◎ 逸脱した個人判断の飛行場使用

● ホームページで紹介された気負いのないモデラー達の飛行会は、全国的に広まった時期があります。ただし・・・この飛行会は主催者側が数か月前から企画して、入念な準備を経て行うから全員が楽しめる一日となるんですが・・・。中には・・・同じ飛行会の題字を用いて行う飛行会も存在していました。メンバーさんを見る限り、昭和の時代のエリアルールを知らない平成以後にラジコン飛行機を始めたモデラーさんばかりだったので、主催者の指定した空き地の状況の不透明さが気に成っていました。

● 飛行会の内容は、その後主催者のホームページで紹介され、大成功に終わったと括ってありました。掲示板には主催者に対しての労いの言葉や、楽しい一日に対するお礼の言葉で溢れていたのですが・・・。飛行場の近くに住むモデラーの自宅に出向く用事がありましたので、飛行会の行われた空き地を訪ねてみました。

● その空き地なんですが、私が出向いた当時・・・建設現場で使用する虎ロープが入り口を塞いでいました。立て看板にはお決まりの文言が・・・「立ち入り禁止・ラジコン禁止」・・・やっぱりな~・・・。主催者側の紹介した空き地の入り口付近の端っこに、凹んで横倒しにされた立て看板が、文字を隠す様に置いてあったのですが、私の見た立て看板は、明らかに誰かが蹴り倒した時の傷跡・・・、トタン看板自体を無理やり引き剥がした跡が見られました。

● 更に看板には新たに書かれた文章が・・・「無許可で立ち入ってのラジコンを目撃された方は、警察に通報願います。」とは、土地の持ち主さんの指示なんでしょうね・・・。あとでこの空き地の事を人伝てに聞いたのですが、貴重な植物の自生地だったとの事。・・・ラジコンやってるモデラーさんには、そういう自制心を持った人が多いと思っていたんですが、やっぱり自身の知名度を優先する行為が先に立つのかと思うとやりきれなくなりましたね~・・・。

● 芸能人や著名人が多く利用しているインスタグラムやSMSなんですが、これを一般人が利用すると・・・見栄張の向上心が加速し過ぎて、借金地獄に陥るそうですね。こういう事態は、この様なハイソな掲示板ができる以前から、一般の誰もが閲覧できる個人のページの掲示板で既に始まっていました。この延長線上が、今回問題になった他人の土地の無許可使用です。

● 原発で汚染された地域の更地なんですが、流石にどんなツワモノのラジコンモデラーも立ち入ってラジコン飛行機を飛ばそうなんて考える人はいませんでした。更地なんだし、人っ子一人居ない場所ですし、飛行機飛ばすには好条件なのに・・・放射能被曝の危険を考えると、二の足を踏まざるをえない・・・。こういう抑止も現在の日本の国土には存在しています。しかし・・・除染が済んで安全だって解ったら、また何処かのお馬鹿さんがズカズカ無許可で立ち入るのでしょうかねえ・・・。

● 上記の行為に鉄槌を下した形の今回の法規改正なんですが、結局のところ・・・地域と共存するモデラーのモラルが低下した結果なんですよ。昭和の時代には地域の模型店主が地主さんと交渉して、土地を借りて指定飛行場を確保していました。模型店が主宰するクラブに入会すると、飛行場が堂々と使えて上級者からの指導も受けられて飛行技術はどんどん向上していきました。夕方4時半には後片付けをして、5時には完全撤収。遠くに点在した近隣住民や、飛行場隣の農家さんからの苦情もありませんでした。

● 今回・・・国が下した法規改正ですが、これを遵守し尚且つ条件をクリアした飛行場を大勢の仲間内で共用し、ルールとマナーを強化したクラブ単位での運営方法を考えた方が、問題解決の近道だと私は考えます。地元の模型クラブだって役員諸氏が、頻繁に集って宴会がてらに真剣に会議してますからね。