●・・・M163b−KOMETの組み立て・・・5


 こちらの入力ミスで五ページ目の組み立て説明書が消えてしまいましたので、書き直しとなりました。一部説明がチグハグになるかもしれませんが、どうぞご理解ください。主翼のプランクと翼端ブロックの取り付けが完了しました。

● 機体全体の大きな作業はほぼ完了しました。ここからは細かい部材と複雑な部品の加工説明が暫く続きます。

● 各動翼の加工に入ります。まずは形紙の切り出しからです。初号機から数えて4機目となる機体なんですが、各パイロット氏から色々と伺っていた改良点を今回の機体に生かしてみました。主翼に取り付けるエルロンとエレベータの比率を若干変更して、トータルバランスをマイルドな反応路線に変更しました。初号機よりも胴体プランクに変更を加えましたので、胴体のみなんですが若干軽量化に成功しています。主翼は初号機から殆ど変更していませんので、今回の動翼面積の比率変更ぐらいです。主翼と同じく動翼も中芯にスチレン材を使用して外寸法を先に決定しました。この工法により製作スピードの向上と必要以上の神経性労働の軽減に役立ちます。

● 動翼の後縁側に3mmバルサを貼り付けます。この状態の後縁側をサンディングしてエッジ状に尖らせます。

● スチレン材の中芯に沿ってプランクしています。

● この動翼のみなんですが、スチレンの中芯材を軸に全面プランク仕様となります。こういう状態なので、無尾翼機に必要な捻り下げはどうなるのか・・・普通なら気になる所なんですが、エルロンとエレベータが独立していますのでエルロン側動翼の跳ね上げ設定のみで調整可能です。

● 専用のVカット用サンディングホルダーで仕上げるんですが、最初にカッターナイフで大まかに削っておきます。Vカットの角度は片面30度に設定してありますので、実寸の断面をグラフ用紙に作図してから削り寸法を決めるとサンドホルダーの使い方が楽になります。

● コレットカバーの製作です。厚さ22mmに設定しています。カバーの角度が急ですのでアルミのマウントに直付けする為に、ビスの台座を設けてあります。この状態でもコレット本体には何ら干渉はありません。

● ノーズ付近の取り付け状況です。複雑に見えるんですが・・・この応用はどんな動力機にも利用出来るんですよ。利点としては、ノーズ付近の構造を簡略しつつ強度を上げられますので、大型機から小型機まで利用可能です。

● ノーズコーンの加工は画像の円錐型サンドホルダーと同じ構造で製作しました。詳しくは自作工具の紹介ページ(無い工具は作ってしまえ!)の中に詳しく記載しています。

● 先端のコーンの固定には、画像のアダプターを使用します。モーター使用時はコレットカバーの先端に直接スピンナーが付きます。

● いよいよキャノピーの製作に移ります。使用するのはスーパーハードバルサです。「お前!本当にバルサ材かあ?。」って言いたく成るくらいに硬くて思いバルサ材です。多分・・・飛行機には殆ど使用されません・・・。しか〜し・・・一度でもこの硬いバルサを知ると・・・色々な応用を思いつくのは、やっぱり治作派のマニアさんなんですよ。

● 今回は初心者用に解りやすくする為に、中心に3mmベニヤをはさみキャノピーのアールの基準としました。全ての材料は収縮率の少ないエポキシ接着剤でブロック状態にします。

● 通常二方向のアールを出してしまうと、仕上げが楽になります。

● この状態の木型はキャノピーの必要寸法です。ここから本来の木型としての姿になっていきます。ひとりdeギューの木型は真空成型用の木型と同じ作りですので、将来量産する場合に備えてある程度強固なつくりにしてあります。

● 真空成型に必要な木型とは・・・、変形の錘状でなければなりません。必要寸法の下に切り代用のかさ上げ材を接着し、後部にも木型の逃げを作ります。木型で一番大切な事は、底辺の表面積よりも10mm上の表面積(スライス面)が小さくなくてはなりません。これが逆に大きかったら・・・真空成型後のシートは木型あら外せなくなります。

● 木型の固定方法です。細い台座に固定するのでアダプターが必要になります。4mmのベニヤに30mm以上のタップビスを立てて固定します。これ位無いと木型の完全な固定は難しいと思います。両面テープでえええ・・・という危ない感性は捨ててください。

● 「ひとりdeギュー」の心臓部型枠の構造部材です。真空成型用とは使用方法が違いますので、全く新しい構造だと思った方が理解が早いと思います。

● 発想は何処に在ったと思いますか?。展開した型枠・・・何かに似ていませんか?。ラジコン技術の編集長に話したら大笑いしていました。何処にアイデアって眠っているのかわかりません。

● 本器のキャノピーの限界サイズは、幅(32mm以上)長さ(250mm以内)までです。ゼロ戦のキャノピーみたいな窓枠付きは表現できません。単純な水滴型キャノピーまでが限界です。

● 「ひとりdeギュー」の真骨頂である無音成型を実践するために、深夜の作業です。うるさい掃除機もドライヤーも使いませんので、土日のみが作業工場だったサラリーマンの皆様!お子様奥様が隣室でお休み中でも堂々とボコれるキャノピー成型器です。

● 形紙を使ってシートを切り出します。今回使用するシートはペット樹脂(ポリカーボネイト)です。ペットボトルの材質・・・ラジコンレーシングカーのボディ・・・といえばわかるでしょうか・・・。

● まず・・・ストーブ(800W)を起動します。充分暖房炉内の温度が上がったら・・・、型枠を入れます。さて!・・・どのくらい・・・加熱するのか・・・。これだけは一発でこれだ!という数値がありません。皆さんそれぞれの経験に基づいた感性がありますので、それに自分の基準を合わせてください。

● さて・・・・・・・・・・・・???・・・、キャノピーの成型方法・・・新しい世界の扉を開けるマニアは何人居るんでしょうか・・・。

● 木型に巻きつく様に冷却された成型シートですので、型枠広げて外せないのが真空成型の型枠と異なるところです。まずはシートの押さえを取り去って型枠を下に落とします。必要な部分にマスキングをしてから木型から外します。大きく広げない様に注意して先端から外します。

●  どうでしょうか・・。暗闇の黒猫探しのマニアの皆さん・・・キャノピー出来れば自作も怖くありませんよ。頑張ってキャノピー製作に挑戦して下さい。

☆☆☆・・・本来ならば完全生地完成を目指すところなんですが時間切れとなりました。製作途中なんですが今の状態で放り投げても飛ばせます。もう少し艤装を詰めたければ200gの余裕はあります。現品限りなんですが、欲しい方はメールでご連絡下さい。生地完成状態(税込み・送料別)で¥60,000です。

● 最後に「木村バルサ」の職人さんへ・・・少量の発注バルサの加工を急がせて申し訳ありませんでした。こういう形状になる運命のシートでした。