✈ NV-02 (Hex) 劇中架空戦闘機の模型化 Part-3

 ※ 此方のページでは本機に組み込んだ特殊パーツの素材の入手先を交えて説明します。基本はホームセンターでも入手できますが、特殊素材に関してはモデラーの皆さんなら良くご存じの入手先だと思います。現在・・・廃番に成っているモノに関しては、その代替えと成る素材や製品もあります。廃番に成ったメーカーの製品でも、在庫としてメーカーの倉庫に眠っている場合も有りますので、直接連絡して聞いてみて下さいね。
 
● アウターウィングの全翼エルロンの駆動軸の素材と入手先・・・。

※ 乳白色の角材(PVC樹脂)は、ホームセンターで現物の入手が可能です。一部の断面寸法なら、ネット検索でモノタロウにある様です。ただし・・・送料込みでの購入ですので、ホームセンターの方が安上りかもしれません。ピッタリ寸法は無いと思いますので、自分で加工する必要も有るでしょうね。プロ仕様のノミなんか必要無いですよ!子供用の工作用品レベルの彫刻刀で充分です。

※ カーボンのシャフトとパイプは、ネットショップの(サノファクトリ―)で購入しました。今でもお店はある様です。カーボン製品が当時よりもかなり充実しています。強度のある角パイプと角シャフトもサイズが充実しています。伸縮翼や分割翼のカンザシにも使えると思います。

※ ビニールパイプ(水道管の素材)は、熊本の大御所さんに貰ったものですが、入手するなら配管等の職業のお仲間モデラーに、入手先を聞くか、揃えて貰うのが一番なんですが・・・。そういうお仲間さんが居ない人は、ネット検索で(ビニール素材の水道管)で探してみて下さい。購入先なんですが、設備関係の専門店に行けば入手は可能ですけど・・・個人販売してくれるかどうかは未知数ですなあ・・・。10センチ位で良いんですよおおおおお!・・・なんて、購入代金を渋ると相手にして貰えません・・・。多分・・・1メートルなのか2メートルなのか・・・定尺一本買いが基本ですので、お店の負担に成らない購入を心掛ければお店の人も嫌な顔はしませんよ。

※ 金属のストッパーやホーローのインサートネジ(六角)は、テトラ(丹菊モデルクラフト製)です。必ず偶数か一機分必要数で小袋販売しています。ネット上のホームページ以外に、直接連絡するとパーツ類が全て記載された同社の小雑誌が貰えるかもしれません。有料なのか無料なのかは解りませんが、部品購入の際聞いてみて下さい。まさかラップトップのパソコン持ってトイレで品定め・・・も出来ませんけど、小雑誌ならねえ・・・可能でしょ?・・・。
 
● 本機に必要な動翼の作動ホーン類です。

※ 材料の入手先はホームセンターです。普通に在庫してあるビニール素材のアングル材から切り出しました。加工はお手持ちの細刃の鋸(田宮模型のレザーソー)・彫刻刀・組みヤスリ・2mmのドリル刃のみで作れます。ビニール素材なので切り木口のヒゲが中々採れない場合は、アセトンを小筆に染み込ませてなぞると、ビニール素材なので溶けます・・・。溶かして処理・・・も可能ですよ。溶かすと自然に固まります・・・。後はカッターナイフで成形・・・なんて、プロっぽい仕上げも可能です。
 
● 本機に使用したカバーリングフィルムは、基本的にヨシオカモデルのオラカバドライです。発色が良く・・・艶も有り、簡単な塗装なら出来るからです。例えば・・・バルサの生地完成状態にウレタン塗装をやりたい場合は基本は絹張りなんですが、フィルムを選べば絹の代用が出来るんです。主にグロー40クラス以下のF3A機のウレタン塗装の場合、下地に使えるフィルムはオラカバライトの白色・ソラーフィルムの同色・モノコーテの同色辺りなら・・・伸びも良くバルサの下地の食い付きも良く・・・。ただ一つ難点は、高温でシワを無理に伸ばそうとすると、透明のフィルムから顔料が剥がれたり・・・孔が開いたりしますので、それ等の事態に対処出来るカバーリング技術が必要に成って来ます。よって初心者さんには難しい被覆に成るでしょう。
  
● オラカバフィルムの色見本のカタログ本は、ヨシオカモデルに直接連絡して取り寄せました。レッド色だけでもブライト・フェラーリ・ルージュ・パールと数種類用意されています。流石!昭和のF3A世界チャンピオンですなあ・・・。カラーに妥協がありません。F3Aの競技は、決められた三次元立体空間のサイズの中で、如何に正確な演技を行うかを競います。よってフライヤーは個々の機体のデザインを吟味して、正確な演技をやり易くする為に機体のカラーデザインを決めるんですが・・・。その為には調色してでもデザインに拘ります。

● ところが・・・空物ラジコンのサンデーフライヤー全員が、調色してウレタン塗装が出来る訳でもありません。マンション暮らしなら塗装室なんて出来ませんしねえ。エアブラシでガンプラ塗装のレベルじゃ無いんですよねえ・・・ラジコン機のウレタン塗装室ってのは・・・。6畳間くらいは必要だし、硬化剤を使うので室温は40度位まで上げないと・・・。って成ると完全にお手上げでしょ?。だから吉岡さんは考えたんですなあ・・・。オラカバフィルムなら、ある程度の色のバリエーションが豊富・・・。目の付け所が素晴らしいんですなあ・・・。オラカバフィルムって日本中に浸透してるでしょう・・・。それだけ需要があるんですなあ・・・。

● オラカバフィルムの基本サイズは幅が600mmで長さが2メートルです。此れで定価が¥3000・・・。常に最良の状態で店舗内に在庫して有るので、注文して即使えば最良の状態で貼り込めます。ヨシオカモデルは小売店の肩書きも有るんですが、メーカーとしての側面も有るんです。よって日本中の模型店への卸も行っているそうで、当工房は直接購入してますが・・・画像に見えるロール巻きの太いフィルムなんですが、此方はオラカバドライ・透明ブルーの10メートル巻きです。値段は単純に¥15000でした。此れが高いって思った人は購入は諦めた方が良いでしょうなあ・・・。地元の模型店なら割引でもっと安く買えるし・・・なら、其れでも良いんでしょうけどね・・・。小売店に依頼するにしても、直販のヨシオカモデルに発注するも・・・特注品なので、ドイツのメーカーに対して大量発注の際にリストに加えて貰わないと輸入できません。

● しかし・・・この10メートル巻きのフィルムは、勿体無い気もする人は購入を諦めた方が良いですよ。ただ・・・2メートル巻きを購入して60センチ四方が余ってしまった場合、次の飛行機用にはサイズ的に無理かなアって思ったら、在庫として延々眠ることになるでしょう?・・・。でも10メートルなら8メートル60センチも残る訳だから、次の飛行機にも継ぎ目無しでフィルムが貼れますし・・・。今後の当工房はこの10メートル巻きでの購入が増えるでしょうね。半端な在庫を作らない為の・・・。

● 此れは何処のメーカーのカバーリングフィルムにも言える事なんですが、この最高の需要を誇るオラカバフィルムにも言える事ですので、肝に銘じて覚えておいて下さい・・・。この模型用のフィルムには寿命が有るんです。其れが未開封の状態でも・・・。よってオークションサイトに出品された格安のフィルムが、賞味期限切れだった場合・・・裏紙を剥がすと顔料がボロボロと粉末状や端切れ状態で剥がれるようなら、そのフィルムはもう使えません。出品する側が何時頃購入して自分の工作室に放置していた物を、小銭欲しさに放出したのなら、出品者側も包装を剥がすと売り物に成らないからと、状態を確認せず放出した事に成ります。もし・・・オラカバに限らずフィルムの格安品が売りに出ていたら、一度包装を解いて中身を確認する様に出品者に念を押すのも必要ですよ。格安品を10本まとめて落札したら、全部不良で使えませんでした・・・って酷な結果も有り得ます。多分・・・出品者にクレーム付けても、出品者自身も知らない事でしょうしねえ・・・。知っててやったんなら、多分包装を解いた跡が在るでしょうし・・・黙ってりゃバレないだろう魂胆なら、被害届も出せますが・・・。