🐞 FroshMt 🐞🐞🐞 䞻翌の組立      Part-6)

● いよいよ䞻翌の組立に入っお行きたす。本機Frosh-Mt)は、半察称の翌型ながらラダヌ仕様機ず成っおいたす。フラットボトム翌の機䜓よりも、浮きを抑えお走らせお揚力を皌ぐ蚭定ず成っおいたす。スロヌプサむトにおいおのフラットボトム翌のグラむダヌは、僅かに前重心にした方が飛ばし易いず蚀いたすが、それは十分過ぎる吹䞊颚が有る時の蚭定です。これが、匱颚に成るずどんどん高床が䞋がりたす。結局、アップ操䜜でロストを防ごうずしたすが・・・手遅れずなりたす。

● 半察称翌の堎合・・・揚力発生の胜力は、フラットボトム翌には敵いたせん。しかしピッタリ重心でも、必芁以䞊の頭䞊げを起こさないので、勝手に降䞋しながら前進したす。飛行䞭は垞にアップ操䜜で、氎平飛行もしくは䞊昇を行うので、飛ばし易く成るでしょう。ただし・・・この操瞊方法は、フラットボトム翌の初心者甚の機䜓の挙動が物足りなく成っお来た䞭玚者向けです。
 
● 流石に・・・䞉十幎前のバルサキットです。経幎倉化によるリブ材の劣化は起きおいたした。目立った欠損箇所は、埌瞁偎の现い先端が、巊右どちらかのみ欠けおいるリブが数枚芋぀かりたしたので、キットのプランク材の切り萜ずした端材面で䜜図しお切り出しおいたす。

● 番から番たでのリブ材で、スポむラヌサヌボのリヌドハヌネスの通る孔は番たで。リブ間番ず番の空間に、スポむラヌサヌボが搭茉されたす。リブ䞊郚の欠けた郚分は、スポむラヌ板の収たる䜍眮・・・番ず番リブの間がスポむラヌの幅寞法ずなりたすので、番・番リブ其々に補助リブを付けおありたす。
 
● レヌザヌ加工のキットでは、あたりお目に掛からない組み立お方法です。サヌマル工房のアヌバンが、この組み立お方法を採甚しおたしたが・・・氎平面に・・・垂盎に郚材をはめ蟌む組み立お方法・・・、䞀芋正確に組める様に芋えるんですが・・・。実際に組立おたモデラヌにしか解らない、レヌザヌカット特有の䞍具合箇所に気づいた筈です。

● 倚分・・・その埌にこの組み立お方法の䞍具合が拡倧しそうな機皮には䜿えない事が、メヌカヌさんにも解ったず思いたす。この組み立お方法は、今の所フラットボトム翌にしか䜿えたせん。もし、その他の半察称翌や完党察称翌の堎合は、専甚のリブ組治具台を、キットに付属させるか、別売りするかしないず正確に組み立おる事は至難の技ずなるでしょう。

● 本機で組んだ治具台が、昭和幎代埌期に金属加工のメヌカヌさんから販売されたんですが・・・。圓時の䟡栌で䞇円ほど・・・。ただし・・・スパンの片翌分の䞻翌ず尟翌が正確に組めるずいうオヌルマむティ型の治具台でした。この組立治具は、䞀般のモデラヌさんには普及したせんでしたが、圓時のカスタム工房にはバカ売れした逞話が残っおいたす。
 
● 䞻翌の前瞁材を加工取付しおいたす。×のバルサの角棒は最倧ですので、mmず成る様に、途䞭で繋ぎたす。今回も斜め継ぎずしおいたす。ただし、実際に貌り蟌む為には角床の加工が必芁ですので、キチっず削り蟌んでからの接着取り付けず成りたす。
 
● 本機は半察称翌型を採甚しおいる為に、前瞁材も䞊䞋の削り角床が違いたす。原寞図面から埗られる倧䜓の角床情報を算出しおから、削り加工に入りたす。
 
● これは倚角圢胎䜓のプランク材を貌り蟌んだ際・・・朚口の成圢に䜿った角床付きサンドホルダヌです。このホルダヌは、機䜓を蚭蚈組立する毎に補䜜したすので各皮ありたす。床衚瀺ですが、実際に埗られる切削角床は床です。
 
● 厚さのバルサ補スパヌ補助材の取り付けです。リブ間の間隔に合う様に予め寞法裁断しおありたすが、補䜜䞊貌り蟌む際にはき぀くお入りにくい堎合がありたす。こういう堎合は、無理に嵌め蟌たず若干緩めに削っおから貌り蟌んだ方が、接着硬化埌の倉圢が起きたせん。仮に無加工で隙間がある堎合は、どちらかのリブにピッタリず接着しお、空いた隙間は接着剀で埋め蟌んだ方が良いです。
 
● 片翌のリブ枚数が枚・・・カンザシ郚分が二区間・・・歀れを陀いた区間のスパヌ補助板を取り付けたした。䞡翌で枚・・・最近のバルサキット補䜜モデラヌさんなら・・・躊躇い無く・・・敬遠するでしょう笑。ずころが・・・このスパヌ補助材を入れるのず入れないのでは、䞻翌本䜓の匷床が倧きく倉化したす。補助材を入れおプランクするず、リブ間毎の密閉された個宀に成る蚳ですが、空気の抜け道が無くなるので、䜙蚈に歪に成るなんお、蚘茉しおるモデラヌさんのブログも有るんですが・・・。

● バルサ材が軜量なのは、内郚に空掞が沢山あるからです。南米゚クアドル産のバルサの原朚の特城は、氎分の吞い䞊げを容易にする為に、他の朚材ず違っお朚の䞭心になれば成るほど空掞が倚く、倖偎の方が目が締たっおいたす。このバルサの原朚を䌐採し也燥させるず、䞭心の方が空掞が倚い分軜量ずなりたす。゜フトず指定された郚䜍は、バルサの䞭心付近の材質です。よっお、この原朚をシヌトに加工するず空掞郚分にも孔を開ける蚳ですから、空気の通り道が沢山空きたす。

● 生地完成ずなった飛行機本䜓にフィルム貌りを行う際に、貌り蟌んだフィルム面ずの間に気泡が残っお空気の逃げ道を塞いだ状態が発生したす。この状態は、バルサシヌト内郚の空掞を目止め剀等で埋めおしたい・・・空気の逃げ道を無くしおしたったために起きたす。フィルムの食い付きを良くする為に、薄く目止め剀を塗垃するのは良いですが、目を塞ぐ皋の念入りな塗垃はその埌の䜜業が難しくなりたすので皋々に行いたしょう。
 
● 本機の䞻翌の埌瞁偎には、最近では圓たり前のムクのテヌパヌ型埌瞁材ではありたせん。リブの埌瞁先端を尖らせお、䞊䞋からプランク材で挟む構造に成っおいたす。ただし・・・リブの先端を基準にしおプランク材を貌り蟌むず、䞻翌の埌瞁先端はプランク材がmmならば・ならばず・・・かなり厚めの先端になりたす。そこで画像の様に、先端をオフセットずしお平らなプランク面を斜めにカットしお、䞊面のプランク材を貌り蟌みたす。

● 画像は×のヒノキ棒を二本貌り合わせお䜜った、トレヌス甚のゲヌゞです。リブ間毎にボヌルペンで線が匕ける様にしたした。プランク材を貌り蟌む前にこの加工をしおも良いのです。どちらでもお奜きな様に・・・。
 
● 原寞図面に蚘茉されおいた埌瞁先端の厚みはでした。実際にプランクしたバルサシヌトはですが、こうなるず実際問題ずしお・・・この削り蟌むプランクの先端は限りなくれロに近いmm皋の厚みにしないずなりたせん。しかし、そういう加工は難しいので、mm皋残しお斜めに削り蟌みたした。
           
● 昭和のグラむダヌキットでは、この様なストレヌトテヌパヌの二分割䞻翌は圓たり前でした。スパンmm近いグラむダヌキットでも、䞻翌二分割方匏が圓たり前でしたので、画像の様な党長の定盀なんおグラむダヌのモデラヌさんは、普通に持っおいた時代でもありたす。その䞊に自分なりのオリゞナリティ溢れる治具を組み蟌んで䞻翌を組んでいたしたよ。
 
● 今床は前瞁偎の加工です。図面から算出した角床床で、前瞁材を加工したした。番リブの先端ず前瞁材の間には、若干隙間が芋えたすが、これは図面指定には無い私なりの加工を斜す為の間隔です。本機のカンザシは、mmのピアノ線に其々床の曲げ加工を斜し䞊反角蚭定ずしおありたす。

● ガルモデルのカンザシは、䞊反角蚭定をしおあるピアノ線を胎䜓に内蔵しおあるPVCのパむプにねじ蟌む方法なのですが、この方匏のグラむダヌが、ハヌドランディングで機銖先端から激しく接地するず・・・慣性の法則で䞊反角蚭定入りのピアノ線も前方に移動したす。よっお、䞻翌を結合しおいる茪ゎムやスプリングは䌞びる蚳なんですが・・・この際、䞻翌埌瞁偎は倖偎に逃げたすが、前瞁偎は胎䜓にめり蟌もうずしお、前瞁先端が朰れたす。

● 前瞁先端を朰したくなかったら・・・それに準ずるハヌドランディングをしなければ良いのですが、必ず䞀床はやらかしたす。この䞀回の接地で前瞁先端が朰れたす笑・・・。朰れる時に、ひ匱な構造のリブの先端は、衝撃を吞収する為に砎損したす。砎損の床合いにも寄りたすが、それが本日䞀発目のフラむトなら二回目の飛行が出来なくなる可胜性もありたす。そういう堎合に備えおの内郚補匷の為の隙間です。頑䞈ならば、この先端も朰れる事無く倖偎に逃げおくれたすしね・・・。
 
● 䞻翌の翌端材を取り付ける為の凊理を行っおいたす。キット通りならば、翌端リブ番からはみ出したヒノキのメむンスパヌは切り萜ずしお、翌端のブロックをリブ面にベタ匵りする所ですが・・・。番リブの埌瞁偎が若干ひ匱ですので、圓工房の凊理方法に倉曎したす。

● メむンスパヌの䞊䞋にのプランクシヌトを貌り蟌んだので、このはみ出おいるスパヌにも䞊䞋にプランクシヌトを貌り蟌みたした。曎に・・・䞊䞋のメむンスパヌ間もバルサシヌトの匵り合わせで塞ぎたす。
 
● 翌端の番リブにリブキャップを取り付けお、プランク埌の完成した翌厚の型に仕䞊げたす。歀凊にメむンスパヌを境に前埌にカットされた翌端ブロック材を゚ポキシで貌り蟌みたした。はみ出しおいるメむンスパヌ材は、翌端ブロック材のアヌルに合わせお削り萜ずしたす。
 
● 翌端ブロック接着に䜿った゚ポキシは時間硬化タむプですので、先に翌根の䞋面のプランクずスポむラヌサヌボ取り付け䜍眮の決定を行いたす。
 
● 画像はOberon型のスポむラヌサヌボ取り付け状況です。本機フロッシュよりも長さは短いのですが、サヌボの取り付けを容易にする為に、幅をで䜜っおありたす。開閉方法は、単玔にサヌボホヌンでスポむラヌ板を抌し䞊げる構造です。ずころが・・・本機フロッシュのスポむラヌ幅はしかありたせん。オベロンの翌の厚みに比べれば、フロッシュの䞻翌は薄くお幅が现いので、歀のたたではサヌボが入りたせん。取り付けの倉曎を新しく暡玢しなければ成らなくなりたした。

● 幞いな事に、ダフヌブログのラゞ絶さんのお友達banさんが補䜜しおいるファフニヌルの゚ルロンサヌボの取り付け方法が独特だったので、本機フロッシュのスポむラヌサヌボの取り付け構造の参考にさせおもらう事にしたした。歀れならスポむラヌサヌボの高さがでも、幅しかないスポむラヌ板の䜜動構造にも難なく䜿えたす。ただし完党に独立させたリブ間なので、少々耇雑には成ろうかず思いたす。
 
● ×のPVC暹脂ナむロンの角棒を、幅で其々カットしおブラケットを䜜りたす。スポむラヌサヌボを固定するブラケットは、厚のブラケット・・・、サヌボマりントを䞻翌に固定するブラケットは個䞊びの厚です。このPVC暹脂は、瞬間接着剀ずの盞性が倧倉良いので、䜜業は芋た目よりもはかどりたす。
 
● 今回の取り付け方法は、画像の様に䞻翌の䞋面からサヌボマりントを固定したす。サヌマル工房から販売されおいる機䜓にも同じ様に䞻翌の䞋面からサヌボを取り付けお、スポむラヌ板ずリンケヌゞロッドを介しお連結する構造を採甚しおいたすが・・・。圓工房のスポむラヌの構造には、ロッドによる連結は行いたせん。ただし、゚ルロンずしお䜜動するスポむラヌ機構の堎合は、ロッドによるリンケヌゞを行いたす。
           
● プランク材がのバルサシヌトですので、ツラむチにするには同じ厚みの共芯のシナベニダを䜿いたす。このスポむラヌマりント材は、䞊蚘PVC暹脂のブラケットに盎接タッピングビスで固定されたす。パネルのサむズは×ですのでタッピングビス固定なら二本・・・あるいはフィルム貌り埌にセロテヌプで目匵り・・・でも良さそうですが、四隅をしっかりビスで固定するず、肉抜きしたプランクパネルの構造補匷にも成りたす。
 
● 先に今埌の䞻翌補䜜に必芁の無いリブのキャップを党お貌り付けお行きたす。画像の䞻翌䞋面のプランク呚りスポむラヌ取り付け付近を残しお、すべおのリブキャップを取り付けたした。
 
● スポむラヌ起動サヌボ取り付け箇所から、巊右方向番リブず番リブに補助リブを其々取り付けお空間を䜜っおいたす。本機のスポむラヌの起動システムは、結合リンケヌゞをしないスポむラヌ板の開閉です。スポむラヌの立ち䞊げにはサヌボホヌンの回転運動を䜿いたすが、閉める時は茪ゎムの収瞮で䜜動させたす。この為の台座を増蚭せねばなりたせん。その為の空間なんですが、キットの説明には無いオリゞナルの構造です。
 
● 断面が×のPVC暹脂の棒材を、曎に×に切り出し、スポむラヌ板の開閉機構を䜜りたす。開けるのはサヌボホヌンですが、閉める時はゎムのテンションですので、䜿甚する茪ゎムず盞談しおからサむズを決めたす。のドリルで指定の箇所に孔を開けおいたす。
 
● 開けた孔に×のビスを捻じ蟌みたす。このビスが開閉システムの茪ゎムが掛かる台座ず成りたす。頭がmm皋ありたすので、テンションの掛かった茪ゎムは倖れる事はありたせん。さらに、接着面積を増やす目的でバルサの棒材を其々の厚みで貌り蟌みたした。
 
● 台座は画像の䜍眮に取り付けたす。リブの偎面に貌り蟌む時は、薄いバルサの方を貌り付けたす。台座䞀個の重さは、グラムもありたせん。個でやっずグラム皋です。茪ゎムの盎埄はNO,10)を䜿いたした。ゎム掛けの状態で、既に若干ですがテンションが入っおいたす。このゎムはテンションが匷過ぎるず、開くずきにマむクロサヌボに負荷がかかり過ぎ、サヌボ本䜓を痛める堎合がありたす。
 
● ×のバルサの棒材の二面を黒マゞックで染色したす。これを斜めに削り蟌みたす。削る床合いですが、玄mm皋残しお削りサンドホルダヌで平面加工したす。
 
● この郚材は、スポむラヌ板の䞻翌偎ヒンゞの台座ず成りたす。断面が四角のたたでも良いずは思いたすが、経隓䞊このタむプのスポむラヌの取り付けには、指が倪いずかなり苊劎したす。ヒンゞはフィルム系には成るず思いたすが、この䞻翌偎の台座が四角のたただず・・・フィルム系ヒンゞテヌプを完璧に貌り蟌むのに苊劎したす。よっお私自身の䜜業性の向䞊の為だけの加工です。
 
● 画像の様なベニダずバルサ棒を加工しお、本機に必芁な特殊パヌツを䜜りたす。スポむラヌ開閉のテンションゎムず、スポむラヌサヌボのリヌドハヌネスが、䞀か所の区間のみ亀差したすので・・・誀動䜜を極力枛らす目的で、ハヌネスのう回路を䜜りたした。リヌドハヌネスは、䞻翌の党プランクず被芆が終わっおから通したすので、スポむラヌ板を開けおからの挿入ず成りたす。通し終わった埌からでも䜜業できる様に䜍眮を決めおありたす。          Part-7に続く