Early-Bird 165 ケストレル (生地完成・7部組み) ¥23000(税抜き)


                             ※ 来春 バルサキット発売予定

 全長・・・・・・920mm

 翼長・・・・・・1620mm

 全備重量・・650g前後

 翼面積・・・・30d㎡

 翼型・・・・・・ラムロット類似

 プロポ・・・・・2~3ch

 仕様・・・・・・無動力スロープ・グライダー

         (弱風・中風用)

 ●  世界中のE・B・Fチームが全機アーリーバード3型へ移行しましたので、いよいよ1型・2型は国内量産が可能になりました。ご存知の通り後部胴体はトラス組みなので、通常胴体の3倍近い時間を掛けて一機分の胴体を組み立てます。翼型はラムロット類似なので進入性と浮きの良さには定評がありましたので、量産型も同じ翼型にしてあります。ラムロット翼自体がフラットボトム系なのでスピードはハンドランチ機より出ますが、アクロバットには限界があります。背面上昇を含む演技は出来ません。テストフライヤー諸氏の共通した見解なのですが、失速特性が抜群に良いとの事でした。意図して失速させても入った姿勢を保ったまま素直に頭を下げるので、垂直尾翼の効果が良く出ているとの評価でした。

 ●  全備重量を試作型機よりも50gほど増やしてあります。胴体内メカ室は標準サーボが横2列積めますので、完全に作動するけど使い道の無かった標準サーボを堂々と積んでください。その代わり必ずテグスによるワイヤーの両引きリンケージで仕上げてください。リンケージはエルロンも含めてワイヤーリンケージの両引きです。実機と同じ方法ですのでお仲間さんの前で自慢できますよ。何故ならリンケージによる動翼のガタは皆無になるからです。エルロンのワイヤーリンケージのテグスが内翼と外翼のジョイント部分から出ています。この方法により外翼の構造を簡素化して、軽量翼の構造が実現できましたのでカンザシを使う事無く、リブ面同士のベタ付けのみで充分強度が出ます。その代わり接着にはエポキシを使ってください。それでも心配な方はマイクログラスを両面に張り込んでください。

 ●  エルロンサーボを一個にする場合はテグスリンケージ用のパイプが4本ありますので、動きを確かめながら行ってください。二本のテグスを一つに纏めますので、テトラ製のコーナーリテーナーを使用すると良いと思います。この場合はミニサーボ(30g)を使用してください。左右のエルロンを単独操作したい方はトルク1kg程度のマイクロサーボ(10g)を二つ搭載してください。その際の専用マウントはキットには入れてありませんが、手持ちキットのダイカット・シートの残りで出来るサーボマウントの製作図面と部品表を入れておきます。ホームページに製作記事を載せるのが手っ取り早いのですが、大国への情報リークをするマニアが後を絶ちません。そうやってお小遣いを稼いでいるマニアの存在も確認されています。そういう理由も含めて購入される方との個別のお付き合いをしたいと思っております。

 

● 01-003号機(あそBOY)氏の機体です。大観峰・西側斜面でのテスト風景です。あいにくの曇り空で風速は1mm程のそよ風状態の中・・・、普通に飛行出来る機体です。各翼の舵面を全てテグスワイヤーによる両引きリンケージにしてありますので、舵の利きはかなりクイックです。片引きのピアノ線リンケージではありませんので、舵面の遊びが全くありません。初心者の方は購入しても良いですが、初飛行には必ずベテランフライヤーを同伴して下さい。各舵の調整をデュアルレートで強弱を設定してもらい、初飛行は上空のみの飛行に留めた方が機体を壊さずに済むかと思います。墜落のさせ方・・・着陸の仕方によっては無事に回収出来るか大きく壊すかのどちらかに成る様です。

● 次第に青空も覗いた頃に写した上空飛行中のアーリーバードです。見る角度によってはスパンが3m近い大型機にも見えるんですが、実際には1600mmしかありません。標高が高くて目線より下の範囲の広い大観峰ならではの空域ですので、機体を大きい範囲で優雅に飛ばすとサイズ自体に錯覚が起きるようです。受信機用のバッテリーはなるべく容量の大きい物を使用して飛ばして下さい。アキが来ないので皆さんフライト時間が長めに成る様ですので・・・。決して更に肉抜きを施して軽量化!は考えないでください。なるべく重心合わせのバラストを積まなくても良い構造とモーメントで仕上げてあります。ノーバラスト選手権対応機ですので、市販されている現存する各種搭載機器を充分にチョイスして重心を合わせましょう。平均620g(全備重量)で仕上げると、運動性と自律安定性のほど良い状態の機体に仕上がります。

● 主翼中央の下面にミニサーボを一つ搭載して四本のワイヤーを其々リンケージして、左右のエルロンの上下二方向をリンケージします。マイクロサーボなら二つ前後に搭載出来ますので、左右単独の両引きリンケージも可能です。と!言う事は?・・・スポイロン設定もフラッペロン設定も可能ですよ。

● あそBOY氏は尾翼の舵面前縁に補強のカーボンシートを貼っておられますが、基本的にその必要はありません。これは扱いの問題ですので使用目的の個人的な状況と飛行場所の着陸エリアの状態に合わせての補強だそうです。尾翼には全てあまり一般的にはキットにも使用されない4mm厚のメディアムバルサオンリーで構成してあります。3mm材よりも強度があり5mm材よりも軽量ですので・・・。

● 胴体の後部・主翼の後縁付近から水平尾翼前縁付近の上面と側面の三面を、トラス構造としましたが見た目の美しさよりも後部胴体の軽量化に役立ちました。筋交いとトラスの集合部分には鉄筋ビルで見られる補強の三角板を取り付けて、このトラス材全面をフィルムで接着する事であらゆる方向からの荷重に対応させて、総合的に頑丈な後部トラス構造を実現しています。生地完成状態のトラス付近を見てもらえば・・・大変複雑に見えますが、どれ一つの細かい部品でも無駄に取り付いている物が無いって気付いて貰えると思います。

● E・B・F掲示板のお仲間さん全機に共通してお願いしたのが、必ずオープンコクピットで仕上げる事です。載せるパイロットは何でも良いですが、フルカウルのキャノピーは禁止にしたルールです。オープンコクピットなら風防は何でも良いっていう細かい抜け道ルールも存在しています。なるべくお金を掛けた特別仕様のあつらえキャノピーに成らない様に・・・、最初から500mℓのペットボトルの各製品のアールに互換性を持たせてありますので、風防製作の材料にはペットボトルを使用して下さい。

● 続き機体番号 世界中のアーリーバードの画像集(HANGER-12)へ続く