🐉 WYBERN(ワイバーン)北欧神話のドラゴン

🐉 前進翼・クロス型カナード翼搭載(強風専用スロープグライダー・ほっとけクラス以上対象機)

🐉 ラフスケッチ中です。
 
● ラフスケッチ中のワイバーンです。こういうスケッチを100枚程書き連ねて・・・スチレン製の全長300mmハンドランチを作ります。更に投げ捲る事100回以上・・・。まあ・・・最初はぶ~ガチャンの繰り返しかなあ・・・。ちょこっと未来的なイメージもかもし出して、追従し易くしてみましょうかね。ただし・・・この手の機体は、適当に作ると地上展示のモニュメント専用機っていうか、個人のピットの客寄せパンダにしか成らなくなる可能性が大です。「今調整中なんですよおおお。」って具合の・・・。

● 前進翼の特徴は、翼端失速が無い!って所です。よって捻じり下げも要らなくなるから捻じれてない主翼を正確に作れば良いのですよ。正にスチレンベースの為に存在してる機体ですわね。近接した4枚のカナード翼なんですが、モーメント比率でいけば4枚のカナード翼で面積は確保出来ますし、フライング式にしても面積が小さいのでダブルシャフト型駆動構造で充分です。フラッターは皆無でしょう。機構を其れなりに頑丈に作るので、重心位置も合わせ易くなります。

● 翼端失速が無い???、普通に考えればそんなの有り得ない!ってネットの博士は言うんですが・・・。良~く形状を見て下さいね。翼の中央よりも翼端が前方にあるのが前進翼です。所謂ウルトラマンのシュワッチ飛行形態ですわね。細かい説明は、過去の掲載記事でも探して下さい。還暦前の年齢ですし、眠くなってきました。明日はいよいよプラズマ・カッターで鉄を赤サビごとぶった切る仕事が延々と続きます。プラズマ・・・良い響きですなあ。対消滅・・・。照射した破壊的熱源で、切った物体は跡形も無くなるっていう道具です。これを武器に使ったら・・・ふう~・・・考えたくも無い!。

● コントロールファンクションは、主翼がエレボン・カナード翼は其々エレベータとエルロンにミキシングされます。エルロンならば相反エルロンになるので、ロール軸の反応はかなり機敏になります。エレベータはカナードとのミキシングでワンテンポ遅れる事が無い、マイルドな操縦感覚に成るでしょう。その為のクロスカナードなんですよ。デザイン的に良いから!って訳でもないですよ。何しろ推進用の動力を持たない機体ですからね。

● アナログリンケージを極める
 
● 本機ワイバーンは前進翼・クロス式カナード翼等の、ある意味リンケージが複雑に成りそうな構造をしています。だったらとことん!リンケージに拘るのも良いかと・・・。ヘリコプター並みの遊びの出難いリンケージを!と言いたいのですが、これを昭和40年代の複雑怪奇なリンケージパーツで再現するのも面白いだろうと思いました。画像はマルチプレックスのグライダーのリンケージパーツです。殆どのパーツがジュラコン製なので、堅牢且つ高級品です。阿蘇の大御所・A川氏にお土産でカステラ渡したら・・・代わりにってこのリンケージパーツをくれました。
 
● 元々のマルチプレックスの機体が二分割主翼のバルサリブ組みでした。この主翼の中に配置する為の部品類です。左の画像は上記画像と合わせてエルロンリンケージの部品です。胴体に設置するフラットなホーンが回転すると、主翼側の(L型)ホーンが連動します。これによりスパン方向にロッドが動き・・・今度はエルロン側のホーンが回転・・・。面白いのは、エルロンの動きに差動が付けられる専用ホーンです。

● 右側の画像は、(T型)尾翼のリンケージホーンなんですが、尾翼下部にこのユニットを取り付けると・・・スタビライザーのコントロールと両引きのラダーのリンケージが同時に出来ます。別の意味合いならば・・・、ラダーを二枚構造にすれば通常ラダーの動きとラダーを両面外側に開く、ラダーブレーキのリンケージも出来ます。それが胴体にビス一本で固定できるスグレモノです。現在は電気的なリンケージとミキシングが主流ですが、昭和40年代はこの様な複雑で堅牢なリンケージが当たり前でした。平成のスチレン世代のモデラーさんには人気無いかもしれませんが・・・、まだまだ生き残ってる昭和の偉人モデラー諸氏には大好評ですので、今後もガンガン掲載し、機体に搭載していきましょう。人によっては・・・この機械的なアナログ機構に性的エクスタシーを感じるモデラーもいるみたいですね。トンビはその気持ち・・・良~く解りますよ。
 
● ワイバーンのラフスケッチの画像です。クロスカナード上翼側はきつめの上反角、下翼は逆ガルで上翼よりも面積が大きめに設定しています。其々を主翼のエレボンに単独で連動しますが、今回は昭和40年代に三宅優氏(空野彦吉さん)が製作された、ホーカーハンターのアナログミキシングを全体的に使った構造にします。金属パーツ・複合材料を沢山使って可能な限りの重量増加を狙い、テールヘビーに成りがちな機体デザインの重心合わせに貢献させたいと思います。

● 因みに・・・実機戦闘機の胴体側面を見て、どうして機首方向はあんなに胴体が細いのに重心が合うんだ?って疑問に思われている人・・・多いと思います。ジェットエンジンって案外軽いんだろうなあ・・・って納得してる人も多いんでしょうね。いやいや・・・ジェットエンジン本体は、かなりの重量物ですよ。ファントムなんか重いジェットエンジンを二発搭載してるのに、前重心です。

● 重心から機首方向が長いから合うんだろう・・・と勘違いしてると、模型機を自作する時に大いに悩み捲りますよ?。必要なメカの重さだけでは重心が合いません。結局・・・機首先端に鉛のバラストをしこたま積んで重心がやっと合ったあ・・・。なんて事態で、今度は重くて中々離陸しない状況にも成りかねません。

● 近代ジェット戦闘機の多くが機首側にバルカン機銃砲を搭載してますが、この機銃の台座は鉄の塊なんです。機体に搭載する時はクレーンで吊るか、ジャッキで上げるかしないと人の腕力だけでは取り付ける事は不可能です。この機銃の台座だけでも数トン単位なので、言わば模型機の鉛のバラストと然程変わりません。

● 専門誌等で機体の内部構造を見る機会があれば、充分観察して下さい。搭載機器を全て外した機体の内部構造体なんですが、重心よりも前方機首側の構造体にはかなりの金属のブロックが取り付けられています。重心が合わないからそうしてるんじゃなくて、必要搭載機器を確実に固定しなくては成らないから頑丈に成っています。結果的に機首側が重く成るんです。よって、今度はノーズヘビーに成って機首上げが難しくなりますので、エンジンや尾翼の取り付け構造体を頑丈に出来るメリットも生まれる結果とも成ります。

● 実機の縮小スケール機を製作する場合は、この実機の構造資料を穴が開く程舐める様に眺め回して下さい。新しい発見が必ず有りますから・・・。
 
● 画像は(NV-02 Hex)に使用した全翼エルロンの内部駆動機構です。Ⓐは駆動シャフトⒷはカンザシパイプⒸは全翼エルロンの可動パイプが内蔵されます。通常のフライング動翼ではⒶのシャフトとⒸのパイプしか使用しませんが、このシャフトとパイプのクリアランスを出すのが難しいです。軽く動くとガタが発生し、動きが渋いと駆動サーボに負担が掛かる・・・。

● しかし、ダブルシャフトにすれば荷重の掛かるカンザシと、動かすシャフトを別々に駆動出来るので、荷重の軽減が期待出来ます。ミニチュアベアリングを内蔵して・・・なんて考えるから、自作するには旋盤技術が・・・なんて・・・難しくなり、作るのに二の足を踏まざるを得なくなります。元々・・・フライング動翼たるもの上下の可動範囲は僅かですので、複雑にする必要がありません。要は・・・動きは少々渋くてもガタ無く確実に駆動できる機構を目指せば、誰にでも製作は可能なんですよ。使用している材料は、模型屋さんとホームセンターで揃いますから・・・。

● フライング動翼を作動させるカンザシは、長ければ長い程ガタが出難くなりますが、細ければ細い程たわみが出て来ます。要するに、動翼自体を強固に保持するのが難しくなると言えます。しかし、太過ぎると薄い動翼内部にカンザシ受けのパイプを内蔵するのが難しくなります。画像の部品の仕様は、Ⓐのシャフトが直径4mmのカーボン製・Ⓑが内径4,1mm外径6mmのカーボンパイプ・Ⓒが内径6,5mm外径8mmの塩ビパイプです。

● このⒷのパイプ型カンザシを極力長く配置すると、動翼本体のガタは少なくなります。Ⓒの塩ビパイプとのクリアランスは0,5mmと大きいですが、Ⓑのカーボンパイプにセロテープ等を巻いて太らせると、ガタが減ります。動翼の可動範囲は上下の動きでも10度以下で充分ですので、トルクの確保できるミニサーボを使えば動きは確実です。

● Ⓐのカーボンシャフトは、動翼と直結させれば、胴体内部に取り付けたコントロールホーンで駆動出来ます。この時、画像のイラストの様に、両引きにすると更にガタの軽減に期待できます。このホーンなんですが、現在でも確実に入手出来るとすれば、大阪のOK模型ですので、直接連絡して在庫があるか確認して下さい。もしかすると・・・エンジンヘリコプターのスワッシュプレート付近のパーツが流用出来るかもしれません。お住まいの近くに模型店があれば、パーツの散策に出かけて下さい。ラジコン業界には、ヘリパーツを飛行機に使用してはいけない!なんて、ルールはありません。昭和のラジコンヘリは、飛行機パーツとラジコンバギーのパーツを利用して開発されたと言っても過言ではありませんので・・・。
          
● 現在・・・舶来の大型グライダーやら、多分・・・今の完成機入門のモデラーなら絶対に手を出さないであろう主翼二分割方式・カンザシ胴体ぶち抜きのグラス胴体キットやら・・・「トンビさんって・・・本当はバルサキットなんか作った経験無いんじゃないですかあ?。ページに一機もメーカーのキット記事が無いのは変だって思うモデラーは多いと思います・・・。」なるコメントを貰いましたので、まあ手持ちで売れ残りの古いキットをせっせと製作しとるんですが・・・。

● 私のページにはご指摘通りに、大手メーカーの旬のキットはおろか・・・古い世代のキットすら掲載していません。いや・・・腐るほどのキットの製作記事は有るんですが、デスクトップ等の端末時代だったから可能だった時代から、手の平サイズの小型端末の今の時代・・・容量不足で閲覧不可能・・・が続出したので、格納庫の数を限定しているだけです。手の平こんぴ~たあ・・・も、真新しいだけで、容量はデスクトップには敵わんでしょう?。

● 私のページをお気に入り登録している世代は、私と同等の模型歴をお持ちのモデラーさんか、私よりも年代が上のジェダイマスタークラス(仙人クラスとも言う・・・)のモデラーさんが殆どでしょうなあ。此れが国内60%・海外が40%と、世界中からアクセスしてるので、世の中の模型業界の体たらくは世界共通って事ですよ。文章が方言満載なんで、翻訳機能が働かない・・・。だから、皆さん海外モデラーは日本語を学ぶ・・・。それでも方言は解らない・・・。だから来日して直接会う。ってモデラーが殆どです。何処の国のモデラーさんでも、チャンポンと皿うどんでお・も・て・な・し・・・。ただ・・・アラブ系はモー肉・・・ブ~肉が使えないし調味料も限定されるし・・・、こういう場合は魚で対応・・・。アラカブの煮つけが結構な評判ですなあ。此れとご飯に洋ゴショーをぶちまけるレベルに振りかけてよく混ぜ・・・ウスターソースをジャブジャブかけてフライパンで炒めるガーリックライスが好評です。まあ・・・このガーリックライスは、自衛官時代に隊員食堂にやって来た岩国の海兵隊員が食べてたレシピなんですわね。夏場の昼飯には最高かなァ。さて・・・最近結成された陸自の水陸機動団(和製海兵隊)も、夏場に食べてるかも・・・。手早くエネルギー変換可能なお手軽食だし・・・。

● まあ・・・ね、疑心メールをくれたのは、ここ最近の若いモデラーさん・・・。ブラウン管時代のデスクトップの時代なんか知らんでしょうなあ。紙テープに孔をパンチングしていたこんぴ~たあの時代に、シングルボタン打ちプロポでラジコン戦車を作っていた世代ですもんで・・・少々のギャップは覚悟してたけど・・・。最近流行りの至れり尽くせりレーザーキットしか知らないモデラーの製作記事を見てますが・・・まあ、造りの粗い事・・・。其れでも、コメント欄には神対応の文章が並ぶんだもの・・・。もちっと工具の使い方・・・て思ってたんですが、全部の部品を瞬間接着剤でくっ付けて完成!・・・。初飛行で空中分解・・・。作ったモデラーさん・・・どうしてバラけたのかお気付きでない・・・。コメント欄の擁護文でさえ・・・メーカーの構造不備でかたずけてるし・・・。接着剤は適材適所!。図面の指定通りに組まないと・・・。綺麗に完成したら絶対飛ばさなければ、絶対に壊れませんよ。接着剤は瞬間オンリーでも良いと思います。飛ばすんだったら・・・エポキシも使わないと・・・ね。

● 本来の開発屋としてもカスタム業の方も疎かには出来ませんので、少しずつ開発を進めている(Wybern=騎龍)のアウトラインです。航空専門誌掲載やネットの記事で囁かれている航空自衛隊の未来の超速ステルス戦闘機の想像図とは似ても似つかないワイバーンですがね(笑)・・・。機体は無動力仕様のスロープスタント設定機なモンで・・・。複葉機にする事で、揚力が増える分、スピードには期待できないのでパッシング競技向きとは言えませんなあ。

● その代わりと言っちゃなんだが・・・水平カナードが付いている分、スピードを殺さなければループ系のアクロはかなり熟せる仕様に出来そうですなァ・・・。サイズはひと昔のグロー90クラスのスタント機・・・通常飛行なら風速3~8m・・・スーパーアクロなら、重心位置にバラスト追加で翼面荷重を上げての高速飛行・・・。まあ・・・それでも、シャーレーのレーシングにはスピードでは負けるかなあ・・・。まあ・・・私自身が、ビュンビュン系じゃないので(笑)・・・。どちらかと言えば・・・三軸のクルクル系ですしね。
          
● 此方は蝶翼と呼ばれる変形翼を有した機体です。胴体後部に大き目の垂直尾翼と水平尾翼を持ったデザインなんですが、まあ・・・テールモーメントが極端に短い無尾翼機と同じだと思えば良いですよ。要するに水平尾翼も主翼の一部だと思えば・・・。主翼は前進翼・・・前進翼の効果は、大きなテーパー比を持った主翼でも捻じり下げが要らない所です。捻じらなくて良いので、捻じれの無い素直な主翼を左右対称の前進角で作れば、低速も大変安定しています。

● ただ・・・主翼にエレベータを単独装備すると、デルタ翼のエレボンのエレベータみたいに、利きがイマイチ遅いと言うか・・・スティックにピタリと挙動が付き添わないモタツキを感じる事があります。ベテランフライヤーさんが、口を揃えて言っている舵の反応の遅れが目立ってきます。この反応の遅れの挙動が解らない初心者さんは、反応が遅れるのでオーバーコントロールになりがちで、機体の速度が遅い時、急激に機首を下げたら、慌ててフルアップ・・・。この操作で機体はノーズアップで急減速・・・。よって失速に入ると方向の定まらないスパイラル状態に陥り・・・機体を墜落させてしまいます。

● このデルタ翼機に近代戦闘機では、カナード翼を搭載していますよね。この近代戦闘機のカナード翼の役割なんですが、揚力が充分得られる高速飛行時には、殆ど動いていません。例えば加速と減速が入り混じるドぐファイト(空中戦)時や着陸態勢の維持の時は、エレベータ操作に連動して頻繁に動きます。要するにデルタ機特有の昇降舵の遅れを補正する為です。サンワの長谷川さんが監修してバルサキット化したバリビゲンは、カナード翼を搭載したグロー20クラスのプッシャー機でした。この機体は、主翼の後縁にエレボンを搭載していました。長谷川さんの製作記事として、最後の一文に離陸のエレベータ操作時にもたつきを感じたら・・・エレベータとカナードを重複ミキシングせよ!と書いてありました。だからと言って機速も無いのにエレベータを引いても、カナード翼は揚力が発生しているので、直ぐに反応して機首上げを行いますが・・・主翼にはまだ揚力が足りない所に、更に迎角を無理やり付けた状態に成るので、中々離陸スピードに達しません。要するに・・・この先尾翼タイプの機体は、離陸距離が通常の尾翼の機体よりも長いって事ですよ。(首都防空の要として開発されていた震電が、実戦配備されなかった理由が此処に有るんですよ。中々加速出来ずに滑走路を走っていたら・・・敵機に狙い撃ちされやすいでしょ?。
 
● E・B・F掲示板のスイスのお仲間さんが日本に来日した際、・・・平尾台に持ち込んだヤマト艦載機のコスモタイガーには、コクピット後部とレーザーバルカン砲後部に、直径40mmのダクテッドスラスターを搭載していました。アニメ世界の宇宙戦闘機なので、宇宙空間では動翼を動かしても大気の無い真空ですので方向変換は出来ません。まあ・・・そういう設定でコスモタイガーの機首付近には胴体の上下にスラスター、側方にも左右一門のスラスターを装備していました。

● 詳しい記述は「コスモタイガーを確実に飛ばす方法」の項を見て下さい。此方ではこの様なデルタ機を大気圏内の模型飛行場で飛ばす場合に限定して、エレベータの補正機能としての装備を説明します。機首に左右振り分けで固定カナードを装備したら、翼端にチップタンクを搭載してプッシャー仕様のブラシレスモーターを組み込みます。このモーターのトラベルポットを、上下に15度ほど作動させれば、推力偏向機能として使えますので、遅れの出易い無尾翼タイプのエレベータ作動時の補正が可能です。あくまでも補正だけですので、ハイパーブラシレスではマウントの強度が足らなくなるでしょう。

● 右の画像はEDFを搭載した場合です。エグゾースト側にパッドによる推力偏向機能を加えれば、プッシャーのブラシレスと同じ効果があります。市販されている30mmのDFをツインで搭載すれば、エレベータの補正は可能ですよ。ただし・・・テストで使用したスロープ用の機体では、モーター電源としてニッケル水素の乾電池を、10V前後で使用しました。リチウムポリマーは、平尾台スロープでは禁止されていましたので・・・。リポの安全性がイマイチ確実ではない以上・・・激しく地面に激突した機体を回収するのに、30分以上掛かるスロープでは危険だからです。最近は、プラスチックのケースに入れたリポ・バッテリーもある様ですけど、ショートして発火する時は、プラケース諸共炎上しますし・・・ね。
          
● 本来ならば・・・リフティングボディ(コスモタイガー)の考察の項に記載するべきなんですが、スラストベクタリング機能と同系列のEDFダクテッドスラスターを搭載しますので、今回は此方に記載しました。本家本元のカッコいいコスモタイガーは、架空のアニメ世界やコンピュータグラフィックの世界だから自由に飛べますが、現実世界で完全スケールにしたって殆ど飛べません。デコパネやスチレン機で作って・・・「大変良く飛びました!・・・。」って言う製作者のブログを見た事がありません。まあ・・・模型機で、それも非力なEDFで飛ばそうと思ったら・・・こういう寸詰まりで翼面積を大きく設定したセミスケール設定機からスタートして、テストを繰り返し改造していくしかないと思います。

● まあ・・・このモーメント比率の原型は、当工房の(NV-01)の試作機ですから、一応飛ぶだろうという確信のみは出来ています。其れも・・・無動力の強風域スロープでのお話です。初心者のお気に入り・・・ハンドキャッチが出来る位に減速して飛べる機体ではありませんので、勘違いしませぬ様に・・・。でも・・・欲しがるのは、初心者さんが多いでしょうなあ。お仲間掲示板にて、カッコよく機体を持って・・・にっこり笑顔の画像を載せれば・・・一発で自作モデラー扱いして貰えます。「うおおおおお!凄いですねええええ!。」・・・の驚嘆言葉がコメント欄に列を成すでしょうし・・・。一度も飛ばさず、色んなスロープサイトで地上展示だけすれば、一年くらいは「うおおおおお!凄いですねええええ!、」のお褒め言葉は貰えるでしょうなあ。どうしても飛行画像が必要な時は、ベテランさんに飛ばして貰って、後で自分が飛ばした様に上手く編集すれば良いので・・・ね。・・・インターネットが普及し・・・ラジコンブームが頂点域の頃には、この初心者さん達の手っ取り早く有名人の行為が、日本中で起きてましたね(笑)・・・。まあ、其れが重大な事故を誘発していた原因とも言えますなあ・・・。航空法…改正・・・。まさか!ラジコンの適用が主ですか・・・。
 
● 私のコスモタイガー・ラジコン化は、大阪の大手メーカー修行時代までさか登ります。当時の社長である(故・高松守氏)からダッソー社のラファールをプッシャー機として発売する為に、まあ・・・一年以上も費やす事に成るんですが・・・。その間に試験用としてコスモタイガーのベントラルフィンみたいな垂直尾翼を有するデルタカナード機を自作しました。

● エンジンは、OS32FSRの特注品である逆転仕様です。エンジンが逆転すれば数多く種類の豊富な正転仕様のAPCペラが沢山テスト出来るからです。毎年行われる社員総出の社内飛行会がKMA(関西模型飛行場)で行われました。テストパイロットは営業部兼コンテストフライヤーの加藤さん(現・カシオペアの社長さん)です。

● エンジンはMAX回転・・・力強い離陸滑走に入り、フワリと離陸・・・。まるで実機戦闘機を見送るみたいです。そして、鋭角方向転換・・・あれま!次の瞬間・・・ナイフエッジ状態のままスピン・・・。そのまま飛行場端の河川敷の草むらに墜落・・・。加藤氏曰く・・・「重心は合ってるんだが・・・スロットルを八割程度に落として旋回に入れたら、勝手にスピンしたぞ!。垂直尾翼の効果が全然出てないんちゃうかなあ・・・。こういう背の低い垂直尾翼は、幅が広くてもこういうデルタ翼には不向きかもしれんなあ。でも・・・あらゆる付属品を追加すれば、何とか成るかもなあ。此れじゃあ・・・MAXスピードで飛ばすんだったら、垂直尾翼は此れで何とかなるけど、減速したらスパイラル状態じゃあ、着陸出来んぞ!。」・・・恐れていた事態が露見しましたなあ・・・。此れは当時の私も初めての経験・・・新たな航空力学との模索の戦いです。

● 会社ではEZシリーズ新作の試作も進行中でしたので、自宅アパートに戻って今度は小型の紙飛行機レベルのバルサ機で数種類の機体を作り、ゴムパチンコで発進!・・・。アパートの近くの服部公園でテストの続行です。やはり・・・コスモタイガーオリジナルの垂直尾翼じゃ無理なんだろうか・・・。何度飛ばしても、発進直後のスピードに乗っている時は、水平姿勢で急上昇するのに、自由飛行の降下姿勢に成ると、いきなり失速・・・そしてスパイラル状態・・・。どうしたら良いのか・・・暗闇の黒猫探し・・・。お手上げ状態でした。

● 手持ちの軍用機や民間機・・・大戦中のナチスドイツの試作機の写真集を、宅配ピザを食べながら見る事数週間・・・。写真集のナチスドイツの試作戦闘機やグライダーに、不思議な部品が数多く・・・試作の実験機には当たり前に付いている不思議な構造物を発見しました。此れは近代のジェット戦闘機・・・音速レベルならデルタ機・・・亜音速レベルなら主翼後退機に多く見られた構造物・・・境界層隔板でした。背の低いベントラルフィンみたいな物が主翼の上下面に一本だけの機体もあれば、数本並べて配置してある機体もありました。この構造物を文献で調べてみたら、直進性能を向上させる構造物と記載してありました。早速、この構造体を数本主翼の上下面に貼り付けて、再び公園でテスト。自由飛行後の挙動は・・・実に安定して滑空しています。おっと!強風にあおられた・・・失速すると、やっぱりスパイラル状態に・・・。しかし・・・自由飛行で前進しながら降下する時は、実に安定して飛んでいる事から、この境界層隔板は不足した垂直尾翼の補正に使える事を確信しました。

● ラジコン技術誌のバックナンバーに、松田恒久氏の製作記事があります。機体名は(スカイマンタ)・・・。双発のブラシレスモーターを機首に搭載した・・・本物のマンタそっくりの機体です。このマンタの尾びれが垂直尾翼なんですが、スケール重視の為に尻尾みたいに低くて長い・・・。機体デザインは変形の無尾翼機なんですが、モーターをフル回転状態でスキー場のスロープから発進・・・。高度が取れたのでモーターを停止した直後、スパイラルに入って墜落大破!・・・。松田氏自身も記事上で語っておられましたが、色々な文献を調べて境界層隔板を見つけ・・・此れをマンタに使用したリブの数だけ上下に貼り付けると・・・。今度は終始安定した飛行に成ったと記載してありました。

● このコスモタイガー・・・多くのモデラーさんが色んな方法で製作し、ブラシレスモーターでぶん投げてますが・・・。格好良く安定した上空飛行・・・そして糸を引く様な減速後のノーズアップでの華麗な着陸・・・を、まだ見た事がありません。スケール的には格好悪い印象が有るかも知れませんが、まずは上空飛行!・・・。境界層隔板を着けて飛ばしてみて下さい。高さは最大でも20mm程度で良いですよ。翼弦に合わせた高さにすれば、その効果は高いと思います。私は、無動力のスロープ機でテスト中ですけどね。