Swaissair(MD-11) (出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38)Part-5

 ※ 水平尾翼の検品中・・・。当工房の検品は、ちと辛いでえええ!38の旦那~。

 
● 本機(MD-11)の水平尾翼です。如何にも!って感じの完璧な良品に見えます。ただ・・・この画像で一発購入を決めちゃうのはラジコン飛行機は初心者のモデラーさん。特にお金持ちさんには恰好の撒き餌です・・・。此れに当工房依頼の初心者モデラーさんは引っ掛かっちゃいました・・・。しかし!一度でも中華製の完成機で苦汁を舐めたモデラーさんは、こんな画像には騙されないぞおおおお!・・・。他の詳細画像が無ければ、直ぐにサイナラボタンをポチ!っと押してページを去り・・・二度とそのページには足跡を残しません。完璧そうに見えるでしょう?・・・。38の管理人さんはこの水平尾翼を検品後、良品として販売したんですなあ・・・。
 
● 翼根側と翼端側の水平尾翼の断面画像です・・・。初心者さんは・・・此れがどうしたの?って思うでしょうなあ・・・。でも、自分でキットを作り出して・・・何機も手掛けているモデラー諸氏には、自ずと美的センスが芽生えて来ますし・・・操縦感覚として、こういった状況の断面が何を物語るか解っています。口には出さぬとも・・・無茶苦茶な仕上げに呆れて・・・「うわ!クセ出捲るんじゃねえか?・・。」って思ってるでしょうなあ・・・。表面上・・・エレベータのテーパー加工の形状は普通なんですが、断面が此れだけ左右で違うって事は、エレベータのアップ操作とダウン操作で左右の水平尾翼に其々ロール軸のクセが出てしまうって事です。初心者さんには解るめえ・・・。せっかく・・・楽しさを求めてこの金食い虫の空物ラジコンの門を叩いて入門したのに、最初が此れだと結果は最悪・・・。模型屋のオヤジなら、こんな飛行機は問屋に返品してますね。
 
● 左右の水平尾翼のエレベータ・フルダウンの状況です。この異常な状況に気づいたのは、バルサキットを作り倒したモデラーばかり也~・・・。中華製完成機ばっかりのモデラ―には此処まで気づかないでしょうなあ・・・。此れって何を意味するのかって?・・・。水平尾翼の後縁の厚みよりも、エレベータの前縁の厚みが2mm近く厚いって事を示しています。要するに・・・エレベータがニュートラル状態でも、エレベータの下面が水平尾翼よりも出っ張ってるので・・・空気抵抗が出てしまうんですなあ・・・。此れが乱流だから始末が悪い・・・。
 
● 此方は翼端側・・・。左翼の翼端のみが正常な断面です・・・が、右翼の断面が此れだって言う事は・・・左右のエレベータは厚みが違うって事なんですなあ・・・。時速100km以上・・・スケールスピードなら音速突破!・・・のEDF模型を扱うプロショップの検品ってのが、このレベル?・・・。信じられませんなあ・・・。このショップでEDF模型を購入されるモデラーさんへ!・・・管理人のセールストークには誇大表現も混じってるみたいですなあ・・・。多分、額面以上の説明してると思いますので、セールストークの6掛け位の性能だと思った方が良いと思います。本機の場合は・・・今の状況では既に4掛け程度・・・。最悪じゃん!。
 
● エレベータ・フルダウンでのヒンジラインの状態です・・・。F3Bレーシングの世界じゃ有り得ない位のトップヒンジのフルダウン状態・・・。でも38の管理人さんのEDFの世界では許されるんですなあ・・・。昭和のグローDFのプロショップでも・・・こんな不具合はご法度な状況・・・。手軽に楽しめるEDFの世界だから、此れでも許されるのか・・・なんて、思いたく無いですなあ・・・。
          
● まあ・・・現在の状況では本機の評価は、38ショップの評価格の4掛け程度・・・。でも購入された初心者さんは、本機の華麗な飛行を夢見て高額な本機の購入を決断されました。ところが実態はこんな状況・・・。どんなに調整してもキットのままでは、その華麗なる飛行は・・・望めない・・・。よって当工房にて大改造に至った訳ですが、この水平尾翼もフィルムを剥がして・・・の作業に成りました。何でェ?・・・不具合出てるのエレベータ材だけなんだろう・・・。なんで水平尾翼迄剥がしちゃうの?・・・。本機はフィルムによるトップヒンジですよねえ?・・・。主翼の上面は水平尾翼とエレベータの一体張り・・・。此処をカッターナイフで切り落としたら、水平尾翼の後縁側は、木口の角でフィルムが切れる・・・。アイロンで修復するにも折り返しが無いから、中身が見えちゃうでしょ?。だから全面剥がす羽目に成るんですなあ・・・。此れがセンターヒンジだったらなあ・・・。エレベータ材の交換だけで済んだのに。

● 画像に見える幅の広い断面が動翼加工のテーパー材なんですが、定期的に木村バルサで製材してもらっているカタログの部品リストに品番の有るテーパー材です。此れを本機のエレベータに使える様にテーパー加工します。左右が同じ表面形状・・・厚みに成る様に製材して、初めてクセの無いエレベータに成ります。送信機がどんなに進化しても・・・こんな左右が歪なエレベータの飛行中の調整なんか不可能です。左右が同じ状況での細かい調整が可能に成ったのが、現在のコンピ~たあ内蔵のハイテク送信機だって事を忘れては成りませぬ・・・。
 
● カモメ君の翼みたいに垂れ下がって湾曲している主翼の下面に、部材を貼り込んで削る事数時間・・・。1mmシートなので取り敢えずの凹み部分は直線状態に戻せましたが、このサンディング作業だけで数時間・・・。木口はなるべく段差が無く成るまで落としました。薄くなればなるほど剥がれ易くなるのがバルサの性質・・・。此れを止める為に低粘度の瞬間接着剤を染み込ませて、自然硬化させてから更にサンディング・・・。ホント!閲覧してるモデラーさんからの時間経過の苦労に対する労いのメールだけが、せめてもの救いですなあ・・・。
 
● 今度は上面のサンディング・・・。垂れ下がった主翼の後縁って事は、上面は膨らんでる訳だから・・・此れを修正しなければ・・・でもプランクシートは薄いしなあ・・・ってまじまじと後縁の木口を観て驚いた!。いや!呆れたと言った方が良いでしょうなあ(笑)・・・。後縁の木口に見えたのは、主翼の上面に貼り込んだプランクシートの厚みが3mm近かった事・・・(;゚Д゚)・・・。だから今回の修正が可能に成ったんだが・・・。中華製の完成機も無茶苦茶だよなあ・・・。

● 中華製で思い出したんだが・・・昭和50年代から60年代にかけてのラジコン業界って、エンジンバギー業界も栄華を極めた時代だったんだが、心臓部とも言えるその動力エンジンに参入していたのが台湾のラジコンメーカー(サンダータイガー)のエンジンを、量販店が大量輸入して日本製のバギーキットと抱き合わせで販売・・・。日本製の高性能エンジンは高価なので、台湾製のエンジンとのセットの方が、5000円ほど安かった訳だが・・・売れ行きは当然易い分好調だった・・・。ところが!高回転域では馬鹿回りするのに・・・アイドリングが必要な低速回転が全く安定しない・・・。この台湾製のエンジンの形状が、当時のOSエンジンをコピーした形状だったのでそっくりだったんだなあ・・・。だから情報に疎い量販店が、大した検証もせずに大量輸入して抱き合わせで販売・・・。エンジンは返品の嵐・・・に成った訳だが・・・。

● この台湾メーカーがコピーしたエンジンってのが、当時・・・OSエンジンの主力商品だった(25FSR)・・・。多方向吸気の低速も高速も安定してる高性能エンジンでした。此れを設計したのが当時の小川精機の社長の三原さん・・・。当時のOSはこのFSRエンジンの導入で日本国内のエンジンメーカーを一歩リードしていました。ところが何の因果か、その社長だった三原さんがOSをクビに成ったって聞いたんだが、実の所はOS側の経営陣との意見が合わずに辞職したってのが真相らしい・・・。その後は一人で個人設計事務所を立ち上げて、細々と運営していたんだが・・・その時代の私はOK模型の開発部時代・・・。当時の先代社長(高松守氏)に紹介されて、三原さんの瓜破の事務所を訪問したんだが・・・。そして現在・・・ある時期から・・・このサンダータイガーのエンジンが飛躍的に性能が向上していた・・・。製品を観ると、あれま!・・・(OS25FSR)にそっくりだった・・・。そしてラジコン雑誌でもメジャーに成った(サンダータイガー・ジャパン)の社長こそが、この三原さんだったのでした!っと~(笑)・・・。何で同型の製品をサンダータイガーが作れたのか・・・。だってこのFSRの基本構造の権利を持ってるのは、三原さんだったから・・・でした。

● プロポメーカーも・・・エンジンメーカーも・・・そしてキットメーカーも・・・この半世紀の間に消えて行ったメーカーも有れば新規参入のメーカーも有る現在・・・。何かの歯車が狂うと・・・周りを巻き込んでの大惨事!ってのは、何もモデラーだけの惨状では無いって事ですよ・・・。販路拡大ばっかりに夢中に成って、人件費が安いからってろくに指導もしないで中国に協力工場(聞こえは好いが・・・)を作って、一番面倒臭い飛行機製造を任せてしまった日本国内のメーカーさん・・・。その明暗を分けちゃって現在も君臨してる代表格が東大阪に残ってるでしょ?・・・。此れは中国でも同じなんですよ。こんな粗悪品ばっかり売ってたら駄目なんだ!って意識改革して生き残ってるのが、現在の中国のメーカーさんです。タカが模型じゃんか!って見下してた業者の末路ってのが、現在の関税問題で撤退をする羽目に成りました。よって中国の現在の残ってるラジコンメーカーは、世界中と肩を並べられるレベルに達している訳で・・・、不良品がネットの中の質流れ街道をグルグル回る状況も終焉を迎えると言っても可笑しくない状況なのかもしれません。こんな粗悪品を安く仕入れて、誇大表現で国内販売するネットショップがまだ生き残ってるってのが不思議で成らない・・・。それだけ日本の模型業界ってその運営に瀕しているって事なんだろうか・・・。早く・・・元の夢の有る模型業界に戻って欲しいって願うのは、私だけではないと思いたいですなあ・・・。

● まさかねえ・・・。プランクシートをカッターナイフで削ぎ落とせるなんて思わなかったなあ・・・。画像には登場してませんが、バルサカンナも併用しました・・・。金属の定規では正確に木口には直線が引けないので、厚紙を貼った方眼紙を直線加工してマチ針で固定・・・。ペン先が0,38mmという細いボールペンでラインを引いて、其れを基準に削ぎ落としました・・・。まだまだ削いでる最中です。ただ削ぐだけじゃダメなんですなあ・・・。定規をあらゆる方向から充てて・・・翼型が崩れない様に削がなければ成りません。其れが難しい・・・。
 
● やれやれ・・・。此処から記載する水平尾翼とエレベータの本機の惨状を知ったら、サンパチ親分のお見立て評価格の7万円の本機・・・。当工房の検証では・・・4掛けから3掛けにまで落ちるかなあ・・・。まあ・・・一応記載しますけど・・・期待はされない方が良いかなあ・・・。4掛け3掛けって何?・・・4掛けって事は評価格の40%の価値しかねえ!って事ですよ。だったら3掛けの意味もご理解頂けますよねえ(笑いって言うよりも・・・呆れてます)・・・。3掛けってのが今現在の当工房見立ての本機の評価格・・・。今後の状況次第じゃもっと下がるぞォ・・・。サンパチ親分!・・・まるでボッタくりじゃないですか!・・・。当工房の上を行ってるぜい(笑)・・・。

● 取り敢えず・・・フィルムを全部剥がしました。水平尾翼の後縁の厚みは左右とも一応揃ってます。エレベータのみ形状と厚みを左右対称で仕上げれば、ほぼ完全に元通りに成る!って安心してたんですがねえ・・・。一難去ってもう一難…のレベルじゃ無かったんですなあ・・・。もう・・・ぶん投げたく成りましたねえ・・・。
 
● 本機オリジナルのエレベータの形状と面積は重心位置が狂うので変えられません・・・。よってオリジナルのエレベータで形紙を作りました。此の形紙の表と裏を使って左右均等の寸法でトレースしました。あれ?前縁側が一部足りませんねエ・・・。でもご安心・・・継ぎ足せば良いだけですから(笑)・・・。こういうテーパー形状の動翼を作る場合は、必ず後縁を基準に寸法を採りましょう。
 
● テーパー形状の主翼と水平尾翼・・・あるいは垂直尾翼は翼端に向かって後縁の厚みが薄く成って行きます。この形状に合わせるには動翼側もテーパーにする必要があるんです。そこで後縁を基準に前縁側を斜めに落とすと・・・画像の様に仕上がります。手前のVカットはどうするんか!・・・って?・・・。
 
● まあ・・・ね。足らない前縁には角材を接着して成形してやれば良いんです。さあ!左右対称・・・同じ厚みのエレベータが完成して安心していたら・・・。あれ?何だ此れ・・・???。翼根の厚みは揃ってるのに・・・翼端が極端に薄いぜい!・・・。寸法は・・・間違ってないのになア・・・。どういう状況なんだあ?・・・。此れでは全く意味が無い・・・。

● そこで!・・・翼根の翼弦と翼端の翼弦を計測・・・。翼根は170mm・・・翼端は70mm・・・この寸法は本機オリジナルの水平尾翼と同じです。次に翼根側の最大翼厚を計測したら17mmだったので、最大翼厚10%って数値に成った。この数値を翼弦70mmの翼端側に当てはめると最大翼厚は7mmで良い筈なんだが・・・実測では10,5mm・・・???。この水平尾翼は翼端側の方が厚翼って事なんですなあ・・・。所謂・・・高テーパー比のデコパネ一枚板の翼と同じって事ですよ。この現状が何を意味するか・・・翼端側が厚いので空気抵抗がデカいって事・・・。要するに失速し易い水平尾翼って事ですな!無茶苦茶だぜい!・・・。サンパチ親分の検品って・・・意味が無いぜ!・・・単なるリップサービスって事かあ?・・・。当ショップは此処まで厳しく検品して販売してますよおおおお!・・・だから製品価格が高めなんです!信頼性もお任せください!って意味なんかなあ・・・。一皮剥けばこんなにメッキがボロボロ剥がれてるのにかァ?・・・。因みに・・・この翼端側の現在の最大翼厚・・・15%もありました・・・。まるでF3A機の主翼みたい・・・有り得ねええええええ!・・・。
 
● この二枚の本機の水平尾翼の画像を見て・・・自作モデラーさんは、多分・・・鼻で笑ってるだろうなあ・・・。何を意味してるかサンパチ親分!解りませんかァ?・・・。この水平尾翼の上面は真ん中が高いって事!・・・。一枚の翼の中に、色んな翼型が混在しちゃった不思議な水平尾翼って事ですがね・・・。やれやれ・・・見た目は綺麗な水平尾翼だって思ってたのになア・・・。これじゃあ・・・主翼を修復したって、尾翼がこの有様じゃあ・・・ねえ?・・・。再びバルサカンナの出番かよ!・・・。もうやってらんねえ・・・。この実機を設計したエンジニアの皆さん!当ページをご覧なら・・・何かいい知恵下さいナ・・・。神の啓示を~・・・。
          
● いよいよ水平尾翼の修正です。まずは段取りを決めて・・・昼間のネコバス社長の現場に同行し、作業をしながら想いを巡らしながら・・・ヨシ!此処からやるか!・・・。で!おっ始めました・・・。本日のネコバスさんとの現場は雲仙市・・・。片道車で20分位の個人宅・・・。で?・・・そのお仕事とは?・・・、防犯カメラの取り付けですかあ・・・え?何個取り付けるんですかあ?・・・。私と同世代の個人宅なので、既に還暦越えのご夫婦・・・。聞けば、近隣の住民による嫌がらせと悪戯が深刻な状態に成って来たので、その動かぬ証拠を掴む為の設置です。

● 「俺がやってるけど・・・証拠は無いぞ!。」って態度で、普段も普通に生活している近隣住民だそうで・・・。で!警察に捜査してもらったら、やっぱり怪しい近隣住民が捜査線上に浮上した・・・。警察も中りを付けたんだが、其れには動かぬ証拠が必要!との事で、防犯カメラの大量設置と成った訳ですなあ・・・。当工房を10年以上に渡って脅し続けた北九州のラジコンモデラーも、この雲仙市の困ったさんと同じ台詞を吐きました。「俺がやってるけど・・・証拠は無いぞ!・・・。」・・・私とお袋の個人情報や通信機器に、大勢のおこぼれ期待モデラーを兵士に従え・・・散々やってくれましたねえ・・・。何処にも居るんだなあ・・・こんな平和主義者が・・・。脅して取る(奪う)のは、要求を飲まなかった制裁である!・・・ってのが、こういう輩の曲がった正義感・・・。そら!タダでラジコンのカスタム品が手に入るんだったら、大勢でやってるんだもの・・・誰も自分達を疑うなんて思わないだろう・・・が、おこぼれ期待組のお父さん達・・・。子供が小さくて養育費が嵩み・・・お小遣いが少ないので何とか節約気分で義勇兵に参加するんだそうな・・・とは、最近大問題に成ってる特殊詐欺担当の警察官の弁・・・。

● ところがこの近隣住民の嫌がらせは、この老夫婦の生命や私的財産の損失まで招いている現在進行形の恐怖だ・・・。段々畑の上の雑木林の中から、石やレンガを放り込んで屋根瓦を破損させたり・・・大事に育てた桜の枝を全部切ったり・・・除草剤を大量に撒き散らして自宅周りの畑を全滅させたり・・・其れでいて、柑橘類の樹木には手を出さずに・・・実が生ると夜中にこっそりと忍び込んで、大量に盗んで行ったりと・・・「俺がやってるけど、証拠は無いぞ!・・・。」って態度だ・・・。ならば!証拠を掴んで警察に通報・・・。多分!・・・此処まで酷い状態なら、何れ年末の特番の事件簿辺りで紹介されるかも・・・ってレベルですなあ。

● 都合・・・今回で二回目の設置・・・。さて・・・色んな場所に設置したので、多分嫌がらせの主さんも気が着くめえ・・・。ほんと!この老夫婦・・・精神的に参ってる・・・。こういった悪戯の主ってのは、子供の頃からストレス溜まると嫌がらせやってた常習者らしい・・・。現在70うん歳の年金生活者との事・・・。何か熱中する趣味でも有れば、こんな社会的困ったさん行動なんかしなくても良いのに・・・とは、たまたま訪問された警ら中の地元警察官と私の意見の一致でした。この時ばかりは・・・この老夫婦も少し安堵の表情が見えたかなア・・・。
 
● 翼根側と翼端側の翼弦を其々6分割して、座標を書き入れました。この位置が削る目安となります。本来・・・此れが正確な10%の相似形のリブなら・・・プランクしたってプランク面を削る必要なんて無いんですよねえ・・・。例えば・・・エレベータを切り出す時のヒンジラインの基準にも成るので、この水平尾翼は正確に作る必要が有るんです。日本国内のバルサキットを観れば、誰でも知ってる事なんだけどなあ・・・。説明書にもちゃんと文章で記載してあるし・・・。38の旦那~・・・バルサキット・・・作った事無いんですかあ?・・・。
          
● この翼根と翼端の其々の座標に定規を充てて・・・隙間が無くなればその位置は相似形リブに近づいたって状態です。大手メーカーのバルサキットの主翼を組むと・・・この様な状態でアングル材を挟んでるでしょ?・・・。相似形のリブを有するテーパー翼の場合は、こうやって各座標のリブ位置を検査しながら組み立てるのが普通です。要するに・・・同じ事やってるんですよ~・・・。
 
●  ビフォー&アフターの比較です・・・。まだ完全な削り度合いじゃ無いんですが、明らかに厚みが違います。此れが翼端側の最大翼厚10%です。此処でも割愛しましたが・・・バルサカンナが大活躍・・・。下面で1mm・・・上面で1,5mm・・・削ぎ落としました・・・。skyliner38のページの最新記事・・・商品の値下げ・・・。でもなあ・・・此れだけ不良箇所満載の高額模型・・・販売してるんだもの・・・。お手頃価格の商品も怪しい・・・って思うのは、財布の紐を握ってるモデラー達だからなあ・・・。信用を危ぶむ様な商品の販売は、しては成らぬ・・・の見本でしょうなあ・・・。個人運営の老舗の模型屋に出向いて、その商売哲学を学んだ方が良いと思うんだが・・・。どうでっしゃろ?・・・38の旦那~・・・。
          
● ビフォー&アフターでは此れだけ厚みが違います・・・。翼の長さも1mm位アフターの方が長いので、此れも修復の対象ですなあ・・・。今の中華製完成機では考えられない位の、お粗末な状況ですなあ・・・。あのですねえ・・・現在の中国のメーカーの自社工場の紹介ホームページを覗いて観て下さいね・・・。展示してある商品の出来具合も平成中期のモノとは桁違いの美しさを放ってますから・・・。まあ・・・其の展示室の飛行機だけ観て判断しちゃダメなんですけどね(笑)・・・。まるでクリーンルームみたいに塵や埃が一切見られない展示室なら、そのメーカーの意識改革が最上級だって事ですなあ・・・。雑然とした展示室なら・・・作業場も劣悪な雑然ぶりでしょうし、作業員の手順もテキトーだったりしますし・・・。実際の作業場の画像も有れば、床と棚と工作台を見れば意識改革の度合いが観えたりしますよ・・・。
 
● どうでしょうか?・・・。左右が同じ寸法のエレベータ材だと、此れだけ良不良の明暗が露見するでしょう?・・・。テキトーに作ってフィルム貼り込んで誤魔化したって・・・検品で見過ごしたって・・・この修正品には敵わない・・・。此れが意識改革の違いなんです。今の中国の生き残ってる大手のメーカーさんは、嘗ての過去のラジコンブームで苦汁を味わって・・・その後の意識改革で復活を遂げた日本のメーカーと、同じ状況を潜り抜けて来たんですなあ・・・。このページを観てる中国メーカーの開発部員だって、自社の製品じゃ無いんだろうけど・・・こんな粗悪な製品見れば恥ずべき行為として、今後の製品開発に活かしてくれるんじゃないかなあ・・・って私は期待しています。
          
● あれま・・・チキっとアンコが見えちゃってますなあ・・・。でも此処まで削らないと・・・正規の寸法には戻せませんでした。でも中身が見えちまうほど削ってしまった私の不手際でもある・・・。そこで!補強を加える事にします。孔をバルサの粉にエポキシ混ぜて塞ぎます。成形出来たらマイクログラスの小片をポリ樹脂で貼り込んで成形・・・。

● 当工房の最近の情報なんですが、久々にサノファクトリ―に電話して知った事なんだけど、現在はカーボン製品が主軸らしく溶剤の類は販売してないとの事・・・。このグラス溶剤が劇薬指定に成ったとの事で、自分には取り扱える資格が無いから現在は扱ってないとの返事・・・。う~む・・・。サノさんには品番言わなくても・・・商品名が解らなくても・・・ガッツリ固まりサクサク削れる溶剤が欲しいって言えば、ドンピシャリ!の溶剤を揃えてくれてたんだが・・・。まあ・・・扱わないなら自分で探す事にしました。

● OK模型の開発部時代に、ヘリボディやABS成形品の加工治具を作るべく使用していたポリ樹脂の類を購入出来るショップを発見・・・。ただし・・・この混合状況ってのが、主剤100に対して硬化剤が1・・・。まあ・・・この比率が極端なのも考えもので・・・かなり扱いには馴れも必要なんですなあ・・・。硬化剤が足らないと中々ガッツリと固まらないし・・・入れ過ぎると、塗布してる最中に反応が起きて泡を噴く・・・。泡を噴いても硬化はするんだが、もう気泡だらけだから、削っても穴だらけに成って、もう一度剥がしてやり直しになったりするんですなあ・・・。だから・・・今回の溶剤にはデジタル表示のグラム量りと目盛り付きの注射器が必要・・・。って此れじゃあ・・・昭和50年代のファントムのFRP塗布剤と同じだぜい!・・・。100対1って所も同じだし・・・。もう40年も前の技術だけど・・・頭では忘れてる部分も有るが、指先の手順だけは覚えてるみたい・・・。なんとか早く感覚を取り戻したいなア・・・。
 
● せっせ!せっせとバルサカンナで水平尾翼のプランクシートを削ってる光景って・・・なにか異様ですな!・・・。まるでミント(OK模型)の主翼を削り出してるみたい・・・。おまけに前縁も凹み湾曲してるし・・・。一度直線に削ってから、1,5mmのバルサシートを貼って成形・・・。もう~嫌!・・・。
 
● まだ完全なる削りじゃ無いんだけど・・・やっと最初の良品状態に戻って来ました。離れた位置で見た目の良品から・・・舐める様に見ても良品だって思える位まで仕上げます。水平尾翼の修正に丸三日・・・。最初から入念なる真の検品・・・やってくれてたら、こんな苦労は要らんのじゃ!38の旦那~・・・。
 
● 本項のトップ画像のフィルム貼り込み済み水平尾翼・・・中身が此れなら良かったのにね・・・。購入した初心者さんが見ても、此れで良い訳無いよなあ・・・って心情が、「造りが粗いんですよ~・・・。」・・・なんだもの・・・。skyliner38の管理人さんの入念なる検品・・・って何だったんだろう・・・。ま!初心者だったら気づかないから好いか!ってレベルの検品なら、最初からやらずにプライス価格で叩き売ってろ!・・・。ホント!疲れるぜい!・・・。まあ精々・・・評価格7万円の2掛けか3掛け(¥14000~¥20,000)が関の山でしょうなあ・・・。いや!・・・誰も買わないかも・・・。一回でも中華製で苦汁を舐めたモデラーなら・・・。
(Part-6に続く)