Ask-8 (Alexander Schleicher) レリーズフックの製作 Part-43
          
● レリーズユニットのフックレバーを作ります。まずは恒例の形紙製作~・・・。別にねえ・・・ブログの大御所さんみたいに一発勝負の部品製作でも良いんだけどねえ~・・・。私にも独自のスタイルってモンが在るんで・・・。結局、この工程から始まるんですなあ・・・。メーカーの開発部出身ならば、方法は違えど何かの資料は残そうとする・・・。此れが当たり前だったりするんだなあ・・・。別に誌上掲載して未来永劫!歴史に名を遺すつもりは無いし・・・。寿命が尽きればネット上の記録なんて消えてしまうんだが・・・。だから紙上に記録して残しとけば、誰かが興味を持って保管してくれるだろうし・・・。お城の復元・・・とか、生活様式の復元とか・・・公的な資料も大事なんだが、歴史ある国民の蔵の中から・・・あるいは天井裏や床下の隠し部屋とかから見つかる、歴史の新説なんかで状況がひっくり返る場合も有る・・・。だから資料はアナログで残すのが一番なんですなあ。

● 既に他界された昭和の大御所から戴いた資料は、使わなければ単なる宝の持ち腐れ・・・。単純に真似して複製し自分の知識と技術です!ってネット上に掲載して、手っ取り早く有名人を目論み立場の向上に使ったり金儲けを企む輩が増えたのもネット普及後の功罪・・・。当時は個人で普通に入手できない専門部品や新素材が、誰でも普通に購入出来る時代になったんだもの・・・自分で再度検証して実践して改良してからなら、此れは私の完全なるオリジナル!って吠えても良いんじゃないだろうか・・・。誰も知らんやろ!っ的な世界の狭い判断で掲載しちゃうから、其れも手抜きで発表しちゃうから・・・直ぐにバレる・・・。ネット世代のモデラーさんってのは、自分の立場の向上にネット上の他人の知識は大いに活用して盗み捲ってるが・・・昭和のアナログ掲載の資料の知識を全く持って知らないから、初心者さんからは神と崇められるが・・・模型黎明期の閲覧モデラーからは似非神扱いされてるって事を知らなければなりませんなあ(笑)・・・。本機製作の為に色々と製作したオリジナル部品の数々…。昭和40年代ならもっとメカニカル・・・。そういった昭和のラジコン黎明期のモデラーさんの知識・・・当工房の閲覧者の大半が現70歳以上がダントツで多いのも頷ける・・・。
 
● 作った形紙から2mmベニヤにトレースし切り出しました。画像では4ピースに見えますが・・・側板はネジ山を作って皿ビスを埋め込むので二枚積層しています。組み立ては全て木工ボンドです。何処となくラジコン技術誌に多くの記事を投稿された(山本昇氏)みたいでしょ?・・・。私のラジコン飛行機の原点は、中学時代に夢中で読んだ山本さんの記事だったからです・・・。
 
● このレリーズフックの作動機構にはリンクの遊び(所謂・・・作動時のガタ)が必要です。ねじ切りシャフトにはOK模型のフレキシブルロッドの星型インナーパイプを上下にねじ込んでいます。シリンダーが解除される時はレバー外面でワッシャーを持ち上げます・・・。索をロックする時は、レバーの内面でワッシャーを押し込みます。この二枚のワッシャー間には遊びが設けてありますが、この遊びが無いとこの機構はスムーズに動きません。レバーは回転運動・・・シリンダーはピストンの直線運動だからです。
 
● ベニヤ製のレバーは皿ビスを介して回転運動するんですが・・・、この皿ビス・・・左右の側板から個別に皿ビスで固定されています。なんでこんな構造にしたのか・・・。まあ!単純に言えば・・・摩耗対策・・・。レバー側も本体ブロック側も単に3mmの孔を開けて長ビスを通し、ナイロン封入の自己欽定ナットで固定するのが一番簡単なんです・・・。ところがですなあ・・・全部バカ孔にすると荷重の掛かりが一定では無いので、ベニヤの方が早く摩耗して作動ガタが増えるとレリーズ機構が上手く機能しない様になるんですなあ・・・。よってベニヤ側板に厚みを持たせて皿ビスを其々独立で固定・・・PVC樹脂のブロックのみ3mmのバカ孔を開けてあります・・・。ベニヤで作ったチャンネル状態のレバー本体は、この形状を維持しますので左右側板に埋め込んだ皿ビスが、抜け止めの為の作動ピンの役目をしています。同じ構造は前回製作のフロッシュのフライングスタビライザーにも採用しています。 
● 胴体下部のキール内部にユニットを固定しました。ユニットの一部が露出していますが、此れは仕方のない所・・・。確実さを優先するならこういった好い加減な見栄えも必要かと思いますよ(笑)・・・。更にスプリング効果のあるスキッド側にもベアリングを溶接した曳航索の先端が抜ける長孔も設けなければなりません。
          
● この長孔に関して言えば・・・此れが最終的な完成形ではありません。多分・・・長期間で飛行させていると必ず何らかの不具合も有ろうかと予想されるので、今後色んな形状に変化して行く可能性は高いかと思われます。現在7月・・・。しかしながら画像は5月中旬の物・・・。梅雨時期が遅れたので町内の色んな行事も予定が狂うし、参院選の影響と予想が外れる天気の具合でマリンフェスタは中止に成るし・・・梅雨が明けたら、いきなりの連日猛暑・・・。更のいきなり・・・町内住民宅のエアコンが潰れ捲る(笑)。

● 梅雨の長雨も例年通り・・・そして徐々に暑くなる・・・。のパターンならば、壊れかけのエアコン・・・もう一年使おうかなあ・・・って家庭も多かった筈・・・。しかし!じめじめした気温から急激な爆暑状態になった今年の夏、冷えないからって最強温度でエアコンぶん廻しても電気ばっかり喰って全然冷えない住民宅が続出・・・。最新のエアコン(冷暖房)は、室外機が驚く程軽量化されている。航空力学的考察で言うならば、昔の鉄部品が現在は複合材質で軽量化された・・・。よって軽くなった分モーターのパワーを落とせるし、多極モーターの進化によって駆動力も向上・・・。省エネルギー型って言えますなあ・・・。取り付け作業も楽に成ったしね。

● ネコバスさんと二人で作業してるけど、家屋一階のエアコン交換作業なら2時間以内ってのが普通。其れを越えると儲けが減るだけじゃない・・・。作業してる側も依頼した側も暑さで参る・・・。新規で壁に孔を開けて取り付ける・・・もしくは二階に取り付ける方が工賃は上がるが、今度は取り付け作業が地獄(笑)・・・。カンカン照りの瓦屋根ってのは目玉焼きが出来る位熱いから、厚底の安全靴でも足裏が辛くなるし、50度越えてんだから・・・。一軒に二つ取り付け・・・一日に二軒取り付け・・・ってのが、今年は続きそうですなあ・・・アラカン(アラウンド還暦)二人でやる地獄の作業・・・毎年夏場の恒例行事・・・。まあ!ね、冷暖房仕様のエアコンだから、冬場でもこの地獄は続くんですがねえ・・・。異常気象の昨今・・・スロープサイトでも同じ様な状況ですなあ・・・。爆風か無風・・・。サイトに出向いたモデラーさん・・・仕様の違う機体を数機持ち込むのが当たり前の時代に成ってますなあ・・・。
 

 
● 画像は上下で観て下さい。キットのオリジナル仕様と当工房機の改造した尾翼舵面のリンケージを示しました。キットの仕様では、画像の中に見える縒り線ワイヤーとアウターパイプの一部を使って、胴体のラダーリンケージの工作法を指示してあります。本機のラダーは、その舵面の大きさ故・・・片引きでは風圧負けによるバックラッシュが出易く成るので、最初からワイヤーの両引きが指定されています。

● 一方・・・当工房の改造例なんですが、キット仕様はサーボからのワイヤーの伝達を直接舵面と直結するリンケージから、一度両引き用のホーンで受けてから、両側の別孔でロッドアジャスターを其々リンケージする仕様に変更しました。この改造ならば・・・多くの閲覧モデラーにもご自分の機体に装着できるだろうと敢えて紹介しました。このベルクランク内蔵型の最大のメリットは、別に胴体内部のリンケージはダブル配線にする必要が無くなる所です。軽量なOK模型のフレキシブルパイプのロッドを、胴体内部でなるべくガタが出ない様に直線で固定出来れば・・・わざわざ両引きの二本配管にする必要が無く成るんです。一本配管の片側ラダーホーンだと、HLGの様な軽量機には使用できますが、本機の様な大型機には上記の様な舵面の風圧負けが起きてしまいます。胴体内部の一本ロッドが確実に固定されれば両引きにする必要もなく成ります。ただし・・・頑丈にし過ぎると、単純に重量が嵩んで重く成り・・・テールヘビーに成り易いのでご注意下さい。

● エレベータは直径12mmのバルサ棒をリンケージロッドとして内蔵し、スライドリンクを介してエレベータの舵面を左右単独でリンケージし細かい調整が出来る様にしました。キット仕様ならば左右のエレベータを連結するホーンで連動し、その中心のアジャスターと胴体内部のロッドを結合させる方法が指示してあるんですが・・・。多分・・・多くのモデラーは、女性の様な細い指であったにしても、このキット仕様の結合リンケージには苦労するでしょう(笑)・・・。如何に当工房のリンケージが扱い易いか解ると思いますよ・・・。
 
● 後部胴体のこの孔が、エレベータのロッドの先のアジャスターとエレベータの金属ホーンを結合する場所なんですがねえ・・・。よく考えて下さいね?。如何にも結合し易く見えますが・・・実際には垂直尾翼が上部を覆うので、脱着式の水平尾翼をボルトで固定する前に、この隙間に女性の様な細い指を差し込んでアジャスターと金属ホーンが容易に結合できると思いますか?。かなり苦労するんじゃないかなあ・・・って思いますよ。レーザー仕様のキットを作り倒した平成のモデラー諸氏でも、本機のキットを生地完成状態にしちゃってから・・・あるいは被覆し終わってからフリーズするでしょうなあ(笑)・・・合掌!・・・。そういった最終的な不具合も・・・前もって組立説明書を熟読して、組立て行程をシュミレートしてると・・・当工房の様な改造の発想が生まれて来るんですなあ・・・。この様な改造を施せば、被覆した後からでも尾翼の各舵面の単独のリンケージを、私の様なすっぽん指で何の苦労も無く行えるんですがねえ(笑)・・・。自分の指は太いかも・・・と思ったモデラーさん・・・実施してみましょう・・・。
          
● こういった・・・のた打ち回る様な舶来のキット・・・。私に言わせれば、自作した方が早かったかも・・・って思えて来ます。多分、私でも苦労してんだから・・・本機キットを購入された世界中のモデラー諸氏の気苦労・・・お察しいたします。如何に日本国内の大手メーカーの同クラスのバルサキットが作り易いか・・・再認識しますなあ・・・。英語の説明文が完璧に読めて理解出来るモデラーさんでも、文章の内容と解説イラストの矛盾・・・更にダイカット部品の不備・・・。ネット物知り博士には辛いキットだぜい・・・。文句たらたら言いたくなるんだろうが、二度と本機の様な舶来キットには手を出さない方が良いかもねエ・・・。島鉄さん!長い事お待たせしました・・・。もう暫くお付き合い下さい・・・。細々の部品製作が続きますので・・・。って現在は本機の生地完成後の下塗り中・・・。撮り溜めた画像で記事を書いてるのが現状です。こんなの初めてだぜい!・・・。
 
● エレベータリンケージ用の両側から突出したスライドアームとラダーリンケージ用のロータリーホーンの周りを1,5mmのベニヤで覆っている訳ですが・・・此れは何の為なのか・・・。更にこの二区間のみの枠内は全てプランクする事に成ります。何故にプランクする必要が有るのか・・・。此れはですなあ・・・本機の様な後部胴体がトラス組のスケルトン構造を有する飛行機なら必ず直面する事態でして・・・。この加工をしないと、胴体から露出するコントロールロッドが安定しないばかりか・・・被覆するシルクもフィルムも長持ちしないからです。
 
● 画像は新旧アーリーバードの尾翼付近です。尾翼直下の後部胴体側面はプランクされています。この側面シートがあるからコントロールリンケージの出口が固定出来るのです。リンケージロッドが尾翼付近でブラブラしていると・・・舵面が不安定と成りニュートラルが安定しない状態と成ります。

● 実は・・・上記の製作記事を打ち込んでいたのが明け方の5時くらい・・・。いきなりだったですなあ・・・、腰付近からチンチンの付け根辺りに掛けてじわじわと鈍痛が始まりました・・・。その痛みは次第に酷く成り、のた打ち回る程の痛みへ・・・。もう我慢できなくなったので病院へ・・・救急車を呼んでも30分くらいかかる田舎なので、自転車で15分ほどの知り合いの内科まで出向きました。ところが病院は開いてたんですが、先生が来ていませんので診察台の上で更にのた打ち回り・・・。やっと先生からの診察後、処置が始まりました。先生曰く・・・過去に尿道結石の経験は?っと聞かれたけど、ありません!と答えたら、じゃあ今回が最初の結石の可能性が大ですねえ・・・。と言われ、早う痛みだけでも止ちくりゃああああああ!と訴えたら、じゃあ痛み止めの点滴を打ちましょうと言われ処置が始まりました。手の甲側の中指の付け根付近の血管から針をブスリ!っと・・・。それでも最初はのた打ってたんですが・・・点滴の溶液が半分ほど減った30分程経過した辺りから痛みが和らぎ楽に成りました。痛み止めの顆粒の漢方薬と結石分解の錠剤を二週間分処方してもらい・・・現在も飲み続けています。

● 私の結石は急に始まった症状ではないんじゃないか?って先生に言われたんですが、そう言えば思い返してみれば・・・時々わき腹にチクリとした痛みが時々有ったなあ・・・其れが兆候だったんですなあ・・・。其れにしても酷い痛みだったんですが、その痛みに拍車をかけたのが、隠れ熱中症による脱水症状・・・。そう言えば、一週間後のイルミイベントに備えて炎天下の空き地でイルミの点検・・・。此れを土日のカンカン照りの日差しの中・・・汗だくで頭がボウ~と成りながらやっちゃったのがよくなかった・・・。クーラーの利いた早朝とは言え、徹夜したのがいけなかったんですなあ・・・。脱水症状が起爆剤となり結石の痛みに拍車をかけたのが今回の猛烈な痛みの原因・・・。先生に言われて納得・・・。その改善策も言われりゃ納得・・・。大量の水を沢山飲んで、おしっこをしたくなったら、放尿する前にその場でジャンプ(垂直飛び)を数回行ってから出せ!・・・なんだそうだ!。実に理に適った治療法だなあって思いました。其れでもダメなら結石粉砕の超音波でドンドン治療・・・チンチンの先から管を入れて造影剤を流し込み・・・って痛いぞおおおお・・・・って先生に脅されてビビった私は還暦超えたジジイの初心者・・・。身体が動ける内にもっと運動せよ!って事ですなあ・・・。
          
● ベニヤ部分以外は1,5mmのバルサシートですが、此方は成形してから接着しています。ベニヤ部分は小ビスで固定・・・。その為に台座を先付けしました。この面倒臭え作業のお陰で、このフレーム間はフィルムを貼ろうがシルクを貼ろうが・・・確実にシワを延ばせますし、固定したハッチを作る事が出来ました。今回の改造はキット指定のリンケージから当工房管理人のメンテのし易さを追求した結果です。世の中全てのモデラーに通用する改良ではありません。キット指定ならば、この様な面倒臭い部品製作なんて作る必要はありません・・・。ただ・・・キット指定のリンケージを確実に行うには、銀ロウ付けの為の溶剤やらガスバーナーやら・・・硬いピアノ線を曲げられる極太のワイヤーベンダーが必要なんですが、ネット普及後のレーザーキットしか作った事の無いモデラーさんでも、本機を購入して組み立て中の製作記事がフリーズするって事は、お先真っ暗のどう解決したらええねん状態の筈。特別な部品に見えますが、構造の大部分はお住まい近くのホームセンターでほぼ材料が揃います。面倒臭がり屋さんには作れないので諦めて貰いますが、面倒臭い工作に性的エクスタシーを感じるモデラーのみ実践して下さいね。
 
● 未だに届く救援メール・・・。私より先行している本機の追従モデラーさんから、ホイルの取り付けについて、文章の単語を拾って読んでも実際の付属パーツをどう改造して良いか解ら~んよおおおお!・・・との事(笑)・・・。で!読んでみたんですが・・・結局の所・・・私にも解ら~んよおおおお!でした(笑)・・・。解説文に指示されている部材を分割せよ!とあるんですが、分割した軟鉄製の部品に(3,3mm)の孔を開け直し、胴体左右のホイルケースの側面にエポキシで固定し、ホイル受けを作れ!という内容なんですがねえ・・・。部品表を観ると(BR1)と表記された部品が二つあるんだが、だったら3,5mmの孔が既に開いてるし、二枚あるんだから其のまま使っても良いとは思うんですが・・・う~む・・・さっぱり解ら~んよおおおお!。

● 他にもこの軟鉄パーツを使ってるのか、解説文に全部目を通しましたが・・・他の構造体で使ってる様な形跡は無い・・・。実は本機の組立の難解な所は、こういった余計な部品の付属にもあるんですなあ・・・。最初からそれしか使えない金属パーツに加工してれば良いんだけど、一部のみを使って残りは捨てろ!って感じだから、英語圏でないモデラーが購入すると勘違いしちゃうんです。そうならない万国向けで販売するなら、合わせ取り・・・好いとこ取り的な付属部品をキットにいれるのは極力止めた方が良い。如何に日本製のキットが良心的か・・・世界中が知ってるんだけどなあ・・・。
 
● キット付属のホイルを取り付ける部品は此れだけなんですが・・・。皆さんが頭を悩ませてるのが二枚のアイスキャンディの棒みたいな軟鉄製の板・・・。この板をど真ん中で切断して両端のパンチングされた小さい孔を3,3mmに開け直してシャフトを通せ!と解説しています。まあ!・・・ね。シャフト自体が舶来品だからねえ・・・。インチサイズ・・・。ドリルセットは細かく分類されても0,5mmずつしか増えないんだなあ・・・ホームセンターのドリル刃のセットって。だから3,3mmのハイスのドリルを、このシャフト加工の為だけに購入するっていうのもなァ・・・。道具は揃えて命!って類の自作マニアでもない限り・・・。キットのマニアさんなら嫌がるだろうし(笑)・・・。

● そらなァ!・・・この軟鉄製の板・・・二枚入ってるんだが、他に使う場所が無い・・・。でも、当工房ならもっと日本的な柔軟な発想で解決したいと思います。まずは二枚ともど真ん中でぶった切りましょう。
 
● 元々開いてた孔は3,5mmなのでシャフトを通すとガタつきますし、板が傾きます・・・。此れを確実にシャフトとして固定するには軟鉄板とシャフトを銀ロウ付けで固定せねばなりません・・・。多分半田付けでは弱いと思いますよ。ですが!銀ロウ付けには携帯ボンベ型のガスバーナーが必要になるんで、素人さんの溶接とは言えなくなってしまいます。一つの可能性の問題なんですが、シャフトを其のまま使いたい時は・・・要するにタイヤハウスの車輪が外れなくすれば良いので、タイヤにシャフトを通したら両側から3,5mmの孔を有する国産品のタイヤストッパーを取り付ければ、シャフトはズレて抜けなく成りますよ。
 
● 当工房なら国産パーツの優位性をふんだんに使ってホイルの固定ユニットを作るでしょうなあ・・・。全長50mm・直径3mmの長ビスをシャフトに使って・・・。実は此方の方が入手し易く羽目殺しにする必要が無いんですなあ・・・。でも、可笑しいぞおおおお?タイヤハウスの先端は両側面の先っぽを半円状に削って埋め込むだけじゃん!・・・固定は軟鉄板を側面にエポキシで接着するんだろ!・・・自重6キロの機体がそんなんで支えられるんかい?・・・って思うモデラーも多いかと・・・。まあまあ・・・当工房がそんな好い加減な工作を掲載してないと思いますがねえ(笑)・・・。当工房に反感を持つモデラーさんの悪口掲示板には、やりすぎ気味の余計な工作・・・って揶揄されてるんですが・・・。まあ・・・ね!スチレン製の軽量機ならいざ知らず・・・自重数キロレベルの機体ばっかりなモンで・・・。
 
● タイヤストッパーの代わりと成る自己欽定型のナイロン封入ナットを捻じ込み、シャフトの先も同型のナットで固定・・・。5mm程余ったので後で切り落とします。両側面のホイルブラケットは小ビスとエポキシで接着・・・。孔をもう一つ開けて片側二本の小ビスで固定します。要するに・・・シャフトを長ビスにしたので、軟鉄製のブラケットは接着しても良いって事ですよ~ん(笑)・・・。

● 実はもう一つ・・・大きな問題がありまして・・・。この付属のタイヤの中心の孔・・・。どうやって開けたんだろう・・・。シャフトを入れたら斜めに廻るううううう・・・。おまけに孔が大き過ぎてガタだらけ・・・。おいおい!国産品ならこういう好い加減な工作はやらねえぜい!・・・。参ったぜい・・・。孔を開け直せねばなるめえが、ドリルじゃ開けられねえなあ・・・。エンドミル買わなきゃなんねえ・・・。大変な出費なんだが、多分左手にタイヤを持って電気ドリルを右手に持って・・・小穴を拡げたんだろうなあ・・・。何にも考えずに・・・。って事は、下請けさんのレベルを疑わざるを得なくなる・・・。多分・・・家に持って帰って子供にやらせた可能性も有る。「全部開けたらお小遣いあげるよ・・・。」って、親に言われたら子供はテキトー・・・。ってパターンじゃないんだろうか・・・。リチャードさん!下請けさんは選んだ方がいいよ!・・・。

● 嘗ての私の古巣であるOK模型でも、同じ状況が起きてます。自社ブランドのEZ工法で作られる完成機なんですが、OK模型では協力してくれる工房を下請けとは言いませんでした。優れた技術を独自に有する協力工場という扱いでした。だから好い加減な仕事しかやらない協力工場は、どんどん切り捨てる・・・。いささかやり過ぎじゃん?人道的じゃない!って現在のネット社会なら存分に陰口叩かれるんだろうけどねえ・・・。各工程の担当の社員さん達の気苦労も考えれば、タカがおもちゃの飛行機じゃん!って考えの協力者なんか必要無いって事ですよ。高度成長期なら其れでも通ったかもしれませんが、ラジコンブームが去っても安定した売れ行きで世界中で通算200万機以上売れ捲ったEZ機・・・。優秀な技術を持った協力工場が無かったら成し得なかったとも言えるんですなあ・・・。

● そういう状況の中、開発部に身を置いていた私なんですが、当時の先代社長から直で命ぜられた省力化の治具の数々・・・。電気仕掛けやらアナログ手作業機やら・・・。「トンビ専用の昇降盤を買ってやるから付いて来い!。」っと、社長のポルシェに同乗した先の中古品重機取扱店・・・。「さあ!お前の欲しい昇降盤を、このガラクタ集めて組み直して作れ!必要な数だけ買ってやる。」・・・???。加藤無線時代に使ってた鋸刃直結型の昇降盤・・・。定盤は常に水平で、ハンドル回せば刃が傾くタイプ・・・。だがOK模型の昇降盤は、定盤が傾くタイプなので45度近く傾けたら・・・手前に廻る鋸刃に噛みついた材料が、作業員めがけて高速で飛んで来る・・・。まるでレールガン状態・・・。男の一物を先の細い木材で蹴とばされる作業員が続出してたんだよなあ・・・。定盤が水平ならそういう事故も無くなるんで・・・。

● 新品なら当時200万円位のシロモノ・・・。此れをパーツ毎にバラバラに陳列してある中古品から集めて作れば格安で組める・・・。先代の社長さんってそういう人でしたねえ・・・。新品をポン!って買わずに、構造を知ってるんだから部品集めりゃ組めるだろう発想・・・。そしてその有効性が他の作業員にも認められれば、更に台数増やして省力化・・・。要するに良い製品を作る為には使う工具も良い性能が無いと出来ません!の基本を先代の社長さんは知っていたって事ですなあ・・・。結局の所・・・新品買っても、調子が悪く成ったら、メーカーが来て修理しないと使えなくなる・・・。その間の作業は停まる・・・。だったら構造体から熟知した社員が居れば、重機の調子が悪くなる前のメンテナンスも可能に成るし、壊れる前の重機の兆候ってのは始終使ってる作業員なら気付く筈だから、直ぐに私に連絡が来て調整に入れる・・・。まあ・・・言わば、大手の会社の製造ラインには、それ専門の保全と呼ばれる専門の社員がいる訳だから、社長は私にその役をやらそうとしたのかも・・・。って独立した今・・・思います。当工房の製作記事の材料集めと加工記事・・・全てが、OK模型時代の先代社長から受けた教えが土台に成っているんですなあ・・・。だから聊かやり過ぎ・・・にも見えるのかも・・・。でも、外せない・・・手の抜けない作業なんで、諦めて下さいね。観てる閲覧者は初心者さんから神様みたいな大御所迄居ますので・・・。(Part-44に続く)