🐦🐔🐧 Early Bird EX  多目的仕様機 (大会空撮専用)

※・・・初期型アーリーバードを元に、大御所が製作した大会空撮専用機です。
 
● とても斬新なデザインの機体です。スパンは軽く3mを越える大型機です。現在の大御所は南阿蘇にお住まいなんですが、元々は北九州です。スロープサイトは平尾台・・・。ご存知!平尾台は今やレーシンググライダーの聖地?となっていますが、昭和50年代は、バルサ製グライダーの聖地と言われていました。理想的な斜角のスロープなので、吹上も素直ですし機体が前方にいる限り巻き風(乱気流)に遭遇する事はありません。

● 昭和のラジコングライダー愛好者の特徴なんですが、大手メーカー発売のバルサグライダーキットは星の数ほど存在した時代にも関わらず・・・、更に自作グライダーを作って楽しんでいました。実は・・・この素晴らしい斜面の平尾台にも欠点がありまして・・・、太古の昔からのカルスト台地なので・・・石頭の隠れお地蔵さんが沢山おられます。それが・・・自生する野草に隠れているので着陸の目測を誤ると、新作の・・・本日初飛行の・・・綺麗なグライダーさえも・・・破壊できる威力を持ったお地蔵さんの餌食となります。大観峰の名物・・・着陸コースの両脇に立つ狛犬の石碑みたいな石の塔なんて、可愛いもんですよ。見えててもぶつけるフライヤーさんいますけど(笑)。

● 当時は九州中に沢山のスロープサイトが存在していました。海スロープ。山スロープ・・・有名処・・・数知れず・・・。それだけグライダー愛好者が沢山いた時代でもあります。グランドの指定飛行場で飛行機を飛ばしている愛好者に言わせると・・・、グライダーなんて下手くその溜まり場とか、老人会の社交場とか言われていました。しかし・・・よく考えて下さいね?。無動力の飛行機を飛ばす集団なんですよ?。手元発進で遥か上空へ・・・目線よりも下の空域も使って・・・、グランドでこんな芸当出来ますでしょうか?。航空力学の英知の集団が、スロープグライダーの愛好者だったのです。

● 当時の平尾台のモデラーさんの頭の中のリベラル性は、現在のモデラーにはありません。着陸失敗で胴体が壊れると自作・・・主翼が壊れると自作・・・、壊れた残骸かき集めて・・・二個一・三個一のオリジナルグライダーを作っては平尾台に持ち込む・・・。そういう創造性を大手メーカーが掘っとく訳がありませんでした。一般フライヤーに紛れて平尾台に出向き、モデラーのオリジナル機を見ながら、動向を探る・・・。多分・・・現在もやってるんじゃないでしょうか・・・。

● ただし・・・見え見えの行動はしないと思いますよ。ネット世代のモデラーさんの中には、自分の立場の向上を狙ってのゴマ擦り行動を目論んで・・・ワガママ企んじゃうから・・・。タダ貰いとか・・・お山の大将とか・・・。昔から居たんですが・・・ネット世代に成ったら社会的トラブルに発展する位に過激になりましたしね。

● 上記の機体・・・何かの機体の主翼と尾翼の形状をオマージュしています。さて・・・何でしょうね?。昭和の平尾台全盛組ならば解る筈ですよ。ただ・・・似せてるだけじゃないですよ。性能もピカイチです!。大御所から預かってきましたが・・・、氏はアーリーさんが大のお気に入りでして・・・、初期型のアーリーさんを未だに飛ばしています。トラスが壊れたら修理し・・・、主翼が壊れたら修理し・・・、平尾台の全盛組だから出来るもったいない行動です。大御所にバレてるのかなあ?。スパン3600mmのアーリーさんの原型機の存在・・・。原型機の60%縮小機が初期型のアーリーさんだって事・・・。
 
● 側面のハッチはデジカメのレンズ孔です。専用サーボを使ってシャッターを切り、AUX-1のSWでカメラを出す機能です。この機体はスロープ大会の模様を上空から撮影する為だけに製作したそうです。氏はインストラクターであり、熊本と北九州のクラブの会長を兼任される知識人でもあります。プライバシーの侵害ともなり得る空撮の危険性をよくご存じです。

● 大会で撮影した画像は、個人のスクラップブックには保管されていますが、ネット上には流出しない様に心掛けておられます。氏の自宅に行けば膨大な空撮画像が閲覧できます。それを大画面のテレビで見れるから凄いです。自分で空撮した画像や動画を、得意満面で公共の閲覧サイトに載せる行為は、被害者から訴えられた場合に罪になります。誰でもやってるや~ん!・・・は、大阪の迷惑駐車と同じく迷惑行為と成り得ます。私なら・・・この機構をサーモセンサーに利用して、畑の土壌の熟成度合いを測る産業機にするでしょうラジコン適用の航空法改正以前からの世の習わしなんですが、金銭の授受が発生する空撮は、近隣住民と警察への資料提出と許可が必要になります。過去・・・大型産業ヘリコプターを使って、空撮会社を設立された南部ラジコンクラブの会長さんは、会社立ち上げに関する膨大な申請事項に大変苦労されたようです。無許可の趣味の空撮と状況は変わらないのですが、正式な許可を得ている空撮と無許可の空撮とは責任と自覚の度合いが違うという事を覚えておきましょう。