〇 WILD−BOAR−U・B型(生地完成・7部組み)  ¥価格調整中


 全長・・・・・・1400mm

 翼長・・・・・・1600mm

 全備重量・・1450g

 翼面積・・・・48du

 翼型・・・・・・9%半対称類似翼

 プロポ・・・・・4〜6ch

 受注生産(ほっとけクラス以上)

 ●  平成17年春・・・ワイルドボアA型の初飛行から約3年後の年明け早々にB型が完成しました。この機体は小倉の光模型のご主人の悲願だったF3A型スタント機のスロープバージョン機のテスト製作も兼ねていました。

毎年秋と冬の平尾台においてグライダー大会が開催されますが、この大会に南阿蘇の羽山氏が出場されるので、光模型のご主人の供養も兼ねて機体をお渡ししました。大会主催者側はこの機体がファントムに似ていたので、スケールクラスでのエントリーを許可してくれたそうです。羽山氏は第三位という結果を残してくれました。こちらが指定した通りの調整で文面で貰った結果報告書には、コンセプト通りのフライトが出来た様子が詳しく書いてありました。

 ●  翼型は9%半対称です。オリジナル翼型ですが,内翼は浮きを重視し外翼は徐々に対称翼に近づいていく変則的な翼型で、翼自体を捻る事無く捻り下げを付ける方法を採用しました。その為外翼は、翼型がリブごとに全部違いますので、今後の機体には採用しないと思います。私のB型・2号機はセンターリブの相似形翼型だけで構成してありますが、風速に合った色々な飛び方が出来る面白い機体になりました。エレベータは左右単独操作が出来るようにエレボンになっています。エルロンとのミキシングで相反エルロンとなりますので、ロール軸の反応は結構俊敏です。4ポイントロールは翼の配置が変則的にも関わらず当て舵の調整が大変楽なので、神経を使わずストレスがたまりません。

 ●  尚、強風対策として追い風でも減速がスムーズに行えるように、バタフライブレーキも装備してみました。急減速が出来るので仲間との空中戦も先に行かせて後ろを獲る戦法が楽に出来ます。実機の空中戦では、急回避という言葉で表現されています。試作A型機では重心位置を基準に前方を3mmベニヤ・後方を3mmバルサのそれぞれ肉抜きされたキール材を使用して組んであります。主翼取り付け面は翼弦一杯15mm厚のバルサブロックを翼型で切り出し組み込んでありますので、かなり激しい接触着陸をしても胴体が大きく壊れる事はありません。センターのキール材を直線の出せる治具に組み込んでから各種ストリング材やプランクを行いますので、かならず胴体左右のアールは同じ状態で組まれていきます。胴体の60%をプランクすれば治具から外しても、胴体が捻れて組み上がる事はありません。

 ●  ラダーには専用メカルームにテグスワイヤー両引き用のノイズレスパイプが2本内蔵してあります。必ずミニサーボを使用してください。エレベータサーボは左右単独操作が標準ですので、パイプがそれ用で取り付けてあります。リンケージに無理が掛からない様にする為、二個使い専用で組み込んであります。生地完成7部組みでお渡しする時は、メカ室のど真ん中にキール材の上面部分が加工されずに残っていますので、ニッパー等で取り除いてください。

 ●  このワイルドボアB型はほっとけクラス以上の限定機です。かなり頑丈な構造ですので、初心者のひとりでこっそり練習中の自損事故ではバラバラに・・・、人身事故では良くて後遺症の残る大怪我を招いてしまう普通のラジコン飛行機です。間違っても初心者の方は購入しないでください。ほっとけクラスの方で機体を投げた直後、リンケージのリバースミスに咄嗟の判断で対処出来る人・・・例えば送信機を上下ひっくり返して安全に着陸まで出来る人なら、このB型機の飛行ポテンシャルには充分対応可能だと思います。A型では翼型にも原因があるのですが、裏風利用のダイナミックソアリングがスピードに乗らず出来ませんでしたが、B型は風速10mでの条件下でダイナミック・ソアリングが可能でした。初心者は絶対やらないでくださいね。









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