MD-11型 (福さん機) 主翼の修正 Part-5 
● 主翼のフィルムを全部剥がして、残ったフィルムの裏打の糊面も全て削ぎ落としました。さて!・・・skyliner38の管理人さんが手抜き検品して見過ごした、本機の内部と外部の粗が・・・全部丸見えに成りました。中華製の完成機をオークションで落札・・・または販売店のたたき売りで安く購入したモデラー諸氏の不安を一掃できる様に、この主翼の粗い工作と手抜き構造を全て紹介しましょう・・・。ただ・・・粗を見つけてこき下ろすのが目的ではありません・・・。きっちり修理・・・修正の手順も紹介します。
 
● 取り敢えず・・・パイロンの補強と修正の第一段階は終わりました。此処から更に補強を加えてパイロンの改造は終わります。そして・・・粗い工作の跡・・・。此処はフラップの後縁付近・・・。本来ならば主翼の中央部から通しでフラップの後縁材を取り付けていれば、その後の好い加減な付け焼刃みたいな工作の上塗りはしなくて良かったんですがねえ・・・。此処から後縁材を適当に貼っちゃったから、隙間は出るわ・・・後縁材は湾曲してフラップが下がらないわ・・・って不具合だらけになりました。
 
● 内蔵されたカンザシ用のグラス製ガイドパイプ・・・。内側のベニヤリブに僅か1mm程度しか掛かっていません・・・。おまけに辛うじて引っ掛かっているだけで接着されていませんでした。この部分はベニヤリブの孔の中での接着は不可能なので、2番リブまでの間隔を補助スパーで補強しながら接着します。お次はフラップとエルロンの切り替え部の後縁です・・・。此処に段差が出来てるって事は、強度が必要な箇所なので角度切りで接着されないと成らないのに・・・隙間が見えてます。此処も可能な限り接着剤を埋め込む必要がありますなあ・・・。多分・・・このままなら、飛行中に此処から主翼が折れるでしょう・・・。マイクロサージャリー術式が必要かも・・・。
 
● う~む・・・。このフラップ動翼の後縁の湾曲具合じゃ・・・フラップは下がらんでしょうなあ・・・。ちゃんと定規をあてて検品してれば工作上の不備は見抜けた筈・・・。昭和の日本国内の生地完成機を量産していた大手も個人業主のメーカーさんも、この点検して修正してからフラップ動翼を組み込んでたんだけどなあ・・・。何故に中国では見過ごすんじゃろう・・・。

● 当工房のホームページは、今の選抜されて生き残ってる中国のキットメーカーなら、何処でも観てるって・・・ラジコンパーツメーカーの王(ワン)さんは言ってました。って言う事は、この項も既に知られた存在・・・。今頃・・・不良品を流出させた社員の魔女狩りが始まってるんじゃないか?・・・とはワンさんの弁・・・。今の中国のメーカーにとって、こういった不良品の流出は・・・倒産騒ぎに発展する可能性も秘めた大スキャンダルにも発展しかねないとの事・・・。ただでさえ関税騒ぎで中小の下請け業者が悲鳴を挙げてるって言うのに・・・。中国の製品だって洗練されて来てるのに・・・こういった不良品が流出すると・・・同業者潰しも始まっちゃうんですよねえ・・・。だから過敏になります。skyliner38の管理人さんは・・・そういった業界の事情・・・知らないんじゃないですか。
 
● 此方はエルロンの後縁・・・。これだけ湾曲してりゃあ・・・ねえ?・・・。トップヒンジのエルロンには酷でっせ!・・・。エルロンアップは出来るけど・・・ダウンは出来ないからねえ・・・。この湾曲の出っ張りが邪魔して・・・。トップヒンジは空力特性が大変良いので、F3Bグライダーで多く使われるんだけど、必ず後縁は直線が最大条件に成るんですなあ・・・。
          
● 何で前縁側が湾曲しちゃったか・・・。要らん付け足しの前縁材を貼りこんで成形しちゃったからなんですなあ(笑)・・・。じゃあ!どうしてこんな事したんだろう・・・って言うとですねえ・・・。もう笑っちゃって好いですよ!福さん!・・・。パートのおばちゃん・・・慌てただろうなあ・・・。後縁側が湾曲したまま成形したので、翼端の翼弦が短く成っちゃいました・・・。其れに気づいたのは翼端のベニヤを後縁基準で貼りこんだら、前縁側が足りなく成りました・・・。だから誤魔化す為に、途中から前縁追加して成形しちゃいました・・・。フィルムを全面貼り込んだらバレないだろう・・・って思ってたら・・・メーカーの検品で見事不良品に成っちゃいました。多分・・・此れがリブ組の治具台に原因が有ったのなら・・・同じ不良品が組立てた主翼分全部不良品に成ってる筈・・・。当方は過去に完成機のメーカーで、こんな手抜き工作の下請けさん相手にしてたから・・・。何度指導しても改善されない時は、即刻契約解除・・・。この中国のパートのおばちゃんも、同様に解雇されちゃったかも知れませんなあ・・・。

● 不良品なら格安に成って当たり前・・・。大量輸入して、skyliner38の管理人さんのスペシャルなトークで、福さんみたいな初心者さんが多数購入・・・。今後の事もありますので・・・二度と引っ掛かったりしないで下さいね・・・。私に言わせれば・・・此処の管理人さん・・・根っからのラジコンフリーク(お人好しのラジコン馬鹿)じゃ無いですなあ・・・。お馬鹿さんなら、こんな不良品を販売するのは自分のプライドが許さない筈・・・。お馬鹿さんじゃ無いから・・・平気で販売しちゃうんですよ。一時期流行ったお小遣い稼ぎの副業的な、ラジコン関連ネットショップの乱立・・・。不良品の右から左の利ザヤ商売・・・って、国内の老舗メーカーから疎まれていたの・・・福さんは知ってましたか?・・・。
          
● まずは・・・前縁の修正・・・。余計な追加の前縁材を削って元に戻しました。せめてもの救いが・・・この内部前縁材のバルサ棒は前後に幅があるので、翼型に削り戻せそうです・・・。本機の翼端の翼弦は80mm・・・。よって前縁側を4mm落としたので、後縁側に厚さ4mmのバルサの板を貼りこんで、斜めに削り落とせば元の正規の主翼に戻ります・・・。
          
● フラップとエルロンの切り返しの後縁部分は、プランク材の浮きと後縁材の隙間に木工ボンドを大量に詰め込み・・・プランク面は圧着しています。ただ・・・此れだけでは不十分・・・。更にマイクロサージャリー術式を実施します。ネットで検索すれば、マイクロ~・・・術式の手順は出て来ますよ。此れはゴッドハンドって言われてる(愛野記念病院)を元とする一部のスーパードクターしか出来ません。まあ・・・医療術式の応用ってとこかなあ・・・。当工房では各種のオリジナル機で使ってます・・・。鎖骨骨折で入院した時に、主治医の先生から概要を聞いて、此れって使えるなあって思いました。
 
● 右側の主翼の後縁側を修正して、直線に戻しました・・・。さて・・・下がらないフラップの原因は、主翼の後縁の湾曲だけでは無いんです・・・。画像はフィルムを剥がしたフラップ材です。トップヒンジなので、ニュートラルなら双方とも直線で沿い合ってます・・・。ところが、フラップ材をダウン方向に下げると・・・前縁に隙間が見られました。トップヒンジはフィルムで隙間なく主翼と動翼を直線で繋ぐので、ヒンジとして機能出来るんですが・・・。フラップ材を下げて前縁側に隙間が出たって事は、フィルムのヒンジを引っ張ってるので物理的に下げられないんですなあ・・・。じゃあ・・・どうして下がらないのか!・・・。
 
● フラップ材のトップよりも内側の面が出っ張って、段差が付いてたり・・・アール状に湾曲してたりしてますねえ・・・。本来!・・・主翼の後縁側も直線維持の完全なる平面に対して、フラップ材の角度切りされた面も直線維持の平面なら・・・フラップは普通に設定された角度分まで下げる事が出来ます。しかし・・・このフラップ材のヒンジ面は・・・歪・・・。此れではフラップは下がれない(笑)・・・。テーパーエルロンに設定したんなら、必ず昇降盤の鋸刃を傾けて定盤上で加工した筈・・・。なのにアールだったり段差があるのは・・・多分手切りで加工したから・・・ですなあ・・・。其れも・・・航空知識の無い人物が適当に切り出してフィルムを貼っちゃったから・・・。昇降盤での加工は、鋸刃に対して必ず直線方向しか加工出来ません。湾曲してるって事は・・・糸鋸盤か手切りで作ったって事に成るんですなあ・・・。其れも・・・素人さんが・・・。
 
● 現在修正中の右の主翼・・・。フラップ材の上面が反って凹んでます・・・。実は主翼側も沿って凹んでます。この品番の主翼にフィルムを貼りこんだ中国のパートのおばちゃん・・・。主翼が反ってるからフラップ材も同等の反りが有るモノを組み合わせて貼っちゃった・・・。そら!仕上がりはフィルムの段差も無く直線で貼れたみたいに見えるんだが、其れはニュートラルで固定してればのお話・・・。ヒンジに沿って動いたら・・・ヒンジラインが反ってんだもの・・・動きはギクシャクするのは当然の結果です。ヒンジラインってのは必ず直線上でないとスムーズには動きません。skyliner38の管理人さん!此れは無視し得る欠陥箇所では無いんですよ。購入するのは、飛行機の初心者だから解らんだろう・・・って魂胆なら、俺が正してやるぞ!・・・。アンタの検品レベルは、中国のメーカー以下でっせ!・・・。ジャロに通報したろかあ?・・・(笑)・・・。黒🐇ぎィ~(うそ)・・・コ🐟表現(誇大)・・・まぎら🐦ィ~(鷲)・・・ってヤツ・・・。
 
● 主翼の上面が凹んでる状態で反り上がってるんで・・・追加の1mmバルサを貼りこんで、まずは成形しながらこの反りを修正します。当然なんですが、主翼の下面は出っ張って反り上がってる状態なので、削ればプランク材は薄くなっちゃうけど直線には戻せます。まずは・・・この主翼の後縁を完全なる直線にしてからでないと・・・フラップ材の修正は出来ません・・・。うううう!・・・面倒臭えなあ・・・。
 
● 此方は左側の主翼・・・。リブがプランク材に接着されずに浮いてると、他の箇所にも不具合が出て来ます・・・。其れが此処!・・・。フラップ部分の主翼の後縁側・・・。右翼は13,5mmに修正して仕上げるつもりなんですが、此方の後縁は・・・根元が15mm・・・翼端側が15,5mm・・・。多分・・・パートのおばちゃん此処でも慌てたんですなあ・・・。後縁材とリブに段差が出来てたんで、嵩増しした後縁材に交換して、上面をプランクしちゃいました。だから右翼よりも2mm近く後縁が厚い・・・。よってフラップ材も右翼よりも厚い別機種のモノを取り付けちゃった・・・が真相かな・・・。で!メーカーに出来ましたよおおおお!今回分の工賃下さいよおおおおって持ち込んだら、全部不良品に成っちゃいました・・・ってパターンかな!・・・。

● 知らないモデラーさんも居るだろうと思いますので・・・此処で説明しときます・・・。こういったトップヒンジの動翼を作る場合は、主翼の後縁の厚みよりも若干薄い動翼にしないと、フルダウンにした時に動翼の下面と主翼の下面に段差が出るんですなあ・・・。センターヒンジなら問題は起き難いんだが、トップヒンジの場合は大きく斜めに動翼の下面を削るので・・・其の断面の幅が後縁側よりも広くなってしまいます。まあ・・・少し(0,5mm)ほど動翼側を薄くして、最大ダウン角を30度位に設定すると、この段差が目だって出っ張ってる様には見えません。だからF3A機はセンターヒンジ・・・。スチレンのファンフライやデコパネ機が主流に成った時代から、このトップヒンジタイプは増えたんだが・・・こういった細かい箇所を無視し始める風潮が・・・最悪な場合・・・こういうカタチで表面化するんですなあ・・・。
 
● 左の主翼なんですが、カモメの翼みたいに垂れ下がってました・・・。あれま・・・。よってフラップ部分と同じ修復を行いました。これ・・・まだ主翼の下面だけです・・・。垂れ下がってるって事は?・・・。上面は理論上・・・出っ張ってます。ここも削って修正せねばなりません。
 
● 約2mm(最大)湾曲しています・・・。此れを直線に戻すには主翼全体を削らなければなりません。後で調べて解ったんですが、本機の主翼上面のメインスパーから後縁までは禁断の3mmバルサでプランクされていましたので、この修復が可能に成りました。普通じゃ絶対に考えられない構造なんですよ!福さん!・・・此れが当たり前だなんて思っちゃダメですよ。まるでミントの主翼じゃん・・・。ミントって飛行機は、OK模型の超小型グライダーのバルサキットです。主翼は8mmの厚みにバルサ板を翼型に削って作ります。其れと良く似た事をやってると思って下さい・・・。
 
● 見た目は綺麗な水平尾翼でしょう?・・・。でも見た目だけね!(笑)・・・。実態知ったらぶっ跳びますよ~・・・。私は呆れましたけどね・・・。この状況が続いたら日本広告機構に訴える事が出来るんじゃないかって位の状態かなあ・・・。
 
● この画像が何を物語るのか・・・。もう無茶苦茶・・・。解説なんか要りませんな!。
 
● で!結局・・・水平尾翼も丸剥き状態に成りました。でも!でも!でも!・・・惨状はまだまだ根源に在るんで、思いっ切りぶっ跳んで下さい!・・・。
 
● オリジナルのエレベータ材は左右で不揃いなので、手持ちの幅広のエルロン材で自作しました。此れで左右のエレベータ材は形状も均等・・・厚みも均等になります。・・・しかし・・・惨状はこの後・・・起きました。此れ!どないせえちゅうねん!・・・の状態です。もうお手上げ~・・・。
          
● この水平尾翼側・・・翼型が・・・異常でした。翼根側の翼弦は170mm・・・翼端側は70mm・・・。翼根側の最大翼厚は17mmなので10%の完全対称翼です。よって翼端側は最大翼厚7mmで10%の筈だったんですが・・・。実測では10,5mm約15%の翼型でした。此れが何を物語るのか・・・。この水平尾翼は翼端側に向かってだんだんと厚翼に成るんです。いわゆる空気抵抗が大きい、失速し易い水平尾翼なんですなあ・・・。翼根が10%なら翼端も10%なのが、テーパー翼の最大の基本なんですが、本機はその基本から外れているんですなあ・・・。此れは作った中国の職人にも問題が在るんですが・・・この異常を見抜けない販売元にも問題が在るんです。この管理人さんは、検品なんかやってませんなあ・・・。と言うよりも、検品の本質を理解していません。航空力学の基礎を知らないEDFのプロショップって事に成るんですなあ・・・。
          
● 普通のプロショップの管理人なら、こうやって調べるんですがねえ・・・。この画像の異常に気付きませんか?・・・。福さん!・・・。均等座標の10%で全てのリブが組まれているなら、プランクシートを貼り込んでも画像みたいな隙間は出ないんです。この水平尾翼の上面は真ん中が膨らんだ水平尾翼って事なので、リブが均等な座標では無いって事態なんですなあ・・・。よってフィルムを貼ってトップヒンジにすれば、誤魔化せる・・・とでも考えたのかもしれませんね。たぶん・・・販売元の38さんは気づいていたなら確信犯・・・。気付いていないなら・・・検品なんかしてないって事に成ります。やれやれ・・・。現在の当工房が判断する本機のキット価格は・・・38さんお見立ての7万円の3掛け(3割)・・・2万円強が妥当だと思いますなあ・・・。ホント!やりきれない事態ですが、請け負ったお仕事ですので、最後まで修復しつつ完成させましょう・・・。(注) skyliner38の管理人さんが、本機を輸入した時の金額は、当工房評価格の4掛け(約8000円)位だったと推察します・・・。部品も不揃いですしね・・・。如何にボッタくってるかお解かりですかね?・・・。普通の輸入業者では考えられない事をやってるって事なんです・・・。ミテクレも良いし・・・大型機だし・・・ってか?。何時か・・・天誅が下り・・・地獄に落ちるでしょう・・・。
  
● 削ってます・・・ひたすら削ってます・・・。翼根と翼端の翼弦を其々座標と成る位置を6等分して書き記しています。この座標を定規で結んで、隙間を確認・・・。ここの隙間が無くなったら・・・この位置は相似形リブに近くなったって事ですよ。
  
● まだ完全じゃないけど・・・此れがビフォー&アフターの違いです。最大翼厚10%の水平尾翼ってこんなに翼端は薄くなります。此れが本来の本機の水平尾翼なんですよ。尚!翼根側には一切加工を行っていません。左右分けの水平尾翼をカンザシで繋ぐ場合・・・この翼根が基準と成るからです。
 
● 本来ならば・・・正確に作られた水平尾翼にエレベータ材を合わせて作るんですけどねえ・・・。まるで逆の工程が必要に成りました。左右が均等のエレベータ材を作ってから、水平尾翼の修正をするなんて・・・前代未聞の事態なんですよねえ・・・。模型業界のカスタム業では、こんなのご法度なんですから・・・。まずは図面通りに正確に水平尾翼を作って基準を造り・・・が、基本行程なんで・・・。でも・・・今回は、この掟を破っちゃいました・・・。カスタム商会の親方に・・・後から謝っとこォ!・・・(Part-6に続く)