CIRRUS (製作前概要) オーギセイルプレーン

 ※ 令和5年1月15日(日曜日)、南阿蘇のASOボーイ氏のご自宅に日帰りで行ってきました。片道3時間半・・・途中フェリーの船旅込みです。過去、頻繁に大観峰に出向いていたんですが、何時も複数日の泊りがけでしたので、日帰りの旅がこんなにハードとは思いませんでした。氏ももうすぐ80歳・・・終活の準備は着々と進み、不要の模型キットを放出し捲ってます。今回頂いた品物は、多分・・・ボロを隠してオークションに出品すれば、数万円に化けるであろうキットばかりなり・・・。そのモノ化けしそうなキットが本機です。ただ・・・私は其処まで悪党には成れませんので、今回も修復込みの大改造で本機を製作します。
 
● 何やら古そ~な外箱です。古そうじゃなくて、相当古いんです。キットの箱が黄ばんでます。如何にも沢山のバルサ材が詰まっていそうな雰囲気です。シーラスと言えば、昭和のスケールグライダーでは大変ポピュラーな機体でしたね。当時は京商のシーラス3000の方が有名でしたね。胴体がABS樹脂で出来たバキューム成形品でした。本機はその時代に製作された別仕様です。開けてビックリ玉手箱でっせ(笑)・・・。スパンは3200mm前後なんですが・・・。
 
● う~む・・・。本機もまたまたグラス製胴体かァ~・・・。フロッシュハイスタビライザーの悪夢が蘇りますなあ・・・。しかし、今回の胴体はフロッシュよりも太いぞ。カンザシの取り付けは幾分楽ですなあ・・・。何故なら私の拳が丸々入るからです。キャノピーも綺麗に生き残ってますので、製作には苦労しないで良いでしょうなあ・・・。おっと!図面にはリトラクトのタイヤ指示が・・・。固定式スライド可能な曳航索のフックも記載されてますなあ。久々の安堵感と共に、いやいや・・・化石クラスのオーギのキット。必ず何かの罠が待ってる筈です。
 
● やっぱりかァ~・・・。傾いてましたなあ垂直尾翼が・・・。更に捻じれとります。此れが化石のグラス胴体の泣き所なんですなあ・・・。こういったグラス製胴体のグライダーキットの類は、垂直尾翼の後縁側が開いてます。グラスのプライ数(積層の事)は粗単層状態・・・。普通にお店に在庫して数十年経過しても同じ様な状態には成ってしまうんですなあ・・・。此れがグラス製品の経年変化です。オークションで競り勝って高額送金して、品物が送られてきたら落ち込むでしょうなあ・・・。

● 本機も新たな改造が必要なんですが、クロスタイプの水平尾翼なので、ハイスタビの様な丸々垂直尾翼の作り変えが不可能なんですなあ・・・。さて、何処までバーチカルをぶった切って作り変えるか・・・多分、クロススタビのリンクも作り変える改造が必要になるかもしれません。実は、このオーギのシーラスのキット・・・かなりの本数が出回ってるみたい・・・。多分転売目的なんでしょうけど・・・修正してくれだの、製作してくれだの、出来ればこの位の額でって類も・・・。多分、便乗組平成のモデラーからの依頼でしょうなあ・・・。質問しても、昭和を知らないんだから・・・。昭和っぽい事柄も持ち出してはいるが、全てが的外れなので何かの文献書物から引用してきたんでしょうなあ・・・。ラジコンにどっぷり浸かった半世紀の古株モデラーにその手は通用しませんなあ・・・。