船舶模型

  海洋船舶工学・・・流体力学の研究を船舶に特化して研究を続けていた弟が、ガンによって他界した。私は後数か月で見事に還暦を迎えるが、弟は57歳を迎える前に先に両親の待つ五次元世界に帰郷して行った。彼の研究資料が・・・現在の船舶・航空機・車両等の性能向上に大いに役立つ事は間違いない・・・。自分がガンに虫食まれながらも、扶養家族を守り・・・国の施設での研究に勤しみ、延命のガン摘出手術を繰り返しながら研究を続け・・・多大なる研究成果を残して先に旅立ってしまった。

  弟と私は将来の仕事の発端と成った一冊の雑誌が有る・・・。その雑誌とは、(模型とラジオ)・・・。私は模型記事に興味を持ち熟読し・・・弟はラジオの基盤に興味を持った。毎月・・・お袋が買って来るこの雑誌が二人の愛読書となった。その後、私は(ラジコン技術誌を月間購読し・・・弟はCQ(アマチュア無線専門誌)へと移行した。弟は中学時代にアマチュア無線の電話級から始まり・・・電信級へとレベルアップ。最終的には無線技士一級の資格まで修得し、高校時代は顧問の先生よりも無線士としての格は上だった様だ・・・。自宅のベランダには10メーターバンドの複雑な無線アンテナが建ち・・・世界中の無線家との電波での交流を続けていた。

  弟がどういう経緯で船舶工学を目指したのか・・・。その後の母に聞いた事だが、私が航空力学に進んだので・・・弟はもっと根本的な流体力学の道に進んだのだそう・・・。その為に・・・最終的な目標を国の研究施設に狙いを定め、その為に必要な知識を得る為に国立大学での基礎研究・・・更に大学院での本格的な研究を経て、卒業後はIBMに入社・・・。親父は弟が一流企業に入社してくれたので内心ホッとしたらしいが、彼の野望は其処では終わらなかったのだ。IBM在職中に更なる研究の場を模索し、アメリカの施設での研究を勝ち得た。資本は全てアメリカに有り・・・研究成果も全てアメリカが知る事に成るが、その成果は世界中が共有できる資料である事・・・。よって最終的には日本国の研究施設を選んだ訳だが・・・。

  弟の研究成果を学の無い私が見ても・・・普通は理解不能なんだが、航空力学も流体力学の一種なので・・・置き換えたり代入したりと、素人ながらの模索を試みるとある一点に辿り着くのである・・・。とにかく・・・弟の研究資料を基に、形にすると・・・其れまでは卓上の推論だった考察が確実な成果と成って具体化する所・・・。理解しようと努力すればする程・・・弟の残した資料の重要性が理解出来る様に成って来る・・・。覗けば覗く程・・・この資料は平和利用した方が望ましいと思えて来る・・・。兵器には使われて欲しくないなあ・・・って思いますなあ・・・。でも・・・世の中は、新世紀を迎えても国盗り合戦真っただ中です。悪い輩は悪用するだろう・・・。アインシュタイン博士だって、自分の研究資料が恐ろしい核兵器に転用されるなんて思わなかっただろう・・・。弟が残した研究資料を、戦争の道具に転用なんかされたくないのですよ。よって、この船舶模型の考察項目では・・・過激な軍用模型は扱いません。あくまでも未成年の学生達の模型造りの糧的レベルに留めます・・・。

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  ⛵ 太平洋横断 マーメイド号の製作

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  ⛵ にゃ~にゃ~ウルサイ・電動にゃんこペーロン船