👼 Ange-SSG(Blue-Angel 60 F3A) (Part-9)

 
● 胴体にカンザシユニットを固定する為のガイドパイプを製作します。過去・・・グライダーインストラクターの有川氏に貰った内径3,1mm・外径4mmの銅製パイプを必要寸法にカットしています。このパイプを何故この寸法にするのか・・・、F3A機を作ったモデラーさんにしか解らないでしょうけど・・・。使用する50mmビスを30mm以上捻じ込まないと固定出来なくなるからです。ガイドパイプ付きなら10mm程度の捻じ込みで固定出来ます。
 
● ユニットの胴体勘合側から、最初に使用した2,2mmのドリル刃で孔を貫通させます。今回の穴開けは勘合側の肉厚を15mm以上取ってありますので、ガイド代わりで裏面まで孔を正確に開ける事が可能です。このユニットを胴体の所定の位置にマチ針で固定します。主体厚さ5mmのスチレン材ですので、多くのマチ針を使えば簡単に正確に固定できます。
 
● 固定したカンザシユニットをガイドにして同寸のドリル刃で孔を開けます。3mm程開いたらユニットを外して貫通するまで深く穴開けを行います。3mmビスで固定するので、間違っても3mm孔は開けない様にしましょう。世の中・・・爪付きナットがポピュラーなんですが、この爪付きナット・・・固定するのに瞬間接着剤を使うスチレン世代のモデラーさん多数・・・。力を入れ過ぎて台座からナットが外れてしまうトラブルが頻発してました。このナイロンブロックならば、ネジ山が切れる事は有っても、外れて空回りする事態には成りません。何故なら・・・コの字型のレールにエポキシで埋め込んだからです。このコの字型レールも胴体にエポキシでスロットイン・・・、面倒臭~い構造が威力を発揮します。
 
● 2,2mmで貫通させた孔を3mmタップでネジ山を切りながら貫通させます。長さ50mmのビスは必要寸法に合わせてカットできる様に軟鉄のビスを使いました。3mmビスとはとはいえ・・・6本使いならば1~2本抜けても飛行中に胴体から主翼がもげる事態には成りません。
 
● ユニット側は銅製のガイドパイプを取り付けるので、孔を4mmに広げなければなりません。いきなり2mmから4mm孔を開けると必ずズレが生じます。そこでまずは3,2mmの孔を丸ヤスリで開けます。この方法は当工房のオリジナルなのでお薦めしません。まずはチャックに丸ヤスリを噛ませてチャック本体を左手で掴み、正転方向でドリルを回転させるとインパクト音がしてヤスリが固定されます。これをユニットの孔に差し込み、ドリルを逆転させながら孔を広げます。ヤスリにはドリル刃と同じく右回転は、穴開け方向と同じで進んでいきますが、これが歪みの原因と成りますので、必ず逆転させながら孔を広げます。感覚と要領を掴めば簡単な作業なんですが、初めてやるといきなりヤスリが走り出しますので、本体を持っている手を怪我する事態もありえます。だから不用意に進まない逆転を使います。
 
● 最後に0,8mm広げて4mmの孔を開けて完了です。銅製パイプはガタなく差し込みが出来ました。パイプ自体をユニットにエポキシで接着してしまえば、50mmビスは指定の10mmしか進みませんので固定が楽に行えます。ビスの頭は約6,5mmなので、ガイドパイプ天井より下には入り込んで来ません。実際にユニット本体のアール面のプランクを行えば、その理由がはっきりと解ります。

● ノギスの正確な使い方が解らないので教えて下さい!って類のメールが来てましたので、記載しておきましょう。別に知らないからって馬鹿にする行為はネット掲示板なら当たり前なんでしょうけど・・・、グライダーインストラクターさんでも自作のグライダーの正確な重心位置を探る方法を知らないから教えて欲しいってメールが来ます。「ノギスの使い方も知らないで、自作飛行機つくってるんですかああ?。そんなレベルじゃ飛ぶ飛行機なんか出来ないですよおおおお。」って、別に知らなくたって飛行機は出来るんだよって言いたい。知ってる知識なら知らないモデラーにちゃんと教えれば良いのでは?。それがラジコンのモデラーの鏡なのに・・・。まあ・・・ネット掲示板にはブラックマウンテンキリシマ氏みたいな、兵隊勧誘を隠しての初心者ぶってる似非モデラーもいるからねえ・・・。

● 普通・・・自作飛行機の重心位置は飛ばしながら決定した方が良い!と、ネット掲示板では最もらしい答えを記載するモデラーさんが多いのですが、それって送信機のトリムの範囲内で最良の位置を決めるレベルであって、投げたら頭からドスン!・あるいはいきなりとんぼ返りでは、飛ばしながらの重心位置探しは不可能です。結局の所・・・インストラクターさんでも知らない知識はあるんですよ。知らなかったら聞かれた時に答えられない・・・。こうなんじゃあないかなあ?ってレベルの知識じゃあ困るから聞いてでも確実な物にしたい!っていう向上心がインストラクターさんの使命なんですよ。流石だって思いました。

● デジタル表示のノギスならば、1/100mm単位を数値で表記してくれるので解り易いと思います。しかし・・・昔ながらのアナログノギスは、1/100mm単位の表記はしませんので知識が無いと解りません。ドリル刃を挟んだ状態のノギスの画像です。左の爪側には1mm単位の数字が表記されています。右側の爪はその下の数値の表記です。挟んでいるドリル刃は直径3,5mmなんですが、整数の3mmは上の目盛りで解ります。小数点の0,5mmの表記は下の数字の目盛りと上の数字の目盛りが丁度重なっている場所が、このドリル刃の直径です。さて・・・5/100mm(0、05mm)の表記?・・・これは見た目の扱い。通常アナログのノギスでは1/100の単位までは解りませんので、マイクロメーターで測るか・・・高価なデジタルノギスで測って下さい。バルサとベニヤで百分の一ミリなんて不要ですから・・・。
 
● 塩ビのガイドパイプの取り付けを行います。今までに色んな機種でこのガイドパイプの色んな芯出しの方法を記載してきましたが、今回はシリコン製のグローエンジンの燃料パイプを使ってみました。銅管よりも1mm程短く切った燃料パイプを被せますが、かなりきついので簡単には抜けて来ません。塩ビのパイプとの勘合具合もしっくりいってます。
 
● 塩ビのガイドパイプはシリコンの燃料パイプで見事芯出しには成功しましたが、上部のプランクをしないとグラグラと傾き捲ります。そこで3mmのバルサシートで根元を固定する厚手のワッシャーを製作します。E・B・Fのお仲間掲示板のみでの機体販売の時は、部品全てはレーザー加工となりますが、試作一機目の時はデータ取りの為・・・全部手加工なので骨が要りますわ・・・。

● やっと・・・カンザシ埋め込み作業に移れます。カンザシ埋め込み加工に至るまでの細かい地味~な作業でしたが、胴体にガッチリとこのユニットが固定出来ないと、カンザシの固定加工が出来ないのは、この機体がグライダーの二分割翼構造と同じだからです。F3A機の主翼の二分割構造ではありませんので勘違いはしないで下さい。
 
● カンザシユニット取り付けの為のビスの寸法を其々カットしました。機首側50mmを基準に中45mm・後40mmでカットしています。ビスの出面は全部同じ寸法です。塩ビパイプの中の銅製パイプで出面を決めてあります。
 
● 当工房の製作機体では時々採用しているスライド勘合なんですが、このF3A-SSGシリーズ機では普通に当たり前の勘合方式です。上方には抜けない様に、胴枠を若干ですが内側に傾けてありますので、ユニット自体は横にスライドしないと外せません。このユニット自体が本機の翼型(ディバイン・ウィンド)専用ですので、運搬中にも保管するにも外す必要がありません。翼型を変更する時は、ユニット自体が別仕様となります。さあ!メインのカンザシを刺してみました。今度は胴体にユニットを勘合しての微調整となります。メインカンザシの垂直・胴体との直角精度・・・後方のサブカンザシとの平行精度をこれから時間を掛けて調整しなければなりません。かなり・・・ストレスの溜まる作業です。二分割主翼の一番肝に成る場所と言っても過言ではありません。
 
● 先に主翼側のカンザシ受けの角パイプを作ります。アルミパイプとの勘合具合をどの位の内径ガタで仕上げるのか・・・、ベニヤオンリーで作る事も可能なんですが、今回はヒノキとバルサで構成したパイプを作ります。ヤフーブログのラジ絶さんの角パイプは、主翼リブに角抜きされた孔に勘合するのであの構造の角パイプだったんですが、この機体の場合は5mmのスチレンベース材の中心に角パイプが固定されますので、構造が全然違います。仕上がりはラジ絶さんと同様の角パイプとなりますよ。

● 約10年前に地元のホームセンターで購入した(2×5mm)のヒノキ100本の画像です。保存の仕方が良かったので10年経っても経年変化は殆どありませんでしたので、無作為に4本抜き出しセロテープで留めます。寸法を125mmとして罫書きカットします。
 
● この部材をコの字型に接着します。主翼のスチレンベース材の中心に角パイプを固定する為に必要な部品ですので、正確に作っていきます。
 
● 本機のサブカンザシとなるアルミパイプなんですが、こういう風に長さの違うパイプを正確に直線で組み合わせて接着する場合は、画像の様なアングル材を使います。アングル材三本をこの様に組み合わせると、即席の治具が出来ます。直線出しに必要なのは一番外側のパイプですので、パイプ外側とアングルの接点が直線ならば、当然なんですがパイプは直線で接着されます。応用するとすれば、断面に直角を含む棒材を繋ぐ場合も使えます。別にアルミ以外のパイプにも使えますので、モデラー自身で色々と応用してみて下さい。

● メインカンザシの部品です。案の定・・・仕上がりが上下0,5mmずつ大きくなってしまいました。既製品のバルサの厚みなんてこんな物なんですよ。綿密にいいいいい!って言ってる博士達・・・、既製品のバルサシート、例えば2mmのシートを10枚重ねてノギスで計測してみましょう。多分20mmをオーバーします。

● さて・・・今回のカンザシ受けの角型パイプ・・・実は綿密に作る必要が無いので角パイプなんです。概ねカンザシよりも僅かに大きく・・・というのがベストなんですが、全体で1mm大きい状態でもなんら問題が起きません。何故なら上下に1mm大きいのならば振り分けカンザシパイプを上下に太らせれば良いからです。

● ラジ絶さんのシュワイツァーも、ヨシオカモデルのダッシュファイブ(F3A)を参考にされたとか・・・。ダッシュの主翼二分割構造でも複合材料の丸カンザシに木製の角型パイプを組み込むキットでした。何故、ヨシオカモデルのダッシュは主翼二分割構造を採用したのか・・・。当時の背景から、吉岡さんの機体位でしたよ。主翼二分割のF3A機なんて・・・。

● ダッシュに搭載されたグローエンジンにはポンプが付いていました。ご存知!ポンプ内蔵のグローエンジンの燃料タンクは、その搭載場所を選びません。何処に搭載しても息切れによるエンジン不調がありません。そこで吉岡さんは機体の重心位置にタンクを積む前提で、主翼二分割構造を採用しました。このダッシュという機体なんですが、このグラスのカンザシも抜き去る事が出来たので、運搬も楽でした。当時の世の流れは中翼スタイル・・・。チューンドサイレンサーが標準装備の時代です。これを翼中央下面に埋め込んだり・・・、胴体に完全内蔵して後部機尾直下に排気口を設けたりと、デザインは様々でした。

● しかし・・・デメリットもありましたよ。中翼機なので胴体側に主翼上面の翼型を繰り抜くと、メカの搭載場所が狭く限られて来るんです。よって、色んなサイズとトルクのサーボが開発され搭載されたっていう時代でもあるんです。その時代において吉岡さんのダッシュは主翼二分割なので、翼型のくり抜き分が無いので大容量でした。当時発売されたばかりの頃のミニサーボやマイクロサーボは、標準サーボとあまり値段が変わらない程高価でしたので、モデラーさんでも資金が潤沢で無い人には中々浸透しない時期でもあったのです。

● で!ヨシオカモデルファクトリーのダッシュなんですが、手持ちの標準サーボがためらいなく搭載出来ましたので、一時代のサンデーフライヤーさんにはバカうけしました。しかし・・・このダッシュ・・・完全なるバルサキットだったので・・・作れて飛ばせるサンデーフライヤーさん達には大好評だったんですが、飛ばせるけどキットを満足に組めないサンデーフライヤーさんは、グライダーみたいな主翼二分割構造の調整の仕方が解りませんでした。結局・・・クセの強い機体として不評だったとも言えます。ラジ絶さんはグライダーにも精通されたモデラーさんですね。多分・・・ちゃんと組まれてダッシュの性能を満喫されたのでしょう。だからシュワイツァーにも応用された・・・。ブログアップのグライダーのレストア画像・・・マチ針の使い方・・・上手いですわ・・・。どの位の間隔で刺せば効果的っていうのを、経験値で知っておられるようですね。
 
● カンザシ受けの組立に入ります。各コーナーには三角材を貼り込みます。作図面より一辺が6mmの三角材までが許容範囲だったので6mmの角材を三角加工して貼り付けました。パイプ結合で紹介したアングル治具は、こういう時も使用できますよ。
 
● 勿論こういうペーパー掛けも可能です。実際に作図すると解るんですが、三角材の最大寸法は6mmです。この三角材はカンザシとの干渉は全くありませんが、角型バルサ製パイプの構造の接着面が大幅に増えるので丈夫になります。実際に主翼に組み込んでからの話なんですが、許容一杯の更なる積層による補強を行います。バルサパイプなのに・・・此処まで丈夫なのか・・・って思う位の丈夫さです。どうせグラスで補強するんだろう?・・・まあ!その手もあるかなあ・・・。さあ!実際にはどういう補強なのか・・・昭和43年9月号掲載のバルサの角型パイプの補強構造・・・、どうせグラスで・・・って・・・当時はグラスファイバーの小売キットなんて無かった時代ですよ。

● ラジコン機入門のモケジョさんからのご質問メールです。ガンプラからの卒業組のモケジョさんは、ラジコン飛行機は全くの初心者さんです。機体は2セルの電動高翼機。古い文献レベルの大御所さんのページを読んだら、初心者は離陸発進よりも手投げ発進をやった方が、失敗は少ない・・・と解説してあった様です。さて!閲覧の皆さんはどちらが良いと思われますか?。

● 実は・・・誰もが知ってる例題があるんです。毎年夏場に琵琶湖の彦根で行われる鳥人間コンテストなんですが、どうして標高10メートルのプラットホームから発進するのか・・・。助走距離も10メートルあるんですが・・・、実は模型飛行機の手投げ発進と同じ意味合いが存在してます。鳥人間の場合は助走と落差で初速を付けて滑空態勢にはいりますが、ラジコン飛行機も助手が飛行機を頭上に掲げて走る事により初速を得て、手から離れると落差を利用して加速して揚力を得る。

● 全くの初心者さんの離陸発進は危険と言われる要因は此処にあります。機体の主翼の揚力が充分得られている離陸滑走スピードなら、ほっといても飛行機は勝手に離陸する様に初心者用の飛行機は調整してあります。滑走路を何時までもコロコロと走り回っているいる内は、まだ機速が離陸スピードに達していない状態です。そういう状態でエレベータを引いても飛行機は離陸しません。如何に手投げ発進の方が飛ぶ確率が高いかお解かり頂けるかと思います。ただし・・・全くの初心者さんの上手に成るまで一人で練習も事故発生のリスクが高くなりますので、必ず上級者のいる飛行クラブへの入会をお勧めします。一応・・・ご住所からお住まいの近くの老舗クラブをご紹介いたしますので、そちらのクラブ運営のホームページまでご連絡下さい。当工房からも連絡しておきます。
 
● 角型パイプのコーナーに貼る三角材の加工です。一辺が6mmの角材バルサ棒をあらかじめカッターで削り込んで三角材にします。次にアルミのアングル治具に固定して、少しずつスライドしながら完全なる三角材に仕上げていきます。難しい様ですが・・・意外と簡単に直角三角形を含む三角材が加工出来ます。要領を覚えたら・・・胴体に貼る長めの三角材の加工もできます。
 
● 形状は様々・・・。色んなスチレンベースの機体に色んなカンザシパイプの固定方法・・・。スチレンだから可能に成ったカンザシパイプの固定方法です。スチレン材の厚みは基準5mmの筈なんですが、実際の計測では場所によって5,2mm~5,5mmまで・・・小数点レベルならば安定していないのが現状です。しかし、上下振り分けで製作したこの角型の木製パイプなんですが、ヒノキで組んだ溝加工の材料がきちんと5,0mmだったので、少々きつめの勘合です。スチレン材の柔軟な材質が可能にした構造です。
 
● はめ込みの繰り抜き寸法を正確に切り出すと・・・画像の様にきっちりと納まってくれます。これが、数年前に製作したメッサーのコメートだったら、台形型のテーパーカンザシ構造にこの上下同寸法の振り分けパイプは作れませんでした。木製パイプはその形状を色々と変化させる事が出来ますが、流石に・・・強度面では金属パイプには敵いません・・・。如何に丈夫にするかが基本となります。
 
● アルミパイプのカンザシの芯出しを行います。画像で必要な調整は、前後のカンザシが捻じれていないか・・・と、ユニットの中心線に直角か・・・の二点です。画像で必要な調整は、二本のカンザシがユニット中心線に直角か・・・と、二本のカンザシが平行か・・・の二点です。合計四点の調整を確実に行わないと胴体ブチ抜きの二分割主翼は正確な取り付けが出来ません。

※ 追従するモデラー達へ

● 画像を見て下さい。胴体の下側から見ています。其々二本のカンザシを固定するのに四個のベニヤ製受けを取り付けてあります。二本のカンザシを上記の四つの調整で完璧な状態にしなければなりません。まず最初の調整は、メインの太いカンザシの調整を行って下さい。画像で中心ラインに直角・・・画像で中心ラインに直角・・・の二点の調整が済んだら、エポキシで四枚の受け材にスポット接着をして下さい。

● 今回のカンザシ受けは、外側二枚をパイプ直径にカッチリと・・・、内側二枚を僅か振り分け0,2mm程甘めの孔径にしてありますので、外側の受け材のパイプ接触面を組みヤスリで僅かに削ると調整出来るでしょう。僅かですが削るとパイプにガタが出て来ます。削った対局する面に爪楊枝を差し込んで仮固定し、エポキシでスポット接着しましょう。仮固定に瞬間接着剤を使っても良いですが、促進剤を吹き付けて早めの固定をしましょう。メインのカンザシの調整が済んだら、此れを基準に残りを調整して下さい。
 
● 本機の場合、画像の調整箇所・・・後部サブカンザシの取り付けとメインのカンザシとに若干ですが、捻じれが出ています。メインカンザシを指で押し付けると、斜め方向にカタカタと音がします。このカタカタ音を完全に取らないと、主翼の迎角は左右で違って来ます。左画像外側の受けを0,3mmほど削って調整が必要です。どの箇所か、追従するモデラーさんならお解かりの筈。

● 画像で説明したカンザシは胴体上下方向の中心ラインに直角調整なんですが、本機の構造以外ならば必須項目なんですが・・・、本機の場合は左右三列のビス止め式なので、角度がズレてもカイモノを敷いて角度調整が可能です。同じ構造で追従されているモデラーさんは、他の三項を重視して組み立てを続けて下さい。
 
● 約0,3mm削ってパイプの移動が完了し、二本のパイプカンザシのクリアランスが採れました。これを主翼側の角型木製パイプに挿入しています。しかし、主翼側のカンザシ受けパイプはまだ接着していません。無理なく完全に挿入させるには、主翼側のパイプ位置の調整を必要とします。角型木製のパイプはスチレン勘合のヒノキ製コの字型部品の上下に同じ厚みのバルサ材を貼り込んで構成されています。当然スチレン材に嵌め込んでもパイプの中心の上下のズレは生じません。後は前後の調整のみ・・・。スチレンベースの切り抜き部分を少々甘く切り抜いて調整しますが、何ら問題が起きません。
 
● スチレンだけの主翼って、スパー材が無いとこんなに撓みます。今回の主翼には片翼8本のスパーを取り付けます。スチレンには食い付きの良いヒノキ材を・・・プランクバルサ材にはこれまた愛称の良いバルサ材を・・・って、このスパーの材質は?。1mm厚のバルサと2mm厚のヒノキを接着して作った3×5mmの特殊スパー材です。
 
● スパー材はアングルにクリップで挟んで直線を維持しつつ、接着と硬化を行っています。10月9日現在・・・本日、連休最終日ですね。全国のお山に登ってドスコイ合戦やられたモデラーさんも多いでしょうね。私は相変わらず・・・またたび電器店の外装周囲の鉄サビと格闘してました。ボス猫のネコバスさんは、FMひまわりの取材が有るとかで、エレキギター持って近くの老舗のスーパー駐車場へ・・・。実況ライブは5分程度・・・しか~し、機材一式準備するのに2時間要します。5分で終わる実況ライブなんですが、地元南島原市では結構有名なオジサンバンドですので、「もって来~いいいい!=もっと来い。」のアンコールの掛け声が掛かり続ければ、延々答えて演奏が続きます。ちなみに「もっと来い!。」っていう掛け声は、長崎市内の秋のお祭り「長崎くんち」で、演目に対しアンコールを意味する掛け声です。私としては(コッコデショ)が一番好きかなあ・・・。一度検索してみて下さい。もって来~いいいいいい!で!ボス猫社長・・・夕方6時前にやっと帰って来ました。「いや~・・・アンコールが長くてなあ・・・。」とは社長の弁。単なる取材にかこつけたゲリラライブでした。ストレス発散出来たみたいですね!。こっちはシャツの中パンツの中まで赤サビだらけだっていうのに・・・。

● 話し代わって、F3A-SSG(スロープ・スタント・グライダー)に関するメールの多い事・・・。追従してるモデラーさん・・・少なくとも20人は居ますなあ・・・。昭和の名機(富士F3A)のスロープ機は、F3Aの胴体にソアラーみたいな細くて長い主翼の機体でした。昭和のラジコン技術誌のカラー写真で見たんだっけ・・・記憶が定かではありませんが・・・。しかし・・・小倉西区にお店を構えていた光模型のおいちゃんが要望したのは、F3A其の物のスロープスタントグライダーでした。私がMK(加藤無線)に勤務していた時代に要望されたので、あれから30年以上経過してます。にも関わらず・・・これだけのメールの数・・・。その内・・・大手のメーカーさんも参戦してくるかな?。熱心にメールをくれる中国の王(ワン)さん!このカテゴリーが本格的に成ったら一緒に仕事しましょう。
                                                        (Part-10に続く)