always 海外のモデラーさんに聞きました。当工房に復製して欲しい昭和の名機。

● 来年で開設20周年と成る「 E・B・F掲示板 」・・・顔丸出し・本名丸出し・体の何処にほくろが有るか・・・。全員!知ってる地球規模のお仲間さんに、当工房で今後複製して欲しい飛行機を聞いたら…。下記の様なラインナップと成りました。ほぼ昭和の名機ばかり成り・・・。

● 海外の模型雑誌が日本国内でも購入できる様に、日本で発行されたラジコン技術誌も海外で購入できます。古~い昭和40年代からのラジコン技術誌をお持ちの外人さんは・・・沢山居られますよ。ほぼ・・・私を基準にプラスマイナス10歳位のモデラ―ならば・・・。まあ・・・そういう理由で、この項では今後、当工房主が棺桶に片足突っ込むまでに作るであろう昭和の名機を記載します。中には既に試作して、機体紹介欄に載っている機種もありますが、取り敢えず・・・生地完成までの製作記事を記載していきます。

● さてさて・・・どういう方針にするか・・・。新世紀らしく新素材・新構造・・・で作るか。それとも発表当時のまんま!の構造とアナログリンケージで作るか・・・。果敢に昭和の名機に挑戦する現代のモデラーさんも居られるんですが・・・、面倒臭いって省略してる細かい工作の数々・・・。おいおい!それ!省略しちゃったら性能・・・落ちるぜい!。でもご本人のフライト記事・・・「大変良く飛びました!。」で括ってますが・・・。本当はもっと性能良いのに・・・。

● 結局・・・昭和の名機はアナログ全開!。でも・・・それは、当時のラジコン事情から見れば、かなり進化したオリジナルの世界です。大手メーカーは一部の少数モデラーの為の製品なんか発売しませんので、結局の所・・・自作モデラーさんが苦労して自作して記事掲載してます。だったら当工房の取るべき態度はただ一つ!・・・。昭和の大御所の名機達・・・。当時の構造で複製しましょう。ただし・・・現在のモデラーが複製する為に追従出来なきゃ意味が無いので、アナログリンケージ全開ですが、現在のパーツや新素材、搭載ラジコンメカを使って製作してみましょう。それにしても・・・この時代・・・ラジコン技術誌のスポンサーの多い事・・・。大手メーカーの広告も然ることながら、小売りの模型店の小口広告の数が尋常なく多かった時代でもある。この時代に原点回帰しないかなあ~って思ってます。

  VEGA-1
  
● 1973年に記載された、中学二年の私をこの世界に導き・・・生涯の仕事にした機体の紹介です。山本昇氏が設計した強風用スロープスタントグライダー(ヴェガⅠ型)です。私は現在・・・還暦目前。赤いベレー帽より緑のベレー帽を何時までも被っていたいと思う程、ジジイではありません。

● 記事の掲載当時・・・まだラジコンのプロポはAM方式・・・数年後・・・やっとFM方式に成ろうかという時代。既にニッカドの受信機電源はありましたが、サーボは今で言う所の標準型サーボ(50g)が一般的な時代です。当然、各メーカーさんの機体搭載メカも同じ様な重量に収まっていた時代でも有り・・・、当時の自作モデラーさんは、如何にして自分の作る機体を軽量化するか・・・それでいてある程度の頑丈さを持たせるか・・・に重点を置いた機体が目立った時代でもあるんです。

● このヴェガのフォルムを見て、現在の若いモデラーさんはびっくりしているでしょうなあ・・・。貴方達が生まれる前・・・まだ畑の人参か白菜・・・ジャガイモだった時代に、この二十一世紀を先取りする様なデザインを設計したモデルフライヤーが居た事実を。現在の新素材・新工法である複合素材であるシャーレ工法で製作しても、充分高性能が期待できるフォルムをしています。機首にブラシレスモーター?・・・。何セル仕様?・・・。多分10セル積んでも、この機体の真の性能は見えて来ません。

● 動力搭載を寄せ付けないであろう翼型を採用してるからねえ・・・。過去・・・F3A機にこの翼型を使ってスーパーフライトを目論んだF3Aフライヤーが居ましたが・・・。正に!じゃじゃ馬!・・・。暴れ捲って正確な曲技はほど遠く・・・。ただのかっ飛び機にしかなりませんでした。当工房で約10年前に試作した機体にこの翼型を使ったら・・・、大観峰サイトにおいて・・・スーパーアクロの連発。無動力のガチンコ・スロープ機に最適な翼型と成りました。そのフォルムはF3A機・・・。無動力なら素晴らしい飛行性能を発揮できる翼型だって実感してます。

● 一番右側の画像に、リブ型の作図情報が掲載してあるんですが、記事には比例コンパスを使用して作図する・・・と記載してあります。確かに・・・中学時代にこの記事を見ても、この比例コンパスの現物さえ見た事の無い子供ですから、中学の技術で持ってたデバイダを眺めながら・・・此れ比例コンパスに成らんやろかねえ・・・って思案してた子供でした。

● そして現在・・・記事画像を見て、もっとアナログな技術ですが、翼型の正確な作図を出来るって確信してるモデラーさんは、私の他に何人位居るんかなあ・・・。そんなの使ったら他のモデラーさんに馬鹿にされる!って見栄張ってる人は、永遠にリブ型の拡大・縮小なんてできないだろうから、自作はしないでしょうなあ。ヒントは・・・モデラー自身が其々持ってる脳みその思考回路の中で、この作図表を三次元の立体構造で考えられれば可能に成るんです。別に高度なCADのアプリを使わなくても・・・ね。

● 二次元で記載された作図表は、リブを上面から見た状態です。当然なんですが、リブは翼型ですので高さが有る・・・。オマケに翼弦で増減する相似形の翼型ですから、位置によって其々の座標は均等に変化します。翼型に交差する何本もの直線をスパー材に置き換えると、そのスパー材は全て直線配置って事ですから、中心と成る最大サイズのリブの翼型さえ決めれば、翼端側のリブは翼弦の長さに比例して形状が決まりますよ。この翼型の頂点を直線で繋げば・・・全てのリブの頂点の座標位置も決定する訳ですから、その座標を其々書き加えれば・・・各翼弦のリブ型は作図可能です。物凄くアナログなんですが・・・。比例コンパスもCADも使いません。ブログに発表せずに、如何にもCADを使って作図した様に記載すれば・・・誰も疑ったりしませんって!(笑)。

● 山本昇さんが記載した製作記事中のリブ型の作図表・・・。中学ではこの作図の仕方は習いませんが、興味を持った子供ならいずれ解るだろうと、私に手紙をくれた山本さん・・・。何でも良いから立体の物を模写して、見えない線も書き入れてみろ!って手紙に書いてありました。で!とにかく言われたまま、手あたり次第・・・マッチ箱に始まり・・・花瓶やら置時計やら・・・見えない線は奥行きを表す点線で・・・って書いてるうちに、この作図表の見方・・・比例コンパスの作図方法が理解できたという訳です。解ってしまったら、俄然!作図が面白い・・・。飛行機は飛ばせなくても・・・図面の見方が独学でも理解できた瞬間でした。

● よって今の私が有る訳ですが・・・。多分・・・ヴェガを設計された当時の山本さんよりも年齢は上かもしれません。工作技術的には山本さんには及びませんが、現在の新素材と小型・高性能になったラジコンメカを駆使して、この異次元高性能機を複製してみましょう。

  VEGA-3
  
● 1974年掲載のデルタ・グライダー(ヴェガⅢ型)です。ジェットスタイルのとても洗練されたフォルムをしています。全長は1200mm弱・スパンは900mmの分解無し一体型の機体でした。コントロールは単純なエレボンのみの2チャンネルですが、その飛行性能は異次元・・・。記事が掲載されるとたちまち日本全国のモデラーさんが製作・・・。各地のローカル飛行会の集合写真には必ずこの(ヴェガⅢ型)は写っていました。当時の熊本グライダークラブは、阿蘇の草千里での大会も行われていましたが、その時の100人近い参加者の集合写真にも、この機体を自慢そうに持つモデラーの姿が写っていましたよ。

● この山本昇さんの製作記事の特徴なんですが、必ず胴体の胴枠は原寸図で掲載されていました。これは、縮小図面を実寸大に拡大するには、其れなりの作図技術が必要な事・・・作図する為には、其れなりの専門道具が必要な事・・・。結局、作るモデラーを限定してしまうので普及しません。単純な胴枠の正面図だけなんですが、縮小図面には材料の厚み表記もありますので、原寸大図面に作図し直すモデラーの為の配慮とも言えます。

● 余談なんですが・・・私個人は、透明なセルロイドの下敷きに、千枚通しの尖った針先で1mm方眼の碁盤の目を200mm四方で作図して、此れを印刷図面に当てて、この原寸胴枠を作図してました。このアイデアは当時中学生だった私に、山本さんが手紙で教えてくれたアイテムです。中学生でも授業で習う技術の道具を使って製作できる専門道具を教えてくれました。勿論ですが拡大倍率が解れば、縮小図面からの原寸図面製作なんて簡単に出来たんですよ。

● エレボンのリンケージは大変単純でした。エルロンサーボを二本のレールに固定して、胴体に固定されたエレベーターサーボで動かす・・・。当時のエレボンの一番ポピュラーなリンケージでした。しかし・・・好い加減に作ると・・・遊びが大きく、ガタが出易いのでリンケージが甘く舵面のニュートラルが出し辛い傾向が多々発生しました。このエレボンのリンク機能が、当時の自作モデラーさんの腕の見せ所でも有ったんですよ。いやあ!・・・毎号毎号・・・このスライドサーボのエレボンリンクの製作記事・・・。色んな自作モデラーさんの色んな自作のアイデアが、沢山掲載されていました。今の風潮である・・・右へ習い!の単純さは全く無い、大変ラジコン技術誌が面白かった時代でもあります。要するに・・・自作モデラーさん達が、記事を読む読者に対して選択肢を沢山作ってくれていた時代でもあるんです。

● この縮小三面図に嫌悪感を示すモデラーさんには、細かい構造なんて解らないだろうと思います。しかし・・・この図面を見ながら製作記事の隅々まで読み解くと・・・実に洗練された無駄の無い構造体だって気付きます。しかし・・・中学生にはまだまだ全容の理解は不十分・・・。しかし、高校に入って更に数学の知識を高めると、この製作記事の理解不能だった部分が理解できる様になります。でもですね・・・此れは趣味の世界なので、全く興味の無い学生は・・・全く知りません。つい最近、世間のブームに乗ってラジコングライダーに目覚め。自分のブログに完成機を紹介して、手っ取り早くベテランモデラーを演じて見せても、閲覧するモデラーさんに一発でバレる様な、記事の書き方ではメッキが剥がれます。

● かと言って・・・閲覧者数の(いいね!)狙いの初心者振りでもメッキが直ぐ剥がれます。オークションで落としたグラス胴体の完成機を壊してしまいました。壊れた飛行機の画像を載せて・・・(誰か・・・無料で修理してやる!って名乗り出るモデラーは居らんやろか・・・。)・・・なんて他力本願のモデラーさんのブログは、その内・・・飽きられる・・・。この空物ラジコンの世界は、作って何ぼ!飛ばして何ぼ!のガチンコ勝負の世界です。手っ取り早く有名人を目論む他力本願のモデラーさんには、安住の地ではありませんよ。メッキが剥がれる前に、撤退した方が傷口を拡げなくて済む・・・。と!思うんですが、どうでしょうか?。

  ANTARES-1
  
● 当工房でも早くから複製して長期に渡ってテストして来た(Antares-Ⅰ型)です。主翼翼型は・・・何と!、(E180)。最大翼厚が8%という当時としては薄い翼型です。まるでSAL機?・・・F3B機?・・・。を彷彿させる翼型ですなあ・・・。此れを緩いテーパーでリブ組構造とし・・・、部分プランクで軽量化し、スロープフライトに必要な装備を全て持った構造を実現しています。

● 山本氏がこのアンタレスの設計にあたり・・・幾つかのコンセプトを述べておられますので記載します。

 ①・・・運動性の向上、材料の有効利用、運搬の便を考慮し、同時に重量をできるだけ軽くするため、主翼は翼幅2m以内とし、一体構造とする。翼弦長をできるだけ大きく採って翼面積を稼ぎ、翼面荷重を小さくする。

 ②・・・主翼断面のキャンバーを変化させる為、フルフラップを着ける。

 ③・・・運動性を良くする為にエルロン方式とし、フラップと一緒にしてフラッペロン機構とする。

 ④・・・フラップと連動するスポイラーを付けて、狭い地点への着陸操作を容易にする。

 ⑤・・・エレベータ、フラッペロン、スポイラーの機構を3チャンネルで操作する。

 ⑥・・・主翼、尾翼は勿論、胴体もフィルムで仕上げる為、胴体はフィルムカバーし易い形とする。

 ⑦・・・バラストにより簡単に翼面荷重を調節できる様にする。

※ 以上のコンセプト・・・このアンタレスが実に無駄無く、当時としてはコンパクト・・・且つ高性能・・・に仕上がる要点です。で!このコンセプトが下記の主要諸元です。

 ※ 全長・・・・・・・・・・1200mm
 ※ 全幅・・・・・・・・・・1850mm
 ※ 全備重量・・・・・・1100g(バラスト含まず)
 ※ 主翼面積・・・・・・45d㎡
 ※ 主翼翼面荷重・・24,5g/d㎡
 ※ 主翼翼型・・・・・・エップラー180
 ※ 主翼縦横比・・・・7,6
 ※ 主翼上反角・・・・翼下面で0,5度
 ※ 主翼取付角・・・・2度
 ※ RC装置・・・・・・・・フタバ・ニューFP-6DN(3チャンネルのみ使用)

● 主翼のスパンが1850mmという事は、市販されているバルサ材・ヒノキ材・ピアノ線等の定尺一杯を無駄無く使い切る設計です。主翼のフルフラップ仕様とは、翼型を弱性のSカンバ―からゲッピンゲンまで変化させ、中風域(風速5m以上)から強風域(風速10m以上)までを一機でカバーできる様に設定されています。

● 当時のサーボ事情からして、この薄い主翼の中に・・・横倒しにしたってこの画像のサーボは収まりません。じゃあ・・・どうやってエレボンの操作をさせるのか・・・。それは!もう・・・スチレン世代のモデラーさん達はご存知の筈・・・。ただ・・・山本氏のリンケージを素直に真似ると、驚く程ガタの出ないリンケージが出来るんですけどねえ・・・。長~いピアノ線ロッドのダイレクトリンケージなんですけど(笑)・・・。

● 主翼の図面を見ても、此れって動力機のアスペクト比です。って思わせる位に翼弦が長い・・・。よってスパンが1800mm以上有るのに・・・グライダー特有の細長い主翼に見えません。どちらかと言えば・・・機首にエンジンが付いていても可笑しくないデザインです。このフォルムが当時としては、異様にも見えるし未来を予感させる斬新さも持つ為、大手のメーカーさんは直ぐに後追い製作でキットを発売しませんでした。巷がスロープスタントで騒ぎ出す・・・ずっと昔の機体ですからね。

● さて・・・このスロープスタントが流行り出すと、大手のメーカーさんが世に送り出した機体は、何処とな~く・・・この山本さんの機体であるアンタレスに形状が似ています。じゃあ単純に真似たのか?というとそうでも無いんですよ。このスロープスタントのカテゴリーを詰めて行くと、最終的にアンタレスの形状に似るんですよ。F3Aにしかり・・・パイロン機にしかり・・・。要するにですねえ・・・この山本昇さんっていうモデラーさんは、航空機の未来を独自の視点で進化させて、オリジナリティーの溢れた機体デザインを多く設計していた単なる、その時代のモデラーさんに過ぎません。ですから・・・神様扱いして一番信者に成り威張り腐ってるモデラーさんを見ると、大いに腹が立つ・・・。素直に受け止めてアンタレスを作って飛ばし、改造・改良をするのはその後です。結局・・・アンタレスを改良しました!って複製し、ブログに製作記事をアップしているモデラーさんは、この山本氏のコンセプトを充分理解せずに、作るのが面倒臭いから省略します。省略した性能を左右する構造を、勝手に改良と称して改造しても・・・単なる性能を落とす改造にしかなりません。もし!本当に改良したいのならば、この山本さんの設計コンセプトをしっかり頭に入れてから、改造しましょう。多分・・・図面通りに作ったオリジナルのアンタレスは、改良した!って言ってるアンタレスよりも性能は良い筈です。

  ANDROMEDA-4
  
● 山本昇さん設計の機体が更に続きます。このアンドロメダシリーズに代表される大型ソアラーですが、当工房のオリジナルソアラーは全て、このアンドロメダシリーズの流れを踏襲しています。メーカーの開発部時代・・・会社ではEZの組立治具ばっかり作っていたので・・・結局の所・・・自分の作りたい、この大型ソアラーなんて夢のまた夢の世界・・・でした。しかし・・・アパートに帰れば自分の世界・・・このアンドロメダシリーズの大型ソアラー・・・複製しました。ところがですねえ・・・悲しい事に・・・。大阪は・・・飛ばす場所が郊外にしかありません。まあ・・・当時の状況からして、姫路の海沿いまで行くか・・・羽曳野市の小高い丘に行くか・・・。要するに自由に飛ばせる場所なんか無いんですよねえ・・・。よって、お仲間クラブの飛行場をテスト飛行の場所に借りる・・・って状況だった訳ですよ。

● この(AndromedaーⅣ型)は、10クラスのグローエンジンを搭載したモーターグライダーなんですが・・・。引込式のモーターパイロンを有するソアラーです。パイロンを立ち上げると、そら!もう!立派なパイロンなんですが、引き込むと・・・あれ?・・・ハッチが完全に閉じると・・・普通のソアラーに化ける・・・。この引込式のモーターパイロン・・・複製するのに・・・試作型を含めて幾つ作り直したか・・・。とにかく、10クラスのエンジンを搭載するベニヤ主体の複雑機構を有する引込式パイロンなんて、山本さんは凄いもん考えたなあって思いました。

● 当工房の(Oberon・Titania・Unbriel)のⅠ型ソアラーは、全てAndromedaーⅣ型をモデルに製作しています。ただ、余計な付加装置を全て取っ払った単純な構造とメカ装置で製作したのですが、多くのデータを残した機体でもあります。このアンドロメダの原型機と、モーターパイロンの実用化は是非作ってみたいと思います。お仲間掲示板のヨーロッパのモデラーさんは、当時の記事を持ってるんだから自分で作れ!って言ったんですが、私と同年代・・・もしくは一回り上のジェダイマスターは、作るの面倒臭え~って言ってます。私に作らせてレーザーキットに成ったら、自作のソアラーに搭載するそうです。それまでは・・・気長に待たせときましょうかね(笑)・・・。

● このアンドロメダⅣ型の主要諸元を記載しておきましょう。

 ※ 全長・・・・・・・・・・1410mm
 ※ 全幅・・・・・・・・・・3690mm
 ※ 全備重量・・・・・・1900g
 ※ 主翼面積・・・・・・74d㎡
 ※ 主翼翼面荷重・・25,6g/d㎡
 ※ 主翼翼型・・・・・・NACA4309
 ※ 主翼縦横比・・・・18,4
 ※ 主翼上反角・・・・翼基部で5度
 ※ 主翼取付角・・・・2度
 ※ 水平尾翼面積・・9,5d㎡
 ※ エンジン・・・・・・・COX TEE DEE 09
 ※ プロペラ・・・・・・・COX 7×3,5
 ※ RC装置・・・・・・・KO デジエース IC-6(4チャンネル使用)

● さて・・・このアンドロメダⅣ型の原寸図面が存在しているとして・・・、ブログをお持ちの何人のモデラーさん達が、完全復製に挑戦するかなあ・・・。もしかすると、誰も作らないかもしれませんなあ・・・。片翼1800mmの二分割構造なんですが、メインのカンザシが主翼前縁付近に一本だけ・・・???。何故に!・・・全ては引込式モーターパイロンの為ですよ!。

● 普通に考えれば・・・こんなカンザシだけで、バンザイしない翼なんて作れる訳が無い!って思っちゃいますよねえ・・・。それが現在のモデラーさんの当たり前の考察ですよ。でもですね・・・。実に・・・この主翼の結合部の構造・・・。斬新かつ未来的・・・。片翼1800mmも有るのに・・・。生地完の仕上がり・・・300g切っちゃうんですよねえ・・・。主翼が軽量に仕上がれば、ジョイントする固定部の装置を頑丈に出来るって側面があるんですよねえ・・・。主翼後縁付近に設けられたアライメントピン(3mm)で、主翼の固定が確実に出来る点・・・流石だなあって思いました。

● 昨今の大型ソアラーは、主翼に内蔵できる超小型マイクロサーボ、超薄型の高トルクサーボ・・・も有りますので、、すべて翼内に納める・・・。その為には確実に固定する為の補強構造の追加・・・更に、バンザイ防止の為にマイクログラスで補強して!・・・なんてやってるから、二分割主翼の片翼分の全備重量が増える・・・。このアンドロメダの主翼にはスポイラー機構は付いてますが、コントロールはクランク曲げのピアノ線が、胴体内部に延びてます。これを、モーターパイロンのハッチを大きく開いて、胴体に搭載されたスポイラーサーボから延びたリンケージのロッドと結合・・・。その構造は、とにかくメカニカルの一言に尽きますなあ。でも、現在の自作モデラー諸氏・・・何人複製出来るだろうか・・・。是非!挑戦して、私の鼻の孔・・・飽かして下さいね。誰の挑戦でも受ける!・・・て、油の乗り切った時代のアントニア猪木の心境ですなあ・・・。あ!それと!私のプロレスの得意技!四の地固め!所謂…寝技!です。体重100キロ超級の私を裏返す自信・・・有りますか?(笑)・・・。

  萱場式 A3-1
  
● 一条卓也氏(ガルモデル)から販売されていた(萱場式 A3-1)です。この萱場型は同じ形状で色んなバージョン機が製作されています。画像の機体は、スパン1500mmの主翼と胴体が一体型になった仕様です。他にもスパン1800mmの二分割主翼型や、キット販売されたスパン1500mmの主翼二分割型が存在しています。

● この萱場式 A3-1 型の試作型には、グローエンジン搭載のモーターグライダー・バージョンも有れば、エルロンサーボとエレベータサーボを其々主翼内に搭載し、二股のリードハーネスで結束・・・。現在の主翼内の単独搭載をやった機体でもあります。二股のリードハーネス?・・・。特注品のハーネスじゃないですよ。当時からプロポの別売りアセンブリーとして普通に存在してましたから、機体のサイズによってはこういう未来型のメカ搭載も行われていました。何故に二股?・・・然程需要も無かろうに・・・。と!思ってる平成生まれ・スチレン世代のモデラー諸氏・・・。当時の引込脚搭載機は、ノーズストラットギア搭載三車輪型(スタント機)でも、尾輪引込型三車輪機(大戦機)でも、引込脚用サーボは主翼と胴体に一個ずつ搭載して、二股リードハーネスを繋いで作動させていました、だから・・・その時代でも、そんなに高価な電気パーツでもありませんでしたし・・・需要も其れなりに有ったんですよ。

● 九州北部にお住いのモデラーさんが、この萱場式 A3-1 を複製されたんですが・・・、キャノピーはオープンコクピット仕様・この萱場型の特徴である、徐々に翼端に向かってSカンバ―に成って行く主翼を、単純な後退角付きの主翼に変更されていました。じゃあ、主翼の捻じりさげは?っと言えば・・・。単純にムクのエルロン材を搭載してエレボンとして機能させていました。

● 飛行特性は「大変良く飛びました!。」って製作記事にはコメントされてましたが・・・。う~む・・・。果たしてそうだったのか。昔、キットを作った時に、このSカンバ―の構造を再現するのに、物凄く苦労しました。しかしですねえ・・・。一度Sカンバ―翼を製作すると・・・二作目・・・三作目のSカンバ―翼なんて普通に出来てしまいます。この製作記事のSカンバ―翼の作り方なんですが、主翼を普通に組む時に、後縁プランク材の下にテーパー状のバルサ材を挟んで、翼弦方向にしならせてから上面プランク材を貼り込め!と指示してあります。

● 普通にこのキットを製作するモデラーは、面食らって大慌てする工作方法のSカンバ―翼です。多分・・・面倒臭がって表現するのを省略するモデラーが大半をを締め・・・翼端エルロンを跳ね上げればええわ!って思うでしょうなあ。まあ・・・それでも飛ばない飛行機ではないですからね。ただですねえ・・・落差の大きいお山のスロープサイトや、標高は然程無いけど常時安定した中風域の吹上が見込める海岸スロープでは、捻じり下げの無い主翼でも、Sカンバ―の無い翼型でも・・・速度が速いので殆ど普通に飛べるので、重大な欠点に気づきません。

● 欠点が露に成るのは、上昇風帯の狭い土手スロープ・・・。この一条氏の萱場型は、狭い上昇風帯の条件の悪いスロープサイトでも安定した旋回の出来る飛行特性を持たせたセミスケール設定機です。製作が難しいけど安定した飛行が望める機能を省略すると・・・条件付きのグライダー・・・って事に成ってしまう気難しい飛行機に成り下がってしまいます。ただ・・・こういう時代でも、製作記事には絶対!省略するな!とは記載していません。多分・・・間違った航空理論を持った気難しいモデラーも、当時から当たり前に存在してる世界でしたから・・・。

● 標高も無い・・・然程吹上風も安定しない・・・悪条件の土手スロープ・・・。前方に出せば出すほど吹上風が無くなるので、当然なんですが上昇風帯は範囲が狭くなります。主翼自体に捻じり下げを付けなくても・・・後縁側のエルロン動翼のみのSカンバ―設定ならば、捻じり下げ効果の期待出来る主翼と成ります。急旋回の為に深いバンク角を掛けても失速せずに、安定してくるりと旋回飛行を行えます。よって、飛行機自体はこんな狭い上昇風帯には不釣り合いなフォルムなんですが・・・何故か良く飛んでしまう不思議な飛行機に化けます。誰もねえ「こんな所じゃ絶対飛ばん!。」って言ってたんですが、此れがまた・・・飛ばない期待に背く様に・・・普通に飛んでしまうので・・・ネット物知り博士の間違った航空理論を打ち砕く飛行機になっています。博士・・・色々と飛ばない講釈を延々としてたんですが・・・普通に飛んでる飛行機を目の当たりにすると・・・あれ?いつの間にか居なく成ってましたよ。

● エルロン動翼のみSカンバ―の製作治具は、当工房の(萱場式A3-1)の紹介記事のイラスト三面図に記載してます。言っときますが・・・工作方法はちと!難しいですよ。上から見るとフラットなリブ組エルロンなんですが、此れって湾曲してますので、翼を二次平面に直すと、プランク材もリブ材も翼端側に翼弦が広がろ逆テーパー配置と成ります。そういう腹積もりで作らないと、必ず失敗します。

  九帝五型
  
● ガルモデルの一条さんがラジコン技術誌に製作記事を書かれた九帝五型・阿蘇号です。この機体は、結局・・・バルサキットとして発売はされませんでした。一条氏の製作されたグライダーの数々なんですが、全てがガルモデルの製品として販売されていた訳では無いんです・・・。多分・・・読者側からすれば、喉から手が出る位欲しいとは思うんでしょうけど、当時はこういうクラシカルなヴィンテージ系のグライダーキットは、何処の大手のメーカーさんも発売していませんでした。

● じゃあ、どうしてキット化しなかったのでしょうか・・・。関西の大手のメーカー二社を経験して、独立した、私の経験上から言わせてもらえば・・・、多分・・・バルサキット化しても購入する当時のモデラーさんの数が、量産コストに見合わない事・・・。完全に製作できるモデラーは、ほんの一握りだろうという事・・・。主翼の形状は矩形だが、翼型はゲッピンゲン・・・正確な翼治具が無いと組めない点・・・。胴体の機首側の急過ぎるアール加工の胴体と、ノーズモーメントの短さ・・・。当時の重過ぎるラジコンメカを搭載してもテールヘビーに成る可能性が大きい点・・・。胴体の重心位置を確保する為の実機と同等の後部胴体のトラス組み構造・・・。一部のキットのベテランさんには作れるけど、キット初心者さんには作れないギャンブルみたいなキットに成りそうだから・・・。が!、理由ではなかろうかと思います。

● ヤフーブログのラジ絶さんが、実機の図面を元に自作された九帝五型をブログに製作記事として掲載されました。訪問履歴を残されたモデラーさん・・・コメントを寄せられたモデラーさん・・・、誰か一人でも追従して自作の九帝五型を製作されたかと、お気に入りの500以上のグライダーモデラーのページを長期に渡って入念に閲覧させてもらってますが、誰一人として追従された自作モデラーさんは居りませんでした・・・。一条さんが、バルサキット化しなかった理由の一つが、この状況です(笑)。

● メカ積み・・・被覆済みの完全完成機が、中華製完成機並みのお手頃価格で販売されてれば・・・購入モデラーも増えたかもしれません。しかし・・・この機体・・・量産はおろかコスト低減を阻む特徴ある構造が随所に配置されてます。私が見ても一目瞭然!短い機首側のモーメント・・・、量産するには後部胴体は・・・極端な軽量化・・・所謂、トラス組構造を治具を使って正確に組まないと完全なる胴体は作れないんです。胴体のトラス張り側板を正確に治具を使って接着しなければなりません。此れには側板のトラス組を治具を使って正確に組む事が条件になります。側板はどうにか正確に組めたとして・・・今度は胴体の上部と下部もトラス組みですので、一本ずつ正確な寸法の部材を貼り込んでいかなくてはなりません。幾ら人件費が日本よりも安い下請けを使っても・・・この九帝五型の完成機は、日本国内でバルサキット化した五型の数倍の定価と成るでしょう・・・。

● 構造が難しいのは他にも有りまして・・・。ラジ絶さんは実機と同じ主翼固定のパイロンを製作し、左右二分割の主翼内部に其々エルロンサーボを搭載し、主翼の固定保持は実機と同じく左右二本ずつの支柱を頑丈に作って対処しました。この構造からも解る様に、実機のスケール感を重視すると其れを優先するので、結局の所・・・特殊な部品を作らなければ成らなくなります。自作するのが前提なので、当人は加工の苦労等・・・全然苦に成りません。加工に必要な工具も充実していますし・・・。ところが・・・閲覧中の自作モデラーさんでもラジ絶さんクラスの加工技術をお持ちの猛者さんは、ほんの一握りです。ほとんどの閲覧モデラーさんが、充実した五型のバルサキットの発売を待つか・・・安価な中華製完全完成機の出現を待つでしょう・・・。よって、ラジコン技術誌に掲載された1/4,5スケールの五型だって、私が詳しい製作記事を記載しても誰も追従して作るかどうかも疑問です。ある意味・・・当工房の霧ヶ峰式・鷹号と製作工程は似ているので、然程難しくも面倒臭い構造でも無いんですけどね。だから・・・海外のモデラーさんに享けるのかもしれませんなあ・・・。

● 一条氏の五型は、ラジ絶さんの五型とは違い、主翼固定のパイロンを胴体並みの幅で作り、エルロンサーボを埋め込みました。もし・・・今の時代でも・・・この五型を確実に完成させて、自律安定性能を持った機体にするなら・・・一条氏の構造で製作した方が、自作モデラーの汎用性は広く成りますよ。何故なら、主翼結合のカンザシの保持は、胴体ぶち抜き構造と変わらない位、確実に成ります。一条氏みたいにパイロン内部にサーボを納めなくても、左右単独配置のエルロンサーボを搭載して、リードハーネスをパイロンから胴体の支柱内部の配線をすれば、一条オリジナルと同じですし・・・構造上、胴体固定の主翼保持の支柱を太くする理由付けにもなります。ただですねえ(笑)・・・。どうして一条氏が、パイロン内部にエルロンサーボを収めたか・・・。この時代だって二股のリードハーネスは存在してますので、左右単独エルロンサーボは可能なんですが・・・。

● パイロン内部のエルロンサーボの搭載位置は、重心位置よりも機首側です・・・。此処から主翼内部をプッシュロッドとエルクランクを介して、エルロンホーンまで伝達します。この重心位置よりも機首よりのサーボの埋め込みが肝なんです。この短いノーズモーメントの五型の胴体・・・左右単独のエルロンサーボを、主翼内部に搭載したら・・・重心位置よりも僅かに後方でも、テールヘビーのお手伝いをする事になります。一条氏自身は製作記事中に、私の様な考察の文面は見当たりせん。しかし・・・自作モデラーならば・・・当時の事情を個人のモデラーの心情ならば・・・、一条氏の工作方法は当たり前の搭載法だと思うでしょうね。何しろ・・・この時代のこのサーボ・・・一個60グラムですよ。大いに機首のバラストにも貢献してますしね。

  萱場ー4型
  
● 昭和の一条氏の萱場号から、平成へ移り変わり・・・精力的に面白い自作模型を発表される松田恒久氏の萱場Ⅳ型です。主翼形状が、矩形と後退型の変則的な主翼で構成された、プッシャー型の動力搭載機です。此れは私の提案なんですが、現在ブログをお持ちのモデラーさんの中で、バルサキットは多く作ったが、本格的なスケールのグライダーはまだ作った事が無いって思ってるモデラーさん向きの機体です。

● 松田さんの機体はグローの25エンジンを搭載してますが、松田さんの機体設計に一切の私的改造を施さなければ、この機体は必ず飛びます。更に・・・昨今のグローエンジンに匹敵する同クラスのブラシレスモーターを搭載しても普通に飛ぶでしょう。ただし・・・機体の構造が難しいからと、面倒臭いを理由に手抜きで作ってしまうと・・・たちまち・・・操縦し易かった飛行機が、大変操縦し難い萱場号になってしまいます。

● 固定式のノーズストラットギアは自作のオレオ式なんですが、オイルダンパー機構にラジコンカ―のダンパーを流用しておられます。昭和の昔から言われている事なんですが・・・ラジコンカ―の部品や、ヘリコプター・戦車用として販売された部品を、飛行機に使用しては成らない!・・・って決まりは無いんですよ。じゃあ、どうして飛行機用の安価で扱い易い、ストラットギア用のオイルダンパーが普通に普及しないのか・・・。まあ・・・要するに、部品の単品価格が高騰しそうな装置のオイルダンパーをポンコツ号の様な練習機に標準装備しなくても、ピアノ線をコイルスプリング状に加工したストラットギアで充分代用出来るからです。

● ただし・・・ラジコン模型を陸海空と総合的に自社開発して販売しているメーカーさんなら、ラジコンカ―部品としてオイルダンパーを開発し、大量に生産して部品コストを下げて・・・ラジコンカ―の別売り部品としておけば、飛行機の自作モデラーなら単品で購入出来るし、その汎用性が確認できれば・・・今度はラジコンカ―用として販売していたオイルダンパーを、飛行機用に仕様替えした高級なドレスアップパーツとして販売しても・・・勝算はある訳ですよ。まあ、今後の自作モデラーさんの行動次第で、この飛行機用のダンパーサス搭載のストラットギアが普及すれば、大手メーカーさんは参入して来てくれますよ。それも、自作モデラーが大いに悩み続けて、やっと完成に漕ぎつけた自作部品を・・・いとも簡単に、もっと良い付加装置を付けて、そら!もう!・・・お手頃価格で発売してくれますよ(笑)・・・。それがね?昭和からずっと続いている・・・模型業界と其れを支えている多くのモデラーさんとの切っても切れない腐れ縁みたいな浪花節込みの関係です。この良い関係に・・・事務的で冷酷な他業種からの儲け主義者が参入して来た辺りから・・・このホンワカとして暖かく・・・長時間浸かっていた方が心地良くて、ストレス解消にもなる癒し効果を持った模型業界が、可笑しく成ってしまったの・・・。

● 日本国内の協力工場を使ってたら薄利多売で儲けが薄いからと、国内の自社生産を止めて人件費の安い海外生産に踏み切り、国内の模型業界の縁の下の力持ち達を路頭に迷わし・・・現在の国内の模型業界の体たらく・・・専門雑誌のスポンサー欄を見れば一目瞭然!・・・。メーカーさん開発の新製品の紹介ばかりが専門誌の内容の大半を締め・・・雑誌を作る側からも愚痴がこぼれる様では、今後の模型業界の衰退・・・もしくは、自然消滅・・・の可能性も有る・・・。一握り残った自作モデラーのみが、かろうじて灯りを細々と灯す・・・絶滅危惧種みたいに成るのだけは避けなければなりません。

● この松田さんの萱場Ⅳ型を自作して完全に複製できた新規参入の自作モデラーのルーキーならば、現在の進化した模型パーツを駆使すれば、もっと素晴らしい性能とスケール感を持った、萱場号のラインナップが可能になるのでは?という、ほんの少しだけの期待感も持っています。松田さんの面白くて考察し易い製作記事は、今後の模型業界を絶滅させる事の無いバイブルと成るでしょう。自作をしてみたいルーキーのモデラー諸氏は、是非!電脳世界の情報を駆使して資料を集め・・・自作模型の麻薬みたいな世界に浸ってみて下さいね。ホント!一種の麻薬みたいな世界ですから・・・。浸っていると、阿片窟みたいな心地良い夢の世界みたいな心地良さを充分堪能できますよ(笑)。私自身は阿片窟がどんな所か知りませんけど・・・ね。艶めかしくて・・・セクシーなお姉さまが、どろ~んとした目で誘う様な所しか、テレビのドラマでしか見た事はありません。まあ・・ね。あのどろ~んとした世界に似てますよ。集中して苦労して作った自作模型を目前に・・・「俺って・・・凄いかもおおおお。」って自画自賛に大いに浸れてますから・・・。

 空野式・機体構造の正しい考察

※ 未だに・・・空野彦吉さんの機体製作についての質問が来ます。胴体のセミモノコックについての質問が大変多い。次が相反エルロンについての効果についてです。ネットで図面を見つけて・・・大概のモデラーさんは驚きます。主翼の翼端エルロンを何故固定にするのか?。此れだけ後退角の付いた主翼なのに、どうして捻じり下げを付けないのか・・・。最大翼厚12%の完全対称翼・・・捻じれるモンなら捻じってみィ!。捻じる必要が無いから翼端エルロンを固定するんですよ。(Part-2に続く)