Cesium Busters(3年間の除染記録)


● 三年前、福島市の桑折町の住宅除染を皮切りに、福島県内の各地を巡っての除染記録です。配属された会社の仲間達と懸命に行った除染の記録です。ここで終わりだとは思っていません。また、要請があれば福島に戻り新しい仲間と任務の完遂に務めます。そこいらのいい加減な除染作業員とは違いますよ。多分、私たちの仲間は私も含めて体内被曝しています。両親も持てなかった被爆者手帳、私はその代わりとなる放射線管理手帳を持って更なる除染現場に入ります。原爆の被害者を持つ家族の代表として。

● 親戚からは大馬鹿モン扱いです。なんでわざわざ被爆しに行くとか?。そがん、バカとは付き合えんばい!。もっと安全か仕事ばせんね。と、言いながら、近寄っても来ません。傍に寄ると被曝するからでっか?。だったら俺は小型原子炉かい。動く原発扱いは…、あ~、面倒臭え~。解らんやつらは放っときます。多分、広島、長崎は、原爆投下後、爆心地周辺の除染をしていないんだろうな。瓦礫撤去と都市の再建はやったんだろうが。福島の危険区域の全町民の集団避難…、避難させなかったら、もしくは避難が大幅に遅れたら…、広島、長崎以上の被爆者手帳の交付が必要になる。多分、国家は保証しきれないだろうなあ。もし、福島県の除染をしなかったら、過去の日本と何も変わらない。除染なんかやっても意味が無い!って言ってる奴ら、俺たちと一緒にドブ掃除やってみな?。綺麗にしたら線量は目に見えて下がるから。

● 現在の福島市内は安全ですよ。普通に生活する分にはね。とにかく一度に全部とはいきませんでしたが、私たちだけではない色んな会社の仲間たちが、家屋や道路を洗浄し、ドブをさらい、地面を剥ぎ、土壌を改良し、汚染されていない土と砂に入れ替える。気の遠くなる様な作業を一か所もしくは一軒ずつ改良していきました。一つの会社で出来る軒数は三年間で1000軒弱、それでもいくつもの会社でやれば可能でした。出来るもんですよ。やればできる。福島盆地はフルーツ王国です。桃に始まり、さくらんぼ、ブドウ、梨、リンゴ等、一年中果物が出来ます。風評被害に耐えかねて、果物農家を止めた人もいますが、私自身が三年間食べ続けて何とも無いのですから、誰が食べたって何とも無いんですよ。

● 九州の田舎まで福島盆地の桃を夏場に何箱も持って帰りました。傷があったり、大きさが不揃いだったり、そういう桃を直売所で安く大量に買い込んで、車のクーラーとかち割り氷で室内の温度を下げ、関西と九州の仲間に配ってまわりました。特に九州の地元では、長雨の影響で桃が不作となり、地元でも品薄状態。持って帰った福島の桃は大変喜ばれました。なんで風評被害なんかやらなければならないんだろうか。全くもって解らない。ネットに依存しすぎた人たちの被害妄想意識だろうと私は思います。

● 個人の家を除染して大変喜ばれた一つに、ペットを安心して庭で遊ばせられるって言われました。人間様は外に出る時は靴をはきますが、人間以外の動物は裸足のまんまです。肉球から直接被曝してしまいます。人間よりも寿命は短いのに更に寿命が短くなってしまいます。飼い主にとって心の拠り所となるペットですよ。元気に遊べる自分の敷地内が安全じゃなかったら部屋の中でじっとさせられているペットたちにも、大変なストレスがかかります。広いお庭の土壌の入れ替え作業には骨が折れましたが、作業終了報告が終わり、飼い犬を抱っこして飼い主さんが応対されましたが、目に涙をいっぱい溜めてお礼と労いの言葉を頂いた時は大変嬉しく思いました。苦労は報われる…。


● Young Guy

● 除染現場の作業員は定年まじかのおっさんばかりではありません。少々被曝したって残りの人生は短いのだから、国の為の人柱にならんかい!。って、どこぞの一桁チャンネル掲示板には他人事みたいに書き込んでありました。ところがだ!。多分書き込んだ輩は文面から判断して三十代、除染現場にはおっちゃんよりも二十代三十代の若い力と頭脳が集結しています。

● 彼らは福島の地元や東日本の子たちです。原発現場にも積極的に入って仕事しています。状況も解っていないのに、知った被って掲示板で最もらしい事を書き込んでるお前ら!、自信を持ってネットに書き込むんだったら、一度危険区域に仕事に来てみろ。ゲート近くの警戒区域でもいいぜ。被曝線量は安全なパソコン部屋の数百倍だ。

● 除染現場には頭の悪い作業員は必要ありません。除染現場にいる頭の悪い作業員とは、極度にビビッて土を触れない。草をむしれない。朝から晩までボケ~っと電柱に化けている作業員の事だ。除染現場から安全圏の地元に帰ったら、大威張りで吹聴しまくるのかもしれないが、多分誰も耳は貸さないと思います。危険を承知で作業したのなら、恰好良く吹聴は出来ないよ。まだ終わってないのだから。

● 彼らには恋人や家族がいます。自分の住む家の周りは自分たちで除染しています。その周りとは、原発を含む広範囲です。彼らの様な地元の若い力が今後の福島県を復興させます。除染やっても意味が無いなんて最もらしく掲示板に書いてる人?、半減期が3000年の放射線と格闘している若い力を馬鹿にするなよ。彼らはガッツのあるベストガイだ。


● 21歳から37歳までの若い力です。JV・職長・足場チーム…、仕事は超真面目、早い、正確、完璧。段取り決めたら休憩時間を返上してでもやっちゃうくらいのガッツがあるメンバーです。中型ダンプ・移動式クレーン・ユンボ・高所作業車・高圧洗浄・勿論ネコもスコップもガンガンやるぞ。モニター班の作業集計は流石にコンピュータ世代…、おっちゃんは敵いません。


● 屋根の上はかなり怖いぞ。しかし、安全対策はバッチリだ。お尻の後ろにちょろっと見えてるのは、安全帯の一部のロリップです。その先には反対側の屋根まで、ぶっとい親綱が張り巡らしてある。これをピンっと張る事により体重をかけて逆さ吊り状態で雨どいの拭き取り除染中。

● 真ん中の画像は松川の多目的広場です。カメラマンの後方には土嚢が二万個以上。休憩中でも暴れたい盛りの若い衆。この二人の本職は足場屋さん。親方にとっては弟みたいな立場かな。毎日代わりばんこに弄られてます。

● 雨水桝の中は真っ黒けの土壌です。除染現場に一年以上居ると、周りの状況判断で雨水桝の中身の土壌の放射線量が高いのか低いのか見た目で判断可能。この桝は?…、除染技能者の安全防御の装備状態で判断しましょう。手袋してても直接土を触ってないでしょう。器具を使う時は線量がかなり高い。腰を下ろしてるから不真面目に見えますか?。お尻の下には防御の厚手のマットを敷いて、腹を括ってやってます。電柱に化けそうな作業員には絶対出来ない芸当だ。桝の中を綺麗に回収したら私の出番。高圧の洗浄器とバキューム掃除機で線量が下がるまで洗い捲る。


● 画像だけなら普通の工事現場なので、興味の無い人にはこれがどうしたの?なんでしょうけど…。タイベックス着込んでやってるって事は、相当線量が高いって事です。なるべく肌を晒さない服装ですが、冬場ならまだしも…夏場でもこの服装で力仕事をやる。線量が高いからなるべく触らない動かない…は、現場には必要ない。おバカさんには務まらない現場です。動かないで良いのは安全圏の現場。動かないと地面からの強力な線量を靴を通して浴び捲るぞ。


● 若いけど頭は良い、ガッツもある、ユーモアのセンス、目上の人間を敬い、牛丼奢れ奢れと甘えて来る。俺がパチンコで勝ったのを何で知ってるのか。現場近くの牛丼屋に連行されて大盛、特盛奢らされる。で!何で知ってるのか尋ねたら、「トンビさん、何時もと帰る方向が違ってたから後をつけました。」だそうで。て事は、あの広いホールに潜んで閉店まで監視してたのかあ?って聞いたら、「僕達、負けたけど。トンビさんは○万円勝ってる筈だから…。」…、だから集られました。お前らあああああ!。

● 福島の冬です。軽く40㎝は積もります。画像奥の山手に国道115号線が走っています。さて・・・今から出勤・・・。赤い自動販売機の先は橋なんですが、その先には向かって左方向に勾配10%の上り坂が走っています。う~む・・・さて・・・登れない車が何台いるのでしょうか・・・。私の通勤車両は四駆のエステマ(ルシーダ)です。昨日・・・FRのダンプで帰ってきた若い衆・・・、前日にチェーンを掛けろとあれほど言ったのに・・・。多分上れないし・・・土湯峠も下れない・・・。冬場の福島に来るならFFか四駆でどうぞ。

● この状態で翌朝まで続けば・・・駐車場の車は粗雪だるまです。通勤ドライバーの朝の仕事は、まずは車の雪下ろし・暖気運転・車両搬出路の雪掻きです。四駆なので土湯温泉からの脱出は可能なんですが、上記の若い衆は御寝坊さんなので、何時もの調子で出発時間ギリギリに現れます。北海道育ちなのに・・・車にチェーンが掛けられない。・・・結局・・・職長指示で私がやる羽目になりました。南国育ちで雪道なんぞ走った事の無い私でも・・・二度目の冬です。日頃から中型ダンプに乗ってれば、チェーンの掛け方位は覚えます。平成生まれの20歳達・・・将来が心配だ・・・。

● 福島市内の住宅除染は足場屋と高所作業車のオペレータが居ないと遂行不可能です。周りは畑だらけの田舎の一軒家と違い・・・街の中は舗装路と左右に住宅が鈴生りです。住宅は基本四角形・・・表の道から個人車両の駐車スペースから、高所作業車で出来る範囲は住宅の二面・場所によっては三面・・・出来ない面も出て来ます。

● 高所は私が担当、残りは足場チームが毎日一軒ずつ足場を組んでは作業を終えると解体します。ダラダラやってたらその日一日では終わりません。効率良く作業して、時には土工班・洗浄班・高所班も作業に加わります。三年間の除染作業中・・・このチームで約1年8か月・・・一番楽しかったです。

● 足場の親方の采配も凄かったし、段取り良く進める為の下見も欠かせない・・・。足場の手元としての丁稚作業も手伝いながら、各部材の名称を覚えるだけでなく、寸法が解れば数量搬入まで覚えるし・・・、若いメンバーに混じって作業出来た事は一生の思い出に成るでしょう・・・。画像は足場組み立て中と、作業終了後荷崩れしないか点検中の班長ぶ~太君です。「アンタにブタって言われたくないワイ!。百貫デブの大ブタ!。」・・・「なら、お前は子ブタだ!。」「・・・。」それ見て親方大笑い・・・。ぶ~太君とはよくあそんだなァ・・・。パチンコに焼き肉に・・・。「焼き肉奢って下さい。」「お前・・・共食いやんか!。」「共食いでも良い!奢って~!。」
毎月給料前はピンチのぶ~太君でした。

● 放射能の犠牲者は人間ばかりではありません。自然と共に生きる動物も危険に晒されています。どんなに保護しても・・・無事に・・・運良く安全圏に保護された動物以外は無視されるのでしょうか・・・。時代の流れに乗って可愛いと指定された動物以外は、無視されて死滅するのでしょうか・・・。彼らは批難区域から取り残された動物達です。運良く除染作業員と出会って保護された動物達です。

● とりあえず・・・除染の優先順位は人間の住む地域です。それも限られた範囲・・・。その周辺に住む自然の一部である動物達のテリトリー(全部じゃないけれど・・・。)里山も除染中です。今!まさに・・・マスコミ報道されていない山里では、経験と知識を蓄えた除染作業のプロ達が頑張っています。日々の生活の中で除染作業員の事なんて頭の片隅にも無かった人たちへ・・・、彼らは頑張っています。

● 一般住宅の屋根の上・・・屋根と雨どいの洗浄には、足場を組むか・・・二段ハシゴ(アップスライダー)を延ばすか、高所作業車(スカイマスター)を使うか・・・、状況に合わせて使い分けます。除染作業員は全員が土木関係の職人ばかりではありません。まあ世間では定職にあぶれた寄せ集め人足って言われてますが・・・、一見土木作業員にも見えるんですが、れっきとした特殊作業の集団なんです。

● 世の中に存在する色んな職業を経験した其々のエキスパート達が集結しているから、除染現場の特殊な作業に適応しています。土木屋さん達が最初に請け負った除染作業ですが・・・、土建業以外のかなり専門的で緻密な作業が沢山必要な除染作業です。そこで・・・色んな知識を持った人材を広く公募した結果が、今も続く除染作業のエキスパート集団です。

● 私の所属した(有)三瓶工務店には、数えきれないくらいの他業種からの除染技能者が集結していました。初めて屋根に上って震えていた高所恐怖症の作業員でさえ、これを克服しましたし、今までペーパーに近い資格類を存分に発揮して名実ともに専門オペレーターに成った人も多いです。

● 昨年12月に写した福島盆地・市内の現場詰所からの風景です。磐梯山系は雪模様です。よくもまあ・・・3年間も福島県に滞在して、除染作業に従事したなあ~・・・なんて今さらなんですが、大変懐かしく思います。朝・・・朝礼前の自家用車の中から、事務用コンテナハウスを繋ぐ電線には多くのスズメが停まっていました。平和だなあ・・・って思いました。

◎ 放射線を浴びても空気感染しません!!

● 世の中・・・一流大学出身の親を持つ子供でも、放射線に無関心な親を持つ子供でも・・・、虐めの手段として使っている避難者虐めの実態・・・。はっきり言ってお馬鹿さんですね。よく考えてもみなさい!。レントゲンを身体に照射すると良い放射線?しかし、原発から飛散した放射性物質を浴びると悪い放射線?。どちらも種類は違うけど同じ放射線です。レントゲン撮影だって長時間放射を受ければ被曝します。

● しかし・・・、どちらの被曝状態でも体内被曝はしますが、周りの人たちに空気感染はしません。放射能の言葉の意味を世の中の無関心で無責任な虐める側の人々は理解していませんね。放射能とは放射性物質から放射される線量の強さです。これを人体に浴びると体内の細胞が変化します。性行為をしたとしても放射線本体は感染しませんよ。世の中のネット物知り博士の皆さん?。

● 要するに・・・体内被曝とは被曝した本人の体内細胞が変化するだけって事です。ただし、放射性物質を体外に付着させた状態ならば周りの人にも被害が出ます。福島で被曝した避難者達は、一様に衣類を着替え体中の洗浄を行ってから安全圏へ避難しました。ですからたとえ肩を組もうが抱き合ってチューをしようが、はたまた性行為をしようが・・・、被爆者から放射能は感染しません。被爆者と健常者から産まれる新しい生命には何らかの障害が出る可能性もありますが、それ以外の普通の日常生活においては被害はありません。

● なんの為にマスコミが電波を使って色々と報道をしたか・・・。ちゃんと見てれば凡人でも理解出来た筈ですよ。使い捨ての白い防護服タイベックスを着込んで毎日原発本体から・・・その周辺の危険区域の除染を行った技能者達・・・。自分の生命を捧げて作業している彼らでも、夕方作業が終わればタイベックスを所定のゴミ箱に廃棄して、シャワーで体を隈なく洗浄してから安全な宿舎へ帰ります。彼ら自身だけでなく・・・、それらの作業者に関わる多くの地元のお店の人達だって放射能を浴びた被爆者達が放射能を撒き散らす危険人物だとは思っていません。

● 世の中の・・・無知な親御さん達?、ネットがあるんだから放射能の事をもっと勉強してごらん?。そして、当たり前の事実として、自然界に何処にでも存在している放射能の線量によって、人類が健康である事実を知らなければなりません。自然界に何処にでも存在している線量のおかげで雑菌が繁殖しないから、人間が健康で居られる事実・・・。全く放射線をゼロ状態にしたら・・・、人間は何れ死滅します。高過ぎてもイケナイ。全くゼロでもイケナイ・・・。絶妙な自然界の線量レベルにまで状態を戻す!それが除染作業って事です。

● 除染作業において絶対に守らなければならない事。それが自然界に存在する放射線の線量以下には下げてはならない事。農村地帯ならば畑の線量がゼロ状態だと雑菌が繁殖して土を分解し肥えさせる為の微生物が死滅して繁殖出来ませんので、作物が育ちません。コンクリートジャングルの街中ならば、下水道にも色んな雑菌がはびこり人間に影響する病原体が蔓延します。除染業務講習会に参加して資格を習得し、国に登録されました。資格者番号が交付された以上・・・除染作業には誠心誠意の作業をを続けてきました。丸三年・・・被曝した線量も累積でみれば多分・・・、作業に赴く前の数百倍・・・。昨年三月初旬に地元に帰ってきました。最初の数か月は怖かったです。なるべく風をひかない・・・直射日光を皮膚に当てない・・・。

● よって・・・安全圏にだって自然界レベルの放射能は当たり前に存在しています。だから人類は健康でいられる事実を安全圏で普通に生活している虐めの当事者達は知らなければなりません。こちら地元南島原市の住人にも戦後の時代から原爆被ばくの避難民に対して、村八分やら陰口やら・・・放射能ば撒き散らすなァァァ~・・・放射能のうつるけん!側に来んにゃあァァァ~・・・。戦後の地元民ですらこのレベルです。

● 福島のフルーツライン沿いの果物農家さんの母屋を除染作業中、付属のお店に桃を買いに来ていた浜通り地区の危険区域から会津に避難していた年配のご夫婦と休憩中に話をしました。私が島原半島出身だと知ると、過去に起きた苦い思い出を語ってくれました。会津に避難して数か月後・・・、九州への旅行をされた折・・・、雲仙の宿泊地で気づいた悲しい事実・・・痛く心が傷ついたそうです。ホテルの駐車場にてライトバンの後部から荷物を降ろそうとしたとき・・・、白いボデイに「放射能を撒き散らすな!はよう福島に帰れ!」と太書きマジックで書かれていたそうです。多分・・・島原から雲仙登山道路に入り、途中の山腹にある展望所でトイレを借りた時に書かれた可能性を話しておられました。

● 私は・・・聞いていて・・・恥ずかしかったです。地元を褒めてくれる東北の観光客も沢山いるのに・・・、こういう不届きな住民も居る事実・・・。除染作業をしていない長崎原爆から避難して来た被ばく者の二世や三世が多く住んで普通に生活している地元南島原市・・・。落書きの当事者が二世や三世でない事を祈ります・・・。

● 私の愛車ノアは除染現場で必要だったので、現場の上司から譲ってもらいました。此方の地元に帰郷して名義変更するまで、福島ナンバーでした。帰郷の道中・・・福島の観光協会から貰った{福が満開 福の島}のステッカーを車両後部にデカデカと貼り付けて主に一般道を使って帰ってきました。除染活動の最後の仕上げ・・・道中なるべく多くのコンビニと道の駅に出向き、聞かれたら真実を語ってきました。風評被害で東京より西側では全く注文の来なくなった福島産の果物・・・、フルーツライン沿いの果物農家さんの広い私設駐車場には、東北ナンバーの観光バスが沢山停まっています。お客さん達は季節の果物の爆買い中・・・って事実も知らないんでしょうね。

● 三十台近い観光バスの端っこに除染作業中の我が三瓶工務店チームの中型トラックが並んでいます。観光客からは労いの言葉と果物のおすそ分けが・・・。休憩中に戴いた果物農家のご主人一押しのサクランボは、大きい鉢に山盛り入っていました。仲間十人でも食べきれない位の量がありました。採れたてのサクランボって、甘酸っぱくて美味しかったです。口につる付きのサクランボを入りきれない位頬ばって・・・つるを全部引き抜き種だけ口から吐き出し・・・。一生忘れられない思い出となりました。

● そうそう帰郷の途中・・・大阪の長居陸上競技場に併設されたユースホステルに泊まりました。二日目の夜・・・何と!日本対ベトナムのサッカーの試合が・・・。なでしこジャパンが活躍する試合でした。過去三十年前から度々宿泊した長居のユースホステルですが、時代に伴い部屋の中の雰囲気も変化しました。ぎゅーぎゅー詰めの二段ベット八人部屋なんて当たり前の時代から三十年後・・・、シングルベットで広々としたゲストルームに宿泊です。部屋割りはスタッフさん任せ・・・。宿泊台帳に記載した還暦前の年齢が功をそうしたか・・・、もし、二十代の私だったら迷わず二段ベットの部屋だったかも・・・。顔見知りのスタッフさんのご厚意で、通用門からスタンド席へ。甲子園球場以外のスタンド席で激しい応援をしたのは久しぶりでした。猛虎会の非公認サポーター。アイボリーホワイトのカローラに、縦縞と猛虎のステッカーを貼り込んで走っていた時代が懐かしくなります。六甲おろし・・・今でも歌えますよ。それも大声で!。

◎ 放射能の半減期

● 放射性物質には色んな種類が存在します。線量の高い物質から低い物質まで様々です。最近公開された(シン・ゴジラ)でも、ゴジラが移動する・熱線を吐く・行為による放射能汚染が描かれています。物語の最後に撒き散らした放射能の半減期が、数か月だったというセリフが出て来ます。この半減期により放射性物質の線量の高低が決まります。

● 自然界に存在する放射性物質の線量の元で育った作物を人間が摂取しても、被曝したとは言いません。今回の原発被害で福島県の米処は大きな被害を受けたと言いますが、安全圏にいる現状を知らないネット物知り博士達が風評被害を煽っている節があります。除染現場に丸三年間従事して、除染の方法と放射線の知識を体得すると、現在の福島県産の米は安全水準だと実感できます。

● 現在の原発周囲の危険区域の山林において、一番線量の高いのは山林の樹木ではなく・・・生えている地面です。もっと詳しく言えば、雨や降雪の水分で地面に浸透した土壌自体が汚染されています。原発の建屋は飛散防止の外部カバーで覆われましたので、建屋自体からの飛散はあり得ません。

● 現在までの地域除染は危険区域をまず完全遮断して、安全区域を増やす除染でした。警戒区域として指定された範囲は除染作業により、徐々に安全圏を獲得しつつあります。不用意に山林等に足を踏み入れない限り、日常生活には何の支障もきたさない状態となっています。

● 果物農家のご主人が言っておられましたが、作物の育ち易い環境の良い畑を作る為には、除染作業と同じ様な土地改良の土壌育成が必要で、毎年やっていると聞きました。ネットで最もらしい事を正義の味方気分で書き込んでいる博士の皆さんは、土壌改善に尽力を注いでいる、農家さん自身の事を全く知りません。ネットの風評被害に振り回されて、福島の県産品を買い控えしているサーファーの皆さんへ。値段の安い今の福島産のお米を食べてみましょう。全然問題ありませんよ。

● 平成25年の二月から福島産の米を食べていますが、あれから丸四年半の現在・・・身体に異常はありません。むしろ・・・もう直ぐ還暦なのに、身体が自由に動く・どんぶり飯が食える・うんこが気持ち良く出る・未だに自転車(パナソニック・パナレーサー)で雲仙の登山道路を平気で走破できます。

● 線量計で福島盆地の水田を測りましたが、線量は比較的低かったです。よって、農家さん自身が毎年行っている土壌改善で米は安全水準だと思います。それよりも・・・安全圏にある・・・放射線を発生させるラジウム温泉の方が、線量は高いと思いますが・・・。ラジウム温泉に入って被曝したって言いませんよね?。温泉たまごで体内被曝?????・・・有り得ない・・・。ネット掲示板に書き捲っている物知り博士の皆さん!、パソコン部屋に籠ってモニターと長期間にらめっこしていると、電磁波という放射線に長時間さらされている博士自身の体が被曝してるんじゃないでしょうか。