〇 ANTARES−2011(仮名)・現在原寸図・作成中

 全長・・・・・・1850mm

 翼長・・・・・・1200mm

 全備重量・・1100g(最大重量)

 翼面積・・・・45du

 翼型・・・・・・8%半対称翼

 プロポ・・・・・3〜5ch

 仕様・・・・・・無動力・スロープ専用機

 ●  ヴェガシリーズ・アンドロメダシリーズと続々と製作記事を発表される山本昇氏の作品の中で、異色の光を放つ機体があります。これがアンタレスです。この機体の面白い所はJRGAが定めた2mクラスのパッシング競技において善戦できるような仕様になっています。山本氏自身が一時代のF3Bの常勝組でしたのでそれ以前の作品であるこのアンタレスも先の時代を見越したコンセプトで設計された内容になっています。山の天気は変化し易いのでその日の風速も変わりやすい事を考慮し、弱風から強風まで対応可能な洗練された翼型の採用により一機だけで様々な自然の変化に順応できる機体に仕上がっていると思います。

 ●  アンタレスの基本動翼システムは主翼にフル動翼のフラッペロンを搭載して、主翼上面には独立したスポイラーを装備しています。独特な形状の垂直尾翼のラダーは固定ですが、内蔵型のクランクによるフルフライングのスタビライザーになっています。これを電気的ミキシングを一切使用せず、機械ミキシングだけで操作しますが、極力リンケージのガタを抑えた構造には多くの当時のマニアは驚かせられたと思います。今回このアンタレスを製作してみる事にしました。この機体の基本データを使いデザインを一新したニューアンタレスを製作する為です。ネット物知り博士とEDFトップガンのご住職からは真似だ!盗作だ!と吹聴されると思いますが、ラジコン技術誌に図面付きで掲載された製作記事は個人で楽しむ範囲なら同型機を作れる技術の持ち主ならどうぞ作って飛ばして下さい!という意味が込められています。同型機をそのままコピーしてテストもせずに勝手に販売してしまうとトラブルになりますが、同型機を製作して山本氏の設計コンセプトを完全に理解したマニアは、このアンタレスの基本データを使用して更に自分にとって一番飛ばし易いニューアンタレスを設計すると思います。その時の機体はもう山本機のアンタレスではありません。形が似てるからと真似だ・盗作だ発言をネットに掲示した時点で名誉棄損で訴える事もできます。

 ●  私と山本氏の出会いは昭和40年代の終りです。氏の好意で文通による初心者用グライダーによる通信教育を受けていました。機体が完成する頃の手紙には将来自分の製作技術が確立したら、ヴェガを作ってごらんと書いてありました。ヴェガT型の飛行性能は私のスタイルとはかけ離れた異次元の性能を秘めたアクロバット専用機です。ネット物知り博士なら誰でも欲しいと思わせるぐらい洗練されたスタイルを持っています。ブラシレスで・・・ダクトで・・・とネットでは改造合戦に華が咲くかもしれません。ところが翼型を見て驚きました。(E−374)です。超過激翼です・・・。ノーズごりごり動力機で何セル積むかは知りませんが3セル4セルではこの機体の真の性能には対応出来ませんので辞めた方が良いと思います。

 ●  過去、無動力スロープ専用機のミランダの新型としてニッケル水素バッテリー(7,2V)搭載のモーターグライダーを作ったのですが、無動力型のミランダでも時速125km出ます。この機体に動力を搭載して保険付きにしたのですが、弱風で高度が下がって来たのでパワーオンしたら・・・ガクンとスピードが落ちてしまいました。上昇する事はするんですが・・・、もたもたする感覚でしか高度が獲れませんでした。結局のところ着陸進入時のスピードブレーキ代わりにこの動力は活躍しただけでした。よってこの山本氏設計のヴェガにお決まりコースの4セル搭載ぐらいでは同じ結果にしかならないと思われます。多分胴体容量も4セル以上は搭載できません。

 ●  アンタレスも同様です。ネット掲示板のネタ機にはなれそうもありません。「うお〜、凄いですねえ〜。」の驚嘆言葉の書き込みの嵐が欲しい人は、オリジナル機の基本性能を持ったニューアンタレスにご期待ください。新型の機体のリンケージは標準サーボからマイクロサーボまでを上手に使った電気ミキシングのダイレクトコントロールリンケージになります。クラス的には初心者から何時の間にかほっとけクラスにランクアップしていたと自覚したフライヤー以上を対象にしています。スロープにおいて格好良い着陸はハンドキャッチではありません。サイズ的にはハンドキャッチできる軽量ハンドランチより僅かに大きい1850mmですが全備重量は1000gぐらいです。追い風の中、フラッペロンと連動したスポイラー(設定されたフラップダウン内では作動しない)を上手く使って、大御所を唸らせる格好良い着陸を決めてください。 (H23・09・23)


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