Part−2


● RINDY−Uの主翼はゲッチンゲンの翼型ですので、画像の各種アイロンを駆使して貼り込みます。手前のピンクのアイロンは広範囲の平ベタ面でフラット・もしくはプラスのアール面用です。コテ面は鏡面仕上げなので、ヨシオカモデルのオラカバフィルムには対応出来ますが、テトラ発売のソラーフィルムには喰い付きが良過ぎて滑りが悪いので、白紙のA4サイズのコピー紙辺りを挟んでからアイロンを当てると滑りが良くなります。ソラーフィルムを貼る場合は、持ち手がオレンジ色のOK模型製(VIPアイロン)を使った方が滑りが良いと思います。これはコテ面がテフロン加工してある為の様です。緑の持ち手のアイロンは昭和53年に配属先の第八航空団・築城基地のPX(基地内売店)・電化製品売り場で購入しました。当時は普通に電器店に置いてあった商品なんですが、最近は大手量販店でも注文品扱いになっている様です。

● 元々の使用頻度が裁縫用の特殊アイロンなので、現在ならば服飾専門学校等で使用されている様です。当時の名称が(小手先アイロン)でしたので、ネットで探して購入するか電器店で直接頼んで入庫してもらうかすれば購入可能だと思います。コテ面が鏡面仕上げなので、使用フィルムの対応はピンクボディのアイロンと同じなんですが、持ち手によるコテ面の動きが自由なのでソラーフィルムの貼り込みに関しても、あまり不具合を感じた事はありません。オラカバタイプのフィルムは当時は存在していませんでしたので、京商のエクセルコートかソラーフィルムの時代でしたしね!。

● 今回のRINDYにはゲッチンゲン翼を採用しましたので、通常のアイロン掛けとは少し貼り方が違います。RINDY−U型を購入されたお客さんが、オラカバライトを貼り込まれたそうですが、フィルムを全体面収縮させた後・・・主翼下面のリブ面に接着しようとしたけど貼り付けられなかったと聞きました。解決策を!・・・と懇願されましたので、今貼り込んだフィルムを全面剥がしてお待ち下さいとメールを打ったので、急遽フィルム張りの実践記事となりました。

● 貼り付け寸法よりも僅かに大きく裁断したフィルムを、貼り付け面に載せます。位置が決まったら外周四隅をアイロンの尖った先の少量の面でスポット張りします。此処からが通常とは違う貼り込み方になります。まず!部分プランクの翼面の貼り込みを先に済ませてしまいます。各リブとメインスパー位置(プランク材後縁付近)をスポットで固定します。次にリブ面をアイロンの先を使ってリブ面のみにアイロンを当てます。この時リブ間の抜き面のフィルムは収縮させないでください。リブ面全体のフィルムの接着が済んだら後縁側も同じ様にスポット張りします。要するに主翼下面全体に均等にアイロンを当てられるフラットボトム翼(主翼下面が平ら)と違い、一つの面を幾つかに分割して独立させながら貼り込む方法だという事です。

● 主翼両面の貼り込みについてなんですが、大変面倒臭い貼り込み方法は主翼の下面のみで良いです。上面は通常部分プランク翼と同じですので何時もの貼り方で仕上げましょう。翼端側から見たフィルムの貼り込み状態なんですが・・・、翼型に沿って貼れるのはこの翼端のブロック面と左右の主翼の結合部分の両面プランク面だけだという事実を受け入れて下さい。今回の様な軽量ハンドランチグライダーのゲッチンゲン翼の部分プランク仕様の主翼は、収縮させて貼り込むフィルムの宿命的な特徴をモロに受けてしまいます。よって!主翼上面のリブ間は凹み・・・主翼下面のリブ間は出っ張ってしまいます。文章で書かれて其れを納得せよ!という方が無理ですので・・・、自分で実践して下さい。

● 主翼下面のリブ面は画像のタイプのアイロンを使用して確実に貼り付けて下さい。面自体が凹んでいますので、逆アール対応のアイロンの方が確実に使用出来ます。このリブ面にはベビーパウダーを混合したクリアラッカーを何度も積層して塗り込んであります。アイロンの熱で溶かしながら、フィルムの接着面の溶剤と反応させて強力に接着貼り付けを実現させます。

● 画像右側は主翼下面を上にして貼り込み状況を見たところです。主翼下面のリブ間のしわ取りは、上面のしわ取りが済んだ後で最後に行います。部分プランクのしわ取りには最大800wのヘアードライヤーを使用してください。アイロンを使うと折角接着したリブ面に再度熱を加えて溶かしてしまうと、フィルムの収縮に耐えられず浮き上がったままリブ面にくっ付いてくれない最初の状態に戻ってしまいます。画像を良〜く見て下さい。リブ間の出っ張りと凹みが見える筈です。これはフィルムの避けられない特徴である「最短距離で平面に成ろうとする」特徴の為です。辛うじてリブ面のみは翼型なんですが、リブ間の中央は完全なる平面(フラットボトム状態)です。僅かにゲッチンゲン翼の特徴が出るだけで、実はフラットボトム翼と大差は無いんですよねええええ・・・。

● この中途半端なゲッチンゲン翼を完璧な翼型にするには、全面バルサプランクにすれば良い!のですが・・・、軽量ハンドランチの領域からはオサラバせねばなりません。第二の方法はリブ間を等間隔で同じ翼型で狭めるやり方なんですが・・・、確実にリブが3倍に増えますので重くなります。その代わりなんですが、リブ間の出っ張りが少なくなる分本来の翼型に近づいていきます。第三の方法はリブの枚数はそのままで、補助スパーを等間隔でスパン方向に這わせる方法です。

● これらの機体にもサブスパーを入れてあるんですが、この補助スパー材のおかげでリブ間の凹みが軽減されて本来の翼型に近づいてくれますので、必然的に空力が良くなり性能アップにも繋がります。RINDY-1型のプロト機では部分プランクのリブ間に補助スパーを入れてゲッチンゲンの空力アップを狙ったのですが、グライダー初心者の大御所には余計な構造物と酷評されて御自分のページでボロカス書かれてしまいました。「軽量ハンドランチなのに不必要な部品を取り付けても、全く意味が無い!。」だそうなんですが、動力機とヘリコプターはベテランの領域なんだから当然知っていて良い筈の知識が欠落している・・・ビッグマウスな大御所さんでした!。こういう大御所さんの間違い知識をネット物知り博士が鵜呑みにしてしまうと・・・ネット上が暴走してしまいます。

● 今回製作したRINDY−U型機は、外翼がテーパー翼となっています。大御所さんでも時々失敗するフィルムの寸法取りについて記述しておきます。フラットな矩形翼(翼弦が翼端まで同じ長さの翼)なら問題は起きませんが、テーパー翼の場合はイラスト(B)の様な部品取りをしてしまうと・・・、どちらの方向に四枚取りしても半分は使用不可能なフィルムに仕上がってしまいます。翼形から作図した型紙の裏と表の両面を使って、イラスト(A)の様に左右対称で寸法取りをしましょう。フィルムには裏と表がありますので、こういう失敗が時々起こります。間違って採寸してしまったフィルムが大きければ大きいほど・・・、落胆も大きくなりますので充分注意して寸法取りをしましょう。特に遠方ショップに通販をされている方・・・。

● 画像では今一説明不足だったゲッチンゲン翼のフィルム貼り込みの手順の一例です。イラストの通りに外周フィルムをアイロンでスポット貼りしたら・・・、斜線部分のみの貼り込みを先に済ませてしまいます。この時リブ間のフィルムは弛ませたままの方が作業がし易いと思います。凹んだゲッチンゲン翼の下面リブにフィルムが確実に貼れたら・・・、その他の部分を貼り込みましょう。

● ステンシルの製作項目でも記述したんですが、字体が小さく複雑だったのでもう少し大きく解説して欲しいとメールを貰いましたので、RINDY−U型のステンシルを使ってもう一度解説します。このステンシルに使用した粘着性のフィルムは、ホームセンターの壁紙売り場に普通に売ってある粘着フィルムですので、購入に際しての難しさは殆ど無いと思われます。

● パソコンにプログラムされている有料アプリのウェブアートデザイン機能を使って、ロゴを作図します。これをプリンターに取り込んで印刷し、必要サイズになるまでコピー機能で拡大します。コピーした字体よりも大きく作図し直して専用カッターナイフで切り抜きます。

● 一回り大きく切り抜く理由はロゴフィルムにボールペンを使ってトレースする為です。ボールペンの先はガイド部分がありますので、その分大きく切り抜かないと字体が細くなってしまいます。

● トレースされた字体は印刷した原型字体と切り抜き字体の中間のサイズです。画像の様にボールペンを傾けると最大限太い寸法で作図出来ます。

● トレースが済んだら裏紙の補強をします。カッターナイフで字体を切り抜く際に、刃を深く入れ過ぎると裏紙毎切り抜いてしまい・・・字体がバラけてしまいます。今回は少し厚めの布製ガムテープを貼り込んで補強しました。

● 字体の周りの余分なシートを全部取り除きます。ここに紙製のマスキングテープを貼り込みます。マスキングテープを少しずつ重ねて貼った方が、タックシートとしての機能は良くなります。看板屋さんはここに透明のタックシートを貼るんですけどね。要するに透けて見えれば良い!という事です。

● 実際に主翼に乗せてみて位置決めをしておきます。ガイドとなるアンダーテープを貼り込んでおくと便利です。粘着フィルムの裏紙を上手に剥がして、画像の状態にします。

● アンダーテープに沿う様にステンシル文字を貼り付けます。指先で充分馴染ませて貼り付けてから、タックしたテープを剥ぎ取ります。この時に上に向かって剥がすとリブ面のフィルムも剥がしてしまいますので、横向きで画像なら後縁側に引っ張る様に剥がしていきます。

● 機体の全備重量は約240gで仕上がりそうです。今回はオラカバドライとライトの中間比重であるソラーフィルムを貼り込みましたが、もっと比重の軽いフィルムを貼っても機体本体の強度が充分なので、被覆の軽量化による強度低下はありません。むしろスロープ兼用とするならば、着陸時の衝撃はグランドにおけるサーマル飛行よりも大きいですので、しっかりとコーティングする事をお勧めします。

● 過去のエアーワールド誌において・・・、OK模型の社長(高松利充氏)が飛行機の重心合わせとリンケージの項で、ズバリ!述べておられた事柄があります。(フィルムを貼り込む前にメカ搭載とリンケージの引き回しを完了させるのがベストである。)と記述してあったのですが、九州の有名なパークフライヤーのページではこの記述に対して酷評していましたね。「社長の方法は理想論であって・・・、現実的には無理!。」って、言い切ってましたね。本当にそうでしょうか?・・・。リンケージパイプを通す孔を開けたり・・・、バラスト積んで固定したりと、メカ積みを先にやって重心を合わせておけば・・・同一比重のフィルムを貼って仕上げる限り、絶対に重心位置は移動しません。フィルム貼り込み後にリンケージパイプ孔を開けると・・・、処理が大変面倒臭くなりますよ。生地完成状態で作業した方が、確実な処理が可能です。高松社長の記述は実に的を得た初心者対応の(虎の巻)だと思います。本機RINDYにもリンケージパイプは全て先入れしてあります。

   ◎ タッグネーム(KA・GEE)さん!・・・・・SALシフトへの改造工具を作成中です。もう少しお待ち下さい。

● タッグネーム(KA・GEE)さんのRINDY−Uです。来週(月曜日)に発送します。特別な肉抜き改造をしなくても、軽量フィルムと超軽量なビックリドッキリメカ・・(古いな〜・・・。)で、200g切れるかも・・・。ただ・・・軽ければ軽いほど・・・風には弱くなりますので程々に・・・。長時間のフライトをするんだったら・・・、ラダーは小まめに深いバンクをしない事です。重心が完全に合致したらエレベータの操作は方向転換の時のみ使用すると、降りて来〜い!って言いたくなりますよ。これ・・・RINDYのオーナーさん全員の見解です。通算50機目のオーナー(KA・GEE)さん!もう少しお待ち下さい。そろそろ・・・半周猿投げ用のワンウェイ・ベアリングの開発始めた方が良さそうですね。私を含めたデブ・SAL・マニアの皆さん!一周猿投げで目が廻った経験ありませんか?。あのデブじゃないジェダイマスターのリンデンさんでも目が廻るそうですので、強力なアイテムに成るでしょう・・・。平たく言えば、F3A機のブーメラン投げを利き手一本で投げると思って下さい。ワンウェイ・・・ってなんじゃそりゃ〜?って思ってる人・・・3Dヘリコプターには付いてるでしょ?。昭和ならば・・・石政(イシマサ)のグローENG・カーの後輪に組み込まれたグリップENGスタート機能ですよ。それでもピンと来ない方・・・チャリンコの後輪に組み込んであるでしょう?。ペダルを前に漕いだら動力伝達・・・逆回転で漕いだら空回り・・・。理解出来ましたか?。(自転車の場合はフリーギヤって言います。)

● KA・GEEさんへ・・・本日(19日)発送します。楽しみに待っていて下さい。SALシフトの工具も入れておきましたので、存分にお使い下さい。尚!・・・RINDY−U型の次回ロットは未定ですが、材料が溜まり次第次のロット分(5機以上10機未満)の量産に移行します。その時はまた告知します。NO、50のオーナー(KA・GEE)さん!どうも有難う御座いました。