🐦 Early Bird Ⅲ フライキャッチャー165 (東北仕様機) 来春キット化予定
※・・・世界累計通し機番号(日本国内機番号 03-817からスタートです。2017・07・02現在・・・)
 
● 東北仕様として製作した新型機(アーリーバード・フライキャッチャー)です。フライキャッチャーとは福島県の野鳥であるナルキッソス・フライキャッチャー(キビタキ)の事です。大観峰仕様はケストレル(長元坊)と言います。このアーリーバードは、世界中で飛ばすお仲間さんが沢山いる機体です。

● 初期型のアーリーバードから10年以上経過しているんですが、海外のお仲間さんでチームを作れる人には原寸図面と型紙を送りました。当工房と同じ様に個人経営の工房が、世界中にあります。そういう工房から量産して販売してもらったので、この東北仕様機は機番号(03-805)からスタートしてます。

● 次は必ずしも続き番号で製作できるかと言えば、そうでもないんですよ・・・。世界中の早起き鳥が新型を作れば、機番号は更新される場合とオーナーが同じならば継続する場合と二種類があります。更新機番の場合は、新しいメンバーが増えた場合時ですので、今後も同じ機番号の機体は存在しません。

● 工房から生地完成機として販売する時は、専用パッケージにははっきりと機番号が入っています。付属のシールも同じ機番号のシールは入っていません。初期型からお仲間に渡す時のルールでした。それが世界中に広まっただけなんです。今は…今のネット環境では、世界中のE・B・F(アーリーバード・ファイター)を紹介したくても、必ず悪戯目的・・・個人情報の略奪・・・といった嫌がらせが必ず発生します。誰でも閲覧可能な掲示板って言うのは・・・、必ず常連染みた閲覧者が主導権を握り、自分自身が有利な方向に勝手に誘導してしまう傾向にあります。よって、EBF掲示板はパスワード制の非公開としてあります。ですから・・・今の段階では・・・まだ・・・一般公開は考えていません。

 
● 東北のスロープサイトは、何処に行っても素晴らしいロケーションです。・・・がねえ・・・、東北は冬場ってかなり寒いですよねえ。寒い地域独特の・・・植物の種類が・・・。自生している野草でも・・・植林している植物でも・・・、地面から生えている部分の頑丈なな事!・・・。強めの着地レベルの着陸だったら・・・、バルサの機体は・・・何処かが凹むか壊れるか・・・の可能性が高いです。

● 胴体着陸が一番安全なスロープにおいて、綺麗に着陸しても胴体下部はハードに擦れるでしょうねえ・・・。こりゃあ・・・北九州・平尾台の隠れお地蔵さん対策よりも入念な対策が必要ですね。ハードに接地しても凹む程度の構造にしないと、新作のバルサグライダーの次の日曜日はありません・・・。で!・・・胴体にクッション性を持たせたのが内部スチレン構造だったのです。

● 長~い模型工作人生において悟った事があります。二枚側板構造のバルサ製胴体の場合は、胴枠やメカプレートの接着面は幅が広ければ広い程、丈夫に成る!って事実です。でも!重くなるじゃないか?って・・・普通のモデラーさんなら一刀両断!たった十数文字の文章で結論出しちゃうんですが・・・。だったら軽い材質にすれば良いのでは?・・・という疑問からスタートです。色々な機体に使って確信しました!。スチレン構造体はラジコン飛行機に使えます。

● バルサやベニヤと違って・・・加工するのに専門的な工具を使いません。カッターナイフで加工が出来るので、騒音の出る工具を使いません。よって、深夜でも加工出来ますし、隣の部屋でご家族が就寝中でも、音がしないので加工と組み立てが出来ます。ただし・・・有機溶剤の接着剤を使いますので、アレルギーの対策は必要です。

 
● 左画像は本機アーリーバードのスチレン構造体です。従来のバルサキットならば側板に取り付けるストリング材なんですが、この工作法では構造体にストリング材を取り付けます。センターキール一枚側板ですので、下部に見えるアングル材でキールを固定して直線を出し、ストリング材を取り付けました。

● このキール型構造の場合は、キールとなる一枚側板に交わる胴枠を必ず直角になるように接着します。この状態でストリング材を取り付けると、左右側面のアールは同じ曲面となります。硬化したらアルミ治具で固定したまま、胴体の左右側板を貼り込んでいきます。

● 右画像は霧ヶ峰式・鷹号の機首部分です。今回のアーリーバードと鷹号は、基本胴体の構造を共用としています。ガル翼を付けるかパイロンを付けるかの違いだけなので、最初から鷹号の胴体をアーリーバードに流用しました。機首内部にメカを搭載する時は、予め肉抜きしたキール側板のスチレン材を切り取ってから取り付けます。

● ワイルドボアではベニヤ材・・・デルタグライダーのエンタープライズではバルサ材を、それぞれキール側板で使いました。どの材料を取り付けても、肉抜きした構造ですので切り取るのは難しくありません。従来のストリング材を側板に貼り込んでから構造体に取り付けるよりも、側板のみを貼り込む方が曲面に沿い易いですので狂い難いメリットがあります。スパン2mクラスの本機は、側板材に2mmバルサを使いました。スパン3m以上の機体では側板は3mmバルサを貼りますが、結果は同じくデメリットがありませんでした。

● 胴体幅はサーボ位置で70mmありますが、標準サーボを二個並列搭載でも・・・充分余裕があります。胴体機首部のメカ搭載重量を昭和の標準メカ(250g~300g)分で設計しましたので、この重量範囲ならば最終的な重心位置は余計なバラスト補充なしで吊り合います。単三型(4,8~6,0V)の乾電池・ニッカド電池の大きさで調整して下さい。