✈ ROBIN 25 (丹菊 モデル・クラフト)

 
● 丹菊モデルクラフトのロビン25です。図面が大き過ぎて・・・画像が切れています。このロビン25なんですが、時代の流れに沿って大型化された機種です。このテトラ(丹菊モデルクラフト)というメーカーさんですが、その前身は(ヒノデ電工)と言います。昭和40年代には4線式サーボをセットしたプロポも自社生産で販売していた、老舗中の老舗であるメーカーです。

● 同社のメカは、かの山本昇さんもヴェガシリーズの各機体に搭載されていました。このロビン25には縮小サイズの小型の兄弟機が数機存在しています。元々が、自社の当時のメカを確実に搭載出来る様に、胴体内部の積載容量を大きく設計された構造ですので、その後の進化して少し小型化された各プロポメーカーの搭載メカは、余裕を持って搭載可能でした。

● 昭和40年代の後期からは、単三型のニッカドパックも市販されプロポのセットとして確立していましたが、やっぱり学生には程遠い高級仕様のプロポセットの内容でした。私達学生が持てるプロポは、単三型乾電池の使い捨て仕様プロポでしたが、このロビンの初期型である(ロビン18=スパン1800mm)は、この単三型乾電池をケースに入れて機首に搭載すれば、ほぼ重心が採れる様に設定されていました。

● 昭和50年代の初頭から、平尾台のスロープサイトにはこの(ROBIN 18)が沢山飛んでいました。胴体が元々標準サーボの仕様(20×50×50)よりも古いもっと大きなサーボが基準だったので、余裕をもって搭載できました。正にトータルバランスの良い設計だったんですよ。

● 世の中がミニサーボを開発すれば、更に小型化された(ROBIN 15=スパン1500mm)が発売されましたし、その数年後にはフリー(メカ非搭載)の(ROBIN 12)も販売されました。このロビン25は、15型と12型の中間位に発売されたスパン2500mmの当時としては大型機に入る機体でした。

● この大型のロビン25には主翼にエルロンが装備されていたんですが、エルロンサーボを搭載できるスペースなんて何処にあるんだろう・・・って思った当時のモデラーさんの度肝を抜いた搭載方法には・・・当時のメーカーさんの開発部の発想の凄さを見せつけられた思いでした。主翼はカンザシで結束して繋ぎ目には塗装用のマスキングテープを貼り込み一体化します。この主翼を胴体にパンツのゴム紐で縛り付けるショルダータイプの機体構造なので、エルロンサーボの搭載方法はやっぱり胴体に!って考えるのが普通なんですが・・・。

● もし、胴体側面からロッドを出しても・・・フルエルロン仕様機ならば可能なんですが、翼端エルロンだったら・・・どうリンケージするんだろう・・・。当時のモデラーさんの考えも着かない方法で、主翼内蔵エルロンサーボを実現させた開発部に拍手を送りたいです。言っておきますが・・・標準サイズのサーボの搭載です。更に言っときますが、当時は逆転使用のサーボは別売りの時代ですよ。しかし・・・このロビンに搭載されたサーボは一つだけ・・・。
 
● 何と!主翼の中央部・メインスパーの後方内部に横積みの標準サーボがバンドで固定されています。う~む・・・。こういう搭載方法があったとは・・・。当時のモデラー誰しもが考えそうな事なんですが、まさか大手のメーカーさんがやるとは・・・。これなら主翼の厚みからサーボが露出しないので、ショルダー機でも大丈夫!・・・。

● そして翼端エルロンのリンクも斬新ですよ・・・。サーボからのロッドは胴体に内蔵されますが、主翼の下面からはエルクランクのホーンの先端だけが露出するので、被覆時も然程邪魔にならないし尚且つリンケージもやり易い・・・。現テトラでも画像の様な金属パーツは作られていますし・・・。まるで・・・アナログ構造としては完璧な機構です。このメーカーさん、21世紀の模型業界には必ず必要です。居てもらわなくては・・・自作モデラーが困ります・・・。閲覧中の自作モデラーさんにお願いします。皆さんで盛り上げて下さい。