● 平成17年製作のDFS−HABICHTです。画像左は胴体内部の構造材なんですが、メカ積みの画像の通り胴枠の内側に平行に走る構造材です。ベニヤ画像の上に見えるのは機体の紹介ページに掲載しているOBERON−U型の内側構造材です。型紙からベニヤにトレースしたらベニヤ二枚を重ねて釘で止め、ミシン(糸のこ盤)で切り出していきます。基本的に重心位置より前はなるべくムクの状態を維持し、重心よりも後部は最大限肉抜きします。ベニヤ画像の下に見えるのがハビヒトの構造材です。肉抜きされた構造材の最後部には小穴が開いていますが、主翼を固定するサブカンザシのピンダボを受けるパイプを固定する為の穴です。

 ● お仲間さんは「トンビの二重構造」と呼んでいますが、何故こういう構造になったのかはZANONIA2005の機体紹介で述べていますので下にスクロールしてください。


● 平成18年製作/Lo−100です。キャノピーの木型は画像後方の一番右にある物凄く大きなモノです。このサイズのスーパーハード・バルサを削るのに一週間掛かりました。まるで削り節作ってる感覚でした。バルサって以外と硬いんですよ。

 ● 平成21年製作:M-163b KOMET/スチレン・バルサ混合構造

 ● 平成18年製作;REIHER/写真の機体は7号機・作れば売れる優秀機です。


● ライハーの後部胴体には逆アールが入ります。プランク材に専用冶具を作って成形しました。

● スポイラーのリンケージが通常とは少し違います。リンケージ自体はサーボと繋がっていないのですが、動きは完璧に作動します。何れ別ページで紹介しましょう。

 ● 平成16年製作/アウトラインのみガルモデルのザノニアです。内部構造と翼型は私のオリジナルです。ガルモデルのキットの組立に苦労した人しか解からないと思いますが、この構造を見たら考え方が変わるかもしれません。言っておきますが部品の数は然程増えていません。本来ならば胴体側板の内張りになるベニヤが胴枠内側に移っただけです。内部構造を見れば解かると思いますが、機種側の最初の胴枠の直角を出せたら後は右へ習い!全部の胴枠は必ず正確に平行を維持します。内張りベニヤは釘で二枚重ねてミシンで切り出していますので、当然なんですが左右が同じ寸法です。当然ながらカンザシパイプの受け部分も必ず胴枠に平行になりますし、主翼左右の上反角も同じになります。中学の数学・・・ちゃんとやってて良かったな〜と思います。二本の平行な線に二本の平行な線が直角に交差したら、内接する四つの角度は必ず90度になる・・・っていうヤツです。外部側板は普通に機体のアールに沿ったストリング材に接着されているだけですが、仮に外部側板を破損しても内部から弄る必要がありません。内張りのベニヤと外部側板の間にカイモノを入れて外部の不足部分を埋めてやれば良いのです。

 ● 主翼後縁付近から尾翼まではガルモデルのキットと変わらないんですが、派手にグランドループやナイフエッジ状態の側転着陸でもしない限り後部胴体は壊れません。隠れお地蔵様に罰当たりなヘッドバットを喰らわせた時の対策だと思ってください。それもこれもプロポの送信機がおりこうさんになってくれたので、アナログチックな機械リンケージをやる必要がなくなりました。尾翼コントロールのリンケージは全て直線引きです。ラダーは両引きのテグスワイヤー・エレベータは左右単独操作のリンケージになっています。私の大型機は全てこのリンケージです。構造が簡単ですし確実に動きます。尚!、尾翼のコントロールサーボには標準サイズのデカイサーボを使っています。1gでも軽く・・・と願っても古典スケール機はノーズモーメントが短いので必ずテールヘビーになります。マイクロサーボを搭載してバラスト積んでたのでは意味がありません。標準サーボを積むのにはもう一つ理由があります。ウチワみたいな尾翼の舵面に掛かる風圧は相当なモノです。サーボトルクの弱い小型サーボでは耐えられません。もう一つサーボトルクが標準サーボ並みでも踏ん張るサーボケースの面積が小さいとケースごとモゲルかも知れません・・・。ビス穴二本締めの小型サーボとビス穴四本締めの標準サーボ・・・どちらが踏ん張れると思いますか?。

 ● 平成17年製作/マイクロエレクトロニクス社製のOLYMPIC-Uです。インチの図面からコピーしました。ネット物知り博士なら
「綿密に〜・・・綿密に〜・・・。」と言われるのでしょうけどね。そのまま定規を中てて一番近いミリ寸法で図面を引き直せば簡単です。そこから寸法を正確に採れば良いのです。翼型なんてインチで書いてあっても最初から翼型として確立していますので、実寸で採ってしまえば簡単です。後は市販されているバルサの材料を使って組めば良いのです。最初に見たのが昭和53年です。当時のグランドサーマル部門ではダントツの1位でした。とにかく浮きまくる機体でした。主翼のプランク部分が殆ど無いんですが、大型機でも充分高度の取れるショックコードでバンザイしない構造で作られていました。強度ばかりに気をとられ機体重量を重くしてしまう前に主翼をしならせて余分な荷重を逃がす構造です。

 ● 大観峰で飛ばしていたらパークフライヤーさんから「トンビさんは初心者ですね〜!。もっとノーズを尖らせなきゃ空気抵抗が増えて性能が落ちますよ。」っと、言われました。平成生まれの20歳の若造君は昭和50年代を知りません。スパン2500mmのオリンピック・・・ノーズを尖らせてしまったら誰もハンドキャッチなんかしないと思います。このアールだからキャッチし易いんですよ。クルクルフリフリの現在のハンドランチ機と一緒くたにしないで下さい。微弱なサーマル上昇風を確実に捕らえて滑空を続けるのがサーマルハンティングの醍醐味です。芝生の上に仰向けに寝そべってずっと滞空させて遊んでいた時代が懐かしくなります。

● 平成17年に製作した猿投げのハンドランチグライダーです。私は少しデブ系なので一回転すると目が廻りそうになりますが、世の中の流れに沿ってとりあえず作ってはみたんですが・・・、遠浅の海岸の標高2m程度のスロープでも普通に飛んでしまうのでワザワザ気持ちの悪い思いをしなくても、楽しく気軽にシーウオール・ソアリングの出来る海スロ専用機として活躍しました。機体の成れの果てなんですが・・・浜辺の着陸時にドッグラン中の飼い主さんとワン太君に其々ノーズと尾翼を踏まれて・・・、再起不能になりました。しかし、主翼が無傷でしたので何時か再、復活させようと思っています。全面プランクの翼なんですがリブは片翼に4枚しか入っておりません。そのかわり1,5mmのスパー材が片翼平均座標の6箇所に入っており、冶具上でフルプランクにしましたので完全なE−180で仕上げてあります。いわゆるリブレス翼なんですが、バルサシャーレーの中芯だと思えばわかり易いのではないでしょうか。リブレス構造のフルプランクはかなり丈夫ですよ。その代わりに・・・冶具が必要ですけどね。捻れちゃったら・・・元には戻せません。方法はあるんですけどね!フルプランクのF3A機の翼が捻れた時の修理法が・・・。それは秘密です。普通のマニアがやったら・・・更に悪化させるかもしれませんし・・・。
● 平成16年に製作したプライマリー・タイプの無動力グライダーです。九帝五型・阿蘇号をモデルに製作したんですが、胴体が細過ぎて主翼中央の翼支持パイロンが強度不足になりグランドループ気味の着陸では、よくヒビが入りました。ただし・・・モーメント関連を九帝機と同じデータにしましたので、今後九帝五型を製作する場合は資料機になります。主翼の面積が100duありますので全備重量が4kg強なんですが風速3mで普通に飛んでしまいます。ノーズごりごり動力機には出来ませんしショックコード発進も出来ません。最初からそのコンセプトで作りましたので・・・。

● 画像は修理中の物です。パイロンが遂に折れましたので新調しました。パイロンの支柱の中にリードハーネスを内蔵していたんですが、ハードランディングのグランドループで遂にコード内断線!・・・、全部交換となってしまいました。画像はこれっきりしか残っていないんですが、当時の大観峰でのフライトを保存してくれている多くのラジコンマニアの方も多いのですが、それにも増して世界中の観光客の方の旅の思い出のページの中には、私のオリジナルグライダーを保管してくれている方が大変多く見つかりました。国内のバイクツーリストや海外から観光でみえられた旅行者の方の大観峰の紹介ページでこの機体は沢山出て来ます。何処かに残っていると思いますので、ご自分で検索されてください。サーマル工房のグルナウベビーとのツーショットは、ハワイから来られた旅行者のページで見つけた事があります。その方のコメントには「九帝七型が飛んでいた。」ってかいてありましたが、実機の七型はもっと格好良いですよ。まあ〜・・・見えなくも無いんですけどね。主翼内蔵のエルロンサーボには堂々と標準サイズのサーボが積載されています。それほど大きいと言う事です(笑)。九帝五型の胴体側面の高さはこの機体の2,5倍はあるんですよ。そこにパイロンが付きます。九帝五型の胴体のサイズ・・・目茶苦茶デカイって事です。

● 現在残っているお見せ出来るグローエンジンの骨董品です。画像中央と右は(OS60-S)です。名機サンダーバードに搭載して社長に横でブチブチ文句言われながら・・・、左右のパッシング飛行だけを練習していました。社員であってもこの位の技術は持っとかなあかんでえ〜っ!と・・・タンク一杯何往復したやろう・・・、これが一日中続きます。ラジコン飛行機飛ばすのがこんなに辛いって思ったのはこの時が初めてでした。おかげでスロープグライダーを飛ばしていても、上周飛行と着陸だけは誰からも文句を言われません。時々・・・拍手も貰えます。このエンジンは同型を3個持っていたんですが、部品が壊れる度んびに移植していたら此れだけしか残りませんでした。キャブレターの無いエンジンって牛肉の入っていない牛丼みたいで・・・、格好悪いですねえ〜。

● ENYA19Vです。左はベアリング無しで主に飛行機用として使用しました。右側は19V−BB型です。主にバギー用として使っていました。バギーは石政のラットバギーでした。物凄く高価なキットだったんですが、とにかく頑丈で壊れませんでした。むしろエンジンの方が先にスカタンになっていたぐらいです。その後このベアリングタイプは自作のエアーボートに搭載していたんですが、普通では考えられない位のスロー回転でもエンストしなかったので、池の真ん中でエンストして泳いで回収に・・・が無くなった高性能のエンジンとなりました。飛行機に付けても・・・あんまり意味は無かったですねえ〜・・・。機体が重いから回転数が下がれば勝手に高度が下がるのが飛行機のサガですから・・・。

● OS25FSRです。側方排気の同クラスのエンジンの中ではダントツの高性能なエンジンでした。レスポンスもパワーもずば抜けていました。昭和50年代の初期に発売されて以来・・・、愛好者は沢山いました。とにかく飛行機にバギーにと安定したアイドリングとマックスパワーのおかげで、飛ばない飛行機が全部飛んでしまうほど・・・皆が挙って購入したエンジンの一つとなりました。右の画像はその後のF3A機の中翼タイプ・チューンドサイレンサーのブームに合わせて、機体の25クラスが発売されると同時にこの後方排気型の25FSRが発売になりました。私は自分も開発に関わったオーロラの25クラスに搭載していました。とにかく良く廻るエンジンでしたねえ・・・。後方排気なので回転が安定していました。ハイからローそして再びハイへ・・・すこぶるスムーズに吹き上がってくれたレスポンスでした。マニホールドも直線配置でしたしサイレンサーの取り付け搭載も楽でしたね・・・。機体は阪神の震災で彼女諸共潰されてしまったんですが、エンジンだけは外せたので今でも持っています。彼女の形見としてですが・・・。

● JR製のプロポです。左の二台は昭和の遺物みたいなFM式のプロポですが、ちゃんとモジュール型なんですよ。送信機の裏側の小窓を開けて専用のマイナスドライバーで各種ミキシングと舵角の調整を行います。裏ワザとしては飛行中にお仲間さんと二人三脚で調整した事もあります。そういう時代もあったんですよ・・・。奥の左側は平成初期頃の新電波対応型プロポです。MAX7・初期型のデジタルパネル式のミキシングプロポです。72Mhz帯なので今でも使えるんですが、ロッドアンテナが潰れてしまって伸ばす事が出来ません。

● FUTABA製のプロポです。平成15年以降に購入したプロポばかりなんですが、私は基本的にこの国産の二大メーカーしか使いません。たとえ量産している場所が国外でも・・・製品としての信頼性は国内の老舗ブランドのみならず、過去からずっと使って来てトラぶった事が一度も無いからです。一番安心して使えるのは右端のスカイスポーツです。完全に調整の取れたヨシオカモデルのバイキング40クラスもこのスカイスポーツで飛ばします。

● 世の中は2,4ギガヘルツ帯へと移行しました。ある意味新電波と言われた40メガ・72メガは時代遅れの旧電波ってネットの博士達は言ってるんですが、電波協会にその辺を聞いてみたら・・・「日本でラジコンが出来なくなるその日まで、この周波数帯は使えますよ。」だそうです。よって更に安全に使える時代がやって来ました。基本的に後付のぶら提げミキシング部品しか使えないスカイスポーツでは役不足ですので・・・、重複の必要が無い簡単なミキシングの機体の場合は6EXAを使用しています。左側二台は・・・、メモリー一杯のデータが詰まった多チャンネル機用で・・・、重複ミキシングだらけなので大型機用として使っています。やっぱりスカイスポーツの方が扱いやすいなあ〜・・・と思う今日この頃です。

● 古くから営業している洋品店の軒裏に巣を作っていたツバメなんですが、洋品店の陳列台からジャンプした野良猫さんに巣を潰された様です。しかし子育ても済んだオフシーズンだったので大事には至らず・・・、お店のご主人が来年の為にと壊れた巣の残骸を集めてガムテープで補強したそうです。ところが一度崩れた構造の巣は次第に風化が進行してしまい、半分以上が崩れ落ちてしまったんですが・・・帰巣本能を多分に持っているツバメの親達は壊れた巣の上に更に頑丈な巣を作っていました。縦に長いこの一戸建てのマイホームは、上下の荷重に耐えられる実に理に適った建築工法で建築してあるそうです。建築士の人が言ってましたよ。その土台を作ってあげたのが、此処の洋品店のご主人とは当のご本人も知りません。

● 洋品店の同じ並びにある郵便局とショッピングセンターの軒下にも、ツバメの巣がありました。パトランプの上に作られた巣はランプのアールに綺麗に沿った形状で建築してあります。画像では見えないのですが余りにも不安定な形状の巣なので、小ツバメ達が巣から落っこちて怪我をしないようにと・・・、プラスチック製・網目状の受け皿を吊ってあります。郵便局には4匹の雛が・・・ショッピングセンターには7匹の雛が見えました。ところが!暫く観察してみたらどうも・・・二家族の共同の巣みたいです。親鳥はつがいで居るようなんですが、子ツバメの見分けがどういう分け方なのか今一解かりません。最近ばやりのルームシェアなんだろうか?。一度崩れた洋品店の巣には小ツバメの姿は見えないのですが、多分・・・親鳥の子育て休憩の憩いの個室なのかもしれませんね。