MD-11 (出所不明の中華製) 輸入販売元(Airliner38) Part-4
   
● ベビーパウダー添加のクリアラッカーを下地に、木目が消えるまで磨いて更に塗ってを繰り返し・・・最終的に銀粉を塗布すると、一発で下地の木目が消えます。銀粉も数回塗り込んで表面のケバ取りを終えたら、いいいよ、上塗り・・・。半艶(フラットベース)のオフホワイトを吹き付けて完了です。下地と上塗りがラッカー塗料なので、今後傷が入ったとしてもサンドペーパーで磨けば同じ塗料が使えます。ウレタン塗料はコンプレッサー等の専門工具と塗装室が必要でなので、一般向きではありません。画像の塗装はホームセンターで購入可能な簡易のスプレー缶塗料です。

● 自分のブログで自慢の塗装設備の紹介をしても・・・世の中のモデラーさんが全員同じ様な塗装室を持っているとは限りません。最高の塗装を行うには、自分を真似れば良いと言わんばかりの設備をブログで紹介してるモデラーがいますけど、其処まで到達しなければ出来ませんよ!って言ってる様なもんでしょう?・・・。ですから特別な設備を持たなくても、其れなりの塗装で満足してもらえるレベルで紹介しています。町外れのお仲間飛行場が有るなら、風下に行っても出来るレベルの塗装ですよ。ラジコン黎明期の時代から、モデラーさんはこんな方法でも塗装してたんですから・・・。環境なんて昔も今も、然程変化はありません。
   
● 塗装が必要な箇所は全て同じ工程で仕上げています。下手な塗装じゃ飛行場で馬鹿にされるううううう!・・・って、一生懸命ネットで調べるのも一つの方法ではあるんですが、お仲間掲示板で、あ~すれば良い・・・こ~すれば良いと・・・多分、色々と高等技術をコメントでアドバイスしてくる人程、塗装には不慣れな人が多いのが相場です(笑)・・・。彼らだってネットの色んな他人の塗装技術を目で見て丸暗記してるだけなので、その文章に重みが無いんですなあ・・・。真の塗装馴れしている人なら、その情報を欲している人の塗装技術を見抜き・・・的確な其の物ズバリのアドバイスをしてくるので良く解ります。その後の塗装具合の記事を見てれば良く解るんですなあ・・・。
   
● 画像左から二枚がDFユニット搭載機・・・画像左から三枚目と四枚目が軸流式ターボプロップを模したユニット搭載の例です。同じ4セルなら、レシプロユニットの方がパワーはあります。機首方向左翼には正転(左回転)モーターに正ピッチのペラ・・・右翼には逆転(右回転)モーターに逆ピッチのペラ・・・お互いのトルクを打ち消すので、回転数が同調すればまるで低翼練習機みたいな飛び方になります。ブラシレスの市販モーターには動力線が二本とアース線が一本・・・。動力線を入れ替えれば簡単にモーターの正逆の入れ替えは可能です。最近は色んな制御装置が出ている様なので、モーターの回転数を検知して同調させるガバナーシステム等を搭載する方が良いでしょうなあ・・・。

● 主翼が聊か小さく見えるので浮き難そうな印象ですが、上から見れば成る程なあって思いますよ。胴体の占める表面積のデカさが・・・。胴体の投影面積って言うんですが、それらも翼面積の一部として計算した方が良いんですなあ・・・。そうなると・・・あれ?・・・重心位置が違うみたい・・・の!原因が其処にあるんですなあ・・・。(F-104=スターファイター)の、基本的な重心位置は決まってるんですが、好い加減に自分で形状を弄ると・・・途端に重心位置が見えなくなって来ます。実機のメインストラットギヤの位置から、模型機の重心位置をセットすると・・・大変な誤算でしたああああ・・・ってのが、其処にある。主翼が小さいので飛びそうに見えないんですが、胴体の投影面積も入れて翼面積を計算すると・・・その不安は少し軽くなりますよ。
   
● 送られて来た時よりも送り返す時の方が部品が増える結果と成りました・・・。だって、DFが積める筈のグラス製ポッド類も使えないし、垂直尾翼も使えませんしねえ・・・。来た時は隙間を埋める様にクッション材が沢山入ってましたが・・・今回はその隙間が取れない位に部品が詰め込んであります。容量が足らないので、空っぽの胴体内部には、入れられる部品は詰め込んでます。詰め込むためには養生も必要なんですなあ・・・。梱包するなら此処までやれい!と言いたいですなあ・・・。当工房の梱包に関しては、多くのモデラーさんからは高評価・・・。だからお得意さんが多いんですなあ・・・。飛行機の出来は普通でも、扱う技術は一クラス上でなきゃね?・・・。オークションの落札者が送られてきた品物を見て・・・驚愕の落胆をするみたい・・・。明らかに梱包の不備で修理不能になった場合、この不始末に抗議したら逆上する出品者が多いんだとか・・・。「ノークレームでお願いします!・・・。」のレベルじゃ無いんだけどなあ・・・。

● 尚!・・・現在ネットショップ(RC Airliner38)が再販品として売りに出している本機の同型機・・・。今回記載したキットの状況とほぼ変化は無いと思われます。どんなに良い印象を与えようとするセールス文章でも、送られてきた現物をモデラー自身が見て落胆する内容では、今回の評価格である税込み(¥79,800)に見合う品物かどうかは、本機の修復状況を見てからご自分で判断しましょう・・・。当工房は二度と同ショップの製品の製作代行を引き受けたくありません。別の代行屋さんに依頼して下さいね。一年前の9月の今頃から、年を跨いだ2020年のコロナ騒動の最中の3月まで、他の依頼の製作代行が出来ない位の拘束状況でしたので大赤字確定です。代行業のモデラーさんへ、製作費の件なんですが、記事の内容から判断されて見積もりして下さいね。安易な請負はドツボに落ちますよ(笑)・・・。少なくとも4か月・・・120日以上は掛かるでしょう・・・。よって製作代行費は少なく見積もっても、70万円以上は要求して下さい。中華の正規のキットでも、此処まで酷い内容は見た事がありません。多分・・・中華のメーカーさんが、不良品として下請け業者に返品したものが、裏側のルートで流れてきた可能性が大きいですよ。だから、メーカー発行の組み立て説明書が無いのかも知れませんね。