★★・・・・・個人営業のカスタム屋としては機体の大小問わずレベルならば・・・、GANBAのショルダーに次ぐスマッシュヒットとなったRINDY-U型機の最初のテスト機は、(T)型尾翼から始まりました。主翼は元々このT型機用に設計していたものですので、今回は尾翼付き胴体のみの販売です。胴体がフリーゲージですので、主翼の翼弦が170mm〜200mmまでのスパン1600mmまでの軽量ハンドランチ機の物ならば互換性は利きますので、胴体のみ修理不能の機体をお持ちのマニアならばどんなメーカーの機体でも良いと思います。昭和50年代の平尾台のお仲間さんの汎用性を現時代のお仲間さんへ御紹介しながら・・・、今回10本限りですがソアラータイプの(T)型尾翼付き胴体のみの販売をいたします。(T)型尾翼の泣き所は水平尾翼の固定面積が大変少ないので、堅牢に作らないとフラッターが発生します。よって堅牢な構造の為・・・部品が重く成り・・・テールヘビーと成ります。そのつけは機首側ノーズモーメントの堅牢構造で重心合わせとなりますので・・・、結果的に胴体全体が重くなってしまいます。

● 尾翼・・・特に水平尾翼と垂直尾翼の勘合部分を適当に作ると・・・、軽度の衝撃にも耐えられない構造になってしまいますし、頑丈にし過ぎるとハードランディングの代名詞であるグランドループに耐えられずに、主翼後縁付近の後部胴体がポッキリと折れてしまうのは・・・何もシャーレー機だけではなくバルサ機でも当たり前に起きてしまう事態です。超軽量・・・高級一流大手グライダーメーカーのアクロバット仕様のハンドランチ機には性能的には敵わないと思うんですが・・・、通常のハンドランチ用ショックコードで曳航しても普通に扱えるぐらいの強度は持たせてありますので、強力な動力を搭載してのモーターグライダーへの改造は好ましくありませんが、個人の責任においてのノーズブロック・ゴリゴリ行為については当工房は干渉いたしませんのでご自由に・・・。

● 胴体全長はRINDY-U型と然程変化はありません。水平尾翼をフライングスタビライザーにする事で、テグスワイヤーによる両引き機構の内蔵が比較的簡単にしかも軽量に出来ます。(T)型尾翼の利点は主翼の後縁付近から発生する渦流や胴体の有害抵抗を全く受けないので、水平尾翼本来の素直な舵面反応が得られます。更にフライングスタビライザーですので、水平尾翼自体の取り付け角度を各機種毎に変化する主翼の性能に合わせて変化させる事が出来ますので、構造が複雑になるんですがあえて採用しました。

● 矢印の位置が主翼の基本的な重心位置です。各メーカーのハンドランチ機の翼弦が最大限使用出来る様に・・・、前後の胴枠位置を最大寸法200mmにしてあります。RINDY-Uは翼弦が170mmですので、重心位置を基準に機首方向で10mm・主翼の後縁側で20mmの位置に付属の胴枠を追加接着する事で、取り付けが可能になります。胴体下部の矢印付近にはショックコード用の専用フック台座が標準装備される予定です。

● 側板材は1,5mmのバルサです。10機分まとめて釘で固定し・・・ミシン(糸鋸盤)で切り出しました。これを直角面出し専用のホルダーで製材してから内張り行程に入ります。価格は生地完成の胴体と水平尾翼セットで¥6000(税込み・送料別)となりますが10機分しか作りませんので、ご注文ご予約のマニアの方はお早めに・・・。私は1月20日以降は福島の除染現場に1年単位で出向しますので、次回ロットはその後となります。

● 機体原寸図面より胴体の胴枠等の部材を作図して、使用するバルサ材にボールペンでトレースします。今回使用している3mmバルサは、木目方向を90度変化させて張り合わせた合板(1,5×2)バルサです。木目方向を90度変えて貼り合わせると、使用するバルサ材がたとえソフト系でも・・・単板の3mmバルサよりも丈夫になります。同寸法の2mmベニヤよりも軽量で側板との接着面も広く採れますので、結果的にはベニヤ胴枠使用の胴体よりも衝撃を吸収しやすい仕上がりとなります。

● ミシン(糸鋸盤)を使用して加工した胴体パーツです。抜きの入っている胴枠で左の2列が主翼翼弦200mmの標準組み込み胴枠です。同じ様に右側2列分が各メーカーの主翼翼弦に対応する後付用の加工胴枠パーツです。この場合はセット付属のバルサシートを追加貼り込みして下さい。胴体の基本重心位置を変えない限りピッチ軸の安定性が著しく低下する事は起きません。

● 左側のパーツは胴体に組み込み済みとなる垂直尾翼の中芯材です。垂直尾翼トップ方向に向って垂直に延びる2本の面の中心に外径2mmのパイプが埋め込まれますので・・・、中芯材も2mmシートを加工してあります。垂直尾翼の仕上がり寸法は両面の部分プランク材により最大厚6mmとなりますので、必然的にラダーのヒンジラインも最大6mmとなりますが・・・大型グライダー同様にリブ組み構造で軽量仕上げとなりますので、テールヘビーでコクピットにバラスト積み・・・が、最小で済む様になります。(T)型尾翼搭載のグライダーの場合は、1mmでも肉抜きしてでも軽量化!という類の機体は著しい強度低下を招いてしまいます。そこで!この様な構造となりました。マイクロサイズのサーボににも色々ありますので、比較的重さのあるマイクロ・サイズの物を使用して下さい。(JR=日本遠隔制御製)の9gサーボを基準にして下さい。

● 胴体の内張り作業中の画像です。基本部材は3mmバルサなんですが、胴体の重心位置よりテール方向の内張り材は限りなくソフトに近いメディアム系の材質で、3×3の棒材を組み込みました。所々棒材を湾曲配置の構造にする事で・・・胴体の外皮強度を向上させる目的があります。

● 機首ノーズブロックと垂直尾翼の中芯にリンケージパイプの溝加工を施した画像です。所々・・・繋がっていますが、片面のみのプランクが済んだ状態で残りの取り残し分を取り去り、リンケージパイプを埋め込みます。ノーズブロックは、10mmバルサを三層重ねて加工し・・・固定ピンを抜いてから接着して必要寸法のブロック体に仕上げます。

● 胴体側板・機首部分の内張り補強部品は大方完成しました。この状態で側板材は重心位置で吊り合った状態です。昭和のラジコン技術誌の製作記事を書いておられた多くの飛行機マニア諸氏が・・・、同じ事を書き示しておられたんですが、生地完成胴体の主翼後縁付近を持って吊り合いが取れると、最終的なメカ済み動力装置を搭載した状態で指定重心位置から前後5mm以内に納まる・・・。と述べていました。本機U型のRINDYは、生地完成状態で粗・・・指定重心で吊り合う様に主翼の構造を作ってあります。胴体は生地完成状態で同じく主翼後縁付近で前後の釣り合いが取れる様に製作しました。しかし!・・・(T)尾翼機の場合はその法則が当てはまり難くなりますので、ノーズモーメント側の内部補強と、重い部類のマイクロサーボを指定しました。メカ室の容量は大きく設定してありますので・・・、可能な限り大き目のメカを搭載して重心を合わせて下さい。フィルム張り後の全備重量ですが、それでも300gは越えないと思いますので・・・ショックコードで15メートル以上の高度を獲得したら、夏場のグランドならば長時間の滞空は可能だと思います。

● 10機分の胴体部品が揃いましたので・・・、明日にでも胴枠の組み込み行程に移行します。

● 10mm厚のバルサ材を3枚重ねて釘で留め・・・、ミシン(糸鋸盤)で切り出し加工します。これを一度バラして順番を変えずにエポキシ接着剤で接着します。ネット物知り博士から昔・・・言われた事があるんですが、先にエポキシで積層してから切り抜いた方がワザと難しくしないで早いのでは?・・・。20代・・・ラジコン歴3ヶ月・・・キットを一度も製作した事の無い!自称ベテランフライヤーのボクちゃんとしては、精一杯の知ったかぶり発言だったのですが・・・、実際に高額の機械を購入してもらい自分で加工したらその時に解かるんですけどね・・・。ガチガチに硬化したエポキシの層が糸鋸の鋸刃に与える影響は大変大きく・・・、本来の寿命の1/100も持たない事実に気付くでしょう・・・。口先空想発言は初心者レベルがモロにバレますので・・・止めた方が末永くネット物知り博士の地位を失わずに済むのでは・・・って思うんですが・・・。どうでしょうか!YM君!。

● 垂直尾翼内にフライング・スタビライザーのコントロールワイヤーを固定する溝を確定させる為に、片面のみプランク加工をします。その後・・・所々のバラケ防止のジョイント面を溝加工します。

● 本機RINDY-T型(T)は、軽量ハンドランチ設計の為・・・尾翼部分にも軽量構造を採用してあります。本来ならば全面プランクとなる垂直尾翼なんですが、今回は長方角抜き面のみ筋交いを入れて垂直尾翼の捻れ防止強度を確保しています。此処に貼り込むフィルムは、どんなタイプでも良いと思いますが・・・更なる強度維持を要すると判断されたマニアの方は、引きの強いタイプのフィルムをこの垂直尾翼の両面にのみ貼り付けてください。胴体全部に!・・・とやっちゃうと・・・テールヘビーが確定しますので、ほどほどにしておきましょう。

● 垂直尾翼と胴体の比率位置関係の画像です。スタビライザーのリンケージパイプの配管状況は画像の位置を走ります。RINDYシリーズ機のラダーリンケージは後部胴体上部からアウターリンケージと成るんですが・・・、本機(T)型では後部胴体側面から左右両引きのテグスワイヤーがラダーまで伸びていきます。ラダーのヒンジ部分は最大厚6mmと成るテーパー構造ですので、市販の超小型のラダーホーンでも自作ベニヤホーンでも、普通に取り付けられると思います。

● RINDY-U型よりも基本の胴体構造は更に軽量化してあります。内張り箇所によっては・・・1mmバルサも多用した設計ですが全体を複雑な格子状の構造にする事で、胴体全体の強度を確保するジェット戦闘機の構造の簡素化版を採用しました。多分・・・ハチロク(F-86F)を整備した事のある同世代の板金屋さんしか解からないだろうと思います。

● 胴体側板は1,5mmバルサ・・・此処までの材料構成は全てバルサ材です。本機の胴体はショックコード用のフック台座とフライング・スタビライザーの軸受け台座以外は全て材質の違うバルサ材のみで製作してあります。

● フライングスタビライザーの可動台座部分の軸受けの部品です。材質は66ナイロン・・・。代表的なメーカーパーツはOK模型製の可動式ノーズギヤの台座や加藤無線製のF3A機の主翼用ウィングボルトでしょう。この角材は普通にホームセンターで購入できますが、在庫している店舗としてない店舗がある様ですのでドンキレベル?で頻繁に色んなホームセンターを訪れているマニアならば・・・、知っておられると思います。溝加工部分は次の画像で解説します。

● 66ナイロン製の軸受け台座の一部にバルサ材を埋め込んだのは、後のフィルム張り行程に支障が出ない工夫です。この台座は垂直尾翼(バーチカル)の上部にエポキシを使って接着固定されるのですが・・・、最終的にはフィルムの内側になります。66ナイロンの長所は加工し易い点なんですが、有機溶剤や熱に弱いという難点があります。フィルム貼り込みの際の圧着熱で直ぐに溶け出して変形しますので、貼り込み面積を最小限にする為にこの様な処置を施しました。見た目・・・ブロックが小さく見えますので強度的に弱く感じられますが・・・内部は加工溝一杯の寸法があります。(約17mm)

● このパーツはショックコード用のフックを捻じ込む為の台座になる部分です。OK模型のEZシリーズ機に内蔵固定されていたフレキシブルロッドの中芯です。形状断面が星型なんですが、この先に同社別売りのねじ切りロッドを捻じ込んでリンケージロッドを完成させます。このフレキシブルロッドのセットが数年前から別売りパーツとして発売されましたので、大量購入してロッド以外の色んな部品に応用しています。中芯の中心にロッドを捻じ込む!のならば・・・、軽量ハンドランチグライダーのショックコード・フックの台座に使用出来るだろうと考えるのは、昭和の自作マニアさんならば直ぐに閃くでしょう。

● 上記の画像はフック台座の完成品を基本重心位置からノーズ方向の胴体下面をプランクする1,5mmバルサに溝を切って埋め込んだ状態です。この完成形を重心直下のサブ胴枠を基準に貼り込みます。胴体が生地完成になったらエポキシを充墳して更なる補強を施しますので・・・、ショックコードの張力に負けて台座毎モゲちゃいました〜・・・が起きない様にします(笑)。画像右側がサブ胴枠になるんですが、ここが本機の基本重心位置となりますのでそれより前方にフックは位置しています。通常は一番手前で良いとは思いますが、強風(軽量ハンドランチ機だったらグランドで風速5m程度・・・)の場合は一番前方のフックを使用すれば必要以上のヘッドアップを起こさなくなりますので、飛ばし易くなりますよ。(Part-2に続く)