(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38) Part-17
 
● ウィングレットの加工に入りました。実機の形状とは違いますが、数多くの模型機に採用して好結果を得ている形状ですので、本機にも採用しました。暫くはこの翼端材に掛かりっきりに成るんで・・・更に記事の進行が遅れるかも知れません。ブロック初期状態で18グラム・・・。此れをひたすら削り込んで行くので、容積は半分以下に成るでしょう。後縁側に貼り込んだアール状の棒材は、厚さ1,5mmのカバベニヤです。後縁は細い所で1mm程迄削りますので、補強しておかないと欠ける危険性もありますので。
 

● 此処まで削っても・・・まだまだ完成には程遠い・・・。この程度ならど素人さんでも削れます・・・。この翼端の構造物であるウィングレットは、左右の主翼の不揃いな出来具合よりも重要です。モノがデカければデカいほど・・・構造が複雑なら複雑さが増すほど、左右対称の正確さを要求される部品でもある・・・。本機付属の高級感あふれるツルピカ仕上げ(笑)・・・のウィングレットは、左右不揃いなので、全く持って意味を為しません・・・。カッコイイからって不用意に装着すると、飛行中にクセが出捲って操縦が難しくストレスが溜まってしまいます。よって・・・逆アールの治具も多用して、完全なる左右対称型に仕上げなければ成りません。
 
● 外側の削りはカッターナイフやバルサカンナでも可能なんですが、内側と成ると限界が出て来るんですが・・・。彫刻刀を使えば其れが可能だったりします。プロ仕様の超高級品を使わなくとも・・・小学生が図工の時間に使う様な安いセット品でも、削る木材が軽量木材のバルサなので、比較的綺麗に削れます。作業する時の刃先の形状は、半丸型が良いでしょう・・・。粗削りの後は丸棒に巻き付けた粗目(50番)のサンドペーパーで、彫刻刀でも難しい場所は削れば良い・・・。少し削ってはサンドペーパーで磨く・・・を繰り返して形を整えて行きます。
          
● まあ・・・ネット物知り博士なら、この辺で完成しましたああああ!・・・って、自分のブログに掲載し、コメントで「うおおおおお!凄いですねええええ!まるでプロの仕上がりいいいい!。」・・・って、お褒め言葉を沢山貰って内心ニンマリするんでしょうけど・・・。削り過ぎると弱く成るからと、ビビッてこの辺で良いか!って納得してる様ですが、この形状では抗力は増えても整流機能を充分発揮できるウィングレットとは言えません。まだまだ薄く削る必要が有るんです。弱くなりそうならマイクログラスを貼り込んで補強すれば良いんですから・・・。
 
● この二機種の翼端に付いてる構造体も言わばウィングレットです。ただ・・・ジェット戦闘機の場合・・・民間航空機みたいに胴体や主翼の中に、燃料タンクを沢山積めないので翼端に増槽タンクを着けるんですが、このタンクの事をチップタンクと言います。ウィングレットはウィングレット・チップが正式名称なので、言わば・・・この翼端の増槽もウィングレットの代わりと成ります。

● 模型世界において・・・このウィングチップタンクを省略するモデラーが何故か多い・・・。付けた方が飛行機の空力的性能は向上するんですがねえ・・・。模型界の教祖的人物が省略すると・・・信者さんは皆さん右へ習い・・・。よってタダでさえロール軸の安定がシビアなマルヨン(F-104J)でも、教祖が着けないからと・・・信者も付けない風潮が平成のラジコンブームには頻発してました。まあ・・・飛ばせるモデラーなら良いんだろうけど、満足に飛ばせない初心者までもが省略してるんだもの・・・間違った認識のまま・・・マルヨンって飛ばないなあ・・・飛ばせる教祖は偉大だなあ・・・って勘違いするんですなあ(笑)・・・。

● 増槽タンクの形状を見て・・・何も感じませんか?・・・。主翼の翼弦の比率に合わせた小さな胴体に見えた人は、この翼端構造物の重要性の入り口に居ます。主翼の前縁が翼端に向かって後退している機種の場合・・・主翼の前縁を伝って翼端まで流れる気流が発生します。翼端の先って切れてるので、其処から先は気流は後方に流れるんですが・・・此処で渦が出来るんですなあ・・・。此の渦が気流を乱すので、翼端付近の主翼の気流も乱して簡単に言えば揚力も剥ぎ取ってしまう・・・。よって揚力が失われるんだから失速し易い状況とも言えます。渦が出来ない様にするには翼端付近を整流すれば良い訳だから・・・だったら翼弦に合わせた小さい胴体を着ければ、原理として翼根側と同じ条件に成る・・・。このウィングレットって全部同じ形状じゃないでしょ?・・・。飛行機の形状や使用目的に合わせて色んな形状が有る訳ですが・・・装着目的はただ一つ・・・翼端の整流と成ります。まあ!・・・この翼端渦の事を誘導抗力って言うんですが、後退主翼を有する飛行物体には必ず付き纏うデメリットなので、完全に無くす事は出来ませんが、軽減させる事は出来るので・・・無いよりは有った方が良いですよ。

● さて!・・・本機の場合・・・。主翼が大きく後退してます。よって誘導抗力も当然発生してます。左右が不揃いだけど、存在感のあるウィングレットが付いていたらどうなるか・・・。渦の整流も左右で違う訳だから、その悪影響はヨー軸(ラダー)に影響するのか・・・はたまたロール軸(エルロン操作)に影響するのか・・・此れが機速によって変化するんだから、ストレスの溜まる操縦に成るでしょうなあ・・・。信じられないモデラーさんは、ご自分の飛行機の翼端に・・・左右形状の少し違うウィングレットを取り付けて飛ばしてみると好いと思いますよ。どれだけストレスが溜まるか・・・。止めときゃ良かったああああ!って後悔するでしょう。ただ・・・こうも言えるかなあ・・・主翼のバランスが崩れた機体を持ってるなら、このアンバランスなウィングレットで帳尻合わせる?って裏技も通用するかも・・・。ただ・・・機速によっても崩れるのをお忘れなく・・・。ネット上にはもっと専門的に誘導効力を解説しています。しかし・・・知識だけ吸収しようとしても、自分で検証しないと解らない事も多い・・・。専門的な事を難しい言葉を書き並べて解説して有るので、まずは自分で検証しながら専門知識を理解しましょうね。模型飛行機レベルなら・・・私の考察でも充分ですよ(笑)・・・。検証が済んで理解出来たら、専門的な事を難しい言葉でコメントしてあげると、他の閲覧者からは博学だなあ・・・って崇めて貰えるかも知れません・・・。でも・・・理解出来ない人が殆どですけどね。真の教祖に成りたかったら実践あるのみ・・・。其れが!真のネット物知り博士に成る棘の道ってモンですよ。他人の似非知識を鵜呑みにして吹聴するネット物知り博士にだけは、成っちゃダメよォ~!。

※ 一度・・・旅客機に搭乗して、可愛いCAさんにこのウィングレットの事を聞いてみたら納得するかも知れませんよ。「主翼の先の小さな翼が付いてると、飛行機の燃費が良く成るんですううううう!・・・。」ってニコニコしながら答えてくれます。でも・・・それ以上の専門的質問である具体的に!ってツッコミ入れると、さっきまでのニコニコ笑顔が急に悲しい顔に成るから止めましょう(笑)・・・抗力が減るんだもの・・・エンジンがその分出力を下げられる・・・。よって燃費は良くなるんですなあ・・・。
          
● 臆せずドンドン削ります。基本的に翼型のラインよりも深く彫刻刀を潜らせなければ、削り過ぎるって事は無いので少し削って粗目のペーパーで仕上げる加工を繰り返します。市販のバルサキットを作っている内は、彫刻刀なんか使わなくてもカッターナイフで事足りる様にはなってるんですがね~・・・。一度でも自作を始めると・・・此れがですなあ・・・味を占めた熊みたいに、止め処なく使わないと気が済まなく成って来ます。いや?・・・使える様に構造を変えてるって言った方が良いかなあ(笑)・・・。
 
● ある程度の削りが済んだら、翼端の形紙を使ってピン打ちの孔を新たに開け直します。取り外し式では無いので、何れはエポキシ塗りたくって接着するんですが、最終的には接着後に削りを入れて仕上げます。其れまでは・・・仮付けして主翼とのラインを見ながら更に削り込みを続けます。
 
● 翼端側の主翼の固定してあるエルロン材の後縁は2mmで仕上げて有りますので、ウィングレットの後縁も貼り込んだカバベニヤを更に細く削って行きます。細くなればなるほど・・・バルサはひ弱に成るんですが・・・。材質的には硬い部類のカバベニヤを貼ると、こういう加工には大変便利です。無理に削らなければ薄い後縁が破損する事も起きませんので・・・。此処まで削り込んだら、いよいよ接着段階ですね。
 
● 接着剤を入れて硬化中です。使用したのは(ボンド・クイックメンダー)です。此のボンドは二液混合化学反応型で5分間後には高価が始まり・・・一時間も経つとサクサク削れるエポキシパテみたいな性質があります。値段的には通常エポキシ接着剤よりもお高めですし・・・混合状態がグレーなんですが、サンディング可能なサフェーサーの様に塗料の重ね塗りが可能なので使いました。
 
● 何処となく・・・現在世界中で開発中の燃料電池を電源として多発式モーターで飛行する旅客機みたいな雰囲気も出て来ましたね。その完成予想のイラストみたいな航空機の翼端にも同じ形状のウィングレットが使われていました。まだ・・・前縁付近に若干違和感も残っていますので、更に削りを入れる予定です。一時はどうなるかと心配したウィングレットでしたが・・・仕上げの状況が見えて来たので、安堵の気持ちです・・・。

● 益々・・・skyliner38のお客さんでしょうかねえ・・・。不満の声が・・・文字と成って増えて来た様です。皆さん・・・不満の捌け口が違いますぜ!。38親分にやって下さいナ・・・。って言ってもなあ・・・クレームの類は受け付けません!って何時ぞやの見出しに書いてたっけ・・・多分・・・返答が貰えないんでしょうなあ・・・。38親分のホームページに限らないんですがねえ・・・。ネットショップと言えども・・・本名と所在地の無い電脳世界のお店は、ある程度は警戒しないと最悪の事態も有り得るんですなあ・・・。特に・・・商品説明に(ノークレームでお願いします!・・・)の一文が添えてある商品は、何かの不具合が在るかも・・・って疑って掛からないと・・・後でとんだクワセ物を掴まされる場合も有るんです・・・。文句を言った所で・・・被害届を出しても・・・この一文を承知で購入したんだから!・・・っと言われたら、手も足も出せなく成るんです。この(ノークレーム・・・)の一文を見つけたら、どんなに掘り出しモンの珍品でも・・・説明文の6割程度の信頼しか無いって思わないと・・・後で泣きますよ。ただ!・・・本機に関して言えば・・・不良品をさも!良品らしく販売しているので、ある意味詐欺行為です。本商品の豊富なセット内容で高額を謳い・・・その内容から殆どの重要部品が欠品してるんだから、「足らない部品も有りますが・・・。」の一文は通用しません。何がどれだけ欠品してる・・・の部品リストを記載しないで、良品セットの画像を使っての販売なんだから・・・充分勝てる要素は有るんですがねえ・・・。38親分も抜け目ないでしょう・・・・。売り抜いたら・・・証拠写真を隠滅しちゃうんだから・・・。

● 現在記載の本機と同型の再販品・・・。多分・・・内容は本機と同じ位の部品の抜け具合・・・。多分・・・同等の修復と修正をしないと組立て不可能なフィルム張り完成セットだと推測できます・・・。購入を考えておられるモデラーさん・・・多分、初心者さんだろうとは思いますが、現在修復中の本機の完了まで待ってから購入をお考え下さい。多分・・・初心者なら修復不可能だと思われる修理箇所も此れから出て来ます・・・。其れから同業者の方へ・・・skyliner38の商品の製作依頼は要注意!見た目以上の修復度合いを課した粗悪品です。ご注意ください・・・。さあ!とんでもない作業は、まだまだ続きますよおおおおお!(笑)・・・。
 
● もう既に・・・証拠隠滅されているので、あんまり意味は無いんですがねえ・・・。38親分の再販の同型機にも記載されている本機の最大全備重量は5キログラムを超える…と有るんですが・・・。5キロを超える荷重に耐えられる主翼の中央部に見えますか?・・・。此れはフィルムを剥がしたから露見した事態で在って・・・フィルムを剥がさず其のまま38親分の指示通りの設定で、飛行させていたらどうなるのか・・・。この主翼中央部のプランクシートの抜き具合と、内部補強の無い好い加減な構造体では・・・少しでもオーバーGが掛かると・・・最悪!空中分解するでしょう・・・。更に!どの地点で空中分解するかにも寄るんですが、其れが物損事故なのか・・・人身事故なのか・・・、今の損害賠償の基本は取れる所から取れ!・・・ですので、必ず自賠責のラジコン保険には加入して下さいね。もし・・・此れを怠ると販売店まで及びますので、売る側は好い加減なセールストークはしない方が良いですよ。

● 補強の類が何も施されていない本機の主翼中央部なんですが・・・、此れが引込脚搭載前提のバルサキットなら、必ずタイヤハウスの周りをバルサシートで囲む壁を作ります。此れで抜けたタイヤハウスの周囲を補強しています。フィルム張り完成機の場合は、バキューム成型されたタイヤハウスをビス止めしてから、周囲は瞬間接着剤で目張りせよ!・・・と説明書で指示するのが普通です。中華製のフィルム張り完成機でも、引込脚仕様機には当たり前にバキュームの成形品が付属してるんですが・・・。本機には・・・5キロを超える重量機でありながら、タイヤハウス周りの補強も無ければバキュームの成形品も付属していません。・・・多分・・・このキット・・・中華の大手メーカーの直販じゃ無いんじゃないかなあ・・・。下請けから流れて来た横流し品の可能性が有りますなあ・・・。38親分とグルってる可能性も・・・有る・・・。こんな好い加減な製品を、今の中国の大手のメーカーさんが主導するとは思えないんですがねえ・・・。多分・・・あまりにも好い加減な仕事ばっかりやってしまう下請けだから、メーカー監修の商品なんだけど・・・取引を打ち切られたのかも知れませんなあ・・・。だから!メーカーには内緒で38さんに横流し・・・の図式が見えて来る。

● 部品全体を受け持った下請けさんでも無いんじゃないだろうか・・・。だから揃わない部品はキットには入っていない・・・。この辺りは中華の下請けさんも承知だから、格安で38親分に販売・・・。だとするなら、模型業界にしてみれば・・・目の上のたんこぶ的存在の狐と狸が、輸入自由化の法律を逆手に取ってやってるあくどい商売って可能性も有る。元々が・・・難有り、訳あり・・・の不良品なんだから、格安で輸入できるんで在って・・・多分・・・中華の大手の模型メーカーも、その事実を知らないかも知れません。というのが王氏(ワンさん)の読み・・・。
          
● 本機の引込脚ユニットは・・・引き込めない様に可動体を長ビスを貫通させて固定した、固定脚ユニットです(???)・・・。よってこんな大穴が開いていても、何の意味も無いので内部補強を加えて塞ぎます。その為には好い加減なレーザー加工のミシン線では塞げないので、直角を有する角抜き加工を行いました。ただですなあ・・・全部に壁を作れないんですねえ・・・。推力ユニットの電源コードやら・・・動翼のリードハーネスやらも通さないと成らないので、完全なる羽目殺しの壁が作れない・・・。ホント!拷問みたいなフィルム張り完成機ですわ~・・・。38親分の入念なる検品してから販売してます!の一文・・・意味無えよなあ・・・。
 
● 当工房からのお願い・・・。skyliner38から本機の様な機体のセットを購入されるモデラーさんへの注意喚起です・・・。悪い事は言いません・・・。フィルムを剥がして生地完成の状態を自分で確認してみましょう・・・。出来れば内部構造体も・・・見える範囲で良いですよ!・・・ご自分の認識で、この構造は甘いって感じたら、確実に構造が好い加減だと思って間違いありません・・・。空中分解で加害者に成るのは貴方ですので、本機のレストア画像を参考に内部構造体の補強をお願いします。尚!当工房では今後!・・・このskyliner38の製品の組立・修復の代行は受けません・・・。

● 引込脚周辺のベニヤの積層マウントとプランクシートのラインが平行では無くズレているのが解りますか?・・・。この主翼が不良品の証拠が画像の中に有るんです。リブ組治具を使って正確に組んでいないと思います。フリーハンドの空中殺法って表現するんですが・・・治具に不具合が在るので途中まで組んだら、治具から外して部品(モーターパイロン・引込脚のベニヤマウント等)を組み込んだ際・・・無理に嵌め込むと主翼の全体がズレる・・・。

● 主翼中央のリブを見て下さいね?・・・。厚手のバルサリブを後貼りして斜めに切断して有ります・・・。どうしてこうなったのか・・・。治具から外して主翼を組んだので・・・リブ組の枠がズレたままプランクシートを貼っちゃった・・・。よってカンザシ入れたら、後縁側に大きく隙間が出来ちゃった・・・。で!厚手のバルサリブを貼り込んで、斜めに切断・・・。カンザシと中央リブの木口の直角を出した・・・。カンザシと左右の主翼は直角で交わらないと、左右の主翼はピタリと勘合しません・・・。新たに切り直したプランクシートと引込脚のマウント幅が傾いて切れてるでしょ?・・・。此れがこの主翼が不良品だった証拠です。

● さて・・・問題は・・・ズレた状態で引込脚の台座と成る積層のベニヤマウントを組み込みました・・・。よって引込脚の取り付けラインもズレてます。角度的にはトーイン設定・・・。タイヤの進行ラインが内向きなので直進性が良くなるって言いますが、其れってシングルタイヤの場合のみであって、言わば四本タイヤの二列縦隊の場合は全備重量が重過ぎて、タイヤのグリップが強過ぎる訳だから、かなりのブレーキ効果が出てしまい・・・機体の加速の妨げに成るんじゃないかと推測・・・。こういう場合・・・この調整は工作室では難しいですなあ・・・。飛行機を緩い坂道に持って行って頂上から転がして送信機でトリム調整しないと・・・。この不具合もフィルムを剥がしたから解ったんですけどね?・・・其のまま組んでたら、・・・墜落してバラけて初めて解るかも・・・。
 
● 厚さ2mm・・・幅20mmのメディアムバルサをプランクシートの内側から貼り付けています。約半分の10mm程を残して段付設定とし・・・周囲を隙間無く貼り込みます。此処にパッチと成るシートを貼り込むんですが、本機のプランクシートはこのクラスとサイズでは粗何処のメーカーも使わないであろう・・・フカフカ・スカスカのソフトバルサを数枚繋いで貼り込んであります・・・。よって各箇所の厚みがバラバラです。このシートの段差を無理矢理サンディングしてフィルムを貼って誤魔化すので、後々不具合が表面化して来ます。

● フィルムにも光沢が有るので光にかざすと、翼の表面が凸凹しているのが解ります。此れはサンディングの手を抜いたのでは無く・・・色んなフカフカのバルサを混合して繋いでいるので、保管状況が悪いと湿気を吸い捲ってしまいます。この状況は38親分の自宅の保管状態が悪かったので、こういう不具合が出たとも言えますなあ・・・。普通・・・こういったバルサプランクフィルム張りの商品は、年がら年中エアコンで室温と湿度を一定に保った部屋でないと最初の状態を維持する事が出来ません。多分・・・38親分は、そういった知識に乏しいので・・・自宅の押し入れにでも入れっ放しにしていたんだろうと思いますよ。夏場は高温多湿でバルサが膨張し・・・冬場は室内エアコンの入り切りで膨張したり収縮をずっと繰り返すんだから、劣化も早くやって来ます。よって本機の場合も・・・部分箇所でシートの厚みにバラツキが有りました・・・薄い所で1,8mm・・・厚い所で2,6mm・・・。よって厚さ3mmのソフト系メディアムシートを加工して木工ボンドをたっぷり塗布して貼り込みました。完全硬化迄一時間は掛かるでしょう。
 
● ボンドが硬化したらサンドホルダーを使って、急がず慌てず・・・気長に少しずつ削って周囲のプランク材とツライチに成るまでサンディングして行きましょう・・・。このツライチではめ込んだシートなんですが、周囲で0,5mm程の隙間が出る位のブカブカするほど小さい寸法で接着しました。此れにも理由が有りまして・・・元々のプランクシートがフカフカのスカスカなので、今後も膨張と収縮を繰り返すでしょう・・・。ピッタリにハマる寸法では、何処かに荷重が掛かり・・・強い衝撃が加わると大破壊の原因とも成ります。よってこの隙間には低粘度の瞬間接着剤を目張りとして流しますが、サンディングした際に出たバルサの粉が隙間に充填した状態で流し込みます。此れである程度の空洞を維持したまま硬化しますので、膨張しても逃げる事で荷重を軽減出来ます。ジェット戦闘機の外板パネルも同じです。よく見ると・・・隙間だらけなんですが、専用のゴム系充填剤で埋めて有ります。アルミ板も夏場と冬場において膨張と収縮をしています・・・。
          
● 最終的には使い古しで少々サンドの目のくたびれた250番で仕上げれば、隙間は完全に埋まり全体的にツライチの状態と成ります。この修復に関してなんですが・・・私の手順がベストな方法かというとそうでも無いんですよ。ネット上には色んな自作モデラーが居ますので、そういった他のモデラ―にも自分なりの修復手順が有りますので、其方も覗いて自分に一番合った手順で修復作業を行って下さい。(Part-18に続く)