◎ 炎上するジェットエンジン搭載ラジコン機

● 私がラジコン飛行機を始めた昭和40年代の後半に、既に模型飛行機用のジェットエンジンは存在していました。しかし、燃料供給元が一般的ではない理由、取り扱いが大変難しくサンデーフライヤーが手軽に扱える代物でもありませんでした。時代は移り変わり・・・平成の世の中になると、普通のサンデーフライヤーが自分の通っている飛行場に、当たり前の様にジェットエンジン搭載機を持ち込む様になりました。

● 私は昭和53年に航空自衛隊に入隊しましたが、教育隊の座学の時間にジェットエンジンの仕組みを詳しく学習しました。ジェットエンジンもピストンエンジンも内燃機関です。基本的な運動構造は同じです。燃料と空気を混合圧縮し点火、爆発エネルギーを噴射して推力にしたり、ピストンを動かしてシャフトを回転させプロペラを廻したり。吸入・圧縮・爆発・排気の四つの行程を経て、各種動力エネルギーに変換します。

● 実機のジェットエンジンも模型用の小型ジェットエンジンも基本的に構造は同じです。大きく違うのは人が飛行機に乗り込みエンジンをコントロールするか、ラジコンプロポでエンジンをコントロールするかです。実機のエンジンに色々と付属する配線や配管は如何なる状況下においても、エンジンを安定して回転させる為の装備です。模型用の小型ジェットエンジンも安定した回転を得る為の最小限の装備は付いていますが、実機の構造には程遠い装備です。

● この両極にあるジェットエンジンですが、共通している事があります。墜落すると炎上するという事実です。要するに・・・、炎上させたくなかったら、安全に離陸をして安全に着陸すれば両機とも火を噴きません。自衛隊のパイロットに限定するならば、エンジン不調で飛行が続けられなくなった場合、海上ならば何とか回収し易い場所まで操縦し、パイロットは脱出します。もし、不可能ならば被害を出さない為に機体と運命を共にする・・・。もし、陸上ならば海まで飛んで周囲の安全を確保したら脱出ですが、不可能ならばやっぱり行く末は同じです。

● パイロット達は教育の過程で、こういった事態の対処法を学びます。模型レベルでもフライヤーは、こういう状況を頭に叩き込んでからジェットエンジン搭載のラジコン機を飛ばさなくてはなりません。模型用のジェットエンジンも、無線機も、飛行機本体も高価です。1~2万円で購入できる代物ではありません。ですから・・・お仲間さんに見せて自慢したい気持ちもあるんでしょうけど、その飛行場所は充分な安全を確保して下さい。

● 「ジェットのラジコン機が墜落したところなんか・・・見た事ないよ。」っていうモデラーが多いと思いますよ。ただ墜落するだけではありません。炎上するんですからね。マスコミに嗅ぎ付けられたら公の元に晒される・・・。必死で隠すしかないんですよ。民家に落ちて炎上し、消防が出動したって話も聞いた事があります。フライヤーさんの前で被害者さんは物凄い剣幕だったそうですが、その内に・・・フライヤーさんが逆切れ・・・、被害者さんを恫喝し事態をうやむやにしようとして・・・。事件は拡大・・・。彼らの長年使用していた飛行場は・・・ラジコン禁止の看板が立ちました。所謂・・・連帯責任です。

● 消防や警察が関わった時点で、自治体の持ち物である広場を借りて飛行場にしたのなら、クラブの責任者は何処かの機関で書類に一筆記載している筈です。「ルールとマナーを守って、安全に使わせて頂きます。」なる文面の書類です。ネット普及後に確実に増えてしまったモデラーさんがいます。高級模型を持った方が各が上に成る。周りからは凄いですねえええ・・・って言ってもらえるし、人が大勢集まってきますし・・・。しかし・・・昭和30年代のラジコン黎明期からのモデラーさんは、そういう場合、大変謙虚になります。しかし・・・ネット世代の平成のモデラーの中には、自分は誰よりも各が上!って錯覚してますので、態度は横暴になり飛行場の決まり事すら守らなくなります。これが事故の元・・・。被害者に対しての文言は、はっきり言って許しがたいものでした。

● 「ラジコンの事なんか、何も知らないくせに!。こんな所に家なんか建てるのが悪いんだ。ノーコン状態で墜落したんだから、僕のせいじゃない!。妨害電波が悪いんだ!。せっかく誠心誠意に謝ってるのに・・・。何が気に入らないんだ!。」と、被害者を睨み付けても・・・、被害者は許してくれません。脅せば何とか成るって態度・・・、高級ラジコン持つと偉く成れるんですかねえ?。

● まるで・・・昭和40年代のお金持ちの道楽息子みたいな言い種です。地元の大きな池でエンジン式ラジコンクルーザーをブンブン走らせて、養殖していた鯉を十数匹傷付けて・・・訴えられたら・・・親が出て来てあの手この手で脅して黙らせる・・・。ラジコンは進化しても、人間のお頭は進化しない見本みたいなモデラーさんですわ・・・。我が島原半島・・・ラジコンに否定的な昭和の一桁生まれが多いです。島原市出身アイドルの一族のお一人は、地元でも有名なモデラーさんでしたが、色んな場所で勝手にラジコン飛ばしてトラブル勃発・・・。彼が出没するまでは、島原市内には幾つもクラブがあったのに・・・、彼の行為で全部「ラジコン禁止」の看板が立ちました。有名な著名人を親に持つご親族ですよ。バットマンの吹き替えをやった事もある有名な俳優さんを主人公にして、映画まで作られたご親族ですけどね。今はガンで他界された南部ラジコンクラブの元会長さん・・・、現役時代にこのモデラーさんの行動の件・・・愚痴る愚痴る・・・。下手したらこの飛行場も閉鎖になる所でした。この会長さんが彼にあだ名を付けました。彼がかかわった後は何も残らないので、「あんイナゴは、こん飛行場には来て欲しゅ~なか!。」って愚痴ってました。