Swaissair(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38)Part-8
 
● プロップ型とファン型双方のポッドに、其々搭載の推力ユニットから延びる電源コードの出口を造りました。其々の胴枠間を最初から抜き易い様に加工していたので、その範囲を丸々抜いて・・・扇状に加工した3mmバルサを積層して空間を埋めました。扇の角度は左右其々15度・・・。ファン型はインナーダクトにも一部出っ張りますので、専用サンドホルダーで加工しました。
 
● 画像は今後製作予定のディスカスです。何でこの画像を持ち出したかと言うと・・・この機体は、画像に見える主尾翼の生地完成一式込み・・・これ以外の細かい部品は何も有りません。ただ・・・市場にパーツとして・・・あるいは素材として・・・購入出来る物が一切付属していないだけなので、此処から先の加工は普通に出来るんです。要するに・・・特殊パーツである金属棒を中心材にグラスでコーティングした専用カンザシや、スチロールコアにアベチ材を貼り込んだ主翼など・・・それ自体が正確な造りなので、当工房で修復する必要がありません・・・。よって!色んな市販のパーツとベニヤやバルサ等を買い足して、部品を自作して行けば必ず完成します。此れが!素材キットという物です。
 
● ところが今回の製作依頼品は、胴体はグラス積層ウレタン塗装のツルピカ仕上げ?・・・主尾翼はフィルム張り仕上げなので、メカを搭載すれば飛ぶ…はずだったんですが、メカを搭載しても動翼が動かないのが始まりで・・・各部品がいい加減に組まれて、そのボロ隠しでフィルムを貼り込んであるのが解りました。こういう好い加減なラジコン飛行機は、完全完成機とは言いません。結局・・・飛べる飛行機にする為には、フィルムを剥がす・・・塗料を剥がす・・・といった工程まで戻ってやり直さないと飛ばせる飛行機として成立しません。主翼の湾曲状態・・・此れではエルロンは動かんなあ・・・。此れでも38親分は、検品して良品と判断したんだろうか・・・。

● この胴体は前後二分割を主翼の後縁付近で結合するタイプです・・・。販売元の38さんは、この胴体をどう検品して良品にしたのか解りません・・・。この胴体後部側には、台座付きのナットが埋め込んであるので、前部胴体の主翼取付部の内部からビスを差し込んで結合せよ!という事なんでしょうけど・・・。自作馴れしているモデラーは、其れが完全には組めない事をこの画像一枚で既に見抜いているでしょう・・・。しかし・・・38さんには見抜けませんでした・・・。いや!知ってましたよ!って答えたら・・・やっぱりこの管理人さんは、自分でこの胴体を組んだ事が無いど素人だって事が露見するんですなあ・・・。見て解りませんか~38さん!。

● 平面に平面を結合する場合・・・ズレない様に結合させる為の大事な構造が、この胴体には組み込まれていないんです。要するに・・・何度かの飛行をする内に、この胴体の結合方法では前後の胴体がズレるので・・・主翼と尾翼の設定もその都度調整しないと満足な飛行は不可能だって言う事です・・・。主翼を胴体に結合する時だって、カンザシやダボピンを使うのに・・・何故この胴体は前後の大事な設定を曖昧な構造にしているのか、皆目見当が着きません・・・。

● 機首を含む前部胴体のビス孔を観て下さいね・・・。実際に結合するビスは5mmと思われますが、孔は10mm近くと大きく成ってます・・・。要するに、しっかりと段付のスリーブでも入れてあれば胴体同士は、孔径が同じなのでほぼズレません・・・。しかし、この状態では振動や衝撃で胴体はズレます・・・。この大きく開けられた孔に差し込める段付スリーブを探す事から、専門加工工具を扱えないモデラーさんは始めなければなりません・・・。最初からダボピンを四カ所入れとけば胴体はズレませんけどね。そういった構造の基本を、38さんは知らないんでしょうなあ・・・。表向きEDFのプロショップみたいなホームページなのに・・・。

● 上記のDYSCASは素材キットながら、各部材が正確に組まれているので、当時は25万円で販売されていました。とにかくバカ売れしたんだそう・・・。このフィルム張りの完成機は、この欠陥状態で7万円・・・。多分・・・管理人の38さんが、この様な真実を全て記載していたら、誰もこの飛行機を購入しなかったでしょう・・・というお話を、グダグダと書き並べてみました。ホント!知ってて販売したのなら、此れって詐欺行為には成らんのかなあ・・・。そういう状況も踏まえた上での…「欠品している部品も有りますが、どうぞご容赦ください・・・。」・・・だったのか・・・。購入してしまったDF初心者さんの為にも、本機の修復・・・続けなければ・・・。私だったら・・・同型機・・・複雑なスチレン構造をバルサで包んで、マイクログラス張り・・・。全備重量は本製品の65%で納められる軽量構造機を25万円用意してくれたら作るぜい!・・・。この軽量構造機なら、本機付属のあの好い加減な、引込脚ユニット仕様替えの固定脚でも充分機体を支えられるでしょう(笑)・・・。
 
● DF用のポッドプランクシートをフィルムの芯に円筒巻き・乾燥中ですので、先に補助エンジン付き垂直尾翼の再設計・・・所謂作り直しに入る為のデータ取りを行います。まず・・・何故に水平尾翼をバルサで造ってるのに、このお飾りみたいな垂直尾翼をグラスの積層で作ったのか?・・・。其処が解らない・・・。そら!複雑なアールが沢山付いてるから、やっぱりグラスでしょう!・・・は、ど素人さんの浅知恵・・・。

● よく考えて下さいね?・・・。38さんのセールストークをよく読んでみましょう・・・。この垂直尾翼と一体に成った補助エンジン内部にも70mmダクトが搭載出来ます!。さて・・・この文言に寄ると・・・この円筒形の何処かを破らないとDFユニットの搭載は不可能なんですよ。内部構造をよく見て下さいね?・・・。何処かを破ってユニットを搭載するって事は、搭載したら羽目殺しにしない限り・・・この垂直尾翼は元の形状と強度を保てないんです。完全なモノコックですからね・・・。何処かを破ってユニットを搭載するって事は、半円以上のグラスの表面を破って、メンテナンスハッチを造らなければ搭載不可能なんですなあ・・・。実機でもこんな構造にはしませんよ・・・。実機だったら、ちゃんと胴枠入れてその中にエンジン本体を納めるだろうし・・・。さて・・・実機(MD-11)の補助エンジンは、どうやって機体から外すんでしょうか・・・。

● 私自身も知ってる訳じゃ無いんだが・・・胴枠が入ってるんだったら後方から抜くんじゃないかなあ・・・。そういう構造の方が飛行機本体は作り易いし・・・。前方から抜く為には、インテークカウル付近を全部外さないと抜けないでしょ?・・・。胴体の上だし・・・。もし・・・落っこちたら客室の真上付近を壊す可能性も有る。そういうリスクを考えるなら、後部のパネルを外して専用の整備用のダーリーを突っ込んで、そのダーリーに固定して引っ張り出す・・・。さて・・・そういう機体構造を踏まえた上での補助エンジン付近にもDFユニットが搭載可能!って言ってるんだったら、其れなりの構造を模型機にも加えなきゃ搭載は難しいと思いますなあ。

● じゃあ・・・前から入れれば良いじゃないか!・・・って答えるモデラーは、DF模型の基本を全く知りません(笑)・・・。このダクトファンの推力は、単なる換気扇の高速回転だと思って下さい。ジェットエンジンみたいな燃焼ガスの強制的な高圧排気ではありません。よって!DFユニットの後方ダクトの距離が長ければ長い程・・・その推力は低下してしまいます。だったら!排気口付近に着ければ良いじゃないか!ってのも、ど素人さんのお考え・・・。本機はロングノーズタイプの航空機です。この機体の重心位置は、主翼のメインストラットギヤの少し前方にあります。このDFユニットを胴体の最後尾に搭載するって事は、テールヘビーの誘発行為と同じなんですなあ・・・。もし・・・テールヘビーに成ったら・・・その分吊り合いを取る為のバラスト搭載が必要に成るんですなあ・・・。ただでさえ全備重量が5キロを超えるってセールストークしてるんですよ?・・・。バラストなんか搭載して重心合わせなんかやったら、また全備重量が増えてしまいます・・・。70mmダクトユニット・6セル推奨!・・・も難しくなりますなあ・・・。
 
● 画像は本機の垂直尾翼の重さと70mmダクトのユニットの重さです・・・。此れに垂直尾翼固定用のカンザシ・ラダーサーボ・リンケージロッド・サーボ用延長リードハーネス・推力モーター用の三線式電源コードが全て加わると、この胴体の最後尾に搭載する垂直尾翼は700グラム近くに成るんですなあ・・・。当工房オリジナルグライダーのアーリーバード・フライキャッチャーの4チャンネルフルハウスよりも重い垂直尾翼って事ですなあ・・・。其れを知ってて38さんは、垂直尾翼にもDFユニットが搭載可能・・・なんて言ってるんだとしたら・・・DF模型の知識が薄いプロショップの店長さんって事に成るんだが・・・。
 
● 垂直尾翼自体も・・・この方向で捻じり下げ・・・湾曲・・・凹み・・・ってねえ~・・・。此れグラスの積層品だから、カッターナイフで筋目を入れて捻じって修正・・・が不可能なんですなあ・・・。そんなのコンピ~たあ内蔵のハイテク送信機のトリム調整で治せる!・・・ってかあ?・・・。無動力のスロープグライダーなら何とか成るかもしれないが、本機は動力搭載機・・・。スロットルカーブって知ってますか?・・・。エンジン出力によって変化する機体の挙動を、出力に応じて細かく舵角調節できる機能なんだが、果たして初心者に出来るんかいナ・・・。機体本体が正確に出来てこそ!このスロットルカーブの機能が100%の能力を発揮できるんだぜい?・・・。垂直尾翼に何で捻じり下げなんか付けてんのかなァ~・・・。垂直尾翼は胴体の中心に位置する尾翼でしょう?・・・。捻じってるって事は、反トルクの対策かァ?・・・。って事は、何かァ?・・・。この機体の推力装置は、EDFじゃ無くて大直径のプロペラって事に成るぞォ~・・・。其れも二基とも右回転・・・。ブラシレスモーターなら配線変えれば逆転も可能・・・。って事はァ?・・・本機の元々の仕様は、グローENGの双発機って事に成るんだが(笑)・・・。あのスケール感満点のエンジンポッドにEDFの搭載?・・・其れって38親分の勝手な妄想って事なのかナ?・・・。

 
● こういった塗装のズレ・・・検品したんだろう?・・・。飛行には支障が出ないからって無視したんだろうか・・・。此れではウレタン塗装の鏡面仕上げの意味が無い・・・。38さんはツルピカ仕上げって品の無いネットお決まりの表現してるけど・・・。このスイスエアーの永世中立国マーク・・・。赤をベースの垂直尾翼本体にマスキングして、白を吹き付けてるんだが・・・垂直尾翼とラダーを別々に塗装してる様だが、指で触ってもハッキリと段差が解る・・・。左右で此れだけズレてるって事は、さては!形紙使ったなア?・・・のレベル。少し大きめの抜き型作ってマスキングテープで貼り込み調整するマスキングの手法・・・。要するに、右面は寸法通りに貼り込んだんだが・・・左側はマスキングテープの貼り込みがズレたまんま吹き付けた・・・。多分後で気づいた筈なんだが、まあ購入するのは日本人なんだから・・・好いだろう!ってレベルだろうねえ(笑)・・・。

● ツルピカ仕上げ(鏡面仕上げ)の基本を知らねえなア・・・。38親分・・・多分、自分で塗装した事も無いんじゃねえか?。特にウレタン塗装・・・。だから美的センスに乏しい・・・。(北九州のM)というハンドルネームのカスタム屋さんが居るんだが・・・ウレタン仕上げの鏡面塗装を実践しています。画像の垂直尾翼の塗装の段差・・・このMさんの機体には有りません・・・。何故に無いのか・・・、最後にクリアのウレタンを吹き付けたら・・・時間を掛けて極々微粒のコンパウンドで磨くから・・・。此れが本物のツルピカ仕上げ(鏡面仕上げ)です。画像のツルピカ仕上げなんか、国内の完全完成機をこよなく愛する・・・お金持ちのモデラ―なんか見向きもしないぞ。こんな好い加減な仕上げなんか・・・。使ってる塗料は、車両用・・・。強烈な投光器の熱源照射で硬化させるタイプ・・・。模型飛行機用は、時間は掛かるが自然硬化のもっと粒子の細かい塗料を使うんだが・・・。もっと綺麗に仕上げるショップは、クリアウレタンを塗布したら紫外線のチェンバーに通して自然硬化させる・・・。ただ・・・このチェンバーは強烈な紫外線を人工的に作り出してるから、誤って皮膚に当たると重度の火傷や最悪皮膚ガンを併発する事も有る・・・。ただ仕上がりは、不純物も全部消えるので、高級家具のテーブル天板に多く使われる手法だ・・・。高いぞおおおお(笑)・・・。

※ ツルピカ仕上げ・・・何度聞いても腹が立つ表現だわ~・・・。ツルピカって何処から引っ張って来たネットの表現なんだろうか。通常はウレタン塗装の最上級の仕上げを鏡面仕上げと言い、ラジコン機なら一機50~100万円はするカスタム品の仕上げに使う事が多い・・・。ツルピカって言葉は、私の記憶が確かなら・・・ドリフターズのメンバーの一人が、若い嫁さんを貰った時に・・・テレビのインタビューで其の嫁が、旦那であるメンバーさんの事を愛着を込めて(ツルピカハゲ丸さん!)と呼んでいた。そんなんと一緒くたにされるんは嫌なので、別の言葉に変えてくれ!38さん!・・・。
          
● 現在プランク中です。DFユニットの方が直径は大きいのでプランクはし易いんですがねえ・・・。肉厚が薄いのでダクト本体の歪みや捻じれが出ない様に、貼り込む位置の順番を調整しながらの作業は・・・まあ!ある意味疲れますなあ・・・。一基分貼り込むのに貫徹作業だから・・・。昨日の昼間はネコバスさんと現場だったので、晩飯喰って風呂入って仮眠して・・・夜中にゴソゴソ起き出してからの朝まで作業・・・。まるで一人二交代制のシフト勤務をやってるみたい・・・。そら!身体もおかしく成るだろう・・・。だから作業中は何も食べない・・・。で!今から何すんの?・・・。身体を休める為にお昼まで爆睡敢行!・・・。もう一基分のプランクは、本日昼からの作業です・・・。では!世界35億の閲覧者の皆さん!・・・当工房の主はナマコの様に寝ます・・・。
          
● 爆睡5時間・・・二時過ぎに目が覚め作業開始・・・。いや~・・・寝るとパワー回復!。この生理現象だけは還暦の今も健在ですな!・・・。二基目のポッドのプランク中です。このポッドはプロップ型とは違って、前後通しで貼るのは一基に付きたった4面のみです。その代りに短い一区画のプランクのみとか細いベニヤの積層面(幅6mm)とか・・・複雑なので作業工程が複雑なんです。ただし・・・たっぷりの木工ボンドを塗り込むので、乾燥時間が長い・・・。ですが、プランク面自体が小さいパッチみたいなパネルの貼り込みなので、セロテープを指の腹で圧着し・・・隣のパネルと抱き合わせるので、セロテープの粘着力が上がります。よってマチ針による固定補助が要らなく成るんです。・・・完全乾燥まで一時間も放置プレイしとけば、セロテープは剥がせます。
 
● やっとDFユニットの形状に成って来ましたね・・・。でも、此れではまだ駄目なんですなあ・・・。此処からがDFユニットの額面通りの推力が出せるか否か・・・のシビアな調整が必要なんです。ネット物知り博士にも・・・38親分にも・・・解るめえ(笑)・・・。昭和のアキシフローDFユニット・・・非力なグロー45エンジンしか存在していなかった時代の底抜けバケツみたいなDFユニットのキット・・・知らんじゃろ!・・・。そういう時代からDFユニットと格闘しとるモデラーですからねえ・・・。額面通りの推力獲得には拘ります。円形のダクトを構成しとるんが、溶剤を染み込ませた紙で出来とるんだが・・・図面通りに寸法採ってハサミで切れ!ってイラスト付きの説明書・・・。アメリカ人の発想って面白いんだか、好い加減なんだか良く解らないDFキットでしたなあ・・・。
 
● ・・・まあ・・・インジェクション成型品みたいな一級品には遠く及ばないが、一応エンジンベイの取り付けビスのトンネルは完成・・・。穴の大きさの不揃いは今後の調整次第って事で、現在は此のままです。アール面に垂直に孔を開けるとこうなりますよ!の見本だと思って下さいね。
 
● シビアな調整をしています・・・。何気に・・・普通に納まってるDFユニットなんですが、ユニットのマウントブラケットが完全にユニットに密着していません。さあ!ネット物知り博士なら・・・無理矢理ビスを締め込んで密着させるか・・・薄いシムを差し込んでビスをしめるか・・・。スチレン製のダクトなら其れでも良いんだろうけど・・・。何故にマウントに隙間が開くのか・・・。そら!簡単な事ですがね!・・・インナーダクトの直径が、DFユニットの直径よりも僅かに小さいからです。よって専用のサンドホルダーの出番です。マウントブラケットに隙間が出なく成るまで小まめにサンディングを繰り返します・・・。

● DFユニットが収まりました・・・。今度はエンジンベイ側・・・。やはり隙間が出ました。此方もインナーダクトの調整をしなければ蓋が完全に閉まらない・・・。そして最後に・・・画像に見えるDF本体のダクトの肉厚分・・・。此れがインナーダクト内部で渦を巻いて気流を乱す原因ですので、この段差も無くさなければなりません。先はまだ長いです・・・。現在、この段差分を埋めるシートをバルサの幅広シートを製作中・・・。その待ち時間で記事を進めてます。
 
● 最初の製作依頼のメールが8月中旬・・・。品物到着が9月の頭・・・。記事の冒頭にも記載したんだが、38親分のページに記載された本機のキットの豊富な部品内容に騙されたのは、本機を購入した依頼者だけでは無い・・・当工房の主も騙された・・・。中華製のラジコン飛行機は手抜きだらけなのは知ってたんだが・・・十数機の製作依頼を熟してきたんだが・・・今回は、そらもう!地獄でっせ!・・・。このキット付属のグラス製のエンジンポッド・・・前半分のエンジンベイがキットから欠品・・・。この欠品したベイの製作をするには、正確な木型を作る事から始めなければ成らない・・・。此れは見積もり以前の問題・・・。納品されて欠品に気づいて初めて分かった事実だから・・・やっぱり出来ません!なんて言えないしなあ・・・。で!ポッドの作り直しになった次第・・・。最初に依頼したカスタム屋が断るのも解る気がする位の手抜きキットなんだもんなあ・・・。でも!なんとか此処までは来たぞ!。skyliner38のセールストークには性能以上の誇大表現が含まれているので、初心者モデラーは・・・要注意・・・です。でも・・・また犠牲者が出るかもなあ・・・。初心者の購買意欲を高めるセールストークが満載だしねえ・・・。でも!ホント!要注意です。
 
● 最終的なインナーダクトの細かい削り調整の前の段階ですが、一応の完成です。ダクトユニット本体の肉厚とインナーダクトの現在の段差は、0,5mm以下・・・。推力的にはほぼ100%出せるでしょう。後はメーカー推奨の純正アンプとバッテリーの選定が最大のネック・・・。ダクト本体の肉厚が必要以上に厚く見えますが、まあ・・・遠近法の関係ですな。ダクトの一番厚い所で13mm程度しかありませんし・・・。翼型で言えば、最大翼厚8,5%のフラットボトム翼・・・といった所でしょうか・・・。
 
● インナーダクトとエンジンベイに取り付けた段差の状況です。この厚みは約1,5mmですが、此れがDFユニットの肉厚分です。昭和のDF模型のまだ本格的なDF用レーシングエンジンが発売される以前から、愛好家の間では如何にして現在存在している非力なグローエンジンでDF模型を効率よく飛ばすか・・・。この一つのアイデアがインナーダクトとDFユニットの段差を、極力減らす構造だったんです。其れが・・・高速回転を可能にしたブラシレスモーターの普及で、EDF模型が流行り出すと・・・まあ・・・そのインナーダクトの好い加減な工作が当たり前の状況となりました。まあ・・・ね!それでも一応飛んじゃう時代ですからね(笑)・・・。

● 今回・・・本機の製作を記事にする事で本格的なDFユニット搭載の構造を製作したんですが・・・本来の私的考察の模型は無動力機に限定したホームページにしたので、EDFジャンルにまで手を延ばそうとは思っておりません。昭和の金食い虫の第一位はグローENG搭載のヘリコプターでした。まだジェットエンジン模型が普及する以前でしたので・・・このDF模型と言うジャンルは、主に・・・お金持ちモデラーさん限定といった敷居の高い世界でしたね~・・・。飛行性能の良し悪しは、全てレーシングエンジンとDFユニットの性能次第・・・って風潮が在りましたから・・・。各国内のメーカーさんも、あまり力を注いでいない時代だったし・・・。主にアメリカのメーカーのジェットスケールモデルが主流の時代でしたし・・・。当時・・・発泡スチロール製のDF模型なんて・・・存在してませんしね。発泡スチロール成形の機体は・・・どちらかと言えば・・・まだまだ格下扱いの風潮が高かったですなあ・・・。
          
● さあ!いよいよ・・・インテーク側のカウルとエグゾースト側のコーンの製作です。プロップ型はポッドの最大直径が80mmだったので・・・インテーク側もエグゾースト側も、定尺バルサシートの幅80mm内で収まったんですが・・・。このDFユニットの場合は、インテーク側が95mm・・・エグゾースト側が90mmですので、定尺幅が足りません。不足分はシートを継ぎ足せば良いんですが、今度は積層して抜いたバルサが勿体ない・・・。

● 其れを解消するのが今回の作図方法です。画像の下部に見える作図した台形状のバルサシートを大量に切り出して、木口同士を接着すれば必要寸法の真円が作れます。図面に示した其々の幅の棒材をシートから切り出して、左右対称に必要寸法で作るだけの単純な切り出し作業なんですが、とにかく高価なバルサシートですので廃棄処分する様な端材を沢山作る訳には行かないんですよ。この台形状の部材を大量に切り出す作業なんで・・・多分、誰も実践したいとは思わないでしょうなあ・・・。ただですなあ・・・勝算と目論見も一応有りまして・・・12角形を単純に6角形で組立てて、木目を少しずつズラしながら積層すると・・・強化されたバルサシートの複合シートが作れて・・・更に削り易い合板と成るのです。完全に十字でクロスするより削り易いです。
 
● こんなチマチマした部品の量産作業・・・ネット物知り博士の皆さんはやりたがらないだろうと思いますなあ・・・。しかしですなあ・・・此れが自作命!のモデラーに成ると、苦も無く楽しくルンルン気分で刻めるお馬鹿さんが沢山居るんですなあ・・・。自作するって事は、機械任せのレーザーカットの部品を・・・生身の人間がリアルタイムでやってま~す!って事だから、まあ・・・ネット物知り博士の知らない模型工作の真髄とも言えます。手っ取り早く有名人!・・・とは無縁の世界のお方・・・。博士達にとっては・・・自分のネット上での立場の向上の為には是非にでもお友達にしたい人物なんでしょうけど・・・、この人達はガチンコモデラーなので、表面だけの博士の模型歴なんか気にも留めません・・・。所謂・・・無視!・・・。真の自作モデラーに成りたかったら、ぶ~んガチャン!を数多く経験しなきゃねエ・・・。
 
● 作業の簡略化ってのが、自作部品を大量生産する根性を幾分和らげて持続させる工夫とも言えます。左右が対称の台形を切り出すなら、この棒材の両面を利用して加工すれば・・・一々材料をあっち向けたり・・・こっち向けたり・・・が必要無くなります。自作モデラーさんってね!その長い模型歴の間に・・・自分なりの技術の集大成を持ってるので、こういった博士が面倒臭がる作業だって気に成らないんですなあ・・・。新作の構想を練る度に・・・今度はこんな方法使ってみるか!・・・って、シュミレーションしてるからねえ・・・。部品の量産も自作モデルの段取りの一つだから、省けない作業なんですナ!・・・。
 
● いくら形紙を使ってるとはいえ・・・寸法切りして組み立てる段階で、微妙に角度がズレて合わないなんて事は日常茶飯に起きますよ・・・。だったら形紙から印だけトレースして、正確な角度で線を引ける工具を使えば良い・・・。此れで線を引いてから更に定規を使って切れば良い・・・。こっちの方がフリーハンドよりも正確だし・・・。作業工程が増えるけど、実際に組立てる段階で楽に成るので・・・使った方が良いですなあ・・・。作業工程増えるから面倒臭いぞおおおお(笑)・・・。
  
● 切り出した部品は6枚重ねて10セット分・・・。切り出しに要した時間は約一時間・・・。今度は此れを6角形に組むんだが、接着剤は木工ボンドを使ってます。マチ針なんか使いませんぜい!・・・まずは部品同士をピッタリ合わせてセロテープで合体・・・。これは片面のみ・・・このセロテープをヒンジ代わりに両面の木口に木工ボンドを塗り込んで木口を合体・・・。そしてセロテープで固定・・・。都合・・・両面をセロテープで固定すると、見事平面に成るのでそのまま自然乾燥させます。其処からこの三枚継ぎのシートの小口を綺麗にサンディングして直線を出し、二枚を繋いで6角形に・・・。この時も片面のみセロテープを貼り込みます。
 
● 今回もセロテープをヒンジ代わりに半分に折って、木口に木工ボンドを塗り込んだら、拡げて木口同士を合体します。そしてセロテープを貼り込んで乾燥を待ちます・・・。博士達なら瞬間接着剤の方が早い!って言うだろう・・・。まあ・・・それも一つの手だから、其方を好むモデラーなら博士技法を使いなはれや~・・・。どっちにしても仕上がりは同じに・・・成らないんですなあ・・・。木口が正確に全ての部材が直角同士でないと、瞬間接着剤は平面には成ってくれません。木工ボンドはバルサの繊維同士で絡み合って接着するんだが・・・瞬間接着剤は限りなくキメの細かい平面の接着で最大の接着力に成るんだが、角度がズレても綺麗な平面同士なら、強力にくっ付くので・・・必ずしも綺麗な平面には成らないのだ~・・・。だったら繊維同士を絡みつかせる木工ボンドの方が接着は楽で~す。木口がアバウトな角度でも其れなりに平面に仕上がるから・・・。たった厚みが3mmの世界の事なんで、少々凸ぼったて押さえつけりゃあ平面に成るでしょ?・・・。綿密にいいい!・・・綿密にいいいいい!・・・って吠え捲ってるポメラニアンみたいな博士の飛行機だって、1mm~2mmのシートの段差や継ぎ目は有るじゃ無いですか~・・・(笑)・・・。(Part-9に続く)