🚁 ¥3000価値あるトイラジコン 
● 最近・・・バッテリーが下手って来たのか、浮きがイマイチ・・・。気が向いたら飛ばしてきた二重反転式のジャイロコプターです。この飛行物体・・・形はヘリコプターなんですが、操縦形態はジャイロコプターに近いです。ただ、ヘリコプターの基本飛行の一つである空中停止(ホバーリング)を完全にマスターしないと自由な飛行に移行出来ません。

● 操縦ファンクションは、3,5Ch・・・?・・・。3チャンネルが実質のコントロールファンクションで、0,5チャンネルはジャイロの調整分と説明書には記載してありました。まあ・・・この機体の場合のジャイロ機能は、上下のローターの回転数の同調で機体は安定します。言わばヨー軸の調整なので、飛行機で言えば・・・ラダーを固定したエルロン機みたいな扱いに成り、エルロン機みたいな感覚と一応表現しましょう。

● 元々が室内の無風状態で飛ばす飛行物体なので、屋外で飛ばすと風に流されてコントロールが利かなく成ります。部屋の中で床から30センチほど浮上させて、水平旋回出来る様に成れば第二段階の操縦技術はマスターしたと言えますね。でもですねえ・・・心配事が一つありまして・・・、個人のブログを観ていて気付いた事なんですけど、初心者さんがこの手の二重反転式ジャイロコプターで入門して・・・一応飛ばせる様に成ったのは良いのですが、次に購入したのがシングルローターの日本製ヘリコプターだった場合・・・。浮上させたらコントロール不能で墜落・・・。そういった墜落事故があまりにも多い!・・・。

● 第一の原因は、製作したのがアジアの大国だったにしろ・・・販売元はアメリカです。アメリカのプロポはmode2・・・日本はmode1・・・スロットルスティックは米国製は左側・・・日本製は右側・・・。根本的な問題が、mode2で覚えちゃった操縦をいきなりmode1に戻すわけだから、いくら自由に飛ばせたヘリモドキのジャイロコプターと言えどもシングルローター機は最初から手こずる訳ですなあ・・・。こういう考え方も有る・・・アメリカ在住中にmode2で飛行機の操縦を覚えて飛ばせる様に成ったモデラーさんが、日本に帰国して来て今度は日本のクラブで飛行機を飛ばす場合・・・自分の飛行機は自由に飛ばせるけど、他人の飛行機はmode1なので操縦に手こずるって事になります。

● 私は左手の親指が事故によって自由に動きません。飛行機はmode1ですが、ヘリコプターはmode3です。スロットルをピストルグリップに改造したワンスティック型トランスミッターで操縦してます。ですから・・・このmode2は私でも最初手こずりました。ただ・・・左スティックは上下に限定されているので、その点だけが救いとも言えますね。

● テール側に装着された上向きのプロペラはエレベータの役目を果たします。この回転翼という飛行物体は静の挙動と言われる空中停止(ホバーリング)が最初の飛行準備と成ります。自由に空間を移動する動の挙動の場合は、姿勢を傾けて横滑りをさせないと動けません。だから操縦が難しいと言われていますが、この回転翼の挙動を完全に体得する事により、実機も模型も操縦出来る様に成る!とは、ジャイロが存在してない時代のベテランフライヤーが教えてくれました。

● シングルローターの場合は、ヘリの最上段で回転している二枚以上複数枚のローター全てにコントロールバーが付いてます。ローター下にはお皿がありまして、このお皿はローターが廻ると一緒に廻ってるんですが、ローターから延びたバーはお皿に連結されています。このお皿が傾くと・・・傾いた方向に連動してバーが上下運動をするんですが、この時にローターも迎角が変化しています。お皿の傾きによってローターの迎角が変化するって事は、ローターの位置によっては気流を下に送る量が増減します。この位置に寄ってヘリコプター本体が傾く方向が決まります。此れがヘリコプターを前後左右に横滑りさせる機能です。

● では本機の場合はどうなるのか・・・。二枚の上下のローターが其々相反する方向に回転しています。シングルローター機の場合は左回転すると、胴体は慣性の法則で反対方向に廻ろうとします。此れでは方向が定まらないので、テールの小さいローターのピッチを可変させて姿勢を制御しています。しかし、二重反転ローターの場合は、相反する回転方向でこの反トルクと言われる慣性の法則を打ち消し合うので、上下のローターのピッチを同調させるか回転数を同調させれば姿勢を制御出来・・・パイロットを基準とした機体の前後と左右を決める事が出来ます。シングルローターも・・・反転ローターも・・・まずは空中停止(ホバーリング)が出来る様に成らないと自由な空間移動は出来ないと言われるのは、こういうヘリコプター特有の挙動が有るからです。

● 固定機と呼ばれる有翼機は、前に進めば空中に浮かび三軸の吊り合いが採れてれば、操縦しなくても安定した水平飛行が出来ます。しかし・・・何時までも自由な水平飛行だけでは、目的地へ飛んでくれません。飛行機も同じなんですが、操縦して機体を傾けると横滑りが始まり・・・この前進しながらの横滑りに複雑な操縦をする事により・・・自由に姿勢を変える事が出来ます。上記の内容って・・・知った被りって訳でも無いんですなあ・・・。航空自衛隊の教育期間には飛行原理の講座も有る訳で・・・実際に部隊に配属されて戦闘機を触る様に成ると・・・再び専門職の学校に行ってみっちり航空力学を学ぶ羽目に成ります。私の職種は板金屋さん・・・機体の構造修理が専門です。航空理論と力学が解ってないと・・・構造修理は不可能です。ラジ絶さんは民間航空の板金屋さんだったんですね。通りで記事の内容に同じ香ばしさが有ると思ってました。