Swaissair(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38) Part-37
          
● さあ!垂直尾翼の完成も目前です!・・・。補助エンジンポッドの下側・・・胴体に結合する翼型のパイロンの前縁と後縁側の成形です。3mmバルサを其々3枚ずつ積層して貼り付けました。本機とは一部デザインが違いますが、多くの旅客機と同じ様なデザインとしましたので、見劣りする事もありませんけどね・・・。
 
● 前縁側は無理なく翼型の湾曲度合いに沿って無理なく成形してあります。主翼の前縁とは違い・・・この垂直尾翼の場合の揚力は、左右方向に発生します。よって!綺麗な左右対称形にする必要が有るんです。此れがね・・・どちらかに形状が偏ってしまうと・・・訳の分からないクセが出るんですなあ・・・。意外と知られてませんが・・・。後縁側の場合は、無理に先端は尖らせない方が良いですよ。余計に形状が複雑に成りますので・・・。まあ!・・・考え方としては、後部胴体と同じだと思えば良いですよ。幅が違って見えますが、三次元立体で考えれば不思議でも何でも無いです・・・。当工房のワイルドボアの後部胴体の形状と同じですから。
 
● 補助エンジンのエグゾースト(排気口)を作ります。この部分は本機の場合は艤装(AUX)ですので、あまり神経質には成らなくても好いです。ダクトの形成には色んな構造が有るんですが・・・艤装のレベルなので其れっぽく仕上がれば良いと思います。ただし・・・この艤装の有無で見栄えの点で言えば、有った方がスケール的には良くなります。取り敢えず・・・3mmバルサを幅8mmに短冊加工して、スプレー缶に巻き付けて接着しています。
 
● どうでしょうか?・・・。其れなりに排気口らしく見えてるでしょう・・・。昭和のラジコン黎明期・・・バルサキットで大戦スケール機や当時のジェットスケール機を販売していたメーカーさんの苦肉の策です。グローエンジンのDFユニットが一般化された時代でも、機首先端のレーダードームをスピンナーに替えてプロペラを付けて飛ばすジェットスケール機を、当時のモデラーさんは挙って購入して飛ばしていました。グローエンジンタイプのDF搭載機よりも、まだまだ飛びの点だけで言えば確実性が高かった時代でしたしね・・・。平成のスチレン世代のネット物知り博士の皆さんからは、大いに馬鹿にされる仕様ですけどね・・・。まあ!・・・そういう過去のラジコンの歴史が有るから、今のEDFが普通に飛べる進化が有る・・・と、思って下さいね?・・・。でも!・・・明らかに行き過ぎた暴走気味の本機のセールストーク・・・。38親分がラジコン黎明期の歴史を知ってるんなら、こんな好い加減な知識で本機を販売なんかして無いですよ・・・。黎明期を知らないから、こんな頓珍漢な飛行機を普通に販売するんだもの(笑)・・・。
          
● 苦節・・・何か月?・・・。やっと生地完成・・・。まずは、細かいパテ埋め作業・・・。そして下塗り・・・。フィルムを貼る箇所・・・塗装する箇所・・・いよいよ、仕上げですな!・・・。まさか!・・・完全自作に成るとはねえ・・・。海外のモデラーさんが口々にボヤいてたけど・・・。もう二度とこのメーカーのキットは作らない!・・・だそうですよ(笑)・・・。造りの難しさと飛びの程度が比例しとらんそうです・・・。言いたい事解るでしょ?・・・。其れだけ完成機馴れしちゃってるから・・・ってだけでも無いんですなあ・・・。基本的なテスト飛行が円熟しない段階で販売したからでしょうなあ・・・。多分・・・強烈な主翼の捻じり下げも、付け焼刃みたいな感じだしね・・・。翼型をもう少し吟味した方が良かったんじゃないかと・・・。今!・・・少し不安なのは、本機の水平尾翼が本機純正では無いと言う事・・・。見た目・・・面積が小さく見える・・・。本当はもっと大きい筈なんだが・・・。38親分が間違えてセットしたのか・・・あるいは中華の職人の不手際なのか・・・。此れが一番の不安材料では・・ある・・・。
 
● この左画像の状態を見て・・・何も感じないモデラーさんは、平成のスチレン世代ですよ。サーボをセロテープで固定していた人達です(笑)・・・。本機は38親分のお説通りなら5キロを超える重量機・・・。グローエンジンクラスならフルハウスの60ENG搭載機・・・。其れだけのサイズの機体の動翼コントロールサーボが、セロテープの目張りで固定されるなんて考えただけでも怖くなる・・・。通常なら・・・この抜き孔の周辺には柱と壁材が構成されるか・・・強固なサーボマウントが埋め込まれた状態で外皮プランクが成されていなければなりません・・・。

● パーツの小袋にはサーボをはめ込む抜き型の枠と、外部のハッチはセットされているモノの・・・肝心な孔周りのプランクシートを固定する強固な部材の類が一切セットされていません。本来ならば・・・これ等のサーボマウント等は、外皮プランクをする前の骨組み構造の状態中に、エポキシ等で塗り固めて固定しておくべきです。それ程の重量機であるが故・・・。しかしながら孔のサイズはマイクロサーボ用・・・。僅かトルクが1㎏前後のサーボで動かせるサイズの動翼面積でも有りません・・・。よって!・・・トルクが2kg以上のミニサーボを搭載すべく、搭載スペースを広げる改造を行います。
 
● 此方はエルロンサーボの搭載スペースの改造画像です。画像の両端に見える直角を含む三角の抜き・・・この直角を含む正方形の抜きが元の孔・・・。サーボのロッドは後縁に直角配置だったのを、主翼の後退角度に平行に成る様に抜きの形状を変更しました。この平行四辺形を基準とする多角形にする事で、マイクロサーボよりも寸法の大きいミニサーボが充分搭載可能になりました。
 
● フラップサーボとエルロンサーボの抜きの周囲をバルサの壁で塞ぎました。スチレン機のモデラ―には、あまりピンと来ない工作ですがねえ・・・。昭和のバルサキットでスケール機やF3A機を作っていたモデラーには、何の違和感も無い構造です。低翼機の場合・・・引込脚のタイヤハウスを主翼に作りますが、翼型に合わせてバルサのシートで円筒を造り埋め込んでましたね・・・。ある工作の変形です。主翼の下面に大きく孔を開けるので、強度不足を補う為の当たり前の構造です。壁を作ったので・・・ミニサーボ用に大きく抜いた孔の周囲の補強が出来ました。
 
● この主翼のサーボスペースには、画像の左端のミニサーボを搭載します。右端のサーボはマイクロサイズ・・・垂直尾翼に埋め込んだラダーサーボです。比較出来る様に標準サイズのサーボも置いてみました。今回搭載の左端のミニサーボですが、スケルトンなので内部が良く見えています。減速ギヤ関係はナイロン製ですが、此れでもトルクは1,7㎏程有ります。デジタル系のサーボスピードには敵いませんが、普通に操縦する分には充分反応は良いと思います。
 
● 左側が(WAYPOINT W-150)・・・右側が(WAIPOINT W-150 MG)です。両方とも台湾製同サイズなんですが、この右側のサーボの減速ギヤは金属製・・・。サーボトルクは3kgもあります。金属ギヤなのでその分重量も増えるんですが、ほんの数グラム程度・・・。本機は電動ユニットですが、1グラムでも軽量化!・・・の機体ではありません。軽量化は必要なんですが、その機体サイズと重量故・・・動かす装置まで無理に軽量化する類の機体ではありません。

● 問題は今でもこの系列の同型サーボが存在しているか?・・・何ですが、もし!新型で同サイズ程度が有れば、是非トルクは大きいサーボを搭載して頂きたい!・・・。サーボホーンは(Futaba=フタバ電子)が互換性がある様です。JR製のホーンはギザ山の数が違うので使えませんでした。此れは平成15年位の状況なんですが、現在はどうなっているかは解りません。
 
● サーボスペースの加工中です。ラダーサーボの搭載方法とは違い・・・サーボハッチ・パネルの裏面に直接サーボを取り付けます。まずは形紙を作ってシュミレーション・・・。ハッチパネルにサーボを取り付けると、サーボホーンを最大限使う事が出来ます。ただし・・・この位置はフラップなので、サーボの動きは単純です。ニュートラルから最大限下がる方向・・・。よってデュアル機能でサーボの動く範囲を調節して、フラップホーンもアームを短くすれば大きく下げる事が出来ます。本機のフラップは、最大65度まで下げられます。形紙が若干小さく隙間だらけなんですが、この位の隙間を設けないと、フィルムで被覆した際・・・内側に巻き込めなくなります。
          
● チマチマとした細かい加工の作業が続きます・・・。現在・・・午前三時・・・。丑三つ時も越えて・・・此れが先週からずっと続いてます・・・。ホント!平成のスチレン世代が、時々羨ましく成りますなあ・・・。この主翼のサーボ室の加工・・・この孔四つの加工だけでタップリ5時間以上使ってます。スチレン機みたいにベニヤのホーンをEPPシートに差し込んでセロテープで留めて・・・。サーボも主翼の中に固定したら周りをセロテープで目張りして・・・。細いピアノ線の先をペンチで曲げてサーボに引っ掛けて、ピアノ線の中間にゼット曲げ入れて・・・。後は送信機で調整して・・・ってか!。そのファンフライのリンケージを其のまま、オークションで落札したグローエンジン機に採用・・・。恐ろしいと言えば恐ろしいのだが・・・。時々、スチレン製ファンフライの時代が懐かしくも成りますなあ・・・。三日ぐらいで自作してたから・・・。この機体、百三十日以上掛かってます(笑)・・・。
          
● なるべくキット付属のビス類を使う様に心掛けてはいるんだが、明らかにこの小ビスの類も員数分が足りない・・・。まさか!この2mmのタッピングビスも・・・キットから数本抜いて別売りとかしてるんか?・・・。38親分!・・・。5本で500円とか・・・自分で小袋に詰めて・・・。この広口ワッシャー付きの2mmのタッピングビスは特殊なので、一箱¥7000位する・・・。その代わり3000本位入っているんだが・・・。そういうのもちゃんとリサーチして、意図的にやってるとしたら・・・腹黒いお狸様ですな!・・・。
          
● 一番厄介なリンケージ・・・ですな!。垂直尾翼の好い加減なカンザシ受けの修復をしたので、ダイレクトリンケージ用のマイクロサーボの孔を潰してしまいました。ただ!・・・トルクが1㎏弱のマイクロサーボにお任せできるサイズのエレベータ面積でも無いので、最初から改造箇所の筆頭に上がってたので何とかしなきゃねえ・・・とは考えていました。もし・・・エレベータサーボを左右単独で着けるとすれば此の位置・・・。ネット物知り博士なら・・・サーボ本体をセロテープで目張りして、グラス面に貼り付けて完成!・・・ってやるかも知れませんなあ・・・。サーボが外れりゃコントロール不能に成るから、サーボ本体の周囲に瞬間接着剤をドバドバ流し込んで・・・ってやるかも知れません・・・。ま!それ程・・・ラジコンメカの価値も下がって来てるし・・・。マウント作ってビスで留めて・・・なんて素人のやり方!・・・って、何処かのブログの管理人さん・・・書いてたっけ・・・。その記事観た閲覧者・・・もっと手軽にお気軽に・・・と、もっと手抜きの工作法を自分のページで紹介・・・。そらなァ~・・・物損事故やら人身事故やら起きる訳だ!・・・。

● 当工房としては・・・そんな危ない構造はご法度ですなあ・・・。ちゃんとマウント作ってサーボを固定するでしょう・・・。ま!追従するモデラーが面倒臭がるか・・・ナルホドにゃん!っと採用するか・・・閲覧者で勝手に判断してくれい!・・・。サーボのベタ付けは出来ないので30mm位は浮かして取り付ける必要は有るだろう・・・。縦積みした方が昭和の偉人っぽくてカッコイイのだが・・・問題も出て来る・・・。本機の垂直尾翼の前縁側の固定ビスは、この胴枠側から腕を入れて指先で廻さないとビスが立てられない・・・。最後の締め付けは六角レンチを使うのだが・・・。

● よって!・・・嵩を高くする縦積みサーボには出来ないのだ・・・。此れが胴体の両端に付いてしまうと、果たして・・・依頼人の腕がこの胴枠に入れられるのか?・・・といった疑問が出て来るのだ・・・。だから!悩んどるんですよ!・・・。当然なんだが、ダイレクトリンケージ用の短いロッドしかキットには付属していない・・・。各なる上は持ち出しと成るんだが・・・少しでも軽くしないとなあ・・・。モーメント的には重心位置の近くにサーボが移動するので、其れだけでも軽量化してるのと同じなんだが・・・。そうなると、リンケージロッドが長くなる・・・。400mm以上の金属製ロッドなんか重くて使えません・・・。さあ!どうしましょ!。テグスワイヤーの両引き?って手も有るんだが、メンテナンスが複雑過ぎて、依頼主に細かい工作と調整が出来るだろうか・・・。油圧配管でもすりゃあなあ!・・・少々曲がっても確実に動くんだが・・・。模型用にはちと!調整が難しくなるし・・・。で!一番簡単で軽量・・・。ミテクレは少々落ちてしまうが動きは確実・・・。と言う訳でフレキシブルリンケージを採用します。
          
● OK模型のフレキシブルパイプのリンケージロッドを使います。もっと高級感を演出したいのなら、テトラからも同種の製品は有るんだが・・・。OK模型のこのフレキシブルのセット・・・アウターパイプの中を断面が星型のパイプが移動するタイプ・・・。この製品はEZの完成機用に開発されたリンケージ製品なんだが、EZの量産終了後でも愛用するモデラーは多い・・・。何故なら、とてもスムーズに動くから・・・。単純に考えてくれ!星型のインナーパイプが何故にスムーズに動くのか・・・。星型のパイプの先端は尖っているんだが、その尖った先端数か所がアウターパイプの内側に接しているので動きが軽くなる・・・。何とも単純な発想なんだが、極めて確実なる的を得ている・・・。

● じゃあ!・・・如何なる急なアールにも対応出来るのか?・・・。そういうリンケージが欲しかったら、そう言う事が可能な製品を使ってくれ!・・・。このフレキシブルパイプのセットは、なるべく直線配置が原則です・・・。リンケージの基本はなるべく直線的にロッドを配置するのが定説だ・・・。このアウターパイプは適度な硬さもあるが、僅かなアールなら馴染めるという性格も持っている・・・。そのアウターパイプさえ胴体内部に固定出来れば、インナーの星型のパイプは後入れが可能に成るのだ・・・。アウターパイプが硬いって事は・・・其れが限りなく直線配置なら、サーボマウント側の一か所と胴体後部の出口の一か所を確実に固定してしまえば、インナーパイプの動きはスムーズでガタも無い・・・バックラッシュが起きないのですなあ・・・。ミテクレが悪い!って言ってたのは、ネット物知り博士ばかり也・・・。EZの完成機でその味を占めたモデラーさん達が、この商品を挙って使うので未だに廃番には成らないのだ~・・・。バルサキットに・・・自作機に・・・飛行機ばっかじゃ無いんだぜい?・・・。自作のボートにも使えるし・・・水の中でもスムーズだから、潜水艇のラジコンにも使われている・・・(Part-38NI続く)