Swaissair(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38) Part-40
 
● やっと形に成って来ましたなあ・・・。長い道のりでしたなあ・・・。垂直尾翼は作り直して面積増やしたのに、まだ小さく見えてしまいますなあ・・・。翼関係は直ぐにでもフィルムが貼り込める状態なんだが・・・肝心の降着装置が・・・まだ好い加減で。38親分がスケベ心で別売りにしちゃった本機専用の電動リトラクト・・・多分!・・・代わりにセットした樹脂製のリトラクト型の固定ギヤ・・・荷重オーバーで耐えられないんじゃないかと・・・。補強のしようが無いんだもの・・・。

● 国産品なら表面は樹脂だが、荷重の掛かる部分には金属部品を先に金型にセットしてから、インジェクション成型してあるので、強度は抜群に良いのだが・・・、この38親分がセットした樹脂製のユニット・・・。まんま樹脂だけだから、多分!本機の荷重に耐えられないだろう・・・。着陸時のハードランディングで主翼を壊してから、別売りにしちゃった本機の専用リトラクトの注文したって意味が無いしなあ・・・。最初から先を見越して、必ず電動リトラクトを欲しがる筈・・・って恐ろしい事考えての抜きの別売りなら、38親分!・・・もし!依頼主さんが事故った場合!・・・親分にも責任が及ぶんだぜい?・・・。PL法って知ってるか?・・・。損害賠償金は取れる所から取れ!ってヤツ!。販売する側にも責任の一端を被ってもらうって法律だよ~ん・・・。

● 本機のキットがこの為体の内容で¥7万円?・・・。世の中どうなってしまっとるんかいな・・・。動画サイトで正規品だと思って購入したら、バッタモンのフィギュアを売りつけられた。・・・で!、出品者相手に返品要求の攻防戦の一部始終を中継していた。まあ!出品した側は、既に正規品の金額以上を受け取って落札者にはバッタモンの低価格のフィギュアを送る騙しの手口・・・。最初の内はのらりくらりと落札者をかわしていたが・・・、最終的に警察に被害届を出した!って事に成ったら、今度は低姿勢・・・。気に入らないのであれば、返品してくれれば返金する!・・・というのを確約させて、振込金額分を全部取り返した。其れとskyliner38の本機購入のプロセスは似てる様だ・・・。商品画像は良品のフルセット・・・送られて来たのは欠品だらけの不良キット・・・。こういう商売がまかり通ってる事に腹が立つ!・・・。38親分のネットショップの高額な訳ありの飛行機キットには、最悪本機の様なsラジコン初心者はおろか・・・ラジコン上級者でも組立てに困り果てる商品も混じってるって事を忘れないで下さいね。ただなあ・・・どうひいき目に見ても・・・本機の評価格は¥7万円にはみえませんなァ~・・・。当工房なら絶対販売しないので、値段は付けられませんなあ・・・。其れでも欲しいって言われたら、キット価格で¥7千円ってとこかな?・・・。データだけ取って、バルサで自作する分なら充分資料に成るしねェ・・・。38親分!・・・売り方変えてみれば?・・・。だったら!電動リトラクト別売りでも¥7千円なら俺が購入するぜい!(笑)・・・。
          
● 電動リトラクトを純正のまま抜いて別売りなんかにしなかったら・・・此処からの苦労なんかしないで良かったのに・・・。さて!・・・どんなスケールチックな固定脚にしたろか!・・・。って思ってもみたんだが・・・この樹脂製のへんてこりんな固定脚ユニット・・・。38親分・・・何処までも好い加減な部品ばっかり選んでるとしか思えなく成って来る・・・。もちっと真面な固定脚ユニットを付属させてくれんやろかねえ・・・。
 
● 本機の主翼のアウターウィングには約4,5度の上反角が付いている・・・。もし!・・・本機純正の電動リトラクトがセットされていたら、角度調節機能が付いているので一発で修正可能だったんだが・・・。この好い加減な引込脚型の固定脚ユニットにはその機能が無い・・・。よって!そのままマウントにビス止めすると、主脚はガニ股となってしまう・・・。よく考えてね?・・・本機のメインストラットギヤは前後二列のダブルタイヤ型・・・。此れだけガニってるって事は、外側の前後二つの車輪は地面から浮いてるって事・・・。38親分のセールストークに有ったよなあ・・・「全備重量は5キロを超える・・・。」って・・・、内側二列の車輪のみで、片側半分の飛行物体全部の荷重を支えろってか?・・・。もし・・・四つの車輪に均等に荷重を掛けるなら、此処まで固定脚ユニットを持ち上げて固定しなければ成らない・・・。単純にワッシャを数枚噛まして浮かせれば・・・って問題でも無いんだが・・・。簡単じゃ無いんだぜい!・・・。ユニット本体の補強なんて、無理だろうなァ・・・。訳の分からない軽量化してるし・・・。
 
● もっと酷い事実もある・・・。この引込脚改造の固定脚ユニット・・・。開脚の角度設定が90度を超えてる・・・。そら!上反角設定じゃないのか!・・・ってか?・・・。よ~く見てくれ!・・・開きの方向が逆だ!・・・。此れだけ開くって事は、上反角設定じゃ無くて、下半角設定って事なんだが・・・何の機種の代用品なんだろうか・・・。こんな中途半端な下半角設定の機体って何ですのん!・・・。この好い加減なユニットのお陰で、更にユニットを浮かすシムを入れなければ成らない・・・。ホント!38親分・・・って好い加減だよなあ・・・。其れでもEDFを扱うネット上のプロショップって感じのお店の雰囲気・・・。
 
● ベニヤ3枚で積層されていた本機のエンジンパイロン・・・。ベニヤの木口のみにポリ樹脂を塗っただけで・・・この三枚積層のパイロンは、どれも接着剤を塗った形跡が無い(笑)・・・。此れだけでも充分呆けられる状況だったんだが・・・この根元・・・電源コードを入れる為の細い切り抜き・・・フィルムの上からでもボコボコと凹んでいた・・・。で!プランクシートを捲ってみて、思わず絶句・・・。ジェットエンジンも搭載可!・・・って構造には思えなかった。エポキシがこってりと盛ってあるのかと思ってたんだが・・・瞬間接着剤が僅かに付着してるのみ・・・。

● 38親分のオツムの構造ってどない成ってんねん!・・・。全備重量が5キロを超える?・・・。だから!DFユニットは6セル対応型を搭載推奨!・・・。って頑丈なパイロンの一番荷重の掛かる構造とも思えんのだが・・・。軸流式タービンエンジンは、小刻みに振動するんだが、その振動に耐えられる構造とも思えないぞ!・・・。だから・・・まずは内部の補強・・・。其れからプランクシートの補強を追加・・・。
 
● まずは・・・プランクシートの補強からやらないと、電源コードの引込孔なんて作れないのですよ・・・。プランクシートがボコボコ凹む様なひ弱な構造だと、推力ユニットの回転が生み出す振動にプランクシートが耐えられなくなって、クラックが入ると止まらなく成る・・・。其れがフィルムの下で起きる訳なんだが・・・ある日突然!飛行中に空中分解・・・。何処のエリアで分解するかによっては物損事故なのか・・・人身事故なのかが決まって来る・・・。プランクシートの補強だけじゃ済まないぞォ~・・・。この近辺は、孔周りも含めてマイクログラス塗布は必須だろう・・・。
 
● 推力ユニットからの電源コードの引き出し孔と主翼側の引込孔の位置関係は、これ以外に作れませんでした。組み込みには其れなりの技術と忍耐が必要かなァ・・・。誰でも簡単に!・・・って作れないのが、空物ラジコンの宿命・・・。技術が高まれば自ずと知識は着いて来る・・・。依頼主さん!頑張って組み込んでね!・・・。主翼の上面の小穴は、前縁側が電源コード用・・・後縁側がフラップサーボとエルロンサーボのリードハーネス用・・・。
          
● 手前が本機付属の樹脂製ホーン・・・。最初の本機の仕様なら・・・分割エルロンで4個・・・フラップで2個・・・ラダーで1個・・・エレベータで2個必要だから合計9個必要なんだが・・・。実際には7個しか入っていない・・・。しかも取り付け用の小ビスの押さえは4個しか入っていない・・・。「足らない部品も有りますが・・・どうぞ!ご容赦・・・。」・・・の部品欠品だらけで¥7万円ねえ・・・。実は・・・このホーンを固定する小ビスも入っていない・・・。押さえのプレートも無い・・・。押さえのプレートは特注品だから、国産メーカーのテトラのパーツとは互換性が利かない・・・。で!・・・自作する羽目に・・・。
          
● 上記の欠品だらけのホーンのサイズ・・・プレートサイズが10mm角・・・???。まるで小型のラジコン機のホーンなんだもの・・・笑っちゃいますなあ・・・。5キロを超える大型ラジコン機なのに、全部トルクが1キロ足らずのマイクロサーボ仕様で、リンケージ部品を設定してあるのに驚きを禁じ得ない・・・。まるで航空ページェントの見本市会場に展示するディスプレイ品の仕様なんだもの・・・。有線で繋がってて、来場者がプロポのスティックを動かすと、動翼が動くって展示品の・・・。

● 今回製作したのは・・・茶色がエレベータ用・・・プレートから孔中心まで14mm・・・。白色はエルロン・フラップ・ラダー両引き用で高さは10mm・・・。ホーンのプレートサイズは8×30mm・・・。尚!本機のホーンには裏側押さえのプレートが要らない仕様に成ってます。
          
● ホーンのサイズ的には大型グライダー(スパン4メートルクラス)用です。本機の全長は1800mmを越えてるし・・・。リンケージの孔が一箇所しかないが、依頼主のプロポが高級品らしい・・・。送信機側の液晶パネルで舵角の調整は可能だ!・・・。よって各動翼にガッチリと固定出来る事だけを考えれば良いんですなあ・・・。だからって、お客さんに孔開けて固定してね?・・・ってタイプでも無いのだ・・・。ホーンが完成しなきゃ、各動翼側の加工が出来ないのですよ。で!キット付属の好い加減な数の足らないホーン類は、依頼主さんの次回作にでも使ってもらうつもりなので、本機には使いません。
          
● 本機の動翼のリンケージは、全ての舵面がロッドに対してヒンジラインが直角に交わりません・・・。動翼を動かすと・・・ニュートラルでは正常ですが、ホーンが前後に動くと孔位置は斜めに動くので・・・通常のパッチん止めのアジャスターでは無理が掛かります。サーボが異様な高音で泣きわめくので直ぐに解りますよ!。よってヘリコプターやバギーカーでも使われているボールリンク系の各種アジャスターを使います。此れならホーンが斜めに動いても、ボール自体が軸を中心に動くので・・・ホーン側にもサーボ側にも無理な荷重が掛かりません。サーボの殆どがミニサーボに変更したのですが、其れでもトルクは1,5~2,0㎏強です・・・。スムーズに無理無く動いてくれる方が良い・・・。
          
● 裏打ちプレートの要らないホーンの固定方法です。画像の星型のパイプは、OK模型のフレキシブルロッド(インナーパイプ)です。此れを動翼の厚み分貫通させて埋め込んでいます。星型なので先端が尖っていますので、3,5mmの小穴を開けて、力を入れて指先で押し込む感じです。固定の要領として、まず!半分埋め込んだ状態で瞬間接着剤(高粘度)を、パイプ周りに塗ってから間髪入れずに全部埋め込みます。左右の舵面から僅かに出っ張る寸法で埋め込んでいます。その舵面とパイプの隙間に今度は瞬間接着剤(低粘度)を染み込ませて自然に硬化させます(ターボ=硬化促進剤は使わない)・・・。最後に舵面から出っ張ってる僅かなパイプの先を、サンドホルダーで削り落として舵面とツライチにします。
 
● 動翼内部に言わばナットを埋め込んだ状態なので、ホーンは両面ともビスのみで固定されています。ホーンを片側のみで使う場合も埋め込む方法は同じです。パッチン止めのアジャスターはサーボホーン側に使い・・・ボールリンクの玉の中心と直線に成る様にホーンの孔位置を決めるのがポイントです。両方にアジャスターを着ける事で、バックラッシュ等のガタを皆無に出来ますので舵の利き方が大変シャープに成ります。
 
● エレベータ・ホーンの取り付けも同じ要領です・・・。フレキシブルパイプの動きの妨げに成らぬ位置にホーンを固定します。この時に・・・動翼のヒンジラインとボールリンクの軸の中心がなるべく重なる位置でホーンを固定しますが、この方法はまだ送信機本体にプログラム機能が無かった時代に確立されました。今は全て送信機側で調整可能とは言いますが・・・そのキャパシテイを越えた好い加減さには、どんな高額・高級・高機能な送信機でも対応が利きません。なるべく基本に忠実にリンケージを行いましょう・・・。その為にはホーンの一部を切り取る潔さも必要に成りますよ。
          
● ホーンの台座埋め込みについて、もちっと詳しく知りたいと・・・スマホがいきなり鳴る・・・。当工房の(無い部品は作ってしまえ・・・)の項にも詳しく解説しとるんだが・・・、大型のスケールグライダーともなると・・・ラダーのヒンジライン付近の厚みは30mm近くの幅が有る・・・。ところが市販の大型機用のラダーホーンを両面に固定して、ワイヤーの両引きをやろうにも直径2mmのビスで30mm以上の長さのビスなんて、そう簡単には手に入らんのですよ・・・。で!思い付いたのが今回の構造・・・。此れなら片側10mmのビスでも充分固定が可能に成るのだ!・・・。要は発想の転換!・・・フレキシブルパイプのインナーパイプを、長ナットの代用品にして動翼に埋め込んで使用しては成らない!・・・って制限は無いのだ!・・・。両舵面のホーン自体がインナーパイプの抜け止めに成るので外れる事が無いスグレモノです。

● 画像は本機のエレベータ・・・。孔は3,5mmで開いてます。本機のエレベータは、片側ホーンの仕様なので・・・孔を開けても少々傾いて裏側(エレベータの上面)のビス・ピッチが変わっても全く問題が在りません。要は・・・エレベータの厚み分を越えないビスの長さなら、フィルムを貼ってもテントを張る状況には成らないのだ!・・・。因みにテントを張るとは・・・下ネタの隠語だ。勃起する状態を指す・・・。
          
● 孔にパイプがスムーズに納まる状態なら、瞬間接着剤の高粘度タイプをインナーパイプの周囲に垂らして・・・指先でズブリと舵面に埋め込む・・・。埋め込んだら今度は低粘度タイプを穴とインナーパイプの縁の隙間に溢れる程染み込ませれば、孔周りの木目に接着剤が染み込んで、パイプ周りと共に完全硬化・・・。この時に促進剤は使わず自然乾燥をさせる事・・・。
 
● インナーパイプの木口と舵面は瞬間接着剤の硬化で毛羽立っているので、粗目のサンドペーパーをホルダーにセットして滑らかなツライチ状態に成るまで磨きます。後は小ビス(2mm)を裏側の舵面から出ない長さにカットしてホーンを固定します。この一連の作業を依頼主に指示して、パーツの類を小袋に・・・多分!、面倒臭がって使わないでしょうなあ(笑)・・・。だから此方で組み込みました。
          
● 垂直尾翼と水平尾翼は生地の表面処理を施した後・・・いよいよフィルム張り工程に移ります・・・。ところが主翼に関しては、まだまだフィルム張り工程には移行出来ませんなあ・・・。パイロン周りのFRP処理・・・ウィングチップの最終削り工程・・・そして!最大最強のラスボスである固定脚周辺の補強・・・。電動リトラクトなら不必要な補強だったのに・・・多分!・・・38親分のお店の売れ残りだったであろうヘンテコリンな固定脚ユニットは、極端な補強が必要で・・・補強しないと固定脚として成立しません。
          
● この傾いた固定脚と主翼の間に入れる斜めに傾いたカイモノを堅木で作って入れなければ成りません・・・。すると!どうなっちまうのか・・・。見てもお解かりの通りに主翼からはみ出して段差が着くんですなあ・・・。要するに傾いて浮かした分、周囲の四方向には其々高さの違う段差が出るので・・・此れを空気抵抗に成らない形状で造らなければ成りません・・・。何故なら・・・後方にはフラップが有るから・・・。主脚のマウントで乱れた気流がフラップに流れた場合・・・素直な機首上げと減速が可能なのか・・・というネット物知り博士の浅い知識でも解ってしまう事態・・・。

● 更に言うなら・・・この出っ張った構造物を丸ごとフィルム張りが可能なのかという点・・・。よって、このマウント周辺はグラス補強なので、フィルムには邪魔に成らない大穴を開けて貼り込む事に成るんですなあ・・・。フィルムの特性って知ってますか?・・・。収縮しながらフィルムの接着剤を熱で溶かして貼り込むんですが、バルサの生地にはスムーズに貼り込めるのに・・・グラスで補強した面は気泡が沢山残るでしょう?・・・。此れはですなあ・・・バルサのシートの内部の空気の逃げ道を、ポリ樹脂が全部塞いじゃったから空気が逃げられなく成ったんですなあ・・・。よって!フィルムの貼り込みが大変難しく成ります。ならば!マウント周辺を避けてフィルムを貼り込み・・・フィルムの木口も一部塗り代にして、フィルム貼り込み後にマウント周囲をグラス塗布した方が作業はらくなんですなあ・・・。グラスで補強したマウント周囲は、最終的にはカラー塗装には成るんですけどね・・・。(Part-41に続く)