〇 WAR−BIRD−FIGHT・クラスF−3(ロックウェル・カナード)現在飛行テスト中


 全長・・・・・・

 翼長・・・・・・

 全備重量・・

 翼面積・・・・

 翼型・・・・・・

 プロポ・・・・・

 仕様・・・・・・


 ●  空野彦吉さんから送られて来たビデオテープを見ていたんですが、氏の製作されたカナード翼の機体は大変素晴らしい飛行をしていました。同氏はこの機体のバージョン機を何機作られたのでしょうか。記憶しているだけで049プッシャー・09プッシャー・25二軸反転型は覚えているんですが、その他にも未確認なんですが物は有るようです。25クラスエンジンを搭載した二軸反転型の機体には、スラスト・ベクタリング機能が備わっていました。テール側のエンジンのアップスラストを最大20度まで変化させ、異次元の方向転換と普通では考えられない位の小半径での宙返りを可能にしていました。現在はEDF機でこの飛行を実現しているマニアは見た事があるんですが、空野さんは昭和の終りの時代に既に成功しておられます。ビデオを見る限り・・・とても簡単そうにやっておられるんですが、異次元飛行中の機体の挙動を知り尽くしているからこそ出来る飛行だと思いました。


 ●  25クラスのホーカー・ハンターのEP化に成功し、その飛行を此方が準備したビデオテープで確認されました。暫くすると・・・、私宛に空野さんから沢山の機体の原寸三面図が送られてきました。そこで、次のEP機としてこのカナード機の製作に入りました。図面は09用ですが後から15エンジンに換装された様です。15エンジン用のスラスト・ベクタリング機構も書き足してありました。これをZ−3007(ハイペリオン)のブラシレス・モーターを使用して3セル・バッテリを使い飛行させるべく、機体各部の設計をやり直しました。


 ●  機体構造自体がほぼオールバルサ仕様になっているんですが、パワーソースが電動なので更に軽量化しないと、全備重量が増え翼面荷重が大きくなります。翼面荷重が大きくなると言う事は浮き難く成ると言う事です。この場合・・・浮かせる方法としては推力を上げてやれば良いのですが、もう1セル必要になります。すると更に全備重量が増えてしまいます。「翼面荷重でモーターサイズを決めるのは、大きな間違いですよお・・・。」と、言い放った熊本のネット物知り博士なんですが、博士みたいな一発勝負の出た所機ではありません。何度投げてもブーガチャンの震電・・・飛ばせる様になりましたか?。しろくま君も飛ばし方まで指導してあげれば良いのにと思いました。


 ●  過去・SANWAから発売されたカナード機の製作記事を見た事があるんですが、この記事とは別に専門誌の考察欄にSANWAの長谷川さんがカナード機(先尾翼機)の飛行特性について語っておられました。機首の先端部分に水平翼が付いている先尾翼機の場合、主翼の揚力が不十分な状態でも先尾翼は既に揚力が発生しているので、急激なアップ操作は不十分な揚力状態にある主翼の迎角を増やしてしまうので余計にスピードに乗れない・・・と書いておられました。読めば成る程!と誰氏もが思う筈です。鳥人間コンテストの先尾翼機・発進の失敗例の多くはこの急激なアップ操作に有ると言われています。自転車漕ぎ漕ぎ機首を下げて・・・、水面スレスレで滑空飛行に入る・・・。丁半博打なんですがこれが最良の飛行姿勢となります。設計した白熊君の機体は普通に飛ぶのに博士の機体が何故飛ばないのか・・・。ネット博士特有の間違った認識が引き起こしてしまった結果でもあります。モーターのパワーだけに頼ったファンフライ機から入門したマニアの多くが、この状態に突入して堂々巡りを繰り返しています。教えようにも「知った被りするな〜!。」と言われるので馬の耳に念仏です。


 ●  首都・東京の防空任務の要として開発された震電ですが、この先尾翼機独特の性質が災いして充分な活躍は出来なかった様です。離陸滑走に必要な距離は通常の機体よりも長くなりますので、機速が着くまでに時間が掛かります。離陸滑走にもたつく震電は爆撃機の護衛の戦闘機に上空からの急降下で蜂の巣にされるのは目に見えています。ただし!、上空での空中戦では立場が逆転するでしょう。人間世界でも同じ事なんですが、寝込みを襲われたら・・・屈強な人間でも隙だらけです。誤った認識で先尾翼機を扱うのは止めた方が良いと思います。シンバ君のアニメの先尾翼機・・・もう一息なんですけどね・・・。あの機体の主翼・・・デコパネを貼り合わせただけなので、テーパー比は大きいのに翼端の方が極端に厚翼です。揚力よりも抗力の方が大きいので翼端失速するんですよ。もう一度テーパー翼の基本を勉強してください。シンバ君の本業の技術を使えば可能な作業だと思います。加工の道具・・・いっぱい持ってるんだから。



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