MD-11 (福さん機) 水平尾翼の仕上げ工程 主翼の補修 Part-6
 
● バルサカンナで水平尾翼のプランクシートをゴリゴリ剥がす・・・。ホント無茶苦茶な飛行機キットですわ・・・。此れが中華製完成機の当たり前・・・って、作るの面倒臭え~組は諦めて飛ばしてます。スチロールの完成機の方がまだマシかもしれませんね。水平尾翼の前縁も凹み湾曲してたので、直線で削り落としてバルサのシートを再度貼り込んでます。
 
● 完成機を日本国内で量産していた昭和の時代は・・・今みたいなお手頃価格の完成機なんて在りませんでしたよ。フィルム張り完成機でも一色限定・・・個人に渡ってからカッティングシートを自分達で貼って仕上げてました。フィルム張り一色仕上げでも、キット価格の5倍以上・・・其れが当たり前の時代でした。よって昨今の中華製完成機みたいな、無茶苦茶な構造や仕上げの機体なんか見向きもされませんでした。画像の生地完成状態に、市販のフィルムを貼って販売していた時代ですからね・・・。
 
● 昭和のフィルム張り完成機の生地完成状態って、こんな感じです。言っときますが・・・此れが量産用です。カスタム品なんかフィルム貼ったりしませんでしたしね・・・。必ずウレタン塗装の鏡面仕上げでした。この(MD-11)クラスなら、仕上げまで50万円ってのは当たり前の時代でした。だから・・・ブログを観てても、中華製完成機を扱ってるモデラーなんて、平成生まれの若造さんか・・・平成に成ってから空物ラジコンに参入して来る昭和生まれのどちらかですし・・・。昭和から空物ラジコンやってるモデラーさんは、中華製完成機なんか目も暮れません。だったら昭和のバルサの機体を原寸図面から自作したり、自分で設計した方が確実に飛びますから・・・。
 
● この左側の主翼の内部・・・やっと修復の手順が決まったので開始します。あれこれ考えて・・・プランクの外面が歪に凹むのも問題なので、隙間にシムを入れてエポキシで固めようかとも思ったんですが、翼型が変わると動翼操作や翼端にバラスト埋め込んでも、速度毎にバランスが崩れるので却下・・・。結局・・・大手術には成りますが、元の正規の翼型に戻す事を選択しました。画像に見えるベニヤパーツは、プランクシートを押さえるストッパーになります。
 
● まずは・・・組みヤスリの丸ヤスリを使って主翼上面から下面迄のプランクシートに貫通孔を開けます。此処に3mmの長ビスを通しますが、このビスだけではプランクシートの圧着が出来ませんので、このベニヤの部材を挟みます。この時の締め付けは軽く1mm程の隙間が残る程度で調整します。
 
● この隙間に30分硬化のエポキシ接着剤を塗り込みます。この時に満遍なく接着剤が行き渡るように、ヒートガンで柔らかくして流してやります。満遍なく接着剤が拡がったら・・・この貫通ビスを締め込んでリブとプランクシートを圧着します。この時にはみ出た接着剤も塗り広げて硬化を待ちます。ヒートガンは平気で100度を越えますので、接着剤の硬化速度が速まるので注意が必要です。よって作業前の段取りが大事に成るんですよ。
 
● 先にプロップ型のポッドのプランク作業を一部行います。福さんもこの推力関連の記事が一番気に成ってるでしょうからね。まずはプランクシートの寸法を採って、形紙を作っています。この型紙は平面取りなので正確ではありません。まだね・・・。この形紙を使って2mmバルサにトレースします。バルサにトレースの場合・・・鉛筆系は使えませんので油性のボールペンを使うんですが、形紙よりも0,5mm程周囲が大きく成ります。しかし・・・此れが重要なんです。
 
● トレースした裏面に霧吹きでぬるま湯をスプレーしました。時間経過と共に・・・この吹き付けたバルサ面が膨張して湾曲して来ます。このエクアドル産のバルサって木材なんですが、10年くらいで直径50センチほどの木に育つそうです。高さは20メートル位になる木も有るとの事・・・。流石に南米産の樹木です。乾季と雨季の差が極端なので、雨季に合わせて大量の水分を吸い上げる為に空洞が普通の樹木よりも沢山空いてます・・・。此れがバルサの原木の特徴です。

● たった10年で成木に育つって事は、折れ易いってデメリットもあるんですが・・・。其処は自然の生命力・・・樹皮の外側が硬く・・・中心に成るほど柔らかくなる(水分を多量に吸い上げるので・・・)、通常の木材とは逆の性質があります。よって伐採して充分乾燥させると、多種の木材よりも比重が軽量に成り・・・原木の外側が硬く、中心が柔らかくなります。よって…今回使用しているバルサの種類は(S)材・・・。ソフト寄りのメディアムシートですので、水分が染み込み易く膨張し易くなり・・・湾曲させ易いのですよ。この(S)材は一応特注レベル・・・カタログの通常シート価格の10%増しのシートです。よって厚さ2mmのシートながら、こういった直径30mm程のフィルムの芯に巻き付けても割れる事が無く曲げられる良質のバルサです。このシートは幅80mm有るんですけどね・・・。
 
● このプランクシートを切り出しましたが・・・微かに湾曲してる様に見えますが、湾曲していますよ。必要なアールで・・・。これを一枠ずつ木工ボンドで貼り付けて時間を掛けて乾燥させます。一度にまとめて貼れないのが難点なんですなあ・・・。取り敢えず・・・このポッド本体も全長方向に緩くカーブしてますので、シートの前後をクリップで挟んで圧着し・・・その間をマチ針で固定して行きます。よって後方のクリップは一か所挟むので精一杯・・・。スケール的に絞ってあるので大量に挟めません・・・。よって一面ずつの作業に成りました。この作業は他の工程の合間に出来るので、まずは・・・主翼の動翼付近の工作に戻ります。

● 色々と検討したんですが・・・二分割のスケール感満点のエルロンなんですが、超小型のサーボを翼端側のサブエルロンに搭載して・・・をやると、超長いリードハーネスが一機分二本も必要に成るのでその分バッテリーを喰いますし・・・重く成りますので省略させてもらいます。よって二つのエルロンを合体した通常のエルロンにします。この主翼本体には、高テーパー比の主翼独特の強い捻じり下げが付けてありますので、本来ならばムクのエルロンを使うのは間違いなんです。エルロン自体にも捻じり下げを着けないとなりません・・・。よって!捻じり下がった治具を作ってリブ組全面プランクのエルロン材が必要に成ります・・・。まあ・・・中国の工場では・・・この捻じり下げのエルロンを作るのが面倒臭いので分割エルロンにしたって事なんでしょうけどね・・・。だったらもちっと正確に作って欲しかったですね・・・。それならば・・・私が修復する必要はありませんでした。ホント!38の管理人さんは、何を検品したんでしょうかねえ・・・。
 
● 主翼の前縁と後縁の修復が終わりました。取り敢えず・・・付属のカンザシで主翼を結合してみたんですが、この部分だけは呆気なくスコン!って感じで完全な結合が完了・・・。この時思ったんですが(笑)・・・、この飛行機・・・下請けで不具合が見つかった後・・・一生懸命修復しようとしたんでしょうなあ・・・。ただ・・・せっかく完全に修復したのに、次の工程がいい加減に成ってしまった・・・。あまりにも結合面が隙間も無くズレも無く、綺麗に勘合したので・・・ますます疑惑の念が・・・。この修復をした中国の職人レベルのモデラーは、他の作業員とはちょこっと飛行機の構造力学を知ってる人ですね。多分・・・この前縁と後縁の歪みにも気づいていたので、修復中の主翼を誰かが修復完了品として勝手に持って行き・・・その後の工程で好い加減なフィルムの貼り込みに成っちゃった・・・んでしょうなあ・・・。この結合面の修復技術は、カスタム職人でも木材加工の専門重機を扱えないと不可能なんです。多分・・・この職人さん・・・会社に出向いて驚いただろうなあ・・・。今日の修復段取りも決めていたんだろうに・・・誰かが勝手に別の下請けに渡したんだろう・・・。多分・・・この職人さん・・・先の事まで(購入するモデラーの事)考えて、悩んだろうなア・・・って推測できるんですよねえ・・・。この主翼の結合面を見て・・・そういう思いも感じ取れたりするんですよ。 
● 色々と修復してみて気づいた事が有ります・・・。福さんが直接当工房にこの(MD-11)を製作依頼して来ていたら、多分20万円でこの中華製のアウトラインそっくりの機体が、EDF仕様で出来たかもしれません。当工房を閲覧したのなら、他の機種も見たと思いますが、複雑なスチレン構造体で作ると・・・ベニヤとバルサの構造体よりも、遥かに軽量で丈夫な機体に仕上がったかも知れませんね。ただ・・・グラス製の構造と同等の頑丈さ・・・という意味ではありません。この構造体っていうのは、機体の最終的な重さに対する構造の複雑さに有る訳で、機体全体の形状を維持出来る構造なら、別にスチレンを使っても良い訳ですよ・・・。

● 福さんが持ってるスチロール製のサイテーション(リアツインのEDFジェット)は、機体の構造を維持しつつ・・・推力が先に決定し・・・翼面荷重がこの位だから・・・機体のサイズと全備重量がこの位・・・というアバウトなコンセプトからスタートした筈です。結果的に画像みたいな機体に仕上がってますが、全備重量がこんなに軽いんならスチロールでも良いんじゃないか?・・・で!あの機体が出来たんだろうと思います。よって当工房がこの機体の胴体を作るなら・・・当工房オリジナルの(Komet)のスロープバージョン機の記事を読んで下さい。多分・・・胴体の断面は本機(MD-11)よりも太いと思いますが・・・。スチレン構造体をバルサでプランクして、マイクログラスを貼ってウレタン塗装したって、グラスの積層胴体よりも軽量に成ったかも・・・。あの機体は・・・全長が700mm強・・・主翼は1700mm弱なんですが、サーボは標準タイプ(一個50グラム)を五個搭載で、1250グラムで仕上がってます。平尾台のカルスト地形の岩がそん所其処らに隠れてるんですが、もし当てても一部のバルサが僅かに凹むだけっていう汎用性も持ってます。スチレン構造体がクッションにも成ってるんですよ。此れがベニヤとバルサなら・・・その日の飛行は終了・・・。修復するか捨てるか・・・の選択でしょうねえ・・・。という訳で、製作してからもう10年以上…未だに平尾台の大会に出場して上位善戦してるんだから・・・性能は良いんでしょう・・・。凹んでもモゲても・・・一点貼り換えで済むから修理が楽って言ってましたよ。F-2戦闘機のキュービックハニカムって便利ですよね・・・。一か所モゲても全部に亀裂が及ばない構造ですので応用しました。
          
● プロップ型のポッドは、もう直ぐプランクが終わります。直径が最大80mmなので、キット付属の使えないDFポッドと同等のサイズです。多分・・・資料として使ったので、機体完成後はそのまま送り返しますが・・・持ってても燃えないゴミにしか成りませんので、38さんの所に恨み節で送り返すのも一つの手(笑)・・・。使えないので返品しますし、燃えないゴミですから・・・位の一文は付けても良いんじゃないでしょうか・・・。多分・・・管理人さん・・・再び、交換パーツって事で別売りするかも知れませんなあ(笑)・・・。大分にね?・・・過去に居たんですよねえ・・・。38さんそっくりのネットショップの管理人が・・・。本職よりもネットショップが儲かり出したので、副業から本業にしちゃったんだけど、呼ばれてもいないのに阿蘇のフライトショーに無許可で飛び入り参加しちゃって大問題になるわ・・・大観峰の土産物屋の駐車場において、観光客鈴生りの場所で当時流行ったフライングボートを飛ばして子供にぶつけて怪我させて・・・。まあ‥ご本人さんとしては、大分で開催された室内機の大会で上位入賞して専門誌に顔写真も載ったのに、何処からもお呼びが掛からないので、自分から勝手に個人でフライトショーやっちゃった・・・ってヤツ・・・。

● で!現在・・・。辞めた会社には戻れず・・・。ネットショップ一本で暫く食いつないでいたらしいですけどね・・・。所得隠してたのがバレて税務署が踏み込み・・・。相当の課税が有ったみたいですなあ・・・。一生懸命メールの配信して来てましたねえ・・・。お仕事に成る様な飛行機・・・僕が売りますよ~・・・って類の・・・。最初の頃の当工房のGANBAちゃんだけど、60機分の売上金・・・まだ未納です。全然売れてないって言いながら、返品されて来たのは20数機・・・。残りは売れた筈なので儲けは独り占め・・・。一部は阿蘇の共同製作の大御所には渡したらしいが、当工房には一切無しでした。まるで慈善事業やったみたい・・・。馬鹿らしいので取引解除・・・そしたら・・・ぺナルティだから其方の取り分は渡さない・・・だそうです。でも切れて済々・・・。その後のお伺いのメールは全てスパム扱いではね返してます(笑)・・・。
 
● プロップ型ポッドのテールコーンを作ります・・・。このコーンの厚みは12mm・・・。よって3mmバルサを4枚積層して一基分となります。このコーンの作り方にも、個人のモデラーさん独自の構造の美学ってのが有りまして・・・。私の工作方法がベスト!って訳でも無いんですよ。単純に厚さ12mmのムク板を使って、糸鋸で丸く加工しても好いですし・・・円筒形で作って積層しても好いですし・・・、まあ・・・当工房は深夜作業が多いので、こういった構造で作ってますが・・・。なるべく騒音に成らない様に配慮しているつもりです。
 
● この積層方法なんですが、接着剤は何でも良いですよ。瞬間でも・・・木工ボンドでも・・・エポキシでも・・・。積層する方向を45度ずつズラして積層するだけで、この厚さ12mmのバルサ板が驚く程丈夫に成ります。まるでベニヤ合板みたい・・・。積層構造はベニヤと同じですから・・・。
 
● 積層と圧着でコーンの部材が出来ましたので・・・中身を糸鋸盤でくり抜きました。此れでアウトラインをポッドのアールに沿わせて切削加工すれば、テールコーンの成形は終わります。次はインテーク側のカウルの作図です。此方は厚さが10mm・・・。モーター本体のシャフトに、グローエンジン用のプロペラを着ける訳ですが、専用のコレットを装着します。このコレットとプロペラのクリアランスが10mmでしたので、カウルの厚みも必然的に決まりました。

● 福さんは・・・このポッドの形状を観て何かに似てるって思いませんか?・・・。何故、こういう吊下げ型のポッドが、アールの形状をしているのか・・・。このポッドの形状は・・・言わば翼型なんです。360度が同じ真円で構成されてるのは、全方向に均等に揚力を発生させる為なんですよ。全方向に同じ負圧が発生するので、空力的には360度周囲に均等に揚力が発生してます。言わば・・・均等な力で引っ張っている状態だと思って下さいね?・・・。よって、主翼から延びる細いパイロンでも振動を最小限に抑える事が出来るんです。

● キット付属のグラス製のポッドは・・・まじまじと詳しく検品してみたんですが、胴枠毎の位置は真円ではありませんでした・・・。真円じゃ無いって事は、ポッドの周囲で色んな揚力の発生にバラつきが有るので、パイロンは強力に接着していても振動に耐えきれず・・・何度目かの飛行で亀裂が入るでしょう・・・。最悪・・・バルサのプランク毎・・・モゲルかも知れません。さて・・・38の管理人が、その事を知っていたかは疑問ですね・・・。一度、質問って形で聞いてみたら面白いかも・・・。
          
● テールコーンの形状が完成しました。3mmバルサの4枚積層なんですが、木工白ボンドをたっぷり使って積層圧着したので成型中に、木口が割れ飛ぶといった破損がありませんでした。こういった積層の木材を削る時は、どちらかと言えば粗目のサンドペーパーをホルダーに貼り付けて、力任せに押さえつけて削るのではなく、粗いペーパーなんだから力を入れずとも普通に削れてくれますよ。最終的には240番くらいのペーパーで仕上げますが・・・。
          
● 此方はインテーク側のカウルです。現在積層後の硬化中です。まあ・・・木工ボンドをべた塗りしたので、自然乾燥と硬化を考えるなら二時間は放置プレイしないと、ガッツリとは接着出来ないでしょう・・・。で!暫くは茶の間でネコ番組でも観てましょう。
 
● 左右のポッドは同じ形状でなくてはクセが出捲る原因が特定できなく成る・・・。とはよく言ったモノですが・・・。好い加減な造りじゃねえ・・・。最初は気づかないんですよねえ・・・。その内に・・・長期に飛ばし込んでる内に・・・あれ?ってな感じで気付くんですなあ・・・。何故か右にクセが有るなあ・・・って感じ出したら、もう其れが気に成って…何とかして修正したくなって来る・・・。オペレータが自分の無線操縦のドローンの癖を把握し始める位に余裕が出た証拠でも有るんです。よって、その飛行に支障が出る様な不具合を最初から摘み取ってしまえば・・・そのクセの発生が何なのか特定し易く成るんです。例えば・・・同型機のお友達のドローンを触った時に、このお友達自身も解らない癖の原因を、福さん自身は既に解明して知識として持ってる訳だから、お友達に適格なアドバイスが出来たりするんですなあ・・・。其れが技術と知識を同調させる要因と成ります。
 
● 左右対称に作る技術は難しい・・・ってネット物知り博士さん達は、自分のブログでボヤいてるんですが・・・。そりゃあねえ・・・。知った被ってるからネット物知り博士って言われてるんですが、博士の知らない既に確立されている他の知識を、真のモデラーさん達は長い模型歴と共に持ってるんですなあ・・・。結局の所・・・手っ取り早く有名に成ろうと目論んでも、知識と技術が同調していないので、喋る・・・記載する・・・の行為で、殆どのメッキは剥がれます。左右対称に作りたかったら、左右同じ様に加工すれば良いんですよ!・・・。だから糸鋸盤の加工は偶数で釘打ちしてるんです・・・。一枚目は表を使い…二枚目は裏返して裏面を表として使えば、トレースラインの切り抜きのズレも左右対称に成るんですなあ・・・。福さん!左右対称に作るのは難しく無いでしょ?・・・。
 
● キット付属のインレットカウル・・・左右で高さも直径も違います。ポッドに段付加工してますが、このカウル本体の高さが違うので左右の長さも微妙に違うし・・・直径も微妙に違うって事は、空気の吸入量も左右で違います。よってモーター自体には負荷が掛かる訳だから、ガバナーシステムを使って回転数の同調もし難くなる訳ですよ。よって左右の推進力にも差が出てしまうので、ヨー軸に癖が出ます。なら・・・単発推進の方がまだマシって事に成るんです。双発のDFユニットを搭載する飛行機は、其れが胴体の中心から離れれば離れる程、不安定なユニット状態ではヨー軸にクセが出ます。胴体側面にポッドを搭載してる機体は、左右の推力が微妙に違っていても、大きな姿勢制御の障害にはなり難いので多くのビジネスジェットで採用されてます。軍用機の(A-10=フェアチャイルド)も同じ・・・。この機体は兵装を重要視してるので、こういう推力装置の配置にしてあります。重量の嵩む爆弾やミサイルって、左右同時には落とさないでしょ?・・・。

● 通常・・・ピッチ軸とロール軸は初心者さんでも知ってますが、このヨー軸はあまり重要視していませんからねえ・・・。一番大事な軸なんですがねえ・・・。ラダー(ヨー軸制御)を固定して、エルロン(ロール軸制御)とエレベータ(ピッチ軸制御)だけでも飛行機は飛ばせますので・・・。双発以上の動力機の場合は、必ずラダー(ヨー軸制御)も可動にしないとクセが出た時にコントロールが難しくなるんですなあ・・・。
  
● 現在インナーダクトの成形用サンドホルダーを作ってます。外部アール用は先に記載してましたが、今度は内部用・・・。インナーダクト用だから長さが必要なので、全長250mmあります。手でしっかり持ってぐォり!ぐォり!と削る為です。飛行機を作るって作業は・・・其れが実物大でも模型機でも、専用の手工具ってのはその都度作るというのが航空業界の習わしです。此れ!何に使うんですか?・・・って戦闘機用の手作りの道具・・・。リベット打ち用の当て板なんだけど、S字にカーブした鉄棒の持ち手の先にキャラメルサイズの立方体の鉄の塊が溶接されています。場所を聞いてなるほどなア・・・って思いましたよ。機体の外からリベットガンで叩くんですが、リベットの先を潰す為には配管と胴枠の隙間に腕を差し込み、潜り抜けなければ当てれない・・・。だからS字に曲がってるんですなあ・・・。まあ・・・そういった世界を青春時代に過ごしたもんで・・・。存在しない工具は作ってしまえ!・・・。
(Part-7に続く)