Wild-Boar ⅡA 無動力・ガチスロ・グライダー

 ※ 来春以降・・・バルサキット化の予定の為、仕様変更中。


 全長・・・・・・1250mm

 翼長・・・・・・1600mm

 全備重量・・1200g

 翼面積・・・・44d㎡

 翼型・・・・・・E-205

 プロポ・・・・・2~4ch

 受注生産(初心者は指導者付き・納期生地完成:2週間・フィルム単色貼り込み:20日)

 ●  昭和40年代の終わり頃ラジコン技術誌に続けてVEGAシリーズの2機が掲載されました。ところが氏の一番のお気に入りはイラスト三面図と機体の分解写真一枚のヴェガⅡ世でした。山本氏いわくⅠ世もⅢ世も自分には反応が早すぎて扱い辛かったと書いておられました。そこで自分に合うⅡ世を作られたようです。当時中学生の私には機体それぞれの性能など解る筈もありませんが、今の私には主要諸元と三面図でどういう機体かの区別が着くようになりました。ワイルド・ボア二世にたどり着いた私も山本氏と同じような体験をしています。このスタイルにたどり着いたのはファントムをモデルにしたからではなく、自分の操縦技術に合う機体を追い求めたらこの形になりました。

 ●  翼型をエップラー205としたのでスピードは出せない代わりに、大観峰のサーマルに乗ってセンタリングしながら上昇させる事が出来ました。風速5m以上なら普通に飛ばせる他ベテラン氏ならばアクロ系の演技も可能です。ローリングサークル・ダブルインメルマンターンを基本とした数々のアクロに充分答えられる機体だと思います。ただし、E-205の機体の(ノーズごりごり動力機)はやっても無駄だと思います。フルパワーでの上昇能力も胸の透くような・・・とは言い難いモタツキですので、軽量ハンドランチ機と同じ扱いに出来るのは、脳みその中の空想フライトのみだと思います。

 ●  試作型ではキャノピーをバルサのムク材を削って作りましたが、量産型からはポリカーボネイトの無色透明になる予定です。ポリカーボネイトはペットボトルの樹脂ですので塗料は何でも使えます。ラジコンカーの無色のボデイはポリカーボネイトなので、裏面からの塗装ができます。やりかたは同じです。主翼にはミニサーボを使ってください。ハッチ側に台座を固定してありますのでウェイポイントの150MGあたりの高トルクサーボを使用してください。胴体は標準サーボ・単三型ニッカド4,8Vに基準を合わせて設計してありますので、容量は充分にありますが、軽量化と称してマイクロサーボを搭載しても重心が合いません。



● E-205の翼型がもたらす揚力の力は、追い風状態で機速が増せば増すほど大きくなります。この後・・・ぐんぐん斜面に近づいて行った本機は、山肌を舐める様に滑空上昇し・・・。

● 目の前まで浮いて来ました。本機のその後なんですが平尾台のお仲間さんに譲渡しましたので、その後の状況は解らないのですが、元々が平尾台出身の当工房の管理人です。昭和50年代の当時の平尾台のモデラーさんなら、こういうフォルムの機体は当たり前に自作できる人が大勢いました。言わば・・・時代を越えて故郷帰りを果たした機体とも言えるでしょう。
      

  














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