🐦  霧ヶ峰式 鷹号

 

 全長・・・1050mm  翼長・・・1730mm  全備重量・・・820g  RC・・・4Ch・4サーボ

● 胴体の内部構造にスチレンペーパーを使用して製作した(霧ヶ峰式・鷹号)です。平成時代からラジコンを始めたモデラーさんは、スチレン飛行機は平成に入ってからと思われている人が多いと思います。しかし・・・昭和には厚さ数ミリのスチレンペーパーが一般的に何処でも買えない時代でしたので、あまり使われなかった・・・というだけの話しです・・・。

● スチレンシートは無かったのですが、発砲スチロールのブロック材はありましたので、直接ブロックを加工して飛行機の胴体を作っていたモデラーさんはいました。しかし・・・主翼の発砲コアと違って、胴体の複雑な曲面に沿わせてバルサを貼り込む作業性の悪さが先行してしまい・・・スチロール胴体のバルサコーティング仕様機は存在しませんでした。

● スチロールで胴体を製作したら、表面に幅の狭いセロテープを隙間なく貼り込みます。このテープの表面に直接グラス繊維を被せて硬化させます。硬化したら粗目のペーパーで表面をサンディングして、凹みはパテで修正し胴体を作っていたマニアもいます。グラスマットで型を作って量産したのはメーカーさんです。個人は上記の方法で作るのが普通だった時代でもあります。

● 表面が仕上がったグラス胴体の内部なんですが、灯油を使うとスチロールが溶けて剥がし易くなります。中身が抜けたらベニヤの胴枠を入れて胴体が完成します。この工作方法は、一部の業種に携わるモデラーにしか作れない構造でしたので、一般的には普及しませんでした。

● 内部構造にスチレンを使うと胴体自体がひ弱に成る!・・・とか、安っぽく見える!って言ってるのは、平成以降にモデラーに成ったスチレンペーパー・セロテープぐるぐる巻き仕上げの愛好者だけです。きちんと構造を考えて組み合わせると、バルサとベニヤで構成する従来機と遜色無い胴体が出来ます。当工房では色んな飛行機に使っていますので、自分で作ってみればその有効性に気づきますよ。