端を持って持ち上げられます。大御所さん達は木に吊るした風船相手に連発でラリアットをお見舞いしているくらいですから・・・。
● しかし・・・横転着陸に耐えられるかは・・・自分で試してください。

 C 初期型のGANBAのセットを特別価格で奉仕中です。以後このGANBAの7部組みセットは販売しません。主翼を結束した8部組みのセットが主流になります。翼長が900mmで限定されていますので定尺箱に収まり易いからです。

  
 ● GWS2205ブラシレスモーターには初期型と後期型の2種類のタイプがあります。初期型はモーターシャフトの固定にEリングが使われているのですが、後期型ではもっと作業性の良いストッパー型に変更されています。本機GANBAの基本マウントは初期型のビス穴設定で組まれていますが、後期型でもモータールームの内部改造で充分取り付けが可能です。(モーターの配線コードの取り回しが初期型設定の為)


● 左・Eリングタイプ(初期型)                  ● 右・ストッパータイプ(後期型)