✈ Rindy-Ⅱ (regular stabilizer) スケール胴体ウルプマ Part-2

  
● Rindy-Ⅱ型の基本仕様機と同型の主翼なので、別に同じ治具を使えば済む事なんですが・・・。まあ・・・妖怪さん達がお仲間に口コミで宣伝するのに、どれだけ面倒臭い作業をしながら主翼を組んでるのか、口伝えで紹介するにはその一連の工程を感動を交えて紹介したいんだそうな・・・。特に完成機から入門したモデラーさんに・・・。購入する購入しないはモデラーの勝手!・・・ただ、中華製の好い加減なフィルム貼り完成機との差別化は、俺達がやってやる!との事・・・。

● まあ・・・ね!・・・。妖怪大魔王諸氏の気持ちも解らんでも無いんですよねえ・・・。平成のラジコンブームの頂点付近って時代は、自分で作ったバルサキットや自作機の現地サイトでの品評会よりも、オークションで仕入れた誰も持っていない様な自作機や、舶来の高額ラジコン機の完成機やらを持ち込んで自慢している新参者で溢れとりました。自分で作って無いので詳しい説明も出来ないし・・・飛ばし方も解らない・・・。自分で投げても操縦が出来ないんだもの・・・風に流されて機体はギャラリーめがけて斜面を駆け上がり突っ込んで来る・・・。

● この状態に成ったら、もう新参者さんはどうしようもないんですなあ・・・。フルダウンで地面にブチ当てて墜落させれば良いのに・・・。危険回避なんだからベテランさんでもやってる事なのに・・・。そんな失態は馬鹿にされるから・・・って考えて、暴走する飛行機を見送るだけですもんね。状況を把握した模型のギャラリーさんは、ぶつけられる寸前身体をひるがえして逃げて間一髪セーフ。だけど愛機はぶつけられて大破!・・・。ニコニコ笑顔で「まだ調整が出来て無いんですよおおおお!・・・。」なんて台詞言ったら、全員から嫌われますよ?・・・。多分、調整出来てから持ち込んで来い!って正論言われて、逆切れするようじゃ駄目かなあ・・・。

● ネット世代は、見栄が先行・・・。お仲間掲示板では初心者さんでもお山のベテランフライヤーに成れるしねえ・・・。お仲間掲示板の偽りのベテランのつもりで、お山にやって来ての大失態・・・。注意される方が筋違い!って錯覚してるから怖いのだ。事実歪曲でお仲間掲示板に書き殴ってるでしょ!。そうやってお山の大御所さん達は、一桁チャンネルにて実名で非難されるんですなあ・・・。そういった大御所に限って、パソコンには不馴れだったりします。土俵の違う所で散々やられて、いきなり実質の攻撃開始・・・。そら大御所さんのご家族の方が恐怖は大きいです。結局、事実歪曲の嫌がらせは、お仲間掲示板数人限定での正義の制裁!ってのが怖い・・・。こういうグループが沢山有ったんですよねえ・・・。其れが平成のラジコンブーム・・・。そら!警察に目を付けられるのは当たり前ですなあ・・・。言論の自由とは、貴方が完全なる被害者で正義の場合のみ適用されるのだ。危険行為をして注意をされたんだから、事実歪曲して集団で攻撃する行為は、言わば逆切れの嫌がらせ・・・犯罪だ!・・・。騙されて協力しちゃった人はいい迷惑だ!。犯罪の片棒を担がされてるし・・・。

● もし・・・協力しちゃった人・・・。自分が助けた方が加害者だって警察に言われた時、どうしますか?・・・。自分と自分の家族と今の自分の地位と言う立場を守る時・・・貴方ならどう行動しますか?・・・。手っ取り早いのは、自分の立場を守る為なら加害者側を全員で擁護すれば良い!・・・。自分は知らなかったと言えば良い!・・・。まあ・・・少しは罪の軽減には成りますが、社会的制裁は免れません・・・。ネットにおいての言論の自由は、政府が普及させる為に黙認した行為・・・。真実を越権しての事実歪曲の正義の制裁ってのは、通用しません!。人の不幸は蜜の味って言うでしょう?・・・美味しい話には必ず裏が有りますので、妙な正義感とスケベ心は持たない方が良いですよ。大概の掲示板の被害者ヅラの書き込みは、事実歪曲の類ですからね。
  
● バルサのシートを、ソフト・メディアム・ハードに分類・・・その内ハードの3mmシートから、主翼のメインスパーの材料を切り出してます。幾ら一グラムでも軽量化!・・・が信条の軽量HLGでも、メインスパーが頑丈でなければ最大スパン1550mmの主翼は作れないんですなあ・・・。糸鋸盤作業は、高級品を購入すれば誰でも一発で加工が出来ます!・・・って、何処かのブログの教祖様が言ってたけど・・・そう簡単には行きませんなあ・・・。

● 周りのブログの管理人さんが、ホイホイ加工画像を載せるもんだから、初心者さんが勘違い・・・。多分、糸鋸盤付属の保護具を付けて加工中でも、バルサの特性を知らなかったらなあ・・・大概親指の腹を鋸刃で深くえぐって救急車のお世話かなア・・・。糸鋸盤は押して切るもんじゃ無いんだなあ・・・。両手が有るんだから、開いてる方の手で材料を引っ張れば良いのだ。糸鋸の刃は片刃なので、手前にしか鋸刃は有りません。鋸刃の裏側は切れないのだ・・・。其れを知ってりゃねえ・・・材料は引っ張れば良い。此れが糸鋸盤で指を飛ばさない(大怪我しない・・・)最大の防御方法でも有る・・・。(注)!・・・鋸刃でえぐった指の腹・・・縫合が難しいので、術後の痛みは数週間続きます・・・。其れをお忘れなく・・・。高級糸鋸盤の方が痛みは少ないってか?・・・其れは有り得ませんよ(笑)・・・。粗い鋸刃で指の筋肉を掻っ捌くんだもの・・・痛いに決まってるでしょうが・・・。
  
● 後縁材も3mmバルサから切り出して、治具に嵌めこんで削り出します。隙間が三角に成ってるでしょ?・・・。要するにエルロン材の削り出しと同じなんですなあ・・・。本格的にやろうとするなら、バルサシートを掃除機で吸引して治具に密着・・・。その上を車輪付きの電動サンダーを転がして・・・って大掛かりには成るんだが、此れはメーカーの開発部時代に試作してボツった治具・・・。結局の所・・・掃除機で吸っての固定は可能だったが、バルサの材質が変わると厚みが一定しないので、結局画像みたいな手持ちのサンダーの方が正確でした。その簡素化版が此れです。
  
● 仕上がるとこんな案配・・・。リブの入るスロット加工は、極々簡単にカッターナイフで加工しました。綿密にいいいい!じゃなくても普通に加工できるので、片意地張らなくても良いですよ。片方の断面を黒マジックで塗り潰すと、ほら!・・・幅15mmの後縁材の完成です。此の断面は後縁の先端を1mmまで落とすと、リブ側は2,7mm位に仕上がります。
  
● 本来ならプランクシートは二枚組の年輪続きを使うんですが、今回はバラ材と呼ばれる組バルサの端数枚のシートを加工法則に沿って使います。バルサの定尺900mmのシートを、単純に真ん中から半分に切断します。この状態を崩さずに、後方のシートを前方に被せます。その上のシートを反転させれば二枚組のシートとして使えます。板目でも柾目でも・・・なるべく木目が真っ直ぐなシートを使います。昨今の木村バルサの定尺シート・・・。綺麗な木目が少なく成って来ました。中華の模型メーカーが、金に物を言わせて爆買いしてるそうなんですが、後2~3年で使える製材になるバルサの原木も、根こそぎ購入するそうで・・・。彼らにとっては目先の儲けが優先!・・・。先の未来の自然破壊の後始末はその他の国にお任せって所が気に喰わない・・・。まあ・・・10年で直径50センチまで育つってのがバルサの原木の特徴です。今やっとラジコンも、ブームが去って一段落してます。バルサにとっては良い時代かも・・・大きく育ってくれい!(笑)・・・。
  
● 当工房の生地完成のリンディを購入した日本中のモデラーさんの共通なご意見・・・。どういう構造にしたら、捻じれない主翼が出来るのか?・・・。画像を見ても至って普通なんだが・・・。捻じれないとは組み上がった状態じゃ無くて、組み上がった生地完成の主翼を両手で掴んで捻じろうとしても捻じれないって所なんですなあ・・・。まあ・・・QRPでもコストが上がるし重く成るからやらないでしょうけど・・・。上記で既に解説しましたが、ムクの3mmバルサを糸鋸加工したでしょう・・・。あれがメインスパーなんですが、無垢であるが故・・・完全なる壁なんですなあ・・・。此れが両面プランクの密閉されたDボックス構造に成ると、軽量で薄い主翼でも頑丈に成るんです。よって捻じれなくても当然・・・。

● しかし・・・捻じれて組み上がっちまったら大変!・・・。両手で掴んでも捻じれないって事は、捻じれて組み上がった主翼は、両手で掴んでも元には戻れないんですなあ・・・。だから治具に組み込んで作るんですよ。フィルム貼って捻じれば良いじゃん!ってタイプの主翼は、生地完成状態ならフニャフニャの主翼って事です。フィルムの張力である程度の強度を得られているので、捻じる事が可能に成るんです。
  
● 本機にも採用したゲッチンゲンの翼型なんですが、こういった抜き面の有る主翼には・・・はっきり言いますが不向きです。よって本機のゲッチンゲンは、下面の凹みを本来のゲッチンゲン翼型よりも減らしました。二枚重ねるとその隙間が解るでしょう・・・。Rindy-regの機体説明でも記載しましたが、抜き面の有る主翼の場合・・・フィルムを貼ると、リブ材は完全なる翼型なんですがリブとリブの間の抜き面は、完全なるゲッチンゲン翼型を形成しません。よって!後縁側から主翼を見るとリブ間のフィルムが凹んで見えます。目の錯覚じゃ無くて歪に凹むので、主翼全体はゲッチンゲンモドキとなります。いや!・・・ゲッチンゲンよりも性能が悪いかもしれませんね。

● 主翼の下面のリブ間はどうなるのかと言えば・・・リブの小口のフィルムは翼型に貼る着いているので、高性能なゲッチンゲンなんですが、リブ間は膨らんで見えますのでフラットボトム翼と変わりません・・・。よって、何故!QRPがロッキーにゲッチンゲン翼型を使ったのか、未だに良く解らないんですなあ・・・。って言いながら、本機もゲッチンゲン類似翼・・・。この機体を設計したのは、平成23年頃ですかねえ・・・。普通のフラットボトム翼型よりも、ゲッチンゲン翼型の方が高性能!っていう風潮に成っちゃいました・・・。でもですねえ・・・もし!ゲッチンゲン翼型を完璧に使うなら、プランクシートで全面プランクするしか本来の高性能振りは発揮出来ないんですなあ・・・。しかし・・・全備重量が300グラム以下の軽量グライダーの主翼を全面プランクにしてもねえ・・・。多分全備重量は確実に70グラムは増えるんですなあ・・・。其れに捻じれちまったら、元に戻せるのはカスタム屋位でしょうからね。かなりの大手術・・・。この大手術を観たら・・・初心者さんなら卒倒するんじゃないか(笑)・・・。飛行機が壊されるうううう!って・・・。
  
● 妖怪さんの中には、大観峰に向かう途中に工房に寄って引き取ってくれる人もいます。よって、主翼は結合しといてね!ってパターンも有るんですなあ・・・。まあ・・・後はフィルムだけ自分で貼るって人と、フィルム貼ってお渡しする面倒臭がり屋の妖怪さんも居ますし・・・。まあ・・・此方としては、ツーピースの生地完成にする方が構造が複雑に成りますし、其れを考えればこういう治具を組んで主翼を合体した方が楽なんですよねえ・・・。
  
● 本機は主翼前縁側の角ダボピンと後縁側のビス止めで主翼の固定を行います。主翼を結合する前に、プランク分込みの翼型で作図した3mmのリブを挟んでエポキシで結合しました。よって取り付ける角ダボピンも3mmベニヤ・・・。前縁側の胴枠には幅3mmのスリットを作りました。此のスリットは胴枠を突き抜けているんですが・・・。これじゃ!主翼の固定なんか出来ないじゃん!・・・。まあ、額面通りならそう言われても返す言葉は有りませんなあ(笑)・・・。

● 何故に数ミリダボピンがスリットから覗いているのか・・・。其れがミソなんですなあ・・・。まあ・・・ね、後縁側のビスの固定台座の加工が済んでからのお楽しみって事で・・・。自作に挑戦しているモデラーさんは、この手順の方がダボピンの取り付けと調整は楽に成りますよ。平成の個人メーカーさんのキット・・・ある意味皆さん、このダボピンの調整で苦労したみたい・・・。もちっと!構造を工夫してくれれば良かったのに・・・。レーザー加工の受注生産キットなんだから、こんな工作法も合って良かったと思うんだがなあ・・・。大手のキットとまるで同じなんだもの・・・。昭和の個人メーカー(プライベートワークス)は、メーカー毎に特色が有ったんですけどねえ・・・。平成の個人メーカーさんは、ブームが去ると廃業するんですなあ・・・。

● 右側の画像を見て・・・何も感じないモデラーの目ん玉は節穴ですぜい!・・・。内冶具の構造体を組んだ時に、こんなにメカ室は広かったですかね?・・・。要するに、この内冶具の構造体・・・メカを積む為に、カッターナイフで削り取ってしまいました。通りで内部側板にスパーの本数が多いと思った!・・・って気付いた人のみ、この内治具構造体を全てバルサで構成した理由が解ってもらえた筈です・・・。削るの楽ですぜい(笑)・・・。
  
● 後縁側のビス止めの台座をPVC樹脂で作って取り付けます。さて!・・・一度主翼を載せて、今度は角ダボピンの固定を行いましょう・・・。数ミリ出っ張った角ダボの先に、同寸法の角孔を開けた2mmベニヤを胴枠に接着・・・。どうでしょうか?・・・簡単でしょう?・・・ダボピンの固定・・・。当工房はスパンが2000mm以下の機体の内、主翼の固定をダボピンとビスで固定する機種も少なくありません。軽量グライダーの場合は、パンツのゴムのタスキ掛けが一番確実なんですがねえ・・・。此れがスケールっぽい胴体と成ると、こういうビス止めの方が構造が簡単だったりするんですなあ・・・。
 
● 胴体と主翼の接合部はこんな感じでスッキリと仕上がりました。まあ・・・この程度なら作れないとですね~・・・カスタム屋だから出来るって訳でも無いですよ。まだ業界入り前のモデラーの時代に、大手のメーカーのバルサキットを星の数ほど組んで来た相当のお馬鹿さんだから可能なんですよ。だからメーカー時代は、どんな要求にも答えられましたし・・・メーカーに居たから新しい知識も沢山身に着いたとも言えます。そして独立・・・。自分の作りたいものが作れないのが、メーカーの開発部です。動力機ばっかりなんだもの・・・。でも独立してからは、作りたい物が作れる時代でしたねえ・・・。そして現在・・・作りたい物は頂点に達してます。ホントに作りたい物だけを作って、其れが一部のお客さんにウケてます。

● 扶養家族持ちのカスタム職人なら、固定客を百人近く持たないと商売として成り立ちません・・・。ところが、独身ならば・・・30人も持ってれば充分生活が成り立ちます。其処に新規のお客さんが飛び込みでやって来るんですが、大概が高額オークションへの転売目的なので、初期投資を渋るのが手口なんですなあ・・・。そういう人って、最初のメールはアドレスのみの名無しさんが多いかなァ・・・。だから法外な見積もりを吹っ掛けるんですが、大概はその後の進展は有りません。多分・・・相見積もりって類だから・・・。一番安い所に作業させて、高額オークションサイトに出品・・・。その利ザヤで自分の欲しい高級プロポやら、ジェットエンジンとか買うんじゃないかな?・・・図星だろ?・・・。だって!修理依頼が、全然知らない人から来るんだもの・・・。
  
● 今回はフィルムの比重も利用して貼り分けを行いました。主翼上にある空力の重心位置を境に、主翼と尾翼はオラカバのドライとライトを貼り分けています。画像中央はオラカバドライ(ホワイト色)の特注品10メートル巻きです。尾翼はオラカバのライトを貼り込み・・・主翼の抜き面はライト・・・プランク面はドライを貼って比重を変える事により、テールヘビーを軽減しています。胴体はオラカバドライ・・・貼り分けをしませんでした。キャノピーはバルサのムク材に、添加剤を入れたクリアラッカーをシーラー代わりに厚く塗って目止めをして、サンドペーパーでツルツルに成るまで仕上げて、銀粉を吹きつけました。更にクリアラッカーを吹いて艶を出しています。
  
● 後部胴体上部に開いた小穴は、ラダー用のテグスワイヤーを通します。孔が二つですので両引きでリンケージして、バックラッシュを無くします。後部胴体下部の二つの孔は、テトラ(丹菊モデル)の小型グライダー用のガイドパイプ付きピアノ線(0,8mm)をリンケージする際、パイプを胴枠に確実に接着する為です。パイプの中をアジャスター付きのピアノ線が通るので、軽く動く様にピアノ線は、なるべく直線に成る様に固定します。よってピアノ線を通したガイドパイプは、ピアノ線が軽く動く位置で接着しましょう。尚!・・・ラダー用の埋め込まれたガイドパイプは外径が2mmです。テトラのガイドパイプも2mmです。ラダー用はテトラのガイドパイプを流用しています。
  
● 動翼作動サーボの搭載について・・・。胴体は左方向が機首側です。主翼のピン受けの胴枠を境に前後で二個配置も出来ますし・・・横二列に並べてキャノピー直下に搭載しても良いです。ただ・・・リンケージの取り回しを楽に行うなら、前者の縦二列の搭載の方が良いでしょう。縦二列のサーボは一でも、搭載可能なバッテリーの前後移動でバラスト搭載は要らないと思います。
 
● メカ2チャンネル分搭載で270グラム~320グラム前後なので、充分グランドでの滞空競技にも対応出来ます。標高3メートル以上の引き潮の海岸でも浜スロープで充分飛ばせます。理想なら風速2メートル/毎時の正面の風で・・・カンカン照りの夏場なら、海上にもサーマルが出ますので・・・砂浜が狭くても飛行範囲は広がります。ただし・・・海水浴の人達の頭上は飛ばさない様にしましょうね・・・。新型ストレートテーパー翼のウルプマモデルも作る予定です。