🐦 Mig-19A  ※ 相反エルロン(フラッペロン・エレボン)搭載機

 
● 亜音速ジェット戦闘機の時代から現在の戦闘機まで、当たり前に搭載された操縦制御(相反エルロン)を搭載した機体です。現在なら、送信機のパネル上で重複のミキシングのプログラムは普通に出来ます。この機体を空野さんが製作した当時には、やっとサンワプロポから、サーボミキサーの小箱をエレベータサーボ・エルロンサーボの間に入れて受信機と繋ぐ方法が確立されました。そうして可能に成ったプロポを搭載して誕生したのが本機(MIG-19A)です。

● サーボ一つで右翼のエルロンと左側のエレベータを空戦フラップの要領で連動させます。もう一つのサーボも同じ様に右側のエルロンと左側のエレベータを連動させます。これで送信機のエレベータを操作すると、空戦フラップとして作動し・・・エルロンを操作すると相反エルロンとなります。常に四つの舵面が複雑な動きをする事になりますが、常に機体の動きが機敏になり、ある意味大変飛ばし易い操縦レスポンスを示します。

● スチレン世代のモデラーさんは、挙ってエレボンのみを作動するコントロール形式を好む様ですが、この相反エルロンを使えばお手持ちの自作機が更に飛ばし易く成る事実に気づいていない様ですね(笑)・・・。サーボは二つしか使わないのに・・・。
 
● 燃料タンクは小さめなので、飛んでも6~8分でしょう。しかし、アクロ系の演技を続けるとかなり神経を使いますので、この位の容量で充分だと思いますよ。機体自体も然程大きく無いので・・・持ち運びは楽なんですが、とにかく機敏に飛ぶ機体なので、過激なアクロと長時間の飛行は止めた方が良いと思います。あくまでも・・・私自身が飛ばした感想なんですが・・・。
           
● 機体重量を見て下さい。当工房の無動力ガル翼グライダー(Early Bird)と然程変わらないのに・・・エンジンと燃料を積んでも最大670グラムで仕上がっています。空野さんの機体の特徴なんですが、丸い輪っかのスキッドを降着装置に使っています。此れが軽量化に大きく貢献しているんですが・・・、引込脚を付けると重くなるからと固定脚にすると今度は空気抵抗が増える・・・。そこで細いピアノ線を輪っかにして搭載すると、飛行中は空気抵抗に成り難く・・・着陸時にはスプリングダンパー効果で、滑走路がコンクリートでも芝生でもある程度滑るので、安全に着陸してくれます。

● 空野さんが面白い事を言ってましたよ。「ラジコン飛行機は飛ばして何ぼ!。置いて楽しむだけならもっと凝って作ればええよ。ワシは飛ばして楽しむ方がええから、要らんモンは付けんで飛ばすわいね・・・。」・・・実に的を得たご意見です。自分のピットの客寄せパンダ的な、本日展示のみの新作機・・・も個人の自由ですけどね!・・・空野さんのピットの飛行機は、全部その日一回は飛ばす為の飛行機ばっかりって事ですよ。それでもお仲間さんは、空野さんのピットに群がって来ます・・・。