● コンコルド型デルタ翼機の機体です。平成22年12月初旬・製作を開始して翌年1月、俵山で初飛行しました。この時に撮り貯めた画像も交えながら組立の様子を画像で紹介します。

● 形紙を使ってスチレン材からリブを切り出します。左画像のリブは5機分重ねてあります。溝入れが大変大きく見えるんですが、これは使用しているスチレン材が厚さ5mmあるのとコンコルドタイプですので、主翼の後退角度が大変強い為にリブと交差するスパー材を形紙で平面抜きする為にスパー溝の幅を広く作りました。

● 翼端のみは3mmバルサを使いました。片翼に二枚ずつ貼り合せて組み込むんですが、この長さでも中央翼の翼弦から見れば30%程度しかありません。右の画像は中央翼とコクピットの結合サイズをシュミレートしてみたものです。全長はテーブルの奥行きの範囲で収まりますので、特別取り回しの難しい機種でもありません。まずは部品を全部切り出してから・・・。

● 上記の画像左は主翼の翼端に取り付けるバーチカルのリブの形紙です。完全なテーパーの翼型をしています。機体完成画像にもある様にバーチカル・トップの先端は更に薄く仕上げてあります。右の画像は5mmの集成材のバルサを5枚釘で留めて、形紙で直接トレースしてミシン(糸鋸盤)を使って切り出したモノです。左右に一枚ずつ5機分です。
● 主翼の翼端リブとバーチカルリブの組立勘合の状態を示した画像です。翼端リブの平側面にフラットボトムのバーチカル下翼面が接着される状態だと思ってください。再三掲載してある説明文に書いてある文言の一つがこの状態を表しています。テーパーの強い翼の形状はコンコルド型デルタ翼の主翼と同じ様に、捻れにくく反り難いのですが、その反面組み立て中に捻れてしまったら・・・完成後元に戻せない位の丈夫な構造体に仕上がってしまいます。フラットボトムほど正確に組まないと、捻れてしまったら・・・、全然使い物にならない翼型もありません。正確に組んで垂直尾翼として使用すると、デルタ機の翼端垂直板としては大きな強度を持つ尾翼になろうかと思います。

● 型紙を作成します。この型紙一枚でプランク材の下書きとリブ組みの冶具の両方を作図する事が出来ます。プランク材の一部が欠けている様に見えますが、中央翼側と前縁は大きめに作図してありますので、完成後の切り代となります。
● リブの肉抜き孔は軽減の為と言うよりも、空気抜きの孔という扱いです。主翼のリブ配置が画像の様になる為、重心位置よりも後方の荷重は少ない方が良いのですが、抜き過ぎて硬性を落とす訳にはいきません。

● デルタ翼のリブ組み用の冶具とプランク用の冶具を兼ね備えた構造体の定盤の調整中です。この定盤の原形は幅400×長さ1800の細長い定盤を組み換えて800×900サイズに変更しました。左の画像は定盤の結合部分の調整です。直接ビス止めなので盤面表からクサビを打ち込んで再度結合部を締め上げて限りなく平面に近づけていきます。調整が済んだら余分な部分を切り取って完成です。この作業は機体の製作毎に行うんですが、定盤材に木材を使った時点で物知り博士のお持ちの様な完全無欠の高級な金属のムク材の定盤よりも・・・、遥かに性能は悪いんですがとにかく安く出来ますし・・・、日曜大工のレベルと材料で作れますので、根性とお金さえあれば誰でも組める定盤の一つです。

● 主翼の型紙の座標を切り抜いていきます。抜き終わったら直接定盤にけがいてから、小物のパーツを固定していきます。取り付ける小物パーツは殆どが取り外せるビス止めですが、この冶具が不必要になるまで外しませんので朽ち果てる方が早いと思います。

● 型紙を使って定盤にラインをケガいた画像です。型紙のトレースの基本なんですが、鉛筆を使うのかボールペンを使うのかによってセットバックの切り抜き方が変わります。私の場合は鉛筆でのケガキですので約0,5mmのセットバックで正確にトレースが可能です。右の画像はスチレン製のリブ材が乗る台座です。本機NVシリーズ機の主翼本体には捻り下げを付けない構造です。そこで台座にも迎角設定はしてありません。

● ラジコン技術誌のバックナンバーをお持ちの方は、一条卓也氏の萱場式A3−1の製作記事か山本昇氏のヴェガ・サード型の製作記事をもう一度読み直してみてください。両機とも主翼本体には捻り下げを付けてありません。無尾翼機・デルタ翼機には必ず捻り下げを付ける必要がある!と、勝手にカン違いする位・・・ネットには間違い情報が溢れかえっています。コンコルド型のデルタ翼の捻り下げを主翼本体完成後にフィルム張りしてから捻れば良い!等という書き込みは、嘘っぱちの類です。ネジって見れば解かるんですが・・・、無理にやると(握力30kgくらいで)主翼は破損してしまいますよ。この位の握力でないと捻れてくれないくらいに丈夫な構造体になると言う事です。

● 萱場式もヴェガもNVシリーズ機も同じ扱いの主翼の構造だと考えてください。捻り下げは動翼のみに付けてあります。複雑な構造にすればネット掲示板では「うお〜!すごいですねえ〜・・・。」と言ってはもらえると思います、しかし、誰も真似が出来ませんので、普及は出来ません。複雑な調整方法は作った本人しか解からないからです。あまり深く考え込まないで単純に考えて理解する努力をして読んでもらえると、私が如何にド素人のアナログ的手法を使って記事を書いているか解かってもらえると思います。

● 左の画像は5mmのスチレン板の加工をしているところです。スチレン材の小口の直角を正確に出してから、5×5mmのバルサの角材を木工ボンドで貼り込んでいきます。接着固定にはセロテープとマチ針を使うと効果的だと思います。何故小口にバルサかと言うと、スチレン材をスチレン定盤に固定するとするならば専用の接着剤を使った方が確実性は高いと思いますが、相手がラワン材の親戚であるファルカタ木材(極端に繊維質な木材)ですので、接着性能はラワン材並みに強力です。そこで同じ木材同士の接着面にする為・・・、このショ〜も無い!と言われそうなまわりクドイ集成材を作りました。

● 台座の接着面積が広いので確実に固定出来るというメリットもあるんですよ。材料の加工に飛び道具は一切使いませんし、日曜大工の電気工具も要りません。素人レベルの工作方法だという事が解かると思います。ネット物知り博士の皆さんは、私よりももっと正確に綿密にい〜!・・・CADをフル活用して作って下さいね。そうやって考えると・・・、昭和の大御所達は偉大ですね。パソコンもインターネットも家電レベルのCADも無い時代に、正確な機体を作っていたんですから・・・。

● スチレン材の加工品を使ってリブ材の土台を組んでいきます。このNV−01型では主翼の上反角を使いません。主翼には45度の前縁後退角が付けてありますので、後退翼独自が持っている直進安定性を利用しています。結果的に飛行中のロール軸の自律安定性も良くなりますので・・・。

● 土台にスチレン材を使用したのは単純にリブ材が厚さ5mmだからです。ここにリブを固定する為の挟み込み型のジョイント部分を組み込むのですが、土台の厚みとリブの厚みが同じなのでしっくりと挟まり固定が可能な構造に成ろうかと思います。

● 左の画像はスチレン材の土台の詳細画像です。スチレン材の最下部にバルサ材が貼り込んであります、固定する定盤が木材なので木工ボンドと愛称の良い木部同士の接着としてあります。右の画像は主翼の翼端に取り付けるバーチカル・フィンのリブ組み冶具です。フラットボトムなので直接平面組みが出来ます。

● 実際にバーチカルを組んでみました。基本的な構造はこれで全部です。ここに補助のリブ材とプランクをしてバーチカル・フィンの完成です。注意する点は左のバーチカルを二枚作らない事です(笑)。安全の為・・・左右単独の冶具にしました。右のにゃん太君は飼い猫のピアさんです。最近ネコの手も借りた程忙しかったので、肩が凝ったらしくストレッチ中です。私も昨年の11月中旬に事故に遭い・・・深さ1,5メートルのコンクリートの側溝に頭から落下し・・・、鎖骨を圧迫骨折しました。おまけに右膝の打撲でじん帯を傷め・・・、救急車で病院へ搬送されてしまいました。お仲間さんの飛行機の主翼の脱臼も骨折も私が治しているんですが、自分の肩の骨折はゴッドハンド(神の手)と呼ばれているスーパードクターと、AKB48にも劣らない粒揃いの看護婦さんが献身的な看護で寄って集って治してくれました。余談なんですが、お気に入りの河西智美チャン(チームB)そっくりの看護婦さんに会いたくて用を作ってはナースコールしてみたんですが・・・、一度もヒットしませんでした。特別室にでも入院しない限り・・・無理なのかもしれませんね。

● バーチカルの構造はGANBAの主翼構造と同じです。テーパー比が主翼並みに大きいので完全に生地完成の状態になったらかなり軽量で堅牢な垂直尾翼になります。中央リブと補助リブはプランクしますので他のリブとはツライチに成ります。サブスパーとは一部着き合せの状態です。

● メインスパーと後縁材の乗る土台の加工です。リブ材はスチレンペーパーのムク材ですので直接土台側のリブ補助台に挟みのジョイントを固定しても大丈夫なんですが、メインスパー材は2mmのヒノキ材と3mmのバルサ材のサンドイッチスパーで5×5mmの角棒材になりますので、挟みのジョイント部分に引っ掛かる恐れがあります。引っ掛かったらせっかく正確に組んだ主翼の構造体がバラけるかもしれませんので、最初からセットバックされたシート材を使いました。5mmのスチレンシートに薄手の紙を両面に貼り込んであるスチレンボードは、約5,5mmの厚みがありますのでこれに挟みジョイントを取り付ければリブ組み後の主翼構造体を容易に取り外す事が出来る様になります。現在のリブ組み用の冶具でプランクまで可能な冶具と兼用させる為、更に複雑な構造に成るんですが・・・、冶具を正確に堅牢に作るとその先の量産体制の主翼の組立がパートのおばちゃんレベルで気楽に組める様になります。この冶具台でNVシリーズ機は少なくとも30機は組み立てる事になりますので、かなり丈夫な構造で完成させる事になるでしょう。

● 画像のサンドペーパーホルダーは溝掃除用のホルダーです。これ専用という訳ではありませんが、3mmベニヤで作って一回こっきりで終わるかと思っていたんですが、残しておけばこういう時に再び大活躍します。以外と使い易かったので紹介しました。

● 当ホームページのメールボックスに質問が来ていました。主翼に捻り下げを付けた状態の冶具は作れないかという内容でした。基本的には製作可能です。主翼の捻り下げの構造はフィルム張り後の主翼の捻り下げの状態とあまり変わりません。フィルム張り後の捻り下げ状態というのはメインスパー上が捻れるという状態です。フィルムの引張力で捻り下げの状態を維持しています。最初から捻ってある状態の冶具を作れば良いのです。

● 主翼の中央リブを迎角0度で設定して、翼端の迎角で必要な捻り下げを付けた状態の土台を作れば良いと思います。本機NV型の冶具台には捻り下げ設定を付けていませんので、翼端も0度の設定になっています。翼端リブの33%位置の中心から必要な迎角を付けた状態の土台を作図して、翼端側に取り付けます。リブ材が完全なる相似形のテーパー比なら均等座標上のみの設定でメインスパーの前後に補助スパーを数本這わせるだけで、リブ材の固定維持は可能です。リブレス構造の主翼はフルプランク状態なんですが、こういう冶具台の方が正確に主翼を組める場合もあります。詳しい作り方は近日中に別項目のページでご紹介しましょう。(製作記事PART−2に続く)