VEGA-Ⅱ型 (No-13) 山本昇氏オリジナル設定機 Part-2
 
● ボックスジョイントに関わる4枚の胴枠の仮配置です。まだコンマ単位の調整が必要なんですが・・・ホント!シビアですなあ・・・。最初から解っていたんですよ・・・。一筋縄では行かないだろうと・・・。追従するモデラーもいないだろうと予測はしているんですが、Ⅰ型よりも調整が難しい・・・と取りくんでる当のご本人が悩んでます。まあ、平日はバイト中なので、立場は普通のモデラーと同じです。ただ一つ違うのは・・・場数を熟した量が普通のモデラーよりも多いので、何とか作業が進んでるってだけですよ。
 
● この三枚の胴枠の垂直尾翼の支柱が、完全に左右振り分けで均等性が同調しないと、次の作業には進めないんですなあ・・・。組み上がってからの調整ってのが、粗不可能ですから・・・。ホント!調整が難攻してます。まあ、当時の何処のメーカーさんでも触手を延ばして、山本さんからライセンス生産しなかった理由の一つが此れですよ。作るモデラーを選んじゃいますから・・・。例え、レーザーカットで正確に刻んだキットでも、モデラー自身の腕次第では・・・お仲間掲示板で酷評されて吊るしあげにされるのがオチかなあ・・・。多分、初心者さん達がワッと集って購入して自爆するパターンでしょうなあ。
  
● 上記の画像から一週間・・・やっと完成に漕ぎつけました~・・・。何故、ピンダウエルからボックスジョイントに変更したのか・・・との質問多数。簡単なお話、理由は単純明快に、ロール軸に対する捻り荷重に耐えられる様にしたまで・・・。ピンダウエルの方が、胴体内部の空間的余裕は大きく成るんですけどねえ・・・。問題は二本のピンダウエルのクリアランスの調整が物凄く難しい・・・。よって断面が長方形のボックス型に変更しました。このジョイントのサイズなら、尾翼を含む後部胴体のロール軸・ピッチ軸・ヨー軸という三軸の捻り荷重に耐性が発揮出来ますので・・・。

● 胴体の中に箱型のボックスを埋め込む構造・・・初めてじゃ無いですよ。コメートの場合はボックス型のカンザシを使ってますし、F3A型スロープスタント機である(Ange-SSG)ではスチレン材による長方形の細長いボックスを埋め込みましたし・・・。当工房の大型サイズグライダー(Lo-100・Zanonia・Reiher・他)は胴体二重構造・・・内側の胴枠は直線の並行配置で組み込んであります。